名も無き世界のエンドロール

劇場公開日:

名も無き世界のエンドロール

解説・あらすじ

岩田剛典と新田真剣佑が初共演し、第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫の同名小説を映画化。それぞれ複雑な家庭環境で育った幼なじみのキダとマコト。同じ境遇の転校生ヨッチも加わり、3人で支え合いながら平穏な毎日を過ごしてきた。しかし、20歳の時にヨッチが2人の前からいなくなってしまう。そんな2人の前に政治家令嬢でトップモデルのリサが現れ、マコトは彼女に強い興味を抱くが、まったく相手にされない。キダはあきらめるよう忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。そして2年後、裏社会に潜り込んでいたキダは、リサにふさわしい男になるため必死で金を稼いでいたマコトと再会する。マコトの執念と、その理由を知ったキダは、マコトに協力することを誓い、キダは「交渉屋」として、マコトは「会社経営者」として、それぞれの社会でのし上がっていく。そして迎えたクリスマスイブ、マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとするが、それは2人が10年の歳月をかけて企てた、ある壮大な計画だった。監督は「累 かさね」「キサラギ」の佐藤祐市。

2021年製作/101分/G/日本
配給:エイベックス・ピクチャーズ
劇場公開日:2021年1月29日

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(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会

映画レビュー

3.5岩田剛典と新田真剣佑の新境地 それと、中村アンがいい

2021年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

岩田剛典演じるキダ、新田真剣佑扮するマコトは、複雑な家庭環境で育った幼馴染み。
片や裏社会の交渉屋、片や会社経営者としてのし上がっていくさまが描かれているが、2人にとって新境地ともいえる役どころと言えるのではないだろうか。女性ファンならずとも、眼福に違いない。また、モデル役で出演している中村アンが、今回非常に説得力があった。

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大塚史貴

3.5高級フレンチVSコンビニナポリタン

2025年3月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

サンタの衣装に身を包んだ「キダちゃん」と、高級そうなスーツ姿の「マコト」が通話するシーンから、物語は始まる。
キダちゃんとマコトの会話からは、クリスマスらしい浮かれた計画を画策しているような印象を感じる。
その直後に、雪舞う暗闇に佇むマコト、側にそっと並ぶキダちゃん、という全く印象の異なるシーンが挿入される。

さすがに原作が小説だけあって、物語の構成がしっかりしている。同じ言葉・同じセリフを、違う登場人物が口にすることでリズムと絆が生まれ、物語に厚みが感じられる。
そして、小説の持つ構成力を、可能な限り映像に落とし込んだ作りは、なかなか見応えがある。
むしろ、過去と現在を行ったり来たりする「語り」は、一瞬で場面が転換した事がわかる映像の方が相性が良い、とも思える。

冒頭の暗闇に降る雪、オレンジ色の髪・リュック・パーカー・首輪、ナポリタン、押しボタンなどの断片が、効果的に配置されている。
高級フレンチに行きたがる人、ファミレスのナポリタンを愛する人。住んでいる世界の違いを、食事に絡めて表現しているところも良い。

マコトを演じる新田真剣佑は、特に高校時代の演技が今まで観たどの作品にも当てはまらない演技で(素なのかもしれないけど)、良い意味で衝撃的だった。
キダちゃん役の岩田剛典は、特に演技派だと思ったことはないけど、滲み出る善人感が役柄のダークさと良いミスマッチを起こしてミステリアスなキャラクターに仕上がっていたと思う。

と、ここまでかなり誉めてきたけど、ストーリー・キャラクター共に高レベルで面白かったのに、観ている時の感情の盛り上がりはほとんど無かったと言っても良い。
目を瞠るようなエモーショナルなシーンが無くて、本来観ている側が「感じとる」べきところまで、懇切丁寧に説明されるようなお節介さが気持ちの盛り上がりを妨げてくるのだ。
良く言えば「わかりやすい」、悪く言えば「味気ない」作品なのである。
「面白かったけど、なんかフツー」率直な気持ちを飾らず表現するならそんなところだ。

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つとみ

4.0悪くはない

2024年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

すべてが一貫している点でこの作品は素晴らしかった。
伏線も、伏線だとわかるように仕込まれていて、だからそれが何に使われるのかわからないようにしている。しかしそこに良し悪しが生じているのも否めない。
仲良し3人組の女の子ヨッチの現在だけが登場せず、物語の流れも細切れになっていることがこの作品の仕掛けになっているが、後半の後半までそれを引っ張ってしまっており、視聴者は見飽きてしまうのが残念な点だった。
冒頭、サンタクロースの格好をしたキダ。その恰好が街中でウケいるにもかかわらずそれらを無視している。
そして「プロポーズ大作戦のクライマックス」という言葉とのギャップ。
ある日突然真っ赤なポルシェの修理依頼に来た美女。すべてはそこから始まっていた。
物語としては面白い。
しかし突然修理工をやめたマコトを探しだすために裏社会に足を突っ込むという概念とそれがあってこその物語だ。
マコトはリサに見合う人間になりたいと話していたが、そこにあったのはヨッチの復讐。
ようやく貯めた4千万。もう少しでワイン会社を買収できる。
しかし復讐にそんなことをする必要などない。代替案はいくらでもあるはずだ。
この作品の進行上どうしてもマコトの目的がヨッチの復讐だと悟られてはならない。
だからあのような描き方になっている。
「告白」では、主人公の女性教諭が何を考えているのかわからないところが面白かった。
この作品は表面上描かれているマコトの目的が真逆だったというオチだ。
しかし、ヨッチに対するプロポーズ大作戦を詠ったときに、彼らの計画がわかってしまう。
その作戦を敢行するために必要な条件が少しばかりご都合主義になっている。
きっと小説は面白いのだろう。
映像ではカタルシス感を狙いすぎていて途中で見るのをやめてしまいそうになるのが惜しかった。

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R41

2.0回りくどい

2024年4月13日
PCから投稿

主人公の1人、キダも言ってたように
この行為に何の意味があるのか、全くわからない。
存在を忘れさせないために、復讐相手に大勢の前で自白させようとか
ましてやその相手と恋愛関係になるとか、意味不明。
価値観は人それぞれだが。

それに、復讐劇の原因となる経緯を 映画の終盤まで隠していた事も
制作陣のあざとさが感じられて印象が悪い。
こんな演出しても、車の修理が飛び込んできた初盤の段階で 既に察しが
つくのに、まさか終盤まで「謎」を引っ張ると思わなかった。

主人公の行動もストーリーの演出も回りくどすぎる。

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ビン棒