竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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評価4以上じゃないとおかしい
3.2の平均評価は、あてにならない
映画評論家じゃないから、評価の視点がずれているかもしれません。が、観て良かった映画。特に情報をいれずに鑑賞。
音楽、映像が素晴らしい。
伝えたいメッセージもあり、上映中に泣きました。
もう一度観たい映画。
想像以上にベルの唄が良かった
物語<映像+音楽
冒頭から細田守監督らしさたっぷり、丁寧で細やかな描写と音楽に引き込まれました。映画館を出た後もララライララライと口ずさんじゃいました〜(笑)
物語としてはそこまで難解ではないと思います。人は見た目も大切だけれども、それだけで全部が決まるわけではないこと、1対多という集団意識の恐ろしさ、様々な形の愛、登場人物のUを通した現実世界での成長、などなど。現実世界とU、別世界の繋がり?共通点の描き方もとても面白かったです。
端々に、甘酸っぱーい!感じの恋愛模様が描かれており、ニヤニヤしながら観ました!
Uの世界になにも魅力を感じない
ストーリーについては賛否両論あって、いろんな方の意見が合ってなるほどな~って思ってました
自分が気になったのはUの世界に魅力を感じなかった点とデバイスの整合性のなさです
冒頭の世界観見せるためのUは、なるほどな~こんな世界で、アバターでなんかしてんのかなって感じで面白そうだったけど
結局、最後まで一列に並んで進んでいるかベルに群がるモブたち、歌を聴く以外にあの世界で何ができるのか意味不明
竜が有名になったという武道大会の描写もなんのもない
Uの世界で攻撃されると実際の痛覚にダメージを受けるんでしょうか、そういう説明ないけど、だとしたらみんなごっこ遊びで痛がったりしてるんでしょうか?逆に本当に痛覚を感じるとしたらそんな危険なシステム国や業界が認証しますかね?耳にイヤホン刺してるだけで、そこまで感覚持っていかれたらいろんな犯罪の元になりませんか?
竜の城はどやって作ったんですかね?自分でコツコツつくっていったのかたまたま見つけたのか、なぜ他から隠ぺいされていたのか?竜とクリオネを守る妖精みたいのが関係してるっぽいけど、よくわからない、美女と野獣のマネ以外でほぼ意味が無いギミック
アバター事に家が持てるとか、こういうことができますとか何の描写もないから竜の城だけ??ってなりました。
演出上仕方ないことかもしれませんが、ベルが尋問受けてたり閉じ込められたりするけど、都合悪くなったらログアウトすればいいだけですよね、ログアウトできない権限とか持てたらビームの何倍もやばい
細田監督はオンラインゲームとかバーチャルの一切やった事なく、なんとなくSNSを具現化したんでしょうか、ウォーゲーム、サマーウォーズのネットの方が魅力的だった気がします。
最初のナレーションにあった「現実ではやり直せなくても、Uの世界ならやりなおせる」 って全然 話の締めともかかってなくて、いつもの細田監督っぽくないなぁと残念に思いました
否定的な意見も多く見られましたが、すずたちの青春コメディのパートは割と好きでした。
サマーウォーズの2021アップデート?
1.映像:素晴らしい
2.音楽:かなり良い
3.脚本:脚本家はこれで満足してるの?
4.美女と野獣:リスペクトしすぎ
5.サマーウォーズ:アップデート?
6.総評
サマーウォーズを見ていなければ星3.5。作品としての完成度は前作のほうが上。
とにかく2時間見せる力は、今作の方が上だが2度3度の鑑賞に耐えるか未知数。
観客に解釈を委ねるのは良いが、少々丸投げ感が高い。
なんかなぁ
途中感じた「美女と野獣」感
告白のシーンが湯浅正明さんを彷彿とさせる
「U」という世界の設定が雑
ディーバになるの早い
ネット世界で全世界設定かと思えば国内で解決
すずと周りの環境をもっと描いてほしい
ディズニーのようなミュージカルアニメーションにしたいのかなと思いきやただ歌うだけで、ストーリーのテンポ悪い
一番引いたのはお父さんが応援するところ名前を呼ばすキミというところ。
歌う場面やネット世界の2D、3D表現は良かった
しのぶくんはかっこいい。
以上
いまいち
ストーリーに入り込むことができなかった。
Uの世界では華やかな場面が多いが現実の世界の描写は最初の30分くらいずっと暗く、つまらないと感じた。
また、無駄な描写が多い。ルカとカヌーの男の子が駅で話すシーンが長いのは何のためか分からない。
他のアバターはみんな動物だったり不思議な生き物なのに、なんですずだけ人間なの?ルカよりも綺麗になる?
