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ジョン・ラセターが語る、ディズニー/ピクサーの精神と未来展望

2013年7月8日 12:00

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おどけた表情を浮かべるジョン・ラセター
おどけた表情を浮かべるジョン・ラセター

[映画.com ニュース] ウォルト・ディズニー/ピクサー・アニメーション最新作「モンスターズ・ユニバーシティ」の日本公開を記念し、同スタジオのチーフ・クリエイティブオフィサー(CCO)を務めるジョン・ラセターが来日し、取材に応じた。2006年のディズニーによるピクサー買収を機に、現在はウォルト・ディズニー・スタジオとピクサー・アニメーション・スタジオが製作するアニメーション映画のすべてをクリエイティブ面で統括しているラセターが、ディズニー/ピクサーの精神と未来展望を語った。

映画ファンにとって、まず気になるのはディズニーとピクサーという2大スタジオが、どのような関係性にあり、さらにラセター本人がどう統率しているかという点。「実際にはディズニートゥーン・スタジオズのCCOもやっているから、3つのスタジオにかかわっているんだよ。どうすれば、そんなことが可能かって? それは私にもわからない……。というのは冗談で、各スタジオに才能あふれる監督、プロデューサー、アーティストがいるおかげで、常にベストな作品づくりを目指すことができる」。

さらに「ピクサーとディズニーは、今後も個別のスタジオとして存在し続ける。なぜなら、精神性がまったく違うからだ」といい、「ピクサーは反骨精神あふれる集団。亡くなったスティーブ・ジョブズと組み、まだ誰も見向きもしなかったCGアニメに挑戦したパイオニアなんだ。片やディズニーは1923年に創設された伝統を誇りにしている」と双方の違いを説明する。

ラセター自身がメガホンをとり、アカデミー賞特別業績賞を受賞した「トイ・ストーリー」(95)を皮切りに、革新的な作品を次々とリリースし、常勝軍団に成長したピクサーとは対照的に、ディズニーの長編アニメは長らく低迷期に陥った。状況が好転したのは、ラセターがウォルト・ディズニー・スタジオのCCOに就任した2006年以降のこと。クリエイティブな試行錯誤が重ねられた結果、「塔の上のラプンツェル」(2010)、「シュガー・ラッシュ」(12)といった秀作が誕生し、日本でも興行的な成功を収めている。

「それは私が、ディズニーに“ピクサーの流儀”を持ちこんだ結果だと思う。まず、ピクサーはフィルムメーカー主体のスタジオだということ。現場の人間が自由に、何より平等に意見できる環境を作ることで、クリエイティブな爆発が起こる。ときには私もアイデアを出すが、それが絶対じゃないし、採用されるのは常に“最高の”アイデアだ。縦社会は、ものづくりに良い影響を与えない。多くのスタジオは、重役たちが作品づくりに大きな発言権をもつからね」。ラセター自身は、「カーズ2」(11)以来、監督業から遠ざかっているが「今は製作総指揮という立場から、クリエイティブな満足感を得ているよ。それに数年先になるが、私がメガホンをとるプロジェクトがすでに決定している。現時点では何も言えないけど、自分自身が一番わくわくしている」と監督復帰を示唆した。

現在公開中の「モンスターズ・ユニバーシティ」をはじめ、飛行機版「カーズ」ともいえる正月公開の「プレーンズ」、新たなディズニープリンセスの愛と冒険を描く「アナと雪の女王」、“もしも恐竜が絶滅していなかったら?”という発想から生まれた「グッド・ダイナソー(原題)」(ともに2014年公開)、アカデミー賞を受賞した「ファインディング・ニモ」の続編「ファインディング・ドリー」(2015年公開予定)など、今後も新作が目白押しだ。「現在は、2年間で新作3本をリリースしていく計画だ。具体的には毎年オリジナルを1本、そしてシリーズものを2年に1本というペースで製作を進めている」(ラセター)。熱烈なピクサー・ファンからは、続編の量産によるクオリティ低下を心配する声も少なくないが「その通り、単なる量産では質が落ちる。我々は何よりも作品の質を大切にしているし、そのための体制作りに長い歳月を費やしてきた。最高のものを作りたいという気持ちに変わりはないんだ」。

最後にディズニーがルーカスフィルムを買収したことで、2015年公開を目指し、製作が進められる「スター・ウォーズ エピソード7(原題)」について質問をぶつけると、「皆さんと同じくらい、私も『スター・ウォーズ』が大好きだ。そして、皆さんと同じくらい、何も知らないんだよ(笑)。ただ、J・J・エイブラムスが監督し、『トイ・ストーリー3』のマイケル・アーントが脚本を手がける。きっとすばらしい作品になるだろうし、今から興奮しているよ」と瞳を輝かせていた。

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