NOPE ノープのレビュー・感想・評価
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ずば抜けた映像と、予想外の展開で観る者を翻弄する
《UFOホラー映画》
以外と怖くないが、煙に巻かれて、何回も観てしまうスルメ映画。
「NOPE」は「NO」を強調した単語で、無理とか、あり得ない・・・の意味。
見渡す限りの青空が広がっているロサンゼルスのとある牧場。
ある日、OJ(ダニエル・カルーヤ)の父親は、
空から落ちてきた硬貨が頭に刺さり死亡した。
なぜ?そんな?と思うが、そうなのだ。
おっとりした兄のOJと、フワちゃんみたいにやかましくておキャンな妹
エメラルド(キキ・パーマー)は、空に「動かない雲」を発見する。
そしてその中にUFOが潜んでいる筈・・・と思い、
動画をアップして一儲けしようと企む。
そこに技術屋のエンジェル(ブライトン・ペレア)が絡み協力する。
SFホラー映画だが、強烈なエピソードが2つある。
ひとつは、これが最初の映画ということになっている
「動く馬」の映像(2秒)に関すること。
「動く馬」はエドワード・マイブリッジという人が撮った
有名な連続写真のことで、
エジソンがこれをヒントにキネトスコープ(1人用の映画)をつくり、
それが後に映画の起源とされる。
リュミエール兄弟のシネトグラフ(皆で観るタイプの映画)に
繋がる事になる。
このエピソードでジョーダン・ピールが言いたい事は、
黒人が名前を抹消されたこと。
最初の映画に登場する黒人(つまり「動く馬」に乗っている騎手)
カメラマンであるエドワード・マイブリッジや馬の名前は後世に伝わっている。
なのに黒人騎手の名前は誰も覚えていない。
あってなきが如きの黒人の存在。
しかもその子孫がOJたちなのだ。
もうひとつのエピソード。
1990年代に架空シチュエーション・コメディ番組の撮影現場で起きた
チンパンジーの大暴れ事件。
それまで人間の言いつけを素直に聞いていたチンパンジーが、
イキナリ凶暴化して人を殺した。
その現場にいた子役の少年・ジュープは1人だけチンパンジーの殺戮から
逃れ無傷だった。
机の下でぶるぶる震えていたが、なぜかチンパンジーとグータッチを
しようとしたのだ。
ここで監督が言いたいのは多分、
自然界や動物を支配してコントロールすることなど、人間には無理。
だから、自然も動物も、甘く見るな、警戒を怠るな!!
ということだ。
更にホルストという名の動物の撮影で有名な白人カメラマンが
本作では殺される。
(今までのピール監督作の『ゲットアウト』や『アス』より差別への
(主張は穏やかだ)
さて、
雲に隠れた謎の存在は、白い円盤のような形だが、下から覗くと
海月のようにヒラヒラした花のようなクチみたいなものがある。
その花は幾層にも増殖しイソギンチャクのようでもある。
ただ開口部分はカメラのレンズのようにシャカシャカと開閉して眉間える。
かなり奇妙で独創的なUFOでいる。
ラストになるに従ってスピード感は増して行き、なぜか恐怖よりユーモアが
漂ってくる。
SF映画として、はじめての「新しい切り口」
兎も角、絵面の面白さは抜群です。
どでかいユァン君が可愛い
面白かったです!ジャンルはホラー?で、確かにゾクゾクする描写もあったけど、社会問題も踏まえた、エンタメ作品だと感じました。オスカーノミネート俳優のユァン君はテーマパークの経営者役。ある意味大活躍😆。いつの間にか仲間になった電気店の兄さんが良いキャラだったな。伏線回収しながらの攻撃作戦が良かった。そして妹は最後までちゃっかり者でしたね。途中、一番搾り🍺見つけましたよ。
描写は期待外れの部分もあったが、見返したくはなる今までにないSFスリラーだ
私は★3つとさせていただいた。
まず良かった点としては
・本作の舞台であるハリウッドのとある渓谷奥地の牧場上空に広がる青空の美しさ。そして、
