人気少女漫画の映画化「潔く柔く」　原作でも人気の真山役に中村蒼

［映画.com ニュース］　長澤まさみと岡田将生が初共演でダブル主演を務める映画「潔く柔く」に、「マイ・バック・ページ」「ハラがコレなんで」などで活躍する若手俳優の中村蒼が出演していることがわかった。中村は、主人公カンナの人生に影響を及ぼすことになる重要なキャラクターの真山稔邦（まやまとしくに）を演じる。

原作は、少女漫画家・いくえみ綾氏が「Cookie」（集英社刊）で2004～10年に連載した人気漫画。大切な人を失った悲しみを抱く若者たちの成長や恋愛をオムニバス形式で描き、単行本は全13巻で累計発行部数250万部を突破する人気作品だ。いくえみ氏の作品が映像化されるのは今回が初めてで、原作のクライマックスを飾った人気エピソードでもある瀬戸カンナと赤沢禄の恋模様を、「ただ、君を愛してる」「僕の初恋をキミに捧ぐ」などの純愛映画を手がけてきた新城毅彦監督のメガホンで映画化する。

高校1年生の夏に、同級生の真山と2人で出かけている間に、思いを寄せていた幼なじみのハルタを事故で失った過去を持つ瀬戸カンナ（長澤）は、同じく過去につらい経験を持つ赤沢禄（岡田）と出会う。ハルタの死後、誰かを好きになる気持ちを封印していたカンナだが、禄はそんなカンナを悲しみから救い出そうとする。

中村が演じる真山は高校1年生で、カンナと仲の良い男友だち。真山がカンナへの気持ちに気付くことで物語が動き始めるという作品のキーパーソンであるとともに、原作では同級生から告白されるイケメンとして描かれており、ファンの間で人気の高いキャラクターだ。

撮影は今年2月からスタートし、現在も順調に進んでいる。中村は「広島と松山での撮影で、海に山に自然がいっぱいある中での撮影は、とても気持ちが高まりました。共演者の中には以前仕事をした人もいて、久しぶりにそのひとたちと芝居をするのは良い緊張感があってよかったです」とコメント。長澤との共演は「とても気さくな方で、長澤さんが現場にいると全体が明るくなってとてもやりやすかったです」

今月4日に22歳の誕生日を迎えたが、高校生役ということで劇中では制服姿も披露。そのことについては「まだまだいけました。ほとんどのシーンが楽しいシーンだったので、高校生を満喫させてもらいました」と話している。

「潔く柔く」は、10月26日全国公開。