護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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2本立て2本目。これまたなかなかすごい映画。今日の2本は大当たり。...
2本立て2本目。これまたなかなかすごい映画。今日の2本は大当たり。
またまた震災お涙頂戴ものかと思ったら、そこに生活保護受給問題を絡めてきたか。悪いと思われる人が、実はそう簡単なものではないというところが深かった。
犯人は途中でなんとなく。ちょっと無理筋じゃあ?と思ったが、そこに応えてくれる映像もあります。そして犯人のメッセージが染みる。
私的にはラストシーンはやや蛇足感。そこまでくるとちょっとやりすぎかな。でもそこもよく考えられています。
映画ならではの豪華キャストも見応えありました。
護りたい人たちへ
恥ずかしながらその昔、生活に困って生活保護を受けようとした事があった。
だけど、申請がとにかく面倒臭い。
住んでる家の状況とかその時の収入とか、事細かに色々根掘り葉掘り聞かれる。例えば、家は2DKのようなアパートの狭い一室でなければダメ、収入も定められた金額以下でないとダメ。
血縁関係者が存命の場合、極力支援を受ける事。
…いやいや、それが無理だから申請しに来てんじゃん。親戚付き合いなんて祖父が死んでから全くナシ。絶縁状態。なのに、連絡取って支援受けろなんて、無理言いやがる。もう連絡先も知らねーって。勿論、それも出来ないと申請はダメ。
生活保護って生活困窮者を助ける国のシステムの筈なのに、本当は貧乏人どもにビタ一文足りとも国のお金を渡したくないのでは…?
結局、申請は諦めた。色々面倒クセェーし、イライラしてきたし。
それに、生活保護を受ける事に恥ずかしさも感じたから。そんな事をしないと自分一人の力で生きていけない無力さ。
劇中でも度々あった。生活保護は国民が誰でも受ける事が出来る権利。しかし、それに頼りたくない。
だから、見ていて思い出し痛感する点が多々あった。
震災から9年経った仙台で、全身を縛られたまま餓死した遺体が2件発見される。被害者二人は同じ福祉保険事務所に勤めていた事が分かり、警察は怨恨の線で捜査を進める。
やがて捜査線上に放火の罪で服役していた元受刑囚の青年が浮かび上がる。その背景に、3・11や生活保護問題の闇が深く関わり…。
事の発端は東日本大震災。多くの人々から大切な人や生活の全てを根こそぎ奪っていった“怪物”。
メインとして描かれるのは、生活保護問題。入りは殺人捜査ミステリーだが、思ってた以上に社会派。
絶対的に東日本大震災を絡める必要性があったのかと問われたら返答に困るが、人々の生活を一変させ、今尚続く困窮の引き金や悲劇の始まりとして、訴え迫るものはある。
容疑者の青年、利根。震災避難所で、一人の少女・カンと出会う。
二人に声を掛けてくれたのが、一人の老女・けい。
3人には何処か通じるものが。利根は生まれた時から天涯孤独の身。カンは震災で母親を亡くし、伯父にも見離され…。けいはかつて結婚していたが、DV夫で一人娘とは暮らしておらず…。(娘は母親は死んだと聞かされている)
身を寄せられる家族が居ない。
そんな3人が出会って…。どんな交流が育まれたかは、いちいち言う必要もないだろう。
けいの庇護を受けて二人は成長。仕事や進学にそれぞれ進み、久々に再会。
その時けいは、一日の生活も出来ないような身体と暮らし。困窮のどん底。
見かねた利根とカンは、けいを説得し、生活保護の申請に行くが…。
こういう時こそ、国が援助してくれなければならない。
が、こういう時に限って、国は何も助けてくれない。
国や社会や現実は、残酷だった。
生活保護の申請を渋るような職員の対応。それも、口調や表情は穏やかに。内心は鬱陶しそうに。
娘が居る事を知られると、娘からの援助を要請される。会った事もない娘にどう頼めばいいと言うのか…?