クラスメイトがすずの悪口を言う描写も謎。
なぜ竜の正体を知りたがるのかも謎。すずが好きなのは竜なのかしのぶなのか分からなかった。
竜の正体を見つけるのも早すぎる。ビルを見ただけで特定できるのかな。
お父さんからの言葉は泣けたけど、面白かった!とは言えない。
アニメって凄ぇな…
現実は変わらない。
でも、世界なら変えられる。
実に興味深い脚本だった。
まるで精密な腕時計の中身を見てるような構成で、綿密に用意されたマテリアルが流麗に機能していく。
傑作、なのだろうな。コレは。
仮想空間というか、実態のないネットの世界観を物凄く端的に捉えているような気がしてる。
その自由度の高さも、悪意が発生する要因も。
そして、その可能性も。
色々と都合の良い事は起こりはするが、ソレはソレとして不問にしてもよいとは思う。
なんちゅうか…凄く辛辣な脚本だとも思うの。
仮想空間を満喫しようとも、現実からは逃れられなくて…「人生をやり直そう」なんて事は出来やしないし、その類いの謳い文句に、つい期待をしてしまう僕らのなんと虚しい事か。
ベルの容姿にしたってそうだ。
ベルに匹敵する美貌のキャラが誰1人として出てこない。どころか人の形を為してない者までいる。監督はこの虚構の世界に「魂の形骸」を見てたのかとも考える程だ。外見上、人と認識するに難しい生き物で溢れ返ってる世界なのだ。
見事に整備され画一化され統制されてる世界に蠢く、人の形を成さない人に類似した生き物たち。
かなり攻撃的なアプローチに思う。
そんな中、悪として排除されようとしている「竜」
盛大な口撃。無数に投稿される吹き出し。
でも、俺には何故彼が「悪」なのか分からない。
でも、その世界の大多数は彼を「悪」と認識してる。一部の人間が声高に彼を責めてはいる。だが、それだけで実害を被ってる訳でもない。
扇動と同調をこうも単純明快に見せられるとは思わず、溜息が出る程見事だ。
「今、あなたが抱えている怒りや憎しみは、本当にあなたの中から発生しているものですか?」
そんな問い掛けが聞こえてきそうだ。
仮想空間で発生する「正義」
そういうものはあるのだろうなと思っていたけれど、今作を見て疑問にも思う。
そもそも、現実ではないのだ。
その現実ではないものに、現実を持ち込んで意味があるのか?もしくは、現実と紐付ける価値観と信憑性を存在させるべきなのか?
正義なんてものは普遍性があるものではないぞ?
作中でソレを振り翳す輩のなんと傲慢な事か…。
…とはいえ、実際に人は死んでいる。
最早、別世界と思っても良い世界とリンクしている。
させすぎている。
「匿名性があるから人の本性がでる」
どっかの専門家なり評論家が、そう意味付けた。
そして、それを僕らは鵜呑みにしてしまう。
何故?に対する答えに的確だと判断してしまった。
本音が氾濫する世界。
そう思い込んでしまった世界が、現実を侵食してる。
「人が3人集まれば戦争が起きる」
そんな格言を残したのは誰だったろうか?
異世界と区切りをつけきれなかった制約の無かった世界。人の業の深さを垣間見る。
ベルが「歌姫」と祭り上げられる経過にアイドルの変遷を垣間見たり…。二面性が無いと思いたいのは、その偶像に妄執する者達だけで、ベルが鈴であったように、偶像はただの偶像だ。
本来あるべき内側から目を背けたかったのは、お前らだろうが?でもそれはおそらくならば、アイドルだけの事ではない。人は「見たいものしか見ない」のだ。
理想なのか虚像なのかは知らんが、見たいものを見ようとする。きっとソレは自己防衛の一種でもあると思う。写真週刊誌やワイドショーに踊らされっぱなしでいいのか?いい加減、目覚めろ。
…とまでは言い過ぎか。
ベルが歌う姿には、何故この世界に歌が必要であるのかの本質を見たような気にもなった。
彼女は作った事もないラブソングを作ろうとする。
鼻歌がメロディーになり、やがて歌詞が付随する。
彼女の心が、言葉となって現れる。
どこぞのアイドル達が、金儲けの為にやる行為ではない。群衆に迎合するでもない。売れ筋のメロディーラインを踏襲するでもない。
ああ、こうやって歌は生まれ、アイデンティティを確立していったのだなぁとしみじみ思う。
鈴として歌うシーンは圧巻で…映画を見に来たのに聞き惚れてた。
物語は、原色に彩られた世界と同時に、消耗されていく現実をも描く。
変化し、過ぎていく明確な時間が存在する世界。
そこには目を背けたくなる事柄も、平然と至極当然のように存在する。
仮想空間に逃げ込もうと、現実からは逃げられやしないのだ。そこで生きていく限り、全ての事は自らが行動していかねばならない。
前足がない犬も、しかり。
虐待を受けている兄弟も、しかり。
美しさだけが際立つ世界ではないのだ。
その虐待を受けている兄の言葉も鮮烈だ。
言い訳のしようもない。
ホントにその通りだと思う。難しい問題ではあるが、自己肯定感を満たした所で彼らは救われない。マニュアルに沿ったところで解決はしない。
鈴は、ネットを介しその虐待されている兄弟達の元へ行く。父親を非難するわけでもない。彼らをただ抱きしめていただけだった。
実質的な解決方法を提示したわけでもないのだと思う。何が出来るわけでもない。ただ、あなた達を孤立させはしないと、寄り添う事は出来るのだと思う。
鈴にしたって、兄弟達にしたって、結局のところ現実を打破していくのは自分達なのだから。
ただ、彼女は顔から夥しい血を流しながらも、父と対峙し無言を貫けたのは、ベルとしてではあるが人々から肯定された経験があるからなのだろうと思う。
そして、彼女は母親の死後、トラウトとなり歌えなかった歌を歌う。
現実は変わらなくても、彼女の世界は変わる。
歌えなかった世界から、歌える世界へ。
父親と話せなかった世界から、話せる世界へ。
そんな事を漠然と見ながら、考えれてしまうアニメって凄ぇなあーってのがレビューのタイトル。
「町田くんの世界」って作品でも、同じような感想を持ったな。あっちは実写で切り口も随分と違うけど。
オープニングの派手な演出と歌でツカミはバッチリだし、結局、忍君のアバターは不明だったり…意味深なクリオネは意味深なままだし。
ツボをしっかり押さえた演出だったなぁー。
竜の城がなんで存在できるのか、よく分からなくはあるし、現実の写真をデーターとして反映できてるのも何故だか分からないが。
監督が言う「現代だからこそ、やる意味も意義もある」ってのは十分伝わったような気はする。
Wasted money
<細田守監督ファンの皆様すみません。
以下あくまで個人的な感想ですのでご了承ください。>
ここまでもはや怒りを覚えるレベルの作品は個人的に初めてです。
細田守監督作品が度々話題になってるのでどんなもんかと、、
結果観る価値なし。
ネームバリュー強めで勝手にハードルが上がって見事に裏切られた感じです。
今後この監督作品観ることありません。
もうね、訳が分からない。
ストーリーどころか、不必要且つただ不快でしかないシーンが多すぎる!!!
