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是枝裕和監督、伊丹十三賞受賞に「大きな励みになる」

2016年4月14日 19:25

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是枝裕和監督(中央)
是枝裕和監督(中央)

[映画.com ニュース] 映画監督の是枝裕和氏が4月14日、東京・六本木の国際文化会館で行われた、第8回伊丹十三賞の贈呈式に出席した。

周防正行、中村好文、平松洋子、南伸坊が選考委員を務める同賞の選考委員会は、授賞理由を「映画監督が映画産業のなかのひとつの役割にすぎなくなりつつある時代に、みずから独立したシステムをつくり、構想、脚本、キャスティング、演出、編集までを一貫して手放さない、映像作家としての姿勢、その成果に」と発表。映画監督が受賞するのは、是枝監督が初めてとなる。

是枝監督は早稲田大学第一文学部卒業後、テレビマンユニオンに参加し、主にドキュメンタリー番組を演出。2014年に独立し、「分福」を立ち上げている。伊丹十三記念館館長の宮本信子は、「私たちは勝手にテレビマンユニオンを親戚みたいに感じているんです。そのなかで育っていらした是枝さんの受賞にご縁を感じています。伊丹さんが喜んでいると思いますよ。本当に、おめでとう」と祝福した。

選考委員で、是枝監督とは20年以上の付き合いになるという周防監督は「映画が好きなまじめな好青年という印象がいまだにある。監督したほとんどの作品を見ているし、気になる存在。いつも羨望、嫉妬、時に身内気分で『それは違うんじゃないか』『ああ、やられた』なんて思いながら見ている」と祝辞を述べた。さらに、「映画づくりの環境と向き合い続けている。僕もそういう気概でやってきたし、自分が作りたいものを作る姿勢が好き。是枝さんの示す形が、若い人たちにとって目指すべきスタイルになってほしい」と語りかけた。

是枝監督は、「めったに緊張しないのですが、伊丹十三という名前がとても大きく意味のある名前だということが、全ての原因」と穏やかな笑みを浮かべる。伊丹監督がテレビマンユニオンで今野勉らと作り上げた番組に触れ、「テレビマンユニオンに入ってから見直して、やはりテレビは面白い、もっと深く関わりたいと思ったんです。僕は、いつか映画監督になるための腰かけで入った部分があったので、どこか逃げていた。自分なりにテレビで出来ることは何かを、今後も考えていきたい」と語った。

受賞の喜びは、すぐに「分福」のスタッフにも共有したそうで、「グループの活動を含めた受賞だと思っていますので、西川(美和)や砂田(麻美)にもすぐ送りましたよ」とニッコリ。そして、「独立から2年。何を目指していくのか手探りの状態ですが、この受賞が大きな励みになることは間違いない」と表情を引き締めていた。

是枝監督の主な監督作は「ワンダフルライフ」、「誰も知らない」(主演の柳楽優弥がカンヌ映画祭史上最年少で最優秀男優賞を受賞)、「歩いても 歩いても」、「海街diary」など。福山雅治を主演に迎えた「そして父になる」は、第66回カンヌ映画祭で審査員賞を受賞。最新作「海よりもまだ深く」は、第69回カンヌ映画祭ある視点部門への出品が発表されたばかりだ。

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