誰にでも触れられたくない過去や点がある。それを無情に掘り返す。
嫌になってくる。どうしてこんな思いをしてまで、国に頭を下げて援助を乞わなければならないのか。この時のけいの心情がかつての自分とリンクした。
そうなって来ると、お役所立場としては後は容易い。“逃げ”の方へ誘導するだけ。
一度申請した生活保護の辞退。
ノルマでもあるのだろうか。易々と生活保護申請を受けてはならない、と。辞退や断った職員は、“出来る職員”などと。
勿論世の中には、生活保護を不正に受け取る輩が居る。そういった輩や来る人来る人全てに生活保護の申請を通していたら…? それも分かる。
が、中には本当に生活保護を必要とする人たちも居る。それも分かって欲しい。
もし、救いの手が断られたら…?
もし、助けの声が届かなかったら…?
その最悪の事態、悲劇が起きた。
殺害された二人は、“善人”との評判。お人好しで、恨む者など居ない。
…が、それは誰の評価なのだろうか。
仏のような笑顔で無情な仕打ち。
自分や上の評価は良くても、実際やられた側は恨みたくもなる。
あんたのせいで…。
全員がそうではない。不埒なほんの一部。
でも、ご立派なお役所様に散々冷たく対応された事ある身としては、敢えて言いたい。
連中は、法を盾にしたやくざ同然だ。寧ろ、もっと質が悪い。
動機は単純。復讐。餓死体からも分かるように、同じ苦しみを知れ。
二人の他に、もう一人狙われる。
利根を緊急拘束するが…、どうやら彼は犯人ではない。
もう自ずと真犯人が分かってくる。ネタバレチェックを付けるので触れるが、
カン。現在は“丸山幹子(みきこ)”と名を変え(“幹”=“カン”)、ケースワーカーの職に。
生活保護の問題によって家族代わりの人を失ったのに、何故よりによって“支援”する立場の仕事に…?
カンは心から、生活保護を必要としている人を助けたい。
その一方、不正受給者や生活保護システムの矛盾さを許せない。
肯定でもあり、否定。
その両面を発し、問題を突き付ける。
原作小説をかなり脚色してるとか。Wikipediaでちらっと目を通したが、原作では元々カンの役は男性で、人間関係やストーリー展開もちょっと違う。刑事の苫篠が主役。
この映画版でも苫篠役の阿部寛が渋い演技を魅せているが、実質の主役は利根とカン。扮した二人の熱演に引き込まれる。
世の全てを睨むような佐藤健の鋭い眼差し。時々カッとなる荒々しさの中に、本当の性格と眼差しが見つめるものが滲み出る。
事件の真犯人。生活困窮者を助けたい優しさと、不正受給者への憤り、恩人を見殺しにした3人への憎悪…。この難しい役所を、見事体現した清原果耶。同世代屈指と言われる実力と、憑依型と言われる演技力を存分に発揮。監督や共演者も驚かせたというその存在感。この豪華キャストの中でもズバ抜けていた。
序盤は現在の殺人事件と、震災時のエピソードが交錯し、ちょっとこんがらがる。
でも見ていく内に、それらが繋がっていき、悲しい人間ドラマと殺人捜査ミステリーの醍醐味が巧みに融合。見応えと面白さ、社会派テーマとエンタメ性。
瀬々敬久監督の演出は時々バタ臭く、力み過ぎな点も感じられたが、上々。この監督も当たり外れの差が激しいが、個人的には今回は当たりの方。監督作の中でも特に好きな一本になったかも。
震災から11年経った。劇中で仮設住宅が出た時には、あれから全く時が流れていない…と言うか、時が止まった感覚に陥った。
ニュースなどで聞かなくなってきている。復興。
遅れに遅れ、困窮の生活を強いられている人たちは未だ沢山。
そこに、コロナだ。
不況だ。
人々の生活が全く良くならないのなら、生活困窮者の暮らしは明日のメドも立たないほど。
周りの助けや国の支援など頼らず、自分の力で生活を改善しろ! 甘えてんじゃねぇ!
