竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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しっかり泣かせて頂きました!!
観る前に口コミを見て不安になっていましたが、私はとても面白かったです!デジタルな世界観?が大好きなので!
SNSが普及している今だからこそ通じるものがあるような気がしました。ネット内なら現実で言えない事を言えてしまうとか自信無い事もやれてしまうとか。
ベルがなぜ竜に惹かれていったのか、
私は、
目の敵にされて孤高の存在に見えるものって自然と目がいって気になってしまうものだからだと思いました。全く知らないものや人は特にそうだと思います。
所々の歌も圧巻でしたね!鳥肌立つし、引き込まれてました。引き込まれてすぎてみんなが泣いてるシーンで同じタイミングで泣きました。笑
竜の正体をずっと忍くんと勘違いしていたので、まさかの子供で「そっち!!???まじで?!」ってなりましたww
忍くんがすずに正体を明かして歌う事を提案した事や、みんながすずを東京へ行かせたのは、今の貴方なら出来るよ!貴方だから伝えられる事があるんだよ!と背中を押してくれてるんじゃないかなと感じました。
話にあまり関係ないかもしれませんが、忍くんが個人的にカッコよくて好きでした笑
あとベルの衣装が可愛くてタイプだったのでベルの衣装集的なものが欲しいなと思いました。もちろんベルも可愛いかったです。
話したらキリがないですねぇ。
とりあえずCD買います。
す、凄いですね
とにかく凄いですね。何が凄いって7月から上映してるのに9月末でも上映してるっていうことですね。基本的にアクション映画しか見ない自分ですが日本のアニメ映画の凄さに改めて認識しました。格闘場面はなかったけど最後の子供たちとを助ける場面は少し心が動くような・・・そんな感じがしました。
中村佳穂の凄さ
IMAXの2Dで鑑賞
一つ置きの座席でほぼ満員
鈴の父親がイケメンなんだよなぁ
声は役所さんなんだけど
中村佳穂さんの歌声に涙が出てしまう
高知の背景が本当に綺麗でした
竜が虐待をうけている子供だとすぐわかった。
竜を助け出す為に向かい、アレで助けた事になるのかなぁと疑問
アレで父親が退く?
忍君と付き合うの??
展開の流れが突拍子ないかなぁ
ただただ中村佳穂さんの歌声、Uの世界、高知の綺麗な自然が良かったです😊
歌は良い…が…
序盤と終盤の歌と映像は凄かった。鳥肌が止まらなかったし涙も少し出た。
が、それがこの映画の最高場面だと思う。肝心のストーリーが矛盾だらけ。
なぜ?が多すぎて後半はもう見てられなかった。
監督の伝えたいことは理解したが、伝え方が映画として酷い。そうはならんやろの連続だった。
序盤から
コンサートに乱入←どうやって?
正義マンが個人情報チート武器←は??
ベル「あなたは誰?助けたい!」←なぜそうなる???
結局最後までわからずじまい。
個人的に最後の廃校でみんな集結、「どうすれば…」は笑いそうになった。ベルの正体は知ってるが、ベルと竜の関係を全て網羅してたというのか、怖いよ 笑
そして他の☆5の評価が、歌が凄い!とかbell可愛い!とかそればっか。
たまに内容についてベタ褒めもあるが、雰囲気だけで褒めてる気がする。細田監督だから最高だ!感がする。
書き足りないけど、
なぜ竜はそんなに追われてるの?秩序を著しく乱した場面が一切ない。
戦い方が酷いとか言うが、仮想空間での戦いなら別に問題は無いでしょうよ。運営が対処してない訳だし。
そして正義集団のチート武器。Uの根本を覆す武器なのになぜ1人のユーザーが持っているのか。
竜とAIの関係も謎。不正ハックでもしてAIを味方につけたんか。
そしてなぜかベルだけご案内する???
そして最終場面。
ユーザー50億万人で、現実社会ではなぜか全世界共通語を喋る世界。
竜は偶然にも日本人で、さらにベルも日本人で、偶然にも情報が集まって、奇跡的に外で出会う。
都合よすぎて感動する前に笑った。
細田監督の映画は好きだけど、期待は出来そうにない。
映像と中村佳穂さんの歌声は素晴らしいが
ストーリーに問題ありすぎ。
細田守監督の作品は結構好きだったので、正直がっかりしてしまった。
台詞ひとつひとつにも違和感を感じる。
良いシーンにしたいんだろうな、って所で台詞が不自然。お父さん、娘に「きみ」って言うか?
声の演技もところどころ無理があった。
ネット世界の人達、あそこまで子供っぽいアンチばっかりかな?