本作の肝である謎の雲の存在の不気味さを表現した描写。
・そして、ストーリー構成がしっかりされており、特に主人公OJがめちゃめちゃクールでかっこよすぎた。それぞれの登場人物のキャラが立っており、いずれも憎めない奴らだった。
ただ、悪かった点としては
・PRのポスターが「夜空に舞い上がる馬の描写」だったため、そういった夜空に舞い上がっていく様をシーンとして入れてほしかった。夜空をゆっくりそして不穏に舞い上がる様を映像化したら、実に神秘的だったろうに。
(故にこの描写を期待していた私にとってはある種の肩透かしを食らった。その点をマイナスとさせていただいた。)
最後に、この作品には正義らしきものはない。主人公たちがただただ躍起になって未確認の「何か」の撮影に固執しているに過ぎない。
描写は期待外れの部分もあったが、見返したくはなる今までにないSFスリラーだと感じた。
今回は星2.5。次作に期待
何とも感想を書きにくい。何か良いところを書いておきたい気持ちもあるが...ジョーダン・ピールは前2作が力作だっただけに期待したが、正直言って予告編の方が面白かった。
ドキッとさせる不気味な演出で期待感を積み上げる腕は一級だが、今回は脚本が力不足か。誰もが物足りなさを感じて終えたはず。
社会批判と皮肉を織り交ぜているように思える、いつもながらの物語も、暗喩が過ぎて分かりにくい。皆、ゲットアウトのような刺さる皮肉を待ち望んでいたはず。
冒頭の聖書の引用や、チンパンジーの下り、登場人物たちが皆、富と名声を追い求めているあたりがヒントなのだろうが、自分には面白いと思える要素が少なかった。
IMAXやばかった
IMAXカメラで撮影された映像がよかった
夜のシーンでなんであんなにハッキリ家とか映るんだろうと思ってたら 昼間の映像に違う画像を合成して
夜なのにハッキリ見えるように撮影してたり
見えないこだわりが凄かったです
あとIMAX効果でノープちゃんがめちゃくちゃ怖いのね
あとこれ映画の歴史ってテーマで最初はカウボーイの映像が映画の始まりってところから最後にカウボーイがカウボーイを使ってノープちゃんを〇〇するのとか
面白いですよねー
なんでしょうか?これ? 新しいUFOの創造? 凡人の私の感性を遥か...
なんでしょうか?これ?
新しいUFOの創造?
凡人の私の感性を遥かに超えた物語。
もう少し、アマプラのレンタル料が安くなるのを待っても良かったかも。
変な映画
映画の起源は、連続写真『動く馬』なんですね.人間が動く馬をスクリーンで観ることができる…時は進み、チンパンジーも交えて家族が楽しく過ごすファミリー番組。ありそう。楽しさの象徴。そのチンパンジーがまさかの暴走で出演者を殺すという悲劇が起きた。出演し物陰でそれを怯えながら見ていた少年…
時は進み、連続写真『動く馬』の騎手の子孫は、映画に出演する馬を育て手配する会社を経営し、怯えながら見ていた少年は、西部劇テーマパークを経営している。
見るもの(捕食する者)は、雲の中にいてその姿を見せない。見られる者(捕食される者)は、相手が食いたい時に食われるだけの立場。
だが、見せたくない姿を見ること、撮影することはできるはず。無抵抗で食われるのではない。見ること、撮ることが最大の抵抗だ。
と、ホラーの姿をとりながら、実は現実における、抵抗しがたい力や圧力に対する映画の力をうたった話。なのかな??? 謎。
特撮、凄いと思う。明るい空にちゃんと浮かぶ異形の物。東宝のドゴラや、円谷プロのバルンガと同じジャンルと考えると(古いか!)、50年の技術進歩に唖然とする。
最悪の奇跡が起こる
UFOあるいはUAP、その正体そのものが生命体であるという発想は自分には新鮮だった。
過去のヒット番組でチンパンジーが起こした殺人事件、主人公の調教師という仕事。
生物を相手取った時、手懐けるという発想とそれに反する事象。
映像のクオリティはとても高い、ストーリーはB級。
