【全米映画ランキング】「ワイルド・スピード EURO MISSION」がV。「ハングオーバー」最終章は2位デビュー
2013年5月29日 12:30

[映画.com ニュース] サマーシーズン4週目に入り、メモリアル・デイ(戦没者追悼記念日)の連休を迎えた全米ボックスオフィス。先週末は、3本の新作が拡大公開され、ビン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン主演の人気カーアクションシリーズの第6弾「ワイルド・スピード EURO MISSION」が約9800万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。
同作は2001年に始まった「ワイルド・スピード」シリーズの第6作。ヨーロッパで逃亡生活を送るドミニク(ディーゼル)とブライアン(ウォーカー)の前に突然現れたFBI捜査官ホブス(ジョンソン)は、お尋ね者の2人に世界的な犯罪組織の壊滅作戦への協力を要請する。最初は渋るドミニクだったが、死んだはずの恋人レティがその組織に協力していると聞き、ホブスの依頼を引き受ける。
シリーズ開始当初は、ストリートカーレーサーたちの命がけの戦いと潜入捜査官の友情を描いたB級カーアクション映画だったが、一旦シリーズを離れたディーゼルが再び主演に復帰した09年の第4作「ワイルド・スピード MAX」の大ヒット(オープニング興収約7000万ドル、最終興収約1億5500万ドル)によりスタジオが予算を増大。前作「ワイルド・スピード MEGA MAX」ではアメリカを飛び出し、ブラジル・リオデジャネイロを舞台にしたアクション超大作となり、遂にこの第6作では、北米興行の最重要日のひとつであるメモリアル・デイ公開を任されるユニバーサル・スタジオのテントポール作品へと成長した本シリーズ。前作から更にスケールアップし、舞台をヨーロッパに移した同作は、スタジオの期待に応え、シリーズ最高のオープニング興収を稼ぎ出す好スタートとなった。
レビューもまずまずで、前作「ワイルド・スピード MEGA MAX」(11年/最終興収約2億900万ドル)を超え、シリーズ記録を更新するのはほぼ確実と見られている。共演はジョーダナ・ブリュースター、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カンのレギュラー陣に、「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のルーク・エバンスと「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノ。監督はシリーズ第3作からメガホンをとっているジャスティン・リン。ジェイソン・ステイサムの出演が内定している第7作の製作がすでにスタートしており、14年7月11日に全米公開予定。
「ワイルド・スピード6」の大ヒットに首位デビューを阻まれた人気コメディシリーズ完結編「ハングオーバー!!! 最後の反省会」は約4200万ドルのオープニング興収で2位デビュー。第1作ではラスベガス、第2作ではタイ・バンコクでの二日酔い騒動を描いてきた本シリーズの最終章は、ベガスとバンコクを股にかけた大騒動が繰り広げられる。出演はブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキスの主人公3人にケン・チョン、ジョン・グッドマン。「ワイルド・スピード」同様、シリーズ記録の更新を狙っていたが、厳しいレビューが災いしたか、やや期待外れのオープニング興収となってしまった。公開初日の木曜日(23日)と休日だった月曜日(27日)の興収を合わせた5日間の累計は約6300万ドル。第1作が約2億7700万ドル、第2作が約2億5400万ドルを稼いでいるだけに、最低でも2億ドル以上の最終興収が欲しいところだが、現状ではかなり厳しそうだ。
約3700万ドルで3位となったのは前週首位の「スター・トレック イントゥ・ダークネス」。11日間の累計は約1億5600万ドル。前作の最終興収約2億5700万ドルにはどうやら届きそうにない。
そして、4位には20世紀フォックスとブルースカイ・スタジオのアニメ大作「Epic」が初登場。ビヨンセ、コリン・ファレル、クリストフ・ワルツ、アマンダ・セイフライド、ジョニー・ノックスビル、ジェイソン・サダイキスら豪華キャストが声優を務めたがオープニング興収約3300万ドルにとどまった。
その他、イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー主演の人気シリーズ最新作「Before Midnight」(リチャード・リンクレイター監督)が北米5館の限定公開ながら約24万ドルの興収を上げる大ヒットを記録。「恋人までの距離(ディスタンス)」「ビフォア・サンセット」に続く、9年ぶりの恋愛コメディドラマの第3弾で、その成熟した出来映えに批評家たちは最大級の賛辞を送っている。
今週末は、ウィル・スミス&ジェイデン・スミス親子がM・ナイト・シャマラン監督と組んだSFスリラー「アフター・アース」に、ジェシー・アイゼンバーグ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ウッディ・ハレルソン、マーク・ラファロ共演のケイパーもの「グランド・イリュージョン」が公開となる。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下
【ネタバレ厳禁の超一級サスペンス】全感覚を研ぎ澄ませろ――スパイによる究極のスパイ狩り
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

“地球で最も危険な仕事”を知ってる?
【驚がくの実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

すっげぇ楽しい超刺激作
【めちゃ笑った】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

映画を変えた“伝説の映画”
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント