園子温監督「TOKYO TRIBE」ヒロインは19歳の新星・清野菜名
2014年5月4日 08:00
[映画.com ニュース] 井上三太氏の伝説的漫画を園子温監督が実写映画化する「TOKYO TRIBE」で、ヒロインとなるスンミ役を19歳の新進女優・清野菜名(せいの・なな)が務めることがわかった。これまでにも吉高由里子(「紀子の食卓」)、満島ひかり(「愛のむきだし」)、二階堂ふみ(「ヒミズ」)といった女優たちをいち早く起用してきた園監督が新たに見出した才能に注目が集まることは必至だ。
1994年10月14日生まれの清野は、2007年にモデルとして芸能界デビュー。CMやテレビドラマ、舞台などにも出演し、12年に「映画 桜蘭高校ホスト部」で長編映画に初出演。スポーツ万能少女でもあり、公式プロフィールに記載されている特技はアクション、バク転、殺陣、陸上。中学時代にはバスケ部に所属していたが、その運動能力の高さに目を付けた陸上部の顧問に引き抜かれ、走り高飛びの大会に参加したところ、全国大会にまで出場してしまったという逸話も持つ。
徐々に女優の仕事を増やしていた矢先、園監督の最新作ヒロインという大役に抜てき。「(オーディションに受かったという)電話一本で運命が変わりました」という清野は、「やるって決めたからには何があっても最後までやりきる」と決意を固め、撮影には毎日全力投球でのぞんだ。
「はじめは怖かった」という園監督からも、落ち込んでいるときには励ましを受け、主演の鈴木亮平、YOUNG DAISをはじめ、佐藤隆太、染谷将太、窪塚洋介、竹内力ら一癖も二癖もあるキャストたちを前に、その身体能力を生かしたアクションを披露。ヒップホップ界の重鎮ラッパーたちもいる前でラップにも挑戦した。「衣装がミニスカートだったので、回し蹴りのシーンは『見て!』という感じで、パンチラ上等で大きい振りを心がけました。凄い映画になっていると思うので、たくさんの方に見てほしいです」と撮影を振り返って話している。
「TOKYO TRIBE」は、さまざまなトライブ(族)が存在し、若者たちが暴力で街を支配しながら縄張り争いを続けている近未来のトーキョーを舞台に、「ブクロWU-RONZ」のトップに君臨するメラと「ムサシノSARU」に所属する海(カイ)を取り巻く人々の一大抗争を描くアクションエンタテインメント。8月30日から全国公開。
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