そして特になにもない不必要な登場人物の多さ。
のくせいちいち長いんです、、。
SNS上の世界で一人の男に勝手に興味持ち、皆で寄ってたかって身包み剥がして、挙句の果てに家にまで行ってただ大好き!と伝える鬼畜なホラー映画です、。。w
それを美女と野獣風にオブラートに包んでお涙誘いの歌でごまかす。
なんとなく伝えようとしていること分かるが、
ほんとに最後まで訳が分からなかった。
僕にはこの監督の作品は向いてない。
お金勿体なかったな。
2回目はもっと泣けた
親は利害得失やエゴを越えて我が子を守ろうとする存在だが、鈴の母親はその外側にいた他人の子を助け、しかも自分は死んでしまった。そんな母親の行動を理解出来ず、長い間苦しみ続ける鈴の姿が丁寧に描かれていた。Uで得たもの全てを投げ捨ててでも知らない他人を助けたいと行動したその果てで、鈴はやっと母親の思いを受け入れることが出来たのだなと感じた。家族の物語であると同時に、鈴が解放されるための物語でもあったのかな。映像美と歌声に魅了され、展開に涙が止まらなかった。
本作の精神性の比較、およびミステリー性について
日本における本作の評価が賛否両論であることへ疑問を感じたことを記録したい。
ご存知の通り日本における現在の歴代興行トップは、「鬼滅の刃」無限列車編である。
この作品が観客の胸を打つのは、煉獄杏寿郎の自己犠牲であることは同意いただけることだと思う。母の言葉「弱き人を助けることは強く生まれたものの責務です」を忠実に実行し、自らの生命を犠牲にして他の死人をださなかった。この結果に主人公だけでなく、観客もまた落涙する。
この能力ある者による自己犠牲の責務は、珍しい描写ではない。例えば、ジャンプ漫画であれば、ドラゴンボールの孫悟空はこの精神性を体現するキャラクターである。勝利に固執するベジータに対して、守るために力を発揮する悟空。2人の対比は作品全編を通しての核となっている。西洋においても、ノブレス・オブリージュとして規範化されている概念だ。日本における少年少女向けのアニメは、ほぼこの精神性に基づいているといっても過言ではない。
さて前置きが長くなってしまったが、本作もこの精神性に立脚した作品である。母親が他人の子を助け、すずがUの世界で素顔を晒し、高知から東京まで駆けつける。これら行動の全てが自己犠牲の精神に基づいている。
要するに、日本で育った良心ある大人であれば、納得はできないにしても、言わずもながであることを描いている。それがなんでこうなっちゃうの?というほどの観客の体たらくだ。否定的感想では脚本の説明不足を指摘する声が多いが、本作はしつこいくらいに答えをシーンで表現している。
例えば、竜とベルが向き合ったカットの次が、犬とすずが向き合っているカットであったり、竜を映した後に山月記のタイトルを映したり。
国語の問題に取り上げても良いくらい教科書的に答えを配置している。
分かりやすさ追求の結果、テレビ番組は品質劣化していった。メディアやインターネットが分かりやすい答えをぶら下げ続けることは、人間を幼児退化させるのではないか。地動説から天道説へ回帰するかのように。皮肉にも、以上が本作への複数の感想を読んで私が感じた疑問である。
次に本作のミステリー性について述べたい。
本作は観客へ疑問を抱かせつつ作中で答えが完結しているカットがほとんどだ。しかし、例の人物と対峙する一連のシーンでは答えを見せていない。この点に本作がミステリー要素を持っていると考える。
細田監督が素晴らしいのは、エヴァのようなアンフェアな見せ方ではなく、全編を通じて観れば、何通りかのフェアな答えを用意していることだ。
私が見つけたヒントは、ラストカットで提示される問い、或いは、そもそも高知がモデルであること。
