高良健吾「潔く柔く」で“永遠の15歳” 長澤まさみ演じる主人公の幼なじみ
2013年3月18日 22:00
[映画.com ニュース] 少女漫画家・いくえみ綾氏の人気コミックを、長澤まさみと岡田将生の共演で映画化する「潔く柔く」に、高良健吾が出演していることがわかった。主人公カンナの幼なじみで、交通事故により15歳で他界してしまうハルタ役を演じる。
原作は、大切な人を失った悲しみを抱く若者たちの恋や成長をオムニバス形式で描いた人気漫画。中でもファンに人気が高い瀬戸カンナと赤沢禄のエピソードを映画化し、カンナ役の長澤と禄役の岡田が初共演でダブル主演。幼なじみを事故で失った過去を持つカンナと、同様に過去につらい経験を持つ禄の恋模様を描く。
高良扮するハルタは、カンナの幼なじみ。高校1年の花火大会の日に、いつものようにアルバイト先からカンナの部屋へ自転車で向かっていたハルタは、トラックにはねられ突然亡くなってしまうが、亡くなる直前に人生最後のメールをカンナの携帯に送っていた。ずっとそばにいて、実は自分のことを好きでいてくれたハルタを失ったことが、その後のカンナの運命を大きく左右していく。クールでシャイなイケメンのハルタは、15歳で交通事故亡くなってしまうという衝撃的な運命から、原作ファンにも強い印象を与え、いくえみ作品の中でも伝説のキャラクターといわれている。
高良は、昨年から今年にかけて「キツツキと雨」「苦役列車」「横道世之介」「千年の愉楽」と出演作品の公開が続き、今後も「県庁おもてなし課」「武士の献立」などが控える。「苦役列車」で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞も受賞し、名実ともに日本映画界を牽引する俳優になった25歳が、実年齢より10歳も下の“永遠の15歳”ハルタをどのように演じるのかに注目が集まる。
2月にクランクインし、現在も撮影中。高良は「映画の中で、恋のドキドキを味わえるのと、普段なら恥ずかしくて言えないような台詞があって、それを自分がどう言うかが楽しみでした。役のような経験をしたことないのに、なぜか懐かしさが漂う現場です」とコメントしている。
「ただ、君を愛してる」「僕の初恋をキミに捧ぐ」などの純愛映画を手がけてきた新城毅彦が監督。10月25日公開。