ケイト・ウィンスレット、ショーン・ペンがオスカー受賞!
2009年2月24日 12:00

[映画.com ニュース] 第81回アカデミー賞授賞式において、主演女優賞は「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレット、主演男優賞は「ミルク」のショーン・ペンが受賞した。
「愛を読むひと」でユダヤ人強制収容所の女性看守を演じたケイト・ウィンスレットは、6回目のノミネート(「いつか晴れた日に」「タイタニック」「アイリス」「エターナル・サンシャイン」「リトル・チルドレン」)で初受賞。
オスカーを受け取った彼女は興奮を隠せず、「気絶するって(助演女優賞受賞の)ペネロペ(・クルス)が言っていたけど、その気持ちよく分かるわ」と第一声。初めてのオスカー受賞スピーチの練習をしたのは8歳で、浴室の鏡の前だったと告白。「あの時に持っていたのはシャンプーのボトルだったけど、これは本物なのね」とオスカーの重量感に酔いしれながら涙ぐみ、夫のサム・メンデス監督(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)や受賞作のスティーブン・ダルドリー監督へ感謝の言葉を述べた。
一方、主演男優賞受賞者として、「ミルク」で70年代後半のサンフランシスコ市政委員ハービー・ミルクを演じたショーン・ペンの名前が読み上げられると、客席全員が総立ちとなった。ペンは04年の「ミスティック・リバー」に続く2度目の受賞(「デッドマン・ウォーキング」「ギター弾きの恋」「I am Sam/アイ・アム・サム」で3度ノミネート)。
涙を浮かべた妻ロビン・ライト・ペン(08年4月復縁)が見つめるなか、壇上に立ったペンはまず、「ありがとう。オマエらはほんとにコミュニストでゲイ好きだな」とジョーク。老眼鏡で小さなメモを読み上げながら、脚本家ダスティン・ランス・ブラック(アカデミー脚本賞受賞)や監督ガス・バン・サントらへ感謝を述べた。加えて「カリフォルニア州で同性愛者同士の結婚に反対している人たちは恥を知るべきだと思う」とペンらしい発言も。作品のテーマに合わせて「みんなが平等な権利を持つべきだ」と主張し、「エレガントな男(バラック・オバマ)を大統領に選び、勇気あるアーティストを生み出すアメリカに住むことができて誇りに思う」と述べた。去り際に主演男優賞を前哨戦で分け合ってきた「レスラー」の主演ミッキー・ロークへ、「復活したミッキー・ローク、彼は俺の兄弟だ」と語ったペンに、ロークが投げキッスを返すと、客席は興奮に包まれた。
主演女優賞の発表ではシャーリー・マクレーン、マリオン・コティヤール、ハル・ベリー、ソフィア・ローレン、ニコール・キッドマン、主演男優賞の発表ではロバート・デ・ニーロ、マイケル・ダグラス、アンソニー・ホプキンス、ベン・キングレー、エイドリアン・ブロディという同賞受賞者5人がプレゼンターとして登場し、ノミニー5人に賛辞を述べるという粋な演出がほどこされた。
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