「キャロル」ルーニー・マーラ、共演のケイト・ブランシェットの美しさに「まるで女神」
2016年2月12日 17:00

[映画.com ニュース] 「キャロル」で第68回カンヌ映画祭の女優賞に輝いたほか、第88回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたルーニー・マーラが、作品の魅力を語った。
映画化もされた「太陽がいっぱい」(1960)の原作者パトリシア・ハイスミス氏が、別名義で発表した小説を映画化。1950年代のニューヨークを舞台に、フォトグラファーを夢見ながら百貨店のおもちゃ売り場で働くテレーズ(マーラ)が、上流階級の人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)にひかれていくさまを、トッド・ヘインズ監督のメガホンで描いている。
「ソーシャル・ネットワーク」(10)でデビッド・フィンチャー監督に認められ、続く「ドラゴン・タトゥーの女」(11)ではパンキッシュな天才ハッカーに挑戦してスターへの階段を駆け上ったマーラは、ジュード・ロウやチャニング・テイタムと共演した「サイド・エフェクト」(13)、第86回アカデミー賞脚本賞に輝いた「her 世界でひとつの彼女」(13)、ヒュー・ジャックマンが海賊に扮した「PAN ネバーランド、夢のはじまり」(15)といった話題作に次々と出演。その存在感をスクリーンに焼き付けてきたが、中でも本作でのブランシェットとの共演は忘れられないものになったという。
「ケイトは特別な存在なの。13歳で『エリザベス』を見てからファンだから光栄だったわ。でも彼女のことを尊敬しすぎて共演するのが怖かった。カメラテストに現れたケイトは、初めて役柄の髪やメイクをして、衣装を身にまとっていた。誰もが圧倒されるわ。彼女はまるで、女神のように素晴らしかった」。さらに「テレーズも、ケイトみたいな女性に会ったことがなかったのよ」と役柄と自分を重ね合わせた。
“同性同士の恋愛”は、50年代当時は犯罪とされていたが、マーラは「ラブストーリーはいつの世もラブストーリーよ」とテーマの普遍性を強調する。「監督とも興味深く話したのだけど、誰かに恋をすると犯罪者と同じような心理状態になる。常にいろんなことを想像して心が休まらないの。裏切られやしないかと疑ったり、逆にこの人でいいのかと不安になったり……。四六時中そんなことを考えるのよ」と考察し、本作が「若くて孤独な」テレーズの成長物語だと話す。「キャロルと出会ったことで、彼女を通して世界が広がっていく。そして、(テレーズは)自分の望む人生へと踏み出すの」。
第88回アカデミー賞で6部門にノミネートを果たした「キャロル」は、公開中。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)