現実はまともな人達の方が多いと思うが。
もっとちゃんと人間の本質を描いて欲しかった。
匿名社会=悪口言うだけの場所 みたいな表現に思えて、なんだか感じ悪かった。
それなのに最後はベルの歌でみんな浄化?
キャラにも物語にも芯が無さすぎませんか!
竜との関係にも謎しかない。
ベルが竜の正体を最初からあんなに知りたがる動機も不明だし、一人で竜の城に行きたくないなら友達が補講ない日に改めて行けばいいし、急に踊り出したと思ったら急に心結ばれててついていけない。
無理矢理『美女と野獣』の名シーンを再現したかったんだな感。。。
結局竜の召使いAIたちの存在はなに?
AI達、ベルのことあんなに嫌ってたのになんで急にベルの味方になった?
結局「秘密のバラ」ってなんだった?
てか他のアズには家とか無さそうなのに、なんで竜だけ城に住んでるの!?笑
あと学校の人気者るかちゃんの恋愛描写、あれいる??
物語に関係ないし、そこに時間割くならもっと補足すべきシーンがありすぎる。
合唱団の人達のわざとらしい「幸せ」談義もいる?
そして最後。
竜があの男の子だろうなっていうのは多分ほとんどの人が気づいてたと思うけど、予想通りすぎて……
やっぱ虐待か。
50億人もユーザーいるのに歌姫も竜も日本人ってのもなんだか、、結局狭い世界なかんじ。
そんであんな奇跡的に住所特定とかできる?
あんな高いビル2つくらい東京のどこにでもあるよ!笑
さらに暴力振るう男がいるあんな危険な場所に、女子高生を一人で行かせる?
そこはしのぶくん、または合唱団の大人たち付いていけよ!
一人で急に手ぶらで東京行かせるとかリアリティ無さすぎ。
多摩川駅から必死に走ってたのも謎。
住所わかってるならスマホでGoogleマップ見ながら行こうよ…あんな仮想空間がある時代なんだから……。
ラストの投げやり感も半端ない。
暴力振るうお父さん、女子高生一人にあんなビビるか?笑
すずの怪我の感じはもののけ姫のオマージュかしら。
けいとすずのやりとりには違和感しかなかった。
「大好きだよ」って!!!
なんでそんな感情に至ったの!!?
ダメだ、ツッコミ所をあげるとキリがないです。笑
せっかく綺麗な映像と音楽、膨大な予算があったろうにストーリーで全てを台無しにしている。
本当にもったいない。
次回作に期待します。
歌を聴かせるために
ミュージカルではないけど、歌を聴かせるために作った作品の様に思えました。
物語は主人公のトラウマからの脱却、そして成長物語だとおもうのですが、いろいろな要素を加え過ぎてて、軸足がブレてる感じになってます。
キャラクターたちとの掛け合いなどライトに描いてるので、楽しめるんだけどネット(U)に登録するとこから物語を進めるのであれば、皆が注目にいたり、その輪が広がる雰囲気を醸し出すためにベルのライブを描かなかったのは残念です。そのためベルの人気が鰻登りのようなイメージがなく、なんとなくニュース映像の断片だけで描いてたことが残念です。
また最後の曲に大きなインパクトと高揚感を与えるなら、他にスローな曲調は控えアップテンポな曲などを多めに後半まで進めて欲しかったです。
裏切られた
2ヶ月前たまたまYouTubeの広告に流れて、曲に一目惚れして細田守の最新作ということで胸踊りました。
初めてYouTubeの広告に有り難みを感じてたのも束の間。
冒頭のからいきなり引っかかっるようになってそっから最後まで粗探しのために観てるような感じになりました。
まず冒頭のベルが歌ってるシーンもう少し動きが欲しかったなぁと、踊れたとまでは言いませんが身振り手振りが欲しかったなぁと。
その後も鈴の過去回想も長ったらしかったし、いきなり出てきたマダム達も意味不明な上、全体的にモブの罵詈雑言が多くて不快になったのもしんどかったです。しかも内容も酷いから余計。
あと鈴がベルでログインした時、いきなり歌い出したのも意味不明。
個人的にあのシーンは急に異世界転移した歌が好きだけど過去に色々あって歌えなくなった子がいきなり街中で異世界転移できた喜びで歌い出したヤバいやつみたいな感じなのが無理。せめて歌自慢大会的なのに参加して的な感じにして欲しかったです。
ライブシーンも色々気になる点が多く、
ベルの衣装がコンセプトがまるで分からなくて、バイキングのヘルメットみたいなのに丈が短いドレスでもう少しどうにかできなかったのかと。
そっから何故か竜が乱入したのも意味不明で、戦闘シーンもただ殴るだけしかなかったのもがっかりでした。爪の斬撃とか蹴りが欲しかったです。
