前売も好調の「借りぐらしのアリエッティ」最新場面写真5点が公開
2010年6月21日 12:01
[映画.com ニュース] スタジオジブリ最新作「借りぐらしのアリエッティ」の最新場面写真5点が公開された。
同作は、イギリスの児童文学「床下の小人たち」の映画化。原作を40年以上前に読んだ宮崎駿監督が企画・脚本を担当した。人間の家の床下に暮らす体長10センチの小さなアリエッティ(声:志田未来)と、12歳の人間の少年・翔(声:神木隆之介)の出会いと別れの物語を描く。監督は、宮崎駿や鈴木敏夫プロデューサーからの信頼もあついアニメーター出身の米林宏昌が、ジブリ作品史上最年少で務める。
公開された場面写真は、病気療養のために母の育った古い屋敷にやってきた12歳の人間の翔が、初めて見るその屋敷の美しい庭に心を奪われる場面が1点。残りの4点はアリエッティのもの。屋敷の床下に暮らすアリエッティと父ポッド(声:三浦友和)、母ホミリー(声:大竹しのぶ)の生活の様子や、アリエッティが床上の家に“借り”に出かける場面が続く。その背景には、釘やホッチキスの芯など、アリエッティが人間の家から借りてきたもので作り上げたハシゴなどが見え、「体長10センチの視点から見た人間の世界」がユニークに描かれている。
そして、最後の1点は、あの「風の谷のナウシカ」のヒロイン、ナウシカを彷彿(ほうふつ)とさせる、凛(りん)とした横顔のアリエッティ。鈴木プロデューサーが「対極に見えながらもナウシカと同じように時代が必要とするキャラクター」というアリエッティの一面や、「人間と小さな人々のどちらが滅びゆく種族なのか」という作品のテーマを想起させるカットだ。
4月17日から発売された同作の前売券は、特典の「アリエッティミニ本」効果もあり、6月13日時点で「崖の上のポニョ」対比で307%の5万4405枚を記録。好調な売れ行きを見せている。
映画の完成は6月末予定。7月17日より全国公開。
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