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「復讐するは我にあり」「楢山節考」の名優・緒形拳さん急死

2008年10月8日 12:00

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死の直前まで役者魂、合掌!
死の直前まで役者魂、合掌!

[映画.com ニュース] 俳優の緒形拳(本名・緒形明伸)さんが10月5日、肝臓ガンにより亡くなった。71歳だった。6日に通夜、7日に葬儀・告別式が近親者だけを集めた密葬形式で営まれた。

緒形さんはおよそ8年前より慢性肝炎を患っていたが、仕事に支障をきたしたくないとの理由で入院治療を拒否。病状が肝硬変、肝ガンと重くなっても、在宅療法を選択し、俳優としての生涯を駆け抜けた。だが、4日夕方、腹部に痛みを訴え、栃木県の病院に搬送され、肝臓破裂が確認された。5日朝に緊急手術を受け、容体は持ち直したが、同日夜に急変。家族や友人の俳優・津川雅彦らに看取られつつ、23時35分、息を引き取った。

37年生まれ。高校卒業後、憧れの新国劇に入り、役者の道に。65年NHK大河ドラマ「太閤記」の豊臣秀吉役、66年NHK大河ドラマ「源義経」の武蔵坊弁慶役で国民的スターになり、藤枝梅安を演じた72年「必殺仕掛人」、79年「阿修羅のごとく」など数多くの名作ドラマに出演。

映画デビューは60年の「遠い一つの道」。74年「砂の器」、77年「八甲田山」、78年「鬼畜」、79年「復讐するは我にあり」、81年「北斎漫画」、83年「楢山節考」(カンヌ映画祭パルムドール)、「魚影の群れ」、85年「MISHIMA」(カンヌ映画祭芸術貢献賞)、86年「火宅の人」、99年「おろしや国酔夢譚」、05年「隠し剣 鬼の爪」、06年「長い散歩」(モントリオール映画祭グランプリ)、「武士の一分」に出演。特に、今村昌平監督作品「復讐するは我にあり」「楢山節考」での鬼気迫る演技が印象的だった。映画の最後の役は、今年公開された「ゲゲゲの鬼太郎/千年呪い歌」の妖怪ぬらりひょん役。

先月30日には、遺作となった倉本聰脚本のフジテレビ系ドラマ「風のガーデン」(木曜22時、10月9日放送開始)の会見に、息子役の中井貴一らと出席。末期ガンに冒され死と向かい合う医師という役柄上、「否応なく人は老いていく。否応なく死が訪れる」と自らの運命を暗示するようなコメントを残していた。同ドラマの撮影では体調が芳しくなかったそうだが、北海道富良野ロケにも参加。先月28日に収録が完了するまで、家族に「病気に勝ちたい。関係者に言うな」と口止めし、役者として最後の最後まで演じ続けた。

7日夕、葬儀を終え会見にのぞんだ俳優の二男・緒形直人は「3日間、泣き倒した。あまりにもデカい存在で、格好いい、温かい男でした」と嗚咽をこらえ、偉大な俳優である父を表現した。

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