映像、音楽だけでなく、謎を潜ませる脚本を用意するなんて脱帽ものだ!おそらく本作は海外で正当に評価されアカデミー賞にノミネートされるでしょう。その頃には定説も出来上がっていると思う。
全くもって気が早いが、細田監督の10年後の作品に期待したい。
めっちゃいい(若干ネタバレあり)
個人的には満点です。美女と野獣のオマージュもワクワクするし、現実とUの世界を通して主人公が成長するのもいいです。母親の経験を追体験しているのもちゃんと練られてますよね。
あと、過去の作品の表現がたくさん入ってるので120%楽しみたい人は細田守監督の過去作を見といた方がいいかなと思います。
本作品はぜひ映画館で見て欲しいです。
あの歌は映画館の音響で聞かないともったいないと思います。
他の方の低評価レビューを見ましたが、納得できたのが、子供たちを探し出せたのが強引すぎるって感想くらいです。
低評価のレビューを見るに以下のような人に向かないと思います。
・ジブリの千ちひにダメ出しできるくらい映画通のかた
・主人公がハキハキしてないと嫌なかた
主題歌のPVだけ観ていれば幸せでいられる
映画の冒頭でmillennium paradeのUを主人公が歌うシーンは、曲自体の良さと映画館の迫力で引き込まれましたが、そのシーンがこの映画のピークでした。以下がその理由です。
・薄っぺらいストーリー:仮想世界では竜との関係を描き、現実世界では主人公やカヌー部青年の恋愛模様、主人公と合唱主婦グループとの関わりを描いているが、メインのストーリーを絞りきれていないため、一本の映画の中では登場人物の感情の動きが描ききれておらず、こちらが置いてけぼりになる。特に、竜の正体について、幼馴染の存在がミスリードとしてしか機能しておらず、実際の竜の正体が物語で断片的に出てきた少年だと言われても、「へー、そうなんだ」としか思えない。そもそも主人公が最初から竜の正体を知りたがっている動機がわからない。
・既視感のあるシーンの寄せ集め:迫力のある映像が多数あり、そのシーン単体ではクオリティが高いが、どこかで見たようなシーンが多い。そもそもストーリーが薄っぺらいため、一本の映画としてみると、陳腐なものに感じられてしまう。
・不快なだけの演出:主人公の母親が少女を助けて命を落とすシーンや、大勢のクラスメイトにカラオケを強要された主人公が嘔吐するシーンや、主人公が幼馴染のイケメンと校内で話していただけでクラスのグループトークで袋叩きにされるシーンなど、不快なシーンは多数あるが、それによって登場人物が成長したり、物語上重要なシーンとなるようなことはない。
・仮想世界には参加者が50億人いるらしいが、その50億人は好き勝手に文句をいうか観客になるか野次馬になるくらいしかしない。実際のネット上でもそういった側面はあるが、いざというときに団結するという側面もある。本作ではそこが描かれていない。サマーウォーズのときはあったが。
・虐待されている少年を助けるシーンで、然るべき機関に動いてもらえなかったが、虐待の映像を撮っているんだからそれを証拠にすればいいのでは?虐待を受けている少年の居場所を割り出すシーンや、主人公が少年に直接会いに行き、児童虐待をしていた父親が、急に現れた女子高生に睨まれただけで怯んで腰を抜かすシーンなど、ご都合主義の演出にうんざりする。
・キャスティングの問題もあると思うが、竜の演技に迫力がない。というか映像の迫力にあってない。未来のミライの長男ほどではないが、違和感を覚えた。もはやこの作品の出来栄え的に、声優の演技がどうとかいう問題でもないが。
主題歌のPVを観て映画館に足を運びましたが、かなり期待を裏切られ、怒りすら覚えたのでレビューを書いてみました。
サマーウォーズを超える作品は、もうこの監督からは出ないような気がします。
ストーリーと棒読みがひどい