そしてベルの竜に対してのあなたは誰も訳がわからなかったです。せめてあなたは、何なのとかのほうが納得できました。
そして竜をアンベールしようとしてた奴も、小物感が酷くてイライラしました。悪役キャラとしてブレブレでこいつ何がしたいの的な感じで気持ち悪かったです。
そこから鈴と幼馴染の彼がいちゃついてたせいでモブ女子荒れとかあのサブカップルとか竜の正体探りとかやたら尺使ってたせいでメインのベルと竜の絡みシーンがなくてお互いの好感度の段階がすっ飛ばされた感があったのは最大の不満です。
この2人が観たかったのにそれほど本編に重要でもないシーンのせいで少なかったのが理由が知りたいです。
その分2人の絡みシーンはよかったのですが。
そして後半のベルがアンベールされたシーンもあの最初ベルを批評してたアーティストの女性も何かあるのかなって思ってたのにたいして何もなかったのが理解できませんでした。
そこからクライマックスシーンで鈴が2人の元に駆けつけるところもあのマダム達5人のうち3人くらいしかアクション無かったのに何で5人もいたのか、だったら1人か2人削れば良いのではと感じました。また、ベルが2人の所に着くのに時間差がかなりあったのも訳がわかりませんでした。何故一刻も早く着かなければという状況なのに、半日以上もかかったのか、いざ着いてみれば何ともなかったのが気持ち悪かったです。
そしてその父親が鈴を襲うシーンも何故鈴に怯えてたのか、40代くらいのおじさんが普通の女子高生にビビることに違和感を製作陣は感じなかったのか、何か鈴に怯える正当な理由があったのなら話は別ですが特にそういった描写もなく、
曲と告知切り抜き、一部のシーンしかいいところが無く、何故ここまで評価されるのか理解できない作品でした。
悪くもないけど
さっき見てきました。
前提として歌声、歌、映像は良いです。
ただ、前評判が持ち上げすぎたな、と言うのが見終わった後の率直な感想。確かに歌と映像を推して見せてたからある意味前評判は合ってたのかな?ただ、全体的になんで??とか、こうして欲しかったという箇所が多くて消化不良でした。
まず、ベルはなんで竜をそんなに気にしだしたの?初対面で助けてくれたとか、どこかで辛そうにしているのを見かけたとか、きっかけがあれば納得も出来たのだけど。
幼なじみの意味って?背中を押してくてた存在ではあるけど、だったらもう少し必死さが欲しかったといか。幼なじみが竜なのかなと最初思いつつ、そんなに分かりやすい展開はないかと思いながら見てたけど、もっと現実で関わりのある人かと思ってた。
合唱のおばさま達がベル=鈴って気づいてたのはなぜ?鼻歌をたまたま聞いたとか、これも何か気づいた描写があれば納得出来た。世界で注目されてるベルがこんなに身近にいるなんて普通は想像出来ない。
美女と野獣と同じ描写がだいぶ出てくるけど、これも予告の時点では、鈴が美女と野獣が好きで、自分でベルに似せたアバターを作っているのかと思っていたけど、勝手に判断されたアバターなので、見ながら、ここは美女と野獣のあの場面だなぁと気になりすぎた。このストーリーと美女と野獣を結びつける理由とか描写か欲しかった。
友達のひろちゃん?トレーダー並にパソコン扱ってて、そこもあまりに現実感がないなと思った。
竜の正体の子の家族は外人かと思っていた。虐待お父さんの正体はジャスティンだと思ったけど、それは結局不明のまま、ここも虐待動画が拡散されてお父さんが捕まる展開があると思ったので、イマイチスッキリしない。
と、色々とモヤモヤするまま終わってしまったのですが、1番残念だったのは、あんなに予告で流していた歌の場面がさわりくらいしかなく、もっとライブ感満載で感動する映像と歌が見られるかと思ったのに(アナ雪のような)、エンディングですら流れなくて、ここは本当に期待外れでした。
あと、メインのキャストはちゃんと声優を使って欲しい!全体的に棒読みで、抑揚がなく、場面に盛り上がり感が無かったです。
同じネットの世界を描いた物なら、サマーウォーズの方がドキドキして、面白かったです。鈴の心の成長等がテーマなら、仮想現実じゃなくても正体不明のアーティストとかでも良かったのでは?でもそうなら竜との出会いがないのかな?いずれにしても、この2人ありきの『U』の世界だなと思いました。
色んなテーマを詰め込みすぎて、どれも回収不可能という感じで終わりました。
補足ですが、カミシンが部員を勧誘する為に必死になって出てきた所、鈴のお父さんかと思いました( ̄▽ ̄;)こんなお父さんなら、そりゃ距離おくわな、と。あと、最初に出てきた歌姫、鈴の身近な子なのかなと思いました。可愛い同級生の子とか。
私的に1番ウルっとしたのは、東京に行く時の、お父さんとのLINEのやり取りでした。
観る人を選ぶ映画
タイトル通り、観る人を選ぶ作品です。万人向けとは言い難いです。
自分には余り合いませんでした。
では、合わなかった理由ですが、他の酷評に見られるストーリーや設定の破綻です。音楽映像は大変良かったのですが、全体を通すとその音楽映像で感動の上書き、要は音楽映像で雰囲気を盛り上げ、ストーリーや設定の粗を隠してしまっている。と、感じられたからです。これは、観た当時の感想ではなく様々な賛否意見を拝見した後に思い返した結果の感想です。
キャストが声優かどうかは、上手いか下手かマッチしているかが全てです。この件は違和感はほぼ無かったが特段良かったという訳でもない。ただ、話題性なら有名芸能人の方が集客に繋がるな、とは思います。
さて、自分はあそこまでエゴ丸出しなUの世界で過ごしたいとは思いません。ネットの残酷さを描きたいのかとは思いますが、ネットの善意が殆ど感じられず、あれでは息苦しいだけです。なぜ、50億ものユーザーが集まるのか不思議でなりません。
竜の痣?生体情報を読み取ってアバターに反映させるとして、現在進行形で反映するものなのか?こういうものは、製作時に反映するだけだろう。竜(忍くんだっけ?)の心?身体の傷?を印象付けたいのだろうが、リアルを考え出すとちぐはぐと言うか矛盾などに突き当たる。現在進行形でアバターが変化できるなら、アバターの破壊や再生もまた可だろうと思うのだか。
まあ、肯定派の方にしてみれば、つまらない事突付いているんじゃねぇよ。になるかもしれないが、酷評する側からしてみれば、こういう小さな齟齬が積み重なり違和感となり終いには駄目出しとなる。
結局の所、こういう小さな齟齬などをどれだけ許容できるかが、賛否の分かれ目なんだろう。
この作品は、小さな齟齬は多分にあります。かなり目立つ粗もあります。しかし、それを覆え得る程の映像と音楽があります。気になりそうな方は観ない事をお奨めします。酷評する側に回る可能性が高く、楽しめなかったとなるからです。逆に気にならないかなという方は観れば感動間違いなしなのかもしれません。私には判りませんが。
(あくまで私の意見です。観ろ観るなと強要するものではありません)
良かった
なぜ、すずの母親は他人の子どもを助けるために死んだのか。なぜ、すずは竜を助けるために素顔をさらしたのか。そこがリンクしている。自分も同じことをして、すずはあの時の母親の気持ちを悟った。笑えるところ、恋模様、泣けるところが所々にあり、最初から最後まで圧巻。歌も映像も良いので映画館で見られて良かった。
終わり良ければ?映像は凄いし言わんとすることは(最後まで見たら)わかります。でも……
前評判はある程度調べていましたし、「面白くなくてもVR技術とか考察できればいいか」ぐらいの気持ちで見てきました。
確かにVR世界の「U」に関する描写や、現実の美術風景は素晴らしい映像だったの一言です。
主人公の歌や今流行りの場面展開に用いる間奏もいい感じでした。
これらが映画館で見てきて良かったと思える点です。
が、見せ方の問題というか物語の展開がはっきり言って悪いです。
技術的な考察をしながら観ましたので最後まで観れましたが、物語に関しては没頭するようなことはできませんでした。
むしろ他の方が言っていらっしゃるように苦痛に感じる部分も多数……というか良い場面と悪い場面の方がほぼ同じくらいか、悪い方がちょっと多いと思います。
それも物語の展開的に辛いというより、「ツッコミ所が多かったり人物たちの理解が難しい」という冷めてしまう意味での苦痛でした。
一応、登場人物たちや物語で言いたいことはわかるっちゃわかります。最後まで耐えられ……ゲフン観れば。
序盤に提示された主人公のトラウマや、物語の節々に散りばめられてた伏線なんかは最後の最後で回収されますし、「理屈に合わない矛盾した行動でも主人公が一歩を踏み出す」という成長?理解?の展開も振り返ってみれば「まぁ良いよな」と考えられると思います。
多分ですが、以外にも高評価のレビューが多いのはこの最後の場面の点が印象に残っているのではないかと。
しかし。しかしです。
それでも物語が無理やりだったり、抽象的過ぎたり、リアリティとしてあり得ないような人物・政治・行動になってたり、ツッコミ所が多すぎりゃしませんかね……?
特に終盤の「冷静に考えるとイケメンが自覚の無いダメDV男へと成り下がるアカンやつ」はもうちょっとこう……主人公への理解や配慮とか加えてほしかったです。あの場面だけだと何も考えず自分のエゴだけで勝手に言って無遠慮に行動しているように見えましたし、考えていたとしてもそれはそれで軽々しすぎ。
冷静に見直せばいい感じにリアリティが出るような設定・展開になったりできそうな所が多く、どこかで聞いた「細田守監督は監督に向いていない。演出家向き」がかなり悪く出ている映画だと思います。
少なくとも「アニメ映画」として観たからこそファンタジー要素としてスルーもできましたが、「SF映画」として観ると酷評の嵐でしょう。「U」の世界も映像美と想像の設定、いわゆる演出だけ。根幹とも言える仔細の技術的設定は崩壊しています。
「U」世界も現実世界も映像だけは「これぞ映画館でしか味わえないアニメ映像」という体になってたのでまだ楽しめました。
しかし物語に関しては……主張はわかりますし同意もそこそこできますが、「大筋として難あり」でしょう。
身も蓋もないことを言えば「脚本が悪い」です。
主人公に全く共感できない
音楽と絵は良いのですが、ストーリーが稚拙すぎて途中で飽きて早く終わらないかなと思っていました。主人公に全く感情移入ができません。自分のことばかりを考えていて見ていてイライラします。
父親や幼馴染を顧みないくせに人を助けたいは笑えますね。毎日夕食を食べてないようなそぶりでしたが、それだったらもっと拒食症の人みたいにガリガリになってるはずでは?それなのになぜそんな健康的な体をしている?
思春期なのでまあ仕方がないかもしれませんが、父親が話しかけてるのにつれない態度を取る理由が分かりません。母親が亡くなったのは父親のせいではありません。
どういう態度をとったら良いかが分からないのかもしれませんし、それはまだ分かるのですが、そのような人間が仮想空間で知り合った素性も何も知らないような人間をリアルで助けに行きたいと思う心情になることが理解不能です。意味分かりません。
学校内でモテまくりの幼馴染が主人公を気にしているってのも少女漫画のようなご都合展開ですね。世の中にはこんな人いないですよ。陰気で性格の悪いヒロインを気にかけてくれるイケメン幼馴染なんてw
そんなイケメンを無下に扱う主人公にイライラします。話しかけてくれてるのにロクな返しもせず、言いたいことを言わずにうじうじしていて見ていて不愉快です。主人公は終始不愉快でした。
最後に幼馴染の忍は「今後は普通に付き合える」的なことを言ってましたが、は?忍は主人公のことを好きなのですか?こんな性格に難ありの女を??ほんと少女漫画か何かですか??付き合えるという意味が人としてなのか恋愛的な意味なのか分かりませんが、後者ならドン引きです。
仮想空間内で竜が最初はベルを突き放していたくせに、急に親しくなる(打ち解ける)流れも全くもって意味不明でした。
この話をすっ飛ばした独特の雰囲気はジブリのようですね。理解できません。
しかもベルは竜を気にする要素なんてほぼない(ライブに乱入されただけ)なのにわざわざ竜に怒られてまでも城に忍び込む理由が分かりません。なぜそうまでして竜の素性が知りたいのか、その流れを作中で表現すべきではないでしょうか。
あと城で竜とベルが踊ってるところは美女の野獣かと思いました。名前もベルだし。既視感がありましたね。
ベルが竜に素性を明かしてそれを信じてもらうためにUの中で自分の正体を明かすのも「は?」と思いました。
どれだけのリスクがあるか分かっているのでしょうか。
主人公は住所や本名を特定されて炎上してその後病む未来が見えますね。
全体的に「?」だらけでストーリーは全く面白くありませんでした。想像力がある人なら話の中で表現されてない部分を上手く想像して楽しめるのかもしれません。
音と美術だけが良かった作品でした。
仮想空間と現実の間に居る人は全員見てほしい!
人を貶める言動ばかりが飛び交うインターネット空間で
誰かを救うために身一つで素顔を晒し、
それでも世界は美しいと歌う女の子の物語です。
もしあなたがネットの空間で何かを表現したことがある人であれば見るべき。
絶対面白いから。
終盤の展開に正直言って
良識を疑いました。
【大人を含む周囲「がんばれー」→少女1人で川崎へ→加害親と面会→加害親退散→周囲「おかえりー」】
「母親が英雄的な行動ゆえに亡くなった」件の主人公なりの落とし前という意味は分かります。
でも、これは頂けません。
現実と地続きの社会問題を邦画アニメ大作が無神経な描き方をしている。影響力を考えると、有害と言わざるを得ないです。
細田監督の独特さを今までほんのりと支持してきましたが、何か決定的なズレを感じました。
一見良いテーマを打ち出してしまっているだけに、不誠実な描写をするだけで、かえって有害なものに成り下がってしまうんですよ。
結果的に「U」の世界もテキトーなものに感じてしまいました。
見る価値はありますが
鑑賞1回目。
面白くないという評価が多いですが、私個人的には面白かったと思います。
何より本作は映像のクォリティが高く、冒頭から圧巻の映像美を見せつけられ、一気に引き込まれました。サマーウォーズのときのようなワクワク感がさらにバージョンアップしたような感じです。明らかに、これはサマーウォーズを意識しているな、という印象を受けました。1コマ1コマ芸術作品のようでした。
歌も素晴らしかったです。映画の世界観に上手くマッチした曲と、中村さんの圧倒的な歌唱力に心を奪われました。
しかし、問題なのは脚本です。
物語の最後の部分、とても感動したシーンがあったのですが、その中に、いかにも「君たちはここ感動するよね」と言わんばかりの描写があって冷めてしまいました。
この映画では、少女の成長•恋愛•親子関係•ネットの怖さ•児童虐待•孤児•歌•映像•仮想世界•ルッキズム•青春•友人関係•正義と悪、、、など、様々な要素が盛り込まれていましたが、盛り込まれすぎていて正直まとまっていないような印象を受けました。恐らくこの映画の主軸は主人公の成長であり、仮想世界を舞台とした歌が見せ場であるので、そこをもう少し強調し、他の部分を削るべきだと思いました。少々こじつけのような雑で強引な関連付けもみられました。
そもそも少女の成長がメインなはずなのに、Uにいる瞬間から少女は既に成長しているような印象を受け、いまいち成長という部分が伝わってきませんでした。
恋愛要素も入れるなら、そこはそこでもう少しはっきりとして欲しかったです。結局主人公はしのぶ君のことが最後まで好きなのか、いやはやしのぶ君は主人公の親の役割をしていたので寧ろ心を通わせた男の子と結ばれるのか、微妙な終わり方をしたために最後に混乱してしまいました。
主人公の友達の描かれ方も雑で、中途半端なところまで掘り下げるので、それなら友達の成長を入れるとか、そもそも友達をあまり描かないとか、どちらかにしてほしかったです。
物語自体は、サマーウォーズ×時かけ×美女と野獣×現代社会の問題、という感じです。明らかにサマーウォーズを意識しているのは分かりました、恐らく監督も得意のバーチャル世界を売りに出せば失敗しないと、コケてしまった前作の未来のミライで学んだのでしょう。サマーウォーズ現代版という感じでした。河原の描写は、まさに時かけのそれを思い出してしまいました。青春という要素を盛り込みたかったような気がします。中盤に美女と野獣にしか思えないシーンがありました。なかなか辿り着けない城(城)、醜いと忌み嫌われる竜(野獣)、手下のAI(ルミエールたち)、正義感を振りかざして追い詰めるジャスティン(ガストン)、たまに痛むアザ(バラ)、バラ園、一人で乗り込み心を通わせるベル(ベル)(ベルに関しては鈴を英訳したbellから美女と野獣にでてくる、美しいという意味のフランス語のbelleに改名していますし、マントにローポニーという姿もまるっきり同じでした。竜もbeastと表現されています。シーンもまるっきりオマージュのようです)。様々な要素を盛り込むとと同時に、様々なオマージュを取り入れているため、これも一本の映画としての統一感•一体感のなさに繋がっていると感じました。
作中何度も出てくるセリフとして、誰?や、なぜ?がありますが、言いすぎていてしつこく感じました。一回ぐらいならとても印象的なシーンになりますが、何回も出てくるので、やらしい感じがしました。
歌は素晴らしいと感じましたが、音楽は素晴らしいと感じませんでした。中村さんの歌唱に頼りすぎていて、映画音楽としてのオフボーカルの部分が薄いなと思いました。おおかみのきときとや、バケモノの祝祭など、この映画といえばこの曲だよね、と自然に出てくるメインテーマはありませんでした。音楽高木さんではないのでしょうか。
全体的に、価値観や感動ポイントを製作側に押し付けられているような気がしました。Uは多様性をモチーフにしているはずですが、物語の解釈まで指定されているような描写で、あまり良い印象は受けません。解釈の余地を残した方が物語としても良くなるし、物語のメッセージ性とも合致すると思います。まさに現代はネットの時代ですから、社会現象を起こしたエヴァやあな番のように、視聴者に考察させる方がリピーターも増えるし評判も上がるしで売れるのにな笑笑、と思いました。
演技に関しまして、中村さんは歌手としては最高ですが声優としては多少違和感が残りました。佐藤さんはあのキャラクターの年齢に聞こえないという部分はありますが笑、素晴らしい演技でした。
まとめると、映像•歌•世界観は素晴らしいですが、メッセージ性•映画音楽•キャラクター描写としてはイマイチだと思いました。
多くの人が言っていますが、時かけやサマーウォーズのように、シンプルに面白いストーリーを脚本家さんが作り、そこに細田監督の演出を加えれば、最高の作品になると信じています。
絵と音楽は素敵!でもストーリーは...