強大な敵を打ち倒すカタストロフィを感じるにはバズりたいという動機はあまり刺さらなかった。
唐突なAKIRAオマージュはクスッときた。
散りばめられた伏線を丁寧に回収してカタルシスを感じるホラー
タイトル長くなりました。
夏に観たいと思いながら色々あって観れずに過ごしていたNOPE。
都内で唯一上映していた近所の映画館でようやく鑑賞。
始まりはとても地味で意味が分からなく進む。
ところがこの序盤に伏線が散りばめられているので、ちゃんと拾えているかどうかで後半の深みの理解が変わる。
思うに、この監督はかなりの映画オタクで、映画の「旨味」を理解していて、映画としてかゆいところに手が届いていると思う。
だからこそ、毎回評価が高く、それでいて知的な風刺も効いているから観る側も満足度が高いのだろう。
コントロール出来ると踏んだチンパンジーへの過信と同じく、コントロール出来ると踏んだ異形のモンスターがコントロールを失い全てを飲み込み始め、見せない恐怖から見える恐怖に変わる後半の盛り上がりも素晴らしい。
散りばめられた日本リスペクトの内容も面白いし、何よりお金のかかったAKIRAを観れて感無量である(多分多くの日本人はあのシーンで別の感想を抱くはず)。
何かが起きる時は引いたカメラワークで淡々と描く手法も好きだし、終わり方も好き。
スピルバーグ版宇宙戦争のスリルをまた楽しめる良作。
年末のデジタル配信は是非とも。
p.s. 前回のレビュー時にいたSM関係のパートナーと昨晩関係解消しました。侍味さんの次回作にご期待下さい。(実話)
p.s. の p.s. 今朝、彼女の遺した私物を全て捨ててやりました(スッキリ)
金はかかっていそうだがイマイチ
理由がわかったらゾッとすると言われて見たが、イマイチだった。背景に人種差別やキリスト教的な意味があるのはわかるのだが、敵のようなものがアレとは微妙。猿については良い、不気味さがよく出ていて面白かった。主演の俳優の白眼の白さが際立っていて、夜のシーンは彼だからこそ緊迫感が伝わったかな。
ううううう勿体ないことした
アイマックスの1番いい席で観てしまった…。
妹が、苦手なマシンガントークするタイプだったから観ていて脳が疲れてしまった。でも妹のファッションは可愛かった!!キリンだっけ?日本のビールのんでるの嬉しかった。
宇宙船の食道はなんかギャグ漫画っぽくて吹き出した。
オレンジのパーカー欲しいと思った。撮影ミスなのかそのままでいいと思ったのか、それどころじゃないだろう主人公が直したのかパーカーの紐がおかしくなってたのに次のシーンで直ってた。子役の女の子の大人になったシーンは深い意味はない?だけどアイマックスのいい席の凄さを初めて感じられた!画面がただの長方形じゃなくて下の方まで覗き込めるような不思議な感覚になれて、画面に入り込めるような感覚に感動!!!
最悪で最高だ!!
もうほんと、素晴らしかった
ジョーダンピールだいすき
見たいものぜんぶ見せてくれた感じだった
本当、もう一回いきたい……
まずテンポが早くていいし、
そう、その構図!見たかったの!
ってところを見せてくれる
あと今まで気になってたけど見れなかったとことか
ぜんぶ恐ることなく見せてくれるから
どっぷりこの世界にハマっていく
その没入も快感だった
スクープマニアの使命感
兄弟らが怪奇UFOをスクープしようとする。
ホラー系だが、何を見せたいかの軸がよくわからず、鑑賞の後味はあまり良くない。
良い点
とくになし
悪い点
・冗長
・敵の画作りを考慮した設定が安っぽい
デッカいカメラ使ってみたい
大人の事情で、やっと上映。
20年くらい前、数寄屋橋の宝くじ前の広場で猿回しをやっていて、始まる前の注意として、敵意を意味するから目を見ないようにと言っていた事を思い出した。
イマイチ説明不足なチンパンジーの件は、調教や撮影のストレスが爆発して暴走、テーブルクロスのおかげで目が合わなかった男の子だけ助かったってことで良いのかな?
