魚影の群れ

劇場公開日

28%
52%
16%
4%
0%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

厳しい北の海で小型船を操り、孤独で苛酷なマグロの一本釣りに生命を賭ける海の男達と、寡黙であるが情熱的な女達の世界を描く。吉村昭原作の同名小説の映画化で、脚本は、「セーラー服と機関銃」の田中陽造、監督は「ションベン・ライダー」の相米慎二、撮影は「ふしぎな國・日本」の長沼六男がそれぞれ担当。

1983年製作/135分/日本
原題:The Big Catch
配給:松竹富士

ストーリー

小浜房次郎は、娘トキ子が結婚したいという、町で喫茶店をやっている青年・依田俊一に会った。彼は養子に来て漁師になっても良いと言う。マグロ漁に命賭けで取り組んできた房次郎は、簡単に漁師になると言われて無性に腹だたしく感じた。店をたたみ大間に引越してきた俊一は、毎朝、房次郎の持ち船(第三登喜丸)の前で待ち受け、マグロ漁を教えて欲しいと頼む。十日以上も俊一を無視し続けた房次郎が、一緒に船に乗り込むのを許したのはエイスケの忠告に従ったからだった。エイスケに指摘されたとおり、房次郎はトキ子が、家出した妻アヤのように自分を捨てて出て行くのではないかとおびえていた。数日間不漁の日が続き、連日船酔いと戦っていた俊一がようやくそれに打ち勝ったある日、遂にマグロの群れにぶつかった。そして、餌がほうりこまれた瞬間、絶叫がおきた。マグロが食いつき凄い勢いで引張られる釣糸が俊一の頭に巻きついたのである。またたく間に血だらけになり俊一は助けを求めるが、房次郎はマグロとの死闘に夢中だ。一時間後、マグロをようやく仕留めた房次郎の見たのは俊一の憎悪の目だった。数ヵ月後に退院した俊一はトキ子と一緒に町を出ていった。一年後、北海道の伊布港に上陸した房次郎は二十年振りにアヤに再会する。壊しさと二十年の歳月が二人のわだかまりを溶かすが、アヤを迎えに来たヒモの新一にからまれた房次郎は、徹底的に痛めつけ、とめに入ったアヤまで殴りつけた。翌日伊布沖でマグロと格闘していた房次郎は、生まれて初めて釣糸を切られ、ショックを受ける。大間港に、すっかり逞しくなった俊一がトキ子と帰って来た。ある日、俊一の第一登喜丸の無線が途絶えた。一晩経っても消息はつかめず、トキ子は房次郎に頭を下げて捜索を依頼する。房次郎は、長年培った勘を頼りに第一登喜丸を発見。俊一は房次郎の読みのとおり、三百キロ近い大物と格闘中であった。重傷を負っているのを見た房次郎は釣糸を切ろうとするが、「切らねでけろ。俺も大間の漁師だから」という俊一の言葉にマグロとの闘いを開始する。二日間にわたる死闘の末、大物は仕留められた。しかし、帰港の途中、来年の春にトキ子が母親になる、生まれた子が男の子だったら漁師にしたいと告げて、俊一は房次郎の腕の中で息を引き取った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第7回 日本アカデミー賞(1984年)

