園子温監督「地獄でなぜ悪い」への思い熱弁! 最新作「TOKYO TRIBE」は編集段階
2014年3月16日 21:20
ヤクザの組長が愛娘をスターにしようと、「スタッフもキャストも皆ヤクザ」という前代未聞の映画製作に乗り出し、騒動を巻き起こすアクション活劇。映画には園監督自身が、インディペンデント映画の製作に心血を注いだ青春時代のエピソードが数多く盛り込まれているといい「台本を書いたのはもう15年以上前。むさ苦しく悲しい青春映画が撮れればと思った。当時の思いが結実し、今この作品を撮れたのは幸福なこと」と熱い思いを語っていた。
第70回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品された他、昨年9月にカナダで開催された第38回トロント国際映画祭にてミッドナイト・マッドネス部門の「観客賞」を受賞しており、「濃厚なエンタメ作品がそろうトロントの観客賞は、カンヌやベネチアより全然上だし、前年度は『ザ・レイド』が受賞している。いまだに誇っています」と胸を張った。
「地獄でなぜ悪い」には主演の國村隼、堤真一、長谷川博己、二階堂ふみら豪華キャストが集結。俳優としても活躍するミュージシャンの星野源が映画製作に巻き込まれる青年を演じ、第37回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した。
今後、井上三太氏の人気コミックを映画化した「TOKYO TRIBE」(鈴木亮平主演)の公開を控えており「今、編集中で、夏には公開されると思う」と明かした。「地獄でなぜ悪い」DVD&ブルーレイは発売中。