…と思う人たちも大勢いるだろう。
出来るなら、そうしたい。
でも、分かって欲しい。そうしたくても、そう出来ない状況や立場とや身の人たちも居る事を。
耳を傾けてあげて。
声をあげて。
この混沌とした今の世の中でも、きっと微かでも、聞こえる筈。届く筈。
護られなかった人たち。
その人たちは、何も自分一人の為だけじゃない。
護りたい人たちへ。
佐藤健とドラゴン桜の髪型を比較する作品
震災・生活保護・疑似家族の絆と泣かせるテーマを
ふんだんに盛り込み心が震えるでしょう
さあ泣きなさいと押し付けられている気がして
ちょっと途中で白けてしまった
無理に殺人事件としないで震災後の疑似家族の絆にテーマを絞り
施設で育った落ちこぼれの佐藤健が大学受験を目指し
阿部寛がドラゴン桜となって合格させるという方が何倍も面白かったのではと少し思ってしまう
殺人事件としてはあまりにも稚拙で原作者を知っている人なら
未読でもタケルサトーが犯人ではないと一発で分かりそこも冷める
そして任侠映画の極道のような声を振り絞るのは
彼のファンは喜ぶと思うがそれ以外は興醒めをする
肝心の事件についてだが
か弱い女性であるカンちゃんがスタンガンという武器で
生活保護担当者をバッタバッタと殺害していくのは
いくら何でも無理がある
憶測だが事件現場まで役所の車を使い
トランクから大人の男を持ち運ぶのは
女性が一人でするのは体力的に不可能に近い
仮に出来たとしても髪などが現場に落ちる可能性があるので
まともな犯人ならそんなミスはしない
最低でも髪を縛って帽子をかぶるぐらいはさせるべき
それでも現場検証で発覚できない警察は相当間抜けだ
何よりも警察が防犯カメラや役所車を調べないのは
杜撰以外の何ものでもなくいくら作品とはいえちょっと無理がある
これだけ公務員が亡くなればまずは同じ職場の者を疑うのが基本だろう
クライマックスとなるカンちゃんの北の国殺害未遂現場だが
途中からタケルサトーの手錠がなぜか外され
ドラゴンは何もせずに延々と美しき兄妹愛をサポートする始末だ
終始事件現場や聞き込みで思わせぶりな態度をして
名刑事を演じてきたドラゴンだがまったくのポンコツぶりが露呈され
ちょっと情けない
本格ミステリーを謳っていないならこれらがあっても特に気にしないが
一応は名作的な扱いなのだからそれならきちんと作品を作って欲しい
最後に言いたいのは震災という重いテーマを扱う割には
全体的に細部が軽く甘い
男性2人は不老不死のように震災から10年が経過しているのに
外見の変化は一切なくカンちゃんだけが大人になり殺人を覚えてしまった
理由や動機はともかくあんなに残酷に人を殺しておきながら
警察と一緒になっても表情や態度にまったく不審な点を見せないのは
少々無理があると思う
タケルサトーの髪型はどんな時も美容室帰りのように
髪型が決まっていて揉み上げや襟足は5分前に切ったばかりと錯覚する
対するドラゴンは震災前から床屋を拒否する男のように
中途半端に伸びた髪と無精髭がお決まりのセットで
いついかなるどんな作品でもこれを通すのは
彼の高身長と好感度の高さから許されるようだが
彼同様に偏屈な俺には通用しない
生活保護の闇の部分
予告から佐藤健さんの演技が際立ってるなぁと、そのイメージから映画鑑賞でした。
実際に観てみたら3.11以降の数々の問題点。特に生活保護に焦点をあてられてました。
僕ぐらいの中年以降の方には大震災について、思い出したり、映像を見るのは厳しい人が多いと思いますが、この映画については観てみたら損はないかと思います。
地震後に生活保護について、どれだけの苦労があったのか、それは市役所側にもそうですし、受ける方にも。。
こういう事は、無駄に得する人がなくなって、必要な方々に100%うまく行くことは中々難しいと思いますが、100%に近づかせる事がどれだけ難しいのか、ご教授いただけます。
佐藤健ももちろんですが、出演されてる皆さんの演技が素晴らしかったです。
オススメです。
佐藤健と清原果耶にやられた
面白かった。 震災とそれによる人為的な『命の選別』。 テーマ自体が...