歌(100点)×映像(100点)×ストーリー(0点)+棒読み(-100点)=竜とそばかすの姫(-100点)
ストーリーに関して言いたいことは、ほとんど他の人が言ってくれているので1点だけ。
ヒロちゃん。お前、ルカちゃんのこと悪く言っとったよなあ?なのに、なんで最後は楽しそうにルカちゃんと笑っとんねん。
鈴は、その光景見てなんとも思わへんのかい。
棒読みに関しては、細田守作品で未来のミライと同レベルに酷い。
特に、SNSの書き込みを読み上げる奴らは棒読みの極地。逆に感心するレベル。
最後に、他の人のレビューに関して1点。
母親と鈴の行動が対比されてるって意見あるけど、誰かが命を賭けないと救えない状況と、努力すれば安全に救える状況では対比にもならん。
(脚本は対比させるために、無理矢理1人で行かせて、前者と後者のリスクを釣り合わせようとしてたが。)
美女と野獣の雰囲気があって…
美女と野獣を思わせるシーンがありました。
名前もベルですし、バラ・野獣・美女というキーワードが完全に揃っていたため。
有名な作品だからこそそれがチラついてしまい、
「あれ?似ている…」と思った時には
作品の中に入り込んでいたのが中断された気分でそれがあったので星3つになりました。
なければ4つだったかも…
野獣と美女が踊るシーンなどをみて、『これは恋愛もの?』と思ったのですが
主人公のスズが母の死をきっかけに、日々落ち込んで過ごしてしまい心を閉ざしてしまっています。
それをこのネットを通じて、「人の温かさ」を改めて思い出し、優しく強くなるというお話。
私が個人的に強く思い出したのは、
現実世界でマドンナと言われるルカちゃんが、
シノブ君のことを好き??という世間の噂に
普通ならば下心があるからスズに連絡をしてきたんだろう?と思うところが「誤解」で
彼女が好きなのはシノブではなかった。
人を疑うのは良くないっていうのは改めて感じました、
先入観って勝手に出てきてしまうから難しいけど
日頃から少し寛大に考えていきたい、と社会人の私は基本に戻れました。笑
それから、細田さんはクジラがお好きなんですね☺︎
歌と映像に☆1つずつ ストーリーと大人達ありえない
歌がとても素敵で、沁み入りました。映像もとても綺麗だし、キャラも可愛かったです。
しかし!突っ込んでもどうしようもないけれど、まずすずちゃんのお母さんが許せない!実の子が泣いて「行かないで」とすがるのに、他人の子を命がけで助けに行って、無駄死にするって何。中州の子はその子の保護者が別にいるでしょう?どうしても助けに行きたいなら、絶対に戻って来られて、自分の子も守れるって状態で行って欲しい。後のすずちゃんの行動もだけど、危険を顧みず助けに行くのを美談にしたいんでしょうか?
すずちゃんが暴力男の所と子どもの所へ「助けに行かなきゃ!」と飛び出して行ったのを、大人達追いかけたのに「あの子が決めたんだから」って1人で送り出しちゃってるじゃない。そこ、一緒に行くなりもっとあるでしょう。
すずパパも、「きいたよ。優しくしてあげなさい。」じゃないでしょ。娘が暴力男の所へ一人で行っちゃったのよ?『パパは君がやればできる子って知ってるよ、頑張ってネ』ってスタンスおかしいでしょ…。
そして、暴力男、女子高生が睨んだだけで腰抜かして逃げ帰るってどうゆう事ですか。そんなに弱かったら伊達に暴力男してないでしょ。
最後、すずちゃん達が会えて良かったね〜って感じだけども。何も変わってないよね…。お互いに「もっと頑張るよ☆」って子ども達が言っただけよね…。
スッキリしないわ〜。
訴えたいことはなんだったんだろう?
声優さんじゃなくて俳優さんや有名人が声を当ててると、大根感が出るけど、幾田りらちゃんナチュラルで違和感なかった!
改めて、歌と映像はとても素敵でした!
名作と凡の間
最近の細田守作品の中では一番面白かった。
歌の部分は凄く力があり揺さぶられるものがあったので是非劇場で観て欲しい。
SNSとアバターにより凡人がネットでは注目されるという設定も良い。
賛否両論だが美女と野獣のオマージュというかそのままというかそういったシーンは良かった。
ここにポイントを絞れば名作になっていた。
個人的に名作になり得ないと思った部分。(ネタバレあり)
・ヒーロー役である敵の存在意義がチープでデザインもリメイク009のような既視感。悪の対比に対して正義は必要だが警察組織ではなく個人で行っているみたいな安っぽさを大袈裟に表現。結局何者かもわからないやつが裁いている。
・竜の正体が安い。まず、海外をミスリードさせて日本の虐待を受けてる子ども。
歌のシーンが壮大なだけあって竜の正体がしょぼく感じる。
・主人公が正体を明かすシーンの理由がショボい。
竜に信じて貰うためというのはわかるが、あそこのシーンの表面的な部分を見ると子どもに信じてもらうために正体を明かしただけ。
竜の正体がショボいので物足りなく感じる。
・幼なじみの存在がよくわからん。恋愛感を持ち出しておいて最後の方はよくわからん存在のアドバイザーに成り果てる。
関係性はあのままで良いのかもしれないけど後半のアドバイザー役に結局なんなのかよくわからん
総合的に見ると良作ではあるが細田守の性癖が垣間見える悪い部分も見える作品。
凄い部分が凄すぎて勿体ないと感じた。
現代版美女と野獣は良いミスリード
現代版美女と野獣だと話題になっていましたが、ディズニーとは違い野獣は異性愛の対象ではありませんでしたね。
すずは単純に孤独な人への助けたい思いから側にいたいと感じていたのでしょう。
そうなると踊りのシーンとかは必要だったのかな?とは思ってしまいますが、いつも虐待を受けていたけいくんにとっては母性愛の暖かさを感じた瞬間だったのでしょうか。
映像も音楽も美しく心奪われました。
Uの世界でのそれぞれの生き方には現代のネット社会がよく表現されていました。
自己表現を自由にする人、現実では心が満たされず完璧を演じる人、匿名性を武器に誹謗中傷する人、名声を得るために他人を蹴落とす人、現実ではひどい扱いを受け発散する手段として他人を傷つける人。
人を傷つけるのは悪なのだけれど、なぜ傷つけてしまうのか「考える」ことが大切ですよね。
数ヶ所結末や詳細が描かれずにモヤモヤしたひとがいるかもしれませんが、自分なりの解釈を「考えたら」いいと思います。
すずが飼ってたふーがの片足がないことに何の意味があるのか、虐待をうけた2人がどうなったのか…
Uの世界でもそれぞれの正体が誰なのか誰もが気になっていましたが、これは人間のもつ知る欲求を満たそうとしている様子がうまく表現されていました。
答えを安易に得ようとするのではなく、考えてみましょう。
子どもを1人で虐待の現場にいかせるなんてというコメントもありました。
どこまでフィクションで許すかの線引きは人によって違うのですが…
現実にあり得るかどうかではなく、その描写になんの意味があるのか、を考えた方がただ批判するよりかは生産的でしょう。
入ることのできない物語
現実をある程度忘れるために映画を見るのだが、それを一周させてまた現実に戻すのも芸術家や映画監督の役割だろう。竜とそばかすの姫はその意味では成功しているかもしれない。児童虐待という問題を入れることによって現実を目の当たりにさせる。だがこれは安否の激しいことになっているようだ。青春+虐待問題+トラウマ回復という3つの項目があり、ここでは虐待問題だけ分離されている。児童虐待は簡単に扱うには重いテーマだが、これをどうにか入れたかったのだろう。これを無理やり入れたので分離され、ここばかりが際立って批判される。このような問題は深く入りこまねば、心を癒やすことはできない。むしろこれが他の物語項目を引き立る項目のようにも感じられてしまう。つまり問題を否応なく軽くしてしまう。
深く入ることができるようで、入ることができない、と感じてしまう。これはまた物語がうまく分離されている。この分離は言語化しにくいが、現実の問題と抽象的なトラウマを解決する問題とがごっちゃになっており、それらが妙に整理されずに表現されているからだと考える。だが主役がうまくこなしていることでそれが感じれないようにできている。中村佳穂のたまものだと考えていいと思う。歌は素晴らしい出来だ。物語はほとんど意味をなしておらず、音楽と映像を感じることだけを取り上げたほうがいいかもしれない(これは多くの人が言っている)。
