TOKYO TRIBE インタビュー: 鈴木亮平×YOUNG DAIS 園子温監督作「TOKYO TRIBE」にかけた男の勝負と決意

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TOKYO TRIBE

劇場公開日 2014年8月30日
2014年8月29日更新
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鈴木亮平×YOUNG DAIS 園子温監督作「TOKYO TRIBE」にかけた男の勝負と決意

鬼才・園子温監督が、1990年代のストリートカルチャーを牽引した井上三太氏による伝説的コミック「TOKYO TRIBE2」を実写映画化すると聞き、我こそはと名乗りを上げた熱い男たち。そんな猛者たちの中から選ばれた2人の男、俳優の鈴木亮平とラッパーのYOUNG DAISは、園監督の“バトル・ラップ・ミュージカル”という前代未聞の殴り込みに全身で呼応した。“クレイジー”という言葉がぴったりな「TOKYO TRIBE」の撮影現場で、2人の男が繰り広げた“格闘”に迫った。(取材・文・写真/山崎佐保子)

近未来の“トーキョー”を舞台に、さまざまなトライブ(族)に属する若者たちが縄張りを競い合い、暴力で街を支配しようと大抗争を繰り広げる一夜を描いた群像劇。池袋を根城とする「ブクロWU-RONZ」を率いるメラ(鈴木)は、平和主義のトライブ「ムサシノSARU」の海(YOUNG DAIS)をなぜか目の敵にし、執拗に付け狙う。

鈴木は、その名を一躍世間に知らしめた「HK 変態仮面」での見事な肉体美を、さらに大きく鍛え上げてメラ役に臨んだ。「園監督にお会いする3週間くらい前に、『メラ役に体の大きい奴を探してる』と聞いたんです。ならば少しでも迫力のある体にしていこうと、限界までとにかく筋トレして鍛えまくった。役が決まってからも筋トレを続けて、最終的には3カ月で13キロくらい増やしましたね」と役者魂を見せた。撮影前に鈴木と顔合わせをしていたYOUNG DAISも、「撮影の現場で再会した時は別人だった」と驚いたという。

鈴木にとって、肉体改造は俳優としての大切な“表現”だ。「肉体も僕の表現方法のひとつ。台本に『Tバックで登場するメラ』ってあって、この条件を飲める俳優はなかなかいないだろうなって思った(笑)。映画ってよくわからないエネルギーが大事だけど、“体を作る”っていう努力の時間で、有無を言わさぬパワーが映画に宿る気がするんです」。

一方、一般オーディションで抜てきされたラッパーのYOUNG DAISは、もちろん本業のラップで勝負をかける。「『ラップでは負けない』という気持ちは、誰よりもありました。楽しいラップや戦うラップ、雰囲気の違うラップがたくさんあってやりがいもあった」とラップで周囲を圧倒した。

物語の軸となるメラと海のほかにも、新進女優・清野菜名演じる謎のヒロイン、佐藤隆太染谷将太でんでん、窪塚洋介ら個性派キャストがこぞって出演する本作。全てのキャラクターが“濃厚”なだけに、主役としての“存在感”も要求されたのではないか。本作中、最も“まとも”な男を演じたYOUNG DAISは、「どのシーンでもその人物にフォーカスしたらその人が主役になれるほどの濃さがある。それくらいみんながインパクトのあるキャラクターだった」と振り返る。

一方、最も“濃厚”といえるメラ役を演じた鈴木は、「主演って埋もれてもいいと思ってるんです。周りが際立つのは映画としてすごくいいことだし、『自分が目立っていかなきゃ!』ということは考えなかった」という。ただし、「ブレないように意識した。メラはインパクト勝負に見えるかもしれないけど、僕的には“芯”を通して真面目に演じたつもり」といい、「海は海だよね。ただのいい奴だけど、海がいるから周りが立つ。DAISは海の役目を100%果たしていると思った。DAISがど直球でしか向かってこないのはわかっていたので、僕もそこに直球でぶつけるつもりだったんです」と男の絆で結ばれていた。

冷たい熱帯魚」「ヒミズ」「地獄でなぜ悪い」などを見てもわかる通り、暴力描写には容赦のない園監督。本作でも、トライブの縄張り争いは血を血でぬぐう命がけの戦い。そんな園組の現場は、生易しい現場ではなかったはず。しかし、芝居も映画の現場も全てが初体験のYOUNG DAISにとっては、「『映画ってこういうもんなんだな』ってすんなり受け入れられた。全部が初めてだったのがよかったのかもしれない。先入観なしに、あるがままに受け入れて現場に臨めたんです。ラップのセリフにはメロディーマーク(♪)が付いているんですけど、人生初の台本がとっても変わった台本と聞いてびっくりでした(笑)」。

さまざまな現場で経験を積んできた鈴木も、「園監督からは『実際の東京とはかけ離れたセットでヒップホップの“ラップ・ミュージカル”にしたい。だけど“ミュージック・ビデオ”にはしたくない』と言われたんです。それは僕の解釈では、“カメラやお客に向けてラップしなくていい”ということだった。芝居の延長としてのラップなので、臨場感を大切にしたんです」と俳優ならではのアプローチをとった。

ラッパーの性なのか、YOUNG DAISの耳元には常にカウントが流れていたという。「セリフとアクションをやりながら、『ここから歌い出すぞ!』というポイントにうまく合わせることは相当難しかった。唐突に起きる“化学反応”は面白かったけれど、人数が多ければ多いほどそのバトンをうまく繋がないといけない」と本職のラッパーですら苦労したというラップ・バトル。現場では、「園さんから『ヒップホップ的にどうなの?』ってちょくちょく聞かれたけれど、ヒップホップって理由がなくてもかっこよければ成り立つもの。『ヒップホップってなんだ?』って自問自答もしましたね」と改めてラップと向き合う機会にもなった。

鈴木は、「この映画で一番カッコイイところって、園監督がヒップホップのファンではないところ。ヒップホップって今の時代のかっこよさだから、『こういうのかっこいいでしょ?』ってなると、10年後に見た時にかっこよくない。『TOKYO TRIBE』は20年後に見ても面白いし、かっこいいしぶっ飛んでると思う。僕らが単純に向こうのヒップホップのかっこいいところを真似していたら、『あ、俺たちになりたいのね?』って思われるだけ。だから『なんじゃこれ?』と思わせたら勝ちだなって思ったんです」。

本作を機に、園監督の最新作「新宿スワン」へも出演しているYOUNG DAIS。「僕も園監督に魅了されたひとりの男。撮影を終えて本業の音楽をやっている時、この映画の経験が活きていると感じることもある。例えばリリックをセリフっぽくすることで抑揚が生まれたり、息づかいの意識も変わったり。ヒップホップから派生した僕が、どれくらいのリミッターを担えるのか。これからも色んな世界を行ったり来たりして、貪欲に良い刺激を生んでいきたい」。

これまでさまざまな役に挑んできた鈴木も、「受けた役を100%全うしたい。特にぶっ飛んだ役をやりたいわけじゃないけど、これからもこだわらずにどんな役でもやっていきたい。そういう過程の中で、ひとつひとつの役に説得力をもたせていきたいです」。

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