快進撃が止まらない!「さよなら歌舞伎町」から始まる染谷将太の2015年
2015年1月5日 09:00

[映画.com ニュース] 大作からインディペンデント作品まで、引く手あまたの実力派若手俳優・染谷将太の快進撃が止まらない。2014年は、主演を務めた山崎貴監督作「寄生獣」をはじめ「白ゆき姫殺人事件」「神さまの言うとおり」など話題作への出演が続き、今後は「寄生獣 完結編」「バクマン。」「ストレイヤーズ・クロニクル」など大作の公開が控える。そんな染谷が15年の最初にスクリーンに登場する作品が、前田敦子と初共演した「さよなら歌舞伎町」だ。
子役としてキャリアをスタートさせ、「ピンポン」「デビルマン」といった映画から「かまいたちの夜」「武蔵」などテレビドラマまでキャリアを重ねてきた染谷。独特の存在感で頭角を現し、園子温監督作「ヒミズ」では二階堂ふみととにも第68回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を手にし、実力を証明した。新作「さよなら歌舞伎町」では、廣木隆一監督とベテラン脚本家の荒井晴彦が3度目のタッグを組んだ世界に挑む。
愛が交錯するラブホテルでの1日を通じ、人生にもがく人々の希望と再生をユーモラスに描き出す群像劇。出演のきっかけは「荒井晴彦さんから“ピンク映画をやらないか?”と誘われたが最初」だそうで、「歌舞伎町のラブホテルが舞台だと聞いたので、覚悟して脚本を読んだのですが、意外にも登場人物が皆かわいらしくて驚きました。憎むべき人が誰もいない、愛にあふれた脚本だなって思いました」。
廣木監督に対しても「愛にあふれた人」と信頼をのぞかせ、「厳しいときはすごく厳しくて、現場はつねに緊張感があるのに、なぜかリラックスできる不思議な魅力がある。人間力がにじみ出るっていうんですかね。だから遠慮なく芝居ができたし、一緒につるんで映画を作っているような感覚がありました」と魅了された。
染谷は、一流ホテルマンだと偽るラブホテル店長・徹役に挑戦し、前田扮する倦怠期を迎えた同棲中の恋人・沙耶とのもやもやとした日常をオフビートに見せる。絶妙な掛け合いで煮え切らないカップルになりきった前田とは、「劇中で徹と沙耶の難しい関係性を表現する上で、前田敦子さんとは自然な芝居ができたと思います。たまに自分が芝居の構成を変えたりしてもそれに反応してくれて、前田さんはすぐ違うものを返してくれるんですね。そういうやりとりが面白かった」と充実した現場になったようだ。作品ごとに新しい表情を見せる染谷から、15年も目が離せない。
「さよなら歌舞伎町」は、15年1月24日から全国で公開。
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