弱いものがネットを通じて心を通わせる。これは悪くないことだろう。だがそこに入り込んでいくにはその弱さはどこにあるのか、が重要だが、あんまりそこを掘り出して行く感じはなかった。
竜が主人公の周りの誰かと期待させる作りをしており、竜が全く違う人物だったのをみて私は「えっ」となった。なぜボーイフレンドはすずがベルだとわかったのか?(私は竜はボーイフレンドだと考えていた)
私達が成長するには大きな闇の中をくぐりぬける必要がある。この作品には大きな闇がいきなり虐待という形で現れる。そこまでの過程にグラデーションがない。傷が虐待であるまでにいくつかそれを感じさせるものをいれるべきであったのかもしれない。問題はそれが闇であるのはわかるが、すずと同質のものだったか、といわれれば全く別のものである。かれらはどこで分かち合ったのだろう。
主人公の中の傷はわかる。だが傷だけなのである。そこから自暴自棄になってもいなけば、心の闇を広げることもなく、犯罪をするわけでもない。「傷を追ったもの同士」とカッコで囲うことはできるが、同じものではない。その間の橋渡ししたものはなんだったのか。
いろいろ疑問が残る物語だった。主人公がネットに自分の姿をさらけ出したのはどういう効果があったのだろうか?歌を歌うのはあのウェブカメラの前のほうがよかったのではないだろうか?(構成上)等いろいろ考えてしまう。竜の傷は主人公が会いに行くことによって癒えたのだろうか?ただ会えたのはいいが、その後はどうなるのだろう。すずはUで姿を現したあと、学校でいじめられないのだろうか?私が一番気になったのはここだな。スクールカーストが崩壊するだろう。
もう一度戻るが、竜とそばかすの姫の間の共通点はなんだったのだろうか?何が間を行き来した結果のカタルシスだったのだろうか。お互いはインターネットという媒体を取り払って会って理解しあっていたけれど、お互いの中に何が残ったのだろう。私は彼らに聞いてみたい。
私はこの物語には入ることができなかった。それは世代の違いかもしれない。だが入ることができる人はこの物語について何度も考えることができるから幸いだろう。
なんでそうなった…ん?
細田守監督作品は時かけがピークだと思ってるので あらかじめレビューと若干のネタバレを知りつつ鑑賞に行きました。
ミレパと映像見たさに。
脚本に関して全く期待せずに観たからか、概ね良かったです!細かな描写気になりますが8割良かったです。
竜のことご主人様呼ばわりしてた生物なんなん?とか(美女と野獣の時計とか蝋燭のオマージュなんだろうけど 最後まで詳細なくてただただ気になる。笑)
あと問題のアカウントがあれば、運営からアカ削除とか警告とかそれなりの簡単な対処あるくね?
主人公鈴がラストパートで素顔を晒して唄うシーンは感動しました。
唄で世界は繋がるんだなぁと。ひとつの可能性であり 夢見させてもらいました。
本当に映像も美しくて見惚れました。
鈴のトラウマ克服の心の描写も割と丁寧で感動しました!
ただその後の展開がすごくモヤモヤしました〜‼︎
なんで鈴1人で旅立たせたの〜⁉︎
危ないやん‼︎
48時間なんちゃらって何⁉︎
緊急を要するんだから 動画送ったら良いや〜ん!
ちゃんと動いてくれるでしょ‼︎
それに場所の特定の仕方をしっかりリアルに伝えなくて良いと思いました‼︎
特定方法紹介してるよ…こわ…。
なんで鈴が睨んだだけで父親は怯んだのか。
闘うよとういう一言で事件解決したかのような幕引き。
全然解決なってなくな〜い‼︎⁉︎
なんで⁉︎
コストと尺の関係ですか⁉︎
終わり方がモヤりすぎて上映中別作品のオラついて喧嘩上等 テッペン獲ってやんよ‼︎過去を変えて未来かえてやんよ!ってやつリピしたくなりました。苦笑
うーん
映像も音楽も素晴らしいのに最後何なのって感じで残念。
映像と音楽に全振り
初めっから曲を聴くために映画館に行ったので個人的には楽しめました。ただ、作品全体として評価するとストリートはもう少しどうにか出来たのではないかと思います。映像、音楽の為に作った作品でしょうか?
以下ストーリーで気になったポイント
①インターネットの世界を舞台にしているはずなのに世界観がやたらと狭い。
②Uの世界のアバターは現実世界のプレーヤーをスキャニングしてるとの事だがどう見ても人の姿をしていないアバターが多数。
③主人公等自ら竜に対して「あなたは誰?」と積極的にリアルを暴こうと動くのに違和感
。
④虐待を扱うには余りにも中途半端なストーリー。
ストーリーを重視される方には物足りないかも知れません。ただ、映像と音楽を楽しむ為の作品と割り切って観に行くと結構楽しめますよ。
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