北斎漫画

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解説

『富嶽三十六景』の他に『北斎漫画』で春画の大家としても知られる葛飾北斎と娘・お栄の一生、ふんけいの友、滝沢馬琴との交流を描く。矢代静一の同名の戯曲の映画化で、脚本・監督は「絞殺」の新藤兼人、撮影は丸山恵司がそれぞれ担当。

1981年製作/119分/日本
原題:Edo Porn
配給:富士映画

ストーリー

鉄蔵と娘のお栄は左七の家の居候になっている。鉄蔵は、貧しい百姓の生まれだが、幼時、御用鏡磨師、中島伊勢の養子となった。巧みに絵を描くので、絵師の弟子となるが、尻が落ちつかず、幾人もの師から破門された。一方、左七は侍の生まれたが、読本作家になりたいと志し、下駄屋の養子に入り込んだ。左七の女房お百は、亭主が黄表紙本などを読むのを心よく思っておらず、さらに、朝から晩まで絵を描いている居候の父娘に我慢がならない。そんなある日、鉄蔵ほお直という女に出会った。鉄蔵は一目でお直にのめり込み、彼女を描くことで、つき当っている壁を破ろうとするが、不思議な魔性に手応えがない。鉄蔵ほお直を養父、伊勢に紹介することで、彼女と別れ、また金もせびることにした。その伊勢も、お直の魔性にとり憑かれ、首をくくって死んでしまう。その頃、お百が死んだ。そして、間際に、立派な作者になってくれ、滝沢馬琴という名は良い名だと言い残す。左七はせきを切ったように書き始めた。たちまち流行作家となった。今や父と長屋暮しのお栄は左七を訪ね、読物の挿し絵を父に描かせて欲しいと頼む。左七は喜んで引き受けた。鉄蔵が北斎の名で描いた絵は評判になり、放浪の旅で「富嶽三十六景」が生まれた。そして、北斎は八十九歳、お栄は七十歳、馬琴は八十二歳となった。ある日、お栄がお直と瓜二ツの田舎娘を連れてきた。「お直ッ」と叫ぶ北斎。馬琴は失明しかけているが、お直と娘を混同することはなかった。そこで「俺の絵でお前は有名になった」と馬琴に話す父に、お栄は「あたしか左七さんに頼んだんだ。一生嫁に行かなかったのも、父やんのためじゃない、左七さんのためだ」と告白する。そこで馬琴は「あんたに結婚を申し込む」と大見栄を切った。一人になった北斎は“お直”を裸にすると、一気に描き始めた。巨大な蛸が、裸女に絡みつき、犯している図だ。かくして、傑作「喜能会之故真道」の蛸と海女の性交の図が出来上がった。馬琴が亡くなった。そして、北斎も亡くなった。二人の辞世にお栄は「死ぬときゃ、誰でも、ていさいのいいこと言い残すもんだ」と咳いた。お栄の顔に涙が流れた。その顔は、北斎の描いた赤富士のように、異様な、美しさと悲しみをたたえていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第5回 日本アカデミー賞(1982年)

受賞

助演女優賞 田中裕子

ノミネート

主演男優賞 緒形拳
助演男優賞 西田敏行
音楽賞 林光
新人俳優賞 田中裕子
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映画レビュー

3.5浮き世離れした人々

2019年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

田中裕子が効いている。何回胸を見たかわからん映画。が、浮き世離れした人々の自由な言動は、今の自分からするとうらやましくあり。

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まこべえ

3.0北斎漫画:最期にいいこと言い残すもんだ【邦画名言名セリフ】

2018年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

単純

【北斎漫画:個人評価=★★★】

★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画

【北斎漫画:おすすめポイント(個人評価理由)】
1.緒形拳と西田敏行の演技がやっぱりいいなぁ!!!
2.田中裕子が15歳から70歳まで演じているのが凄い!!
3.田中裕子、樋口可南子の脱ぎっぷりも良い!

【北斎漫画:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・「最期にいいこと言い残すもんだ」
→ラストシーンで田中裕子が発する名言名セリフ。

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【喜伝会】会長

3.0題字は中川一政

だむださん
2016年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

少女からお婆さんまでを演じる田中裕子、北斎の娘お栄。北斎という男の尋常ならざる生き方がお栄という娘とのこれもまた浮き世を越えた関係性が描かれることで浮き彫りになってゆく。これから5年かけて西洋画を学びあとの5年で総仕上げだとのモノローグが北斎90歳の場面。さて、これは誰の声だったのか?
滝沢馬琴、十返舎一句、歌麿、江戸の芸術史のスターたちが総出の楽しみもある。

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だむだ
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