本広克行ディレクターが語る「さぬき映画祭2014」の醍醐味
2014年2月7日 19:00

[映画.com ニュース] 「踊る大捜査線」シリーズで知られる、PRODUCTION I.Gの本広克行監督がディレクターを務める「さぬき映画祭2014」が、2月14日に開幕する。昨年に続き陣頭指揮を執る香川出身の本広氏が、東京・恵比寿の映画.com編集部を訪問。本映画祭の魅力と醍醐味を語った。
これまで、同映画祭が人材育成の一環として取り組んでいた作品企画募集の審査員を務めてきた本広氏のもとに、県庁の担当者から作品のディレクションの依頼があったのが2年前。「現役の監督さんにやっていただいた方が動かしやすいのではないかというお話でした。僕も故郷孝行だと思って引き受けました。大林宣彦監督からも、『おまえがもっと引っ張ってやれ』と激励されていますしね」と笑う。
自らがメガホンをとった監督作のプロモーション活動以上に奔走しているそうで、「あらゆることを引き受けて、やれることをやっている状態です」と話す。そんな本広氏の意気込みは、ラインナップにも如実に反映されている。オープニング作品には、小豆島で撮影が行われた「魔女の宅急便」「瀬戸内海賊物語」と、本広氏がプロデュースした夏菜主演作「恋とオンチの方程式」の3作品。さらに、是枝裕和監督作「そして父になる」、押井守監督作「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0」、佐々部清監督作「六月燈の三姉妹」、台湾で大ヒットした「あの頃、君を追いかけた」、山田洋次監督の最新作「小さいおうち」、興行収入70億円突破を目前に控えた「永遠の0」(クロージング作品)など、バラエティに富んだ64作品がそろった。
また、興味深い独自色も打ち出している。全国的な人気を誇る怪物番組「水曜どうでしょう。」のディレクターを務める藤村忠寿氏と嬉野雅道氏を招く「水曜どうでしょう 四国八十八ヶ所シリーズで何があったかを教えましょう+四国R-14上映」、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のライブ演出を手がける佐々木敦規氏と本木氏が対談する「ももクロのライブ演出と映像の裏側すべてについて教えましょう」など、トークイベントも見逃せない。
ディレクター就任初年度の昨年は、実質3日間の期間内で累計観客動員は約6500人だった。今年は期間を10日間に拡大し、作品数およびゲストの人数も、これまでの3倍に増加。それだけに、「今回は2万人の動員を目標としています。これに届かなければやめるつもりです。本広がそこまで言うならばと、地元経済界の方々も応援してくれています」と覚悟をにじませる。
映画祭の魅力についても、「国内で映画祭が行われている、例えば北海道や沖縄って、旅行でも行くじゃないですか。でも、香川には旅行であまり行かないですよね。魅力的な映画をご覧いただくとともに、800店舗もある抜群においしい本場の讃岐うどんの味を堪能されたり、直島という素晴らしいアートの島に足を伸ばすことだってできますよ」とアピールを忘れなかった。
なお、同映画祭では1口5000円でサポーターを募集している。上映スケジュールは、公式サイト(http://www.sanukieigasai.com/)まで。「さぬき映画祭2014」は2月14~23日、香川県・イオンシネマ高松東ほかで開催。
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