主人公の母親は増水した川から見ず知らずの子供を助けて身代わりに死んでしまう、そしてそれがネット上で「自分の子供がいるのに他人の子供を助けて死ぬとは何事か」「正義ごっこしてるからそう言うことになるんだとんでもない」といった批判を浴びせられ、母を失ったショックで現実世界で歌うことができなくなってしまった主人公が唯一の居場所で合ったのが仮想空間のUであった。と言うのが序盤のストーリー。
母親がバッシングされて現実世界に居場所を無くした主人公の描写をみて、「昨今見受けられるネット上での過剰なバッシングなどはお節介であり、そんな物を気にせずに自らの道を歩めば良い」みたいなテーマなのかなと思いながら鑑賞していました。ところがこれがテーマだとすると、ラスト「竜」の正体の彼を助けに行く件が完全にその「ネット上のおせっかいな声」となってしまいます。ではこの映画のテーマとはなんなのか、それは「愛」ではないかと思いました。
母親は人への愛を持っていたから他人の子供を助けることができた。父親やしのぶくんは主人公への愛を持っているが故に主人公をことあるたびに気にかけてくれました。カミシンとルカちゃんは最終的にお互いを愛し合う関係になります。
一方その他の登場人物は、「竜の正体を明かしてしまえ、とんでもないやつなんだから吊し上げられて当然だろ」というスタンスで描写されています。これは他者に愛がない証拠。しかし最終的に主人公と竜は愛を取り戻し、日常生活に戻って行きます。竜の父親は愛がないままなので、これからも竜たちを傷つけるでしょう。またUの住民(一般市民)たちもまた、他人への愛がないままです。Uの世界の中でまた目立つものが現れれば、寄ってたかって叩くその生き方は変わることはないのです。
こうして考えると、この映画はまったく救いようのないバッドエンドだと思います。一番怖いのは、このバッドエンドなストーリーを主人公たちはもろともせず「笑い飛ばしながら」幕が降りるところです。もろともせず、というよりバッドエンドだと気がついていないのです。なぜなら主人公が取り戻した愛は結局「自分自身に対する愛」だからです。だから現実世界でも歌えるようになった、だから竜がどうなろうが関係ない。Uの世界の住人が今後も何かを叩き続けようがどうでもいい。
と鑑賞直後の「?」でいっぱいの頭を整理する意味も込めて思ったことを素直に書きましたが、おそらく細田さんはそんなバッドエンドを書きたかったわけではないのでしょうね。とにもかくにも構成があまりにも下手くそで、何が言いたいのかさっぱりわからなかったと言うのが本音です。話の大筋も説明不足な部分や登場人物の行動の動機が不明な部分が多々あり、鑑賞者をかなり置いてけぼりにする展開でした。
細田監督の映画は昔から「深みがない」と散々言われてきました。あくまでキャラクターが「話を結末へ進めるために必要な最低限の役割を持ったコマ」としてしか描かれておらず、そこに現実味がないからです。故に感情移入がしにくく、まるで昔話をみている感じを受けます。一方で今回の映画では本筋そのものに欠陥が多く、また「それ本当に必要?」という要素があまりにも多く、とっ散らかりすぎていて収集がつかなくなってしまった印象です。お世辞にも面白かったとは言えない映画だと思います。絵や音楽は良かったので本当にもったいないです。
餅は餅屋、細田守はあくまでも演出家で売れたにすぎない
一言で言うなら、一見豪華だが、品数が多すぎて途中で飽きてしまう料理。
本作は、細田守が監督と脚本を手がけている。私自身が細田守監督の作品に惹かれたのは『おおかみこどもの雨と雪』の雪原を雨と雪と花が無邪気に自由に走り回るシーン。これは私の自論だが、映像だけではなく音楽との掛け合いがあってこその映画だと考えている
本作の音楽メンバーは、常田大希手がけるオープニングにU(中村佳穂)の歌声と岩崎太整が音楽監督を務めている。豪華なメンバーに期待して映画を見に行ったが、あまりにも脚本が拙いもので、音楽のことは忘れてシナリオに集中してしまい楽しめなかった。最初の15分がクライマックス。
脚本が拙いと感じた点に、
・伝えたいものがわからない
・見せ場がよく分からない
・電脳世界の説明不足
・登場人物多すぎ
・構造がよくわからない(敵はだれ)
・SNSの設定の雑さ
・急に恋愛要素入れるな
・美女と野獣の世界観
・謎の人物の正体
あまりにも情報が多すぎて、大衆向けアニメーション映画を手がける監督して自覚がないのでは?と思わず思ってしまった。大衆向けである以上誰もがわかりやすい内容にすべきでは。