受賞

主演男優賞 緒形拳

ノミネート

脚本賞 田中陽造
主演女優賞 夏目雅子
助演男優賞 佐藤浩市
助演女優賞 十朱幸代
詳細情報を表示

U-NEXTで関連作を観る

映画見放題作品数 NO.1(※)! まずは31日無料トライアル

※GEM Partners調べ/2021年10月|Powered By U-NEXT

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

5.0キュルルキュ

Kjさん
2021年1月30日
iPhoneアプリから投稿

耳を引っ掻くようなテグスの擦れる音が恐怖である。カメラが横に少しずれて既に取り返しのつかない大惨事をとらえる。突きつけられる事態。おそらく親父は何をするのが娘の彼氏にとっての解なのか用意などなかったのだろう。男のロマンなどはない、柔軟になれぬ不器用さが男に残酷な罪を背負わされる。現実に背を向けて自分の世界に逃げ込む。マグロを手繰り寄せる下りの長回しはドキュメンタリーのようでもあり、緒形拳の船から乗り出す所作は演技の枠を超えたものであるが、ただ流れる虚しい時間が哀しい。
マグロと人間の区別がつかないとは前妻の言葉。娘の彼に会いに行けば相手の隙をみてマウントして、手まで出す始末の悪さ。体を任せて服を脱ぎ着させる姿は男女の役割分化が象徴されているが、むしろ分化したことで不能になってしまったようでもある。このまま死なれては男は何も果たせぬが、やれることを投げ出してやっても救われない残酷さ。娘の数え歌が響く。
佐藤浩一の家庭内レイプシーンは動物的で、腰のみが機能しているような眼は、何かを屈さなければ自らの存在確認できぬ虚ろな姿をよく表現している。どっしりと中央に位置する夏目雅子の存在感。濡れ場含めて十朱幸代も熱演。どこから撮っているのか考えれば楽しいカメラワークの数々。相米慎二らしさが活きた大作。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
Kj

4.0役者というより漁師です!

2020年12月14日
PCから投稿

高校生の娘から薦められて見た、古い作品1983年

娘「これ、いいよ、見ない?」
母「へー?やたら古いね、夏目雅子じゃん、どんなの?」
娘「マグロの一本釣り、ガチなやつ、マジ見たほーがいいよ」

というノリで…
女子高生が持ってくる作品じゃないよね(^_^;)

原作があたしの大好きな吉村昭だったので見る気になりました
漂流や船上、海を描いた作品が多いのでもう想像ついたけど
いきなり長回しのロングショット
いちいちワンカットが長い!
船上のシーンはリアルそのもので怖い
この間の「劔岳」と同じで、どうやって撮ってるんだろうと思いながらハラハラ見る
なまりが本格的でよくわからないけどだいたいわかる(^_^;)字幕ほしいわ

緒形拳は本当にすごい…役者というより漁師です!

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 3 件)
mamagamasako

3.0ここには男と女の人生のクライマックスがある

としさん
2020年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年6月9日 魚影の群れ 鑑賞
大間を舞台に、マグロ漁師、その一人娘、娘の恋人で漁師を目指す青年の物語。
マグロの一本釣りのシーンは壮絶バトルでした。佐藤浩市 が若い!
#緒形拳#夏目雅子#佐藤浩市#三遊亭圓楽#レオナルド熊#下川辰平

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
とし

5.0日本の海洋映画のナンバーワンです

あき240さん
2020年4月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

文句無しの傑作です
正に日本の老人と海です
ジョンスタージェス監督の作品より遥かに上だと思います

ワンカットワンシーンは、ほとんどと思える程のシーンがこの手法で撮られています
ですが、前作のションベンライダーのようなこれ見よがしのものではなく、リアリティの迫真性を生み出す為にのみ使われており、大変に効果を上挙げています

緒形拳、夏目雅子といった名優がこの相米マジックというべき映像の中で、その名演技が爆発しているかのようです

カメラもワンカットワンシーンに応じて、時にパン、時にズーム、時に移動します
それもとんでもなく動く程です
神業です
その映像の中に全ての人物があるがまま俳優ではなくその役そのままの人となって存在して、同じ時間の中で生きているのです

津軽海峡を走る漁船を捉えるカメラがローアングルの構図であるのにはたまげました

冒頭で娘は父の服を脱がせます
終盤では父に服を着せます
男尊女卑ではないのです
漁師の仕事の過酷さが自然と男女の役割をそうさせているということです
実際にそうであることを再現しているそのシーンの自然さが本作の見事な迫真性を代表していると思います

日本の海洋映画のナンバーワンです

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
あき240
すべての映画レビューを見る(全8件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る