演者、とくに清原果耶の演技が光るものの、緒形直人演じる役場の責任者...
製作者側の悪意を感じる作品
ほとんどあり得ない物語をノンフィクションのように仕立て、演技力のある役者を使って説得力を持たせるという手法にうんざりしました。
同じように生活保護のケースワーカー(CW)が登場する「すばらしき人生」の描写は概ね納得できたものの、「護られなかった者たちへ」(←生活保護を受けられなかったという意味でこの漢字を使ったのでしょう。)の方はこれはないだろう!と腹立たしくなりました。
私は、30数年の市役所職員生活で最初の5年間、生活保護のCW業務を経験しています。
その頃に比べると、確かに生活保護申請の審査は厳しくなっていると思いますが、申請を却下しても必要に応じて何らかの支援策を講じることは今も昔も変わりません。
百歩譲って餓死するまで見放すことがあったとしても、「護られなかった者たちへ」のCWのように、公務員という立場にありながらあのような極端な行動に出ることは99.9パーセント以上あり得ません!
0.01%にも満たない可能性の物語を商業映画(エンタメ)として公開したことに、製作者側の悪意を感じたのは私だけではないはずです!!
うーん…
声を上げようってメッセージってどうなんやろう?
声を聞く側の問題なんじゃないの?
そこを厳しく指摘して改善していくべきやのに、
困窮してる側に不正受給してる人よりももっと図太くなれって、そーゆー問題?
生活保護は人権の問題やのに、人殺しってゆー人権侵害の極みみたいなことして訴えるってのも矛盾でしかないし。
劇中で描かれてる限りは、殺された側はただ仕事してただけっちゃだけとも取れるし、あの程度で殺されるなら行政皆殺しにしな辻褄合わへんのでは?
作中でも触れてたけど、そもそも不正受給なんか全体の1%もおらんにゃし。
恥ずかしいことじゃないってメッセージは大事やけど、がんばってきたご褒美ではないやろ。権利やろ。
年配の人に恥の意識を薄めさせるためとはいえ、ご褒美って。
それでも、生活保護を扱った映画が(人気俳優を起用して)作られたことの意義は大きいと思うし、大切やと思う。
うどんのシーンはグッときた。
佐藤健と清原果耶が公園?で話すシーンのダンスは唐突で笑ってしまった。
一生懸命生きている
始まりに余計な説明文がなくても、なんの場面かすぐ分かった。今と昔が交互に入ってくるから、これは…過去か!ってなったりしたけど、言っていることは分かりやすくて集中して見れました。
皆がみんな震災で身内をなくしていて、それでも頑張って生きている。その中で不正に生活保護を受けている人もいる。生活保護は最後の砦…。
まだまだ日本は地震が来る。その時に憎み合わずに助け合える社会であって欲しいと思う。
紙一枚で生死が決まるわたしたちへ
担当者を心優しいロボットに
無理、、、
なんで3.11に生活保護で殺人?こんなむちゃくちゃな話では共感も感動もない。無理。そのうえ、利根が犯人じゃないとしたら、あとは幹ちゃんしかいないでしょう。ミステリーでも何でもないが、原作では男だったのを無理やり女に変えたとか(苦笑)。作品自体の評価が高いので驚きです。自分の中では今年のワーストなんですけど。
役者さん達の演技もなぁ、、、これも、絶賛コメントが多くて言いにくいけど、こんなテーマだから仕方ないかもしれませんけど、ここまで魅力的なキャラクターが一人もいないって。。。
もうこれ以上言いません。どこが良いのか分からなくてごめんなさい、と逆に謝りたくなるほど救いようのない作品でした。
ごめんなさい。
強烈な目力の演技
やはり傑作といえるでしょう。
猟奇的で凄惨な連続殺人事件を紐解くミステリー仕立てですが、そもそも3.11東日本大震災時に端を発しており、登場人物が悉く其々の悲惨で過酷な過去を抱えています。それに加えて生活保護という問題提起も織り交ぜているために、物語は暗鬱で悲愴な空気感に覆われて進行します。
その上、アクション、ラブロマンス、或いは自然の風景美という、観客が陶酔し、のめり込むようなシーンやエピソードは皆無で展開しますので、終始重苦しい映像が続きます。震災時の悲惨で殺伐とした映像だけでは、観客に厭悪感が強まるので、過去と現在が頻繁にフラッシュバックして、観客を戸惑わせ幻惑させることで興味をつないでいきます。
ミステリードラマなので、いきおい会話劇主体で物語は進行しますが、台詞は少なく、特に佐藤健扮する主人公・利根は寡黙で無愛想ゆえにト書きの演技が多く、その思いや考えが全く見えてこず、本来なら観客は飽きてきますが、不思議に彼の一挙一動に惹きつけられていきます。
それは、彼の異常な目力のせいです。右の瞳は黒目が大きく見開かれて輝いて見える一方、左の瞳はやや上方に偏る三白眼です。いわば右眼は慈愛に満ちた天使の瞳、左眼は憎悪に満ちた悪魔の瞳。愛と憎しみが同居した、善行か悪行か、何をしでかすか全く読めない、危険で異様な迫力が、作中利根には常に滲み出していました。彼の目に顕在していた、人が持つ慈愛と憎悪こそ本作のテーマであり、この人類普遍のテーゼを重く深く訴えてきます。
瀬々敬久監督としては、『64-ロクヨン-』に通じる命題です。
更に、事件の容疑者である利根を追及する刑事・笘篠役の阿部寛が、また寡黙で専ら目力の芝居によって演技していました。そのために、登場人物の“目”に引き寄せられ、ずっと追いかけ続けるという、観客にとっては一瞬も目を離せない非常に疲れる映画であり、その分、時間が凝縮されたような濃密な視覚体験だったといえます。
ミステリードラマではあるけれど、事件を解決することが本作の主眼ではありません。従ってラストで明らかになるドンデン返しも、それほどの驚きは湧いてきません。
3.11の震災には、恐らく日本人の凡そ半分の人々にとって、一人一人にドラマがあったと思います。他愛ない小ネタから命のやり取りを伴うものまで、各々の記憶に深く刻まれています。本作は、その一つを取り上げた衝撃的なドラマですが、それ故に幾らか共感できる所はあるものの、残念ながら、物語そのものは、私には心の底から得心出来るものではありませんでした。
時間が経過してもあと引く
自分の無知を恥じた
いつも原作がある時は、先に原作を読んでから(小説に限りますが)見るのですが、最近はひと月弱で公開が終了してしまうので、東日本大震災に生活保護を絡めたテーマだという程度の知識で鑑賞しました。まさに、私自身、そのどちらも表面的な部分しか見ていなかった、知ろうともしなかったことを恥じました。あの大災害で、せっかく生きのびたのに、様々な不条理の中で結局、失われてしまった命が、いったいどれくらいあるのだろう。
もちろん、生活保護に関しては、震災に限ったことではないのですが、今のコロナ禍でもそうですよね。ニュースではコロナ感染による死者数しかわからないけれど、関連で命を落とした人は想像できないほどたくさんいるはず。改めて、自分の無知を恥ずかしく思いました。
映画は、時代が行き来してわかりにくいという声もありましたが、私は、役者さんの細やかな表情づくりや演技で、何の違和感もなくストーリーを追うことができました。
主演の佐藤健さんはもちろんですが、個人的にはやはり阿部寛さんの役の重みと存在感が素晴らしかったです。最後の二人で海を見ながら語るシーン、阿部さん演じる笘篠刑事の表情と言葉が、やぱり切なくて苦しかったです。
投げられた問題提起をしっかり受けとめて熟考しなけれは。
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