一応本作のよかった点とてして、
・アバターのビジュアル
・ベルのキャラデザ
アバターのビジュアルに関しては、『サマーウォーズ』を彷彿とさせるものであった。
ベルのキャラデザは、かのディズニー映画のキャラデザを手がけた方が作られたようで。
悪い意味でもう1度この映画を見たい。細田守はどういう意図でこの脚本にしたのかを念頭に、おそらくだがAmazonプライムビデオに後々来ると思うのでぜひ見てみたい。
細田守監督の最高傑作
オープニングの「U」、とても豪華な曲です。
夢のような浮遊感覚とパレードの中を進むBelleの表現力豊かな歌声、大人びたしぐさと迫力あふれるビジュアル、そして力強い歌詞。
一方で、正反対ともいえる内気な主人公すずの日常生活も、リアルながらテンポよく描かれます。
【ストーリー】
幼い頃母を喪い、ネットでの誹謗中傷から歌えなくなった主人公すず。
曲を作っても声を音にのせられず、喪失感を抱えたままの日々を送っていたある時、親友のヒロの勧めで、巨大ネット空間Uに歌姫デビューを果たす。
私生活では気弱で自分の感情を抑えがちなすずだが、ネットのアバター・ベルを介してなら思いっきり歌えた。
表現力豊かなベルの声はたちまち話題沸騰、またたく間に大人気となり仮想世界Uを代表する歌姫となる。
同時にネットの負の側面、竜と呼ばれる荒らしと自警団ジャスティスの争いも激化、せっかくのコンサートが台無しにされてしまう。
皆から嫌われる竜に、どうしてか惹かれてしまい、ベルはその背中を追う。
誰も信用しない竜に一度は拒絶されるも、その後その優しさを垣間見て絆される。
しかし竜を執拗に追う自警団のボス・ジャスティンは、アバターの正体を暴いてしまう「アンベイル」という危険な武器で、竜の抹消を図る。
現実世界で傷ついている竜。
そこに自分を重ねるすずだが、皆に愛され派手な姿のベルを竜は受け入れない。
五十億人以上のアクセスがあるU、ものすごい数の観客、そこで行われるベルの新たなコンサート。
すずは、そこで一つの決断をする。
ほどよくアク抜きされた世界観。
細田監督ならではのバランス感覚で説得力を維持しながら、現実の田舎町と重力のないデジタル世界を巧みに対比させつつ、現実におびえるすずとUの世界に心を解放するBelleを、一人の少女の羞恥と大胆さ、痛みと勇気などに分けて描かれます。
この物語は多くの欠点があります。
Uへのアクセスの没入感はどのように確保されているのか、舞台である街と自宅のある集落の落差も説明が十分とは言えず、悪意の象徴ジャスティンの正体は匂わされるのみ。
それらを踏まえてなお、魅力的なUの中でのベルの姿。
すずに焦点を当てた物語に、ネットの犯人探しは無粋でしょう。
そして明かされる竜の正体と、最後にすずが選んだ勇気ある行動、クライマックスの迫力とともに訪れる夢のあるフィナーレ。
この感動、是非劇場で味わってください。
父親目線で泣いてしまいました。
人に誘われ、事前知識なく観ました。
仮想現実と現実の里山風景の対比など様々な設定がありましたし、キャラクターたちの言動にはつっこみどころも満載ではありましたが、自然と父親目線で観ていて娘の成長を描いた作品だと感じました。
後半はその観点で、図らずも号泣してしまったシーンが2つありました(1. 主人公が無我夢中であの時の母親と同じ行動を取った瞬間、2. 主人公が自身のその行動を通してあのときわからなかった母親の行動を理解した瞬間)。
また時期をおいてオンラインでレンタル視聴をしたいと思いました。
ミュージカル仕立て
細田作品は全部観てきているが、残念ながら今回も前作に続いて期待はずれ
どうも主人公の言動というか、脚本がとっ散らかっていて物語に集中できない。
あとネット上のスラングはリアル世界でうんざりしているからお金払ってみるコンテンツにまで登場させて欲しくない。
途中は、これ何を見せられてるのだろう感が強かった
細田作品には冒険活劇&ちょっとした現実の切なさ=明日への活力を求めてるのだが、過去のヒット作の二番煎じ、ダイジェストになっていて、いつか見た感があり、押し付けがましい正義感と感動シーンがありと、どうも手放しで楽しめない
やはり映画は脚本が大事で、映像をどんなに綺麗にしてもそれだけではカバーできない
スポンサーをたくさん背負っていていつの間にか目的を取り違えている自警団のリーダーが監督の深層心理を反映しているのかもしれない
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