特徴的な目をしたダニエルが目を伏せるなどもったいないと思ったけど、後半はあの大きな目が意志の強さを感じさせて大活躍。
そしたらアイツもヒラヒラに形態を変えて応戦。
しかし2時間越えながら、結局あいつが何かは分からずじまい。
ずいぶん予算を使ったB級映画。
嫌いじゃない。
映画館で見て良かった作品
思っていた以上に大作でパンフレット買うぐらい良かった。映画館で見た方が良い映画。
大作になってもメッセージを込める作家性は変わらずあって凄い。この大作を経て作る次回作が既に気になる。
パンフレットも文字量多くて、理解が深まる。
SFホラーのお手本になり得る
テーマはよくある感じ。ただし、切り口がえげつない。この映画はいろいろなオマージュが込められてるが、それは気にしなくて良い。いいカットを真似るのは当たり前だしね。ハラハラ・ドキドキと得体の知れないモノを相手にするスリルが味わえる。
まさにノーラン級
個人評価:4.2
これは大傑作。ジョーダン・ピールは3作目にして、ホラー界?の巨匠の仲間入りといっていいだろう。ノーランの撮影監督を携え、重厚かつ深みのある世界観を手に入れている。とにかく映像が素晴らしい。
また効果音の不協和音のセンスも抜群で、不吉な物語に引き込まれる。
未だかつて、UFOを斜め2つ上くらいから描いた、こんな設定があっただろうか。驚愕である。
動物への畏怖の念を上手く背景に流しながら、馬の調教師が主人公という設定もよい。
この作品でジョーダン・ピールの新作は必ず見る監督という存在になった。
冗長すぎてつらい
ファスト映画ではないけど、時間に対して無頓着なのか手抜きなのかそれとも計算された演出なのか判断に困るシーンだらけで正直長い、と感じてしまう。これ90分くらいの作品にしたらすごく面白いかも知れない。けど2時間以上あります。なんか時系列が前後したり回想が突然入ったりだけど、必要かどうかでいうといらんシーンが多い。長回しも多い割に動きがないとか。
あと普通に倒してるのはどうかと。弱すぎだろ。
電動バイクで金田スライドをやったのは評価する。
色んな要素を絡め、さらにジョーダン節は切れを増す!
ジョーダン監督の過去二作に比べるとすこぅしまともな展開だとも感じるけど、いったい物語の終着点がどうなるのか予想がつかず、目が離せなかった。
ホラー、エイリアン、西部劇、オマージュ…色々な要素をごった煮にしたけど、不穏な空気づくりは相変わらず!
OJや妹が、未知の存在と真っ向対決するわけではなく、UMA の存在を世に知らしめして有名になって一儲けし、牧場を建て直したいとう小市民なのが凄くいい。オプラをネタにするのもチンパンジーの実話と絡んでいるし、時代錯誤な牧場の雰囲気とは違い、妙に現実感があるんだよね。
そこに馬を生け贄にされた復讐も少し加味して。
監督は、過去作を見ても、生物を(人間を含めて)意のままにコントロールできる人間の驕りを、痛烈に批判しているように思う。
ジュープは惨劇を経験しても尚、そのときの栄光を忘れられず、また違う種との相互理解を夢見て、モンスターも飼い慣らせると驕ってしまった人間の象徴ともいえるのではないか。
しかし、今回は彼にも少し哀れみも感じた。
ショーに招待していた同じ番組の子役の女の子には淡い恋心を抱いていたんだろうし、ショーを見せることで自分の力を見てもらいたかったのかもしれない。
UFO自体が生き物で捕食者という発想は、ムー民としては目新しいものではないけど、円盤型にすることで容易く「中の人」を想像してしまう。かなり先入観を利用した騙しのテクニックが入っている。
まーでも今回一番怖かったのはやはり実話の事故を元にしたチンパンジーの描写で、何が元で狂暴化するかわからない動物の恐ろしさをまざまざと感じた。今回は風船が割れた音だけど、そういう瞬間て相手もパニックになり、歯止めが利かないんだろう。私も登山していて野生生物に遭遇したときに、刺激しないよう努めている。
目を見合わせないことがキーワードだったが、自然界では色々。猿は目を見あせてはいけない、熊は目を見たら逸らしてはいけない。
フラッシュに映る馬の目、マスコミのヘルメットに映るエイリアン(?)の目、車のサイドミラーに映るエイリアン、カメラのアングルが絶妙だった。
しかし単細胞よね?このエイリアン。
最後、見交わす兄妹の視線に痺れた。OJの最後の馬にまたがったシルエット、かっこよかったなぁ。
でも一番好きなのは死亡フラグたちまくりのホルスト。手回しのビデオを繰る様が無駄にかっこいい(笑)。
命を懸けたマニア魂を見せてもらった!
引用した聖書の通り、すべてが「見せ物」
というキーワードでつながっている。
ちなみにオープンニングでキリンビールを飲んでいるらしいが、気がつかなかった。ジュープから盗んだ馬のオブジェもどことなく麒麟のポーズに似ていなくもない。
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