種田陽平の映画美術展開催 三谷幸喜、展示品と宮沢りえとの秘話明かす
2013年10月11日 22:00

[映画.com ニュース] 映画監督の三谷幸喜と美術監督の種田陽平が10月11日、上野の森美術館(東京都台東区)で12日から開幕する特別展「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…」の内覧会と開会式に出席した。
種田が美術を手がけた三谷の監督最新作「清須会議」をはじめ、「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」など過去の三谷作品で使用されたセットや小道具を展示するほか、クエンティン・タランティーノ、チャン・イーモウら海外作品での種田の活躍も紹介する。
2人は映画で使用された清須城の天守閣の巨大模型をバックに会見。本作が映画では初の時代劇となる三谷は「種田さんにすべてを教わりました。僕の映画の先生。種田あっての三谷映画」と言い、「僕の映画は必ず種田さんとの話し合いから始まります」と10年来の付き合いで、これまで映画4作でタッグを組んだ種田への深い信頼を語る。
映画セットのポイントを問われた種田は「三谷さんの映画は出てくる役者さんが多いんです。ですから、すごく複雑な動線が必要だったりして普通の間取りだと扱いきれない。三谷さんとの作品の秘密をひとつ明かすと、それは“連絡通路”。いくつもの空間が連絡通路の回廊でつながっているんです。これまで話したことなかったですが」と答え、「そんな大事なこと、初めて聞きました! 確かに映画のすべてにいくつもありますね」と三谷を驚かせていた。
思い出深い展示品について三谷は、「有頂天ホテル」で使用した、持っていると幸運になれる人形「ラッキーアイテム」だといい、「撮影が終わった後にいただいてずっと家においていたのですが、今回展示しようとしたら手元になくて。実は宮沢りえさんが『おのれナポレオン』で代役をやってくれたときに勇気づけようと、あげてしまったんです。終わったら返してもらおうと思っていたんですけど……返ってきていない。今日宮沢さんに電話して『大至急送ってくれ』と話したので、たぶん明日開館後にはあると思います」と裏話を明かした。
展覧会は11月17日まで開催。「清須会議」は11月9日から全国で公開。
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