【全米映画ランキング】「ミニオンズ」が大ヒットスタート。「ジュラシック」は6億ドル目前に
2015年7月15日 14:40
[映画.com ニュース] 4本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、ユニバーサル映画の人気アニメ「怪盗グルー」シリーズのスピンオフ「ミニオンズ」が約1億1570万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
同作は「怪盗グルーの月泥棒」(2010年)、「怪盗グルーのミニオン危機一発」(2013年)に登場するミニオンたちを主人公にした作品。恐竜からナポレオンまで様々なボスに仕えてきたミニオンたちが怪盗グルーに出会うまでの歴史をコミカルに描くプリクエルとなっている。アニメでは「シュレック3」(2007年/約1億2170万ドル)に次ぐ歴代2位のオープニング興収を記録。全世界興収はすでに4億ドルを突破し、上々の滑り出しとなった。監督は「怪盗グルー」シリーズ2作を手がけてきたピエール・コフィンと「ロラックスおじさんの秘密の種」のカイル・バルダ。声の出演にサンドラ・ブロック、ジョン・ハム、マイケル・キートン、スティーブ・クーガン、真田広之、ジェフリー・ラッシュ、スティーブ・カレル。2017年には「怪盗グルー」シリーズ第3弾の公開が予定されている。
首位に1億ドル近く離されて2位となったのは、「ミニオンズ」と同じくユニバーサル映画配給の「ジュラシック・ワールド」。約1815万ドルの興収で累計は約5億9060万ドルに。今週中にも6億ドルを超え、7月中に「アベンジャーズ」(2012年/約6億2300万ドル)を抜き、全米歴代興収3位になる見込み。
2位と僅差で3位にランクダウンしたのはディズニー/ピクサーの「インサイド・ヘッド」。こちらの累計は2億8500万ドルと3億ドルまでもう一息。
オープニング興収約980万ドルで5位初登場となったのは「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」などのホラーシリーズを手がけてきたジェイソン・ブラム製作の「死霊高校」。20年前に惨劇が起こった高校演劇の再演をすることになった学生たちに怪現象が襲いかかるという内容の学園ホラー。レビューは厳しめで苦しいスタートとなってしまった。
オープニング興収約530万ドルで8位デビューと、「死霊高校」と同じく厳しいスタートとなったのはライアン・レイノルズ主演のスリラー「Self/Less」。億万長者の老人が冷凍保存された若者の身体を買い、その身体に自分の意識を転送して新たな人生を送ろうとするが……。共演にオスカー俳優ベン・キングスレーとマシュー・グード。監督は「ザ・セル」「インモータルズ 神々の戦い」のターセム・シン。
その他9位にはインドの史劇大作の前編「Baahubali: The Beginning」が入った。
今週末は、マーベル・スタジオの新作「アントマン」(ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エバンジェリン・リリー出演)と、ジャド・アパトー監督の新作コメディ「Trainwreck」(エイミー・シューマー、ビル・ヘイダー、ティルダ・スウィントン出演)が公開に。奇しくもアパトー監督作品の常連ポール・ラッドとアパトー監督双方の新作が対決する形となった。