護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
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重いテーマだけど、キャストも素晴らしく良質な映画
震災もテーマにあって、生活保護の闇や問題も織り交ぜながらのサスペンス。
身寄りを失った者同士の支え合いや絆がとても美しくて、佐藤健の演じる主人公が変わっていく様子など全般とても温かい気持ちになる。それを視聴者として感じていたからこその、真実を知ったときに非常に悲しく、何とも言えない気持ちになる。佐藤健の泥水に顔をつけるシーンが印象的。こういう社会派も素晴らしかった。また清原かやちゃんの迫真の延期にはドキッとさせられた。このキャストの中で全く見劣りしない若手女優さん、すごいです。
3.38良作
小説原作、全体的に良作な映画でした。
日本人だから共感できるような生活保護や震災を話題としており、事件はおまけみたいなものです。
この映画を見て思うのは、優しい人間は公務員に向かないのだろうということ。世間は生活保護はもっと削減しろといい。明日は我が身になったら絶望する。昨今では、「生活保護を受けるのは恥ずかしい」という考え方よりも「当然の権利である」という権利論者が増えているので、より条件は厳格化していくことでしょう。
もうこういった判断は人間には酷なので、AI行政にお任せになるのも遠くはないような気がしました。優しい人間はNPOや起業をしたほうがより自分の思うがままに救いやすいのでは、と。
ずっしりと厚い
「主人公は何を守りたかったのか」ということが最後に明かされるが、そこに収束するまでの骨太の背景やテーマと、凝ったストーリーが大変面白かった。阿部寛や佐藤健の演技も素晴らしい。
8-059
震災の悲劇の根深さと社会の闇の根深さ。
阿部寛と佐藤健良かった。
あと倍賞美津子はもはやジブリに出てくるキャラみたいだった。
ストーリーも震災と社会の問題を重ねて良くできてる。
これを観ると生活保護の仕事は自分には出来ないと思った。どこか割りきって仕事しないと精神をやられそう。
また震災から復興して来たなと遠
くで住む自分達は感じていたが、震災関連の作品を見ると計り知れない悲しみは全然癒されてない事に気付かされる。
かんちゃんのSMSの投稿と最後の海辺での話は良かった。
色々刺激のある作品だった。
生きるって大変で尊い
アマプラにて。
最初は3.11の映画かな?と思ったが、そこから発展し、被災者が被災者を相手する限界ギリギリの精神のなか生活保護を承認する側と申請する側の心情、そして殺人事件。
震災で前を向いていける人は本当に強い。
生きるって難しいし、大変。
夫と3.11の時のことを話した。
人ごとでは済まないし、忘れてはいけないできごと。
もう12年か。。
佐藤健の外見は強がっているが、中身は脆く弱く優しさに満ちている演技が素晴らしかった。
生活保護…
不正受給の問題は時々メディアに取り上げられるが、実際の申請→審査→承認までの実情はどうなっているのだろう。原理原則通りだと思うが、特殊なケースの場合、事務所の裁量はあるのだろうか。映画のように助からないと分かって措置しない行為が果たしてあるのだろうか。映画は震災という重しが根底にあり、加害者、被害者のみならず刑事も心に傷を負っている。家族を失った者同士が生きるために寄り添い、助け合う。それさえ失ったのならば。。復讐の仕方が凄く、真犯人は何となく分かってしまった。ラストの刑事の息子を助けられなかったくだりはちょっとやり過ぎな感じがして、不要だったと思う。
迫力満点の演技は鑑賞推奨。だが、、
原作は全く知りません。作家さんも存じないです。という前提でイオンシネマの試写会にて鑑賞。
東日本大震災の塩釜辺りの架空の土地が主要舞台。震災被害からの生活再建に生活保護にまつわる諸問題を絡めた作品でした。 観終わって気付いたのですが、悪人(犯罪者ではない)は誰一人登場しなかったよなあ。と。
個人個人(立場や状況、条件)によるズレ具合から社会的整合性を欠いてしまう不条理さを上手に描いています。そこを役者さんの素晴らしい演技でなされますので引き込まれました。特に阿部寛、佐藤健には凄みで溢れています。倍賞美津子はもろに東北のおばちゃん、あーこんな人も結構いたなあ、でした。永山瑛太の気弱だけど芯はしっかりもっている人物の表現などなど、みんな素晴らしくてこれだけで満足できる作品でした。役者がいいとここまでいい映画になるんですねえ、と改めて感じます。 それからキレイにフラグ回収していく気持ちよさと意外過ぎる結末には爽快感すら覚えました。
しかし、とある場面に映っちゃダメなモノがばっちり映り込んでいる(恐らく霊的ななにかではない)とか、安っぽい説教が唐突にやってきたりするところは白けました。また、震災時の人間関係のすれ違いと10年後のそれがほとんど活きていないことには疑問をもちました。
惜しい、残念なところもあるのですが、いい映画だったと思います。
普通は幸せだね。みてらんない。
震災の映画とは知らずに見始めちゃったよ。
Amazonプライムのあらすじ、全然そんなことかいてなかったじゃん、、?
悪人中の悪人はだれもいないけど、全員不幸だね。
見るのが辛かったなあ。
ラストの伏線回収も、納得!とかってなるわけじゃなく感動誘ってるだけって気がして受け入れられなかった。
ストーリー 70点
配役 80点
音楽・映像 85点
全体 72点
重い…
こんなにテーマが重いとは思わなかった…
最初、佐藤健がヤンキーじゃん
ぐらいで見始めたので、びっくした。
自分の中では、佐藤健は
仮面ライダー電王の良太郎のイメージしか
ないから、なおビックリ。
脇を固める俳優さん達も、芸達者ばかりでした。
休日、のんびり過ごすには重い作品でした。
「護られなかった者」としての「おかえりモネ」
いろんなことを考えてしまう映画だった。
この映画のテーマはなんだったのだろう。
原作は読んでいないのだが、映画自体の内容が、
いい意味でも悪い意味でも、あまりにも散逸していて、まとめることができない。
(ここからはどーでもいいこと)
ところで、つい最近、思ったことだけど・・・
実名を晒していると、その内容はとんでもないほどつまらないのに
「共感」の数は多くなるみたい。なんで?
ここに、その「いや〜〜〜〜〜〜〜〜な」例を挙げようと思うけど、
それをしてしまったら、コンプライアンス違反とでも言われかねないのでやめておく。
でも、実名晒しいい気になってる連中のコメントさっぱり面白くない。www
(ここまでどーでもいいこと)
(それを踏まえ)
この映画について言えば、何をわかっているのかなぁ。
ここに住んでいるのかなぁ。
この生活を知っているなぁのか。
この映画の人々の感情をどこまで受けてめているのかぁ。
生活の場所、失くしたのかなぁ?
12年も過ぎて、時間が経って、
そんななかでコメント読むにつけ、
むちゃくちゃ、当事者的なトラウマという毒を吐きたくなる!
ほら、映画にもあったように、「当事者性」という名の優越的行為・・・笑
そんなことを考えながら見ていたら
「おかえりモネ」という言葉こそ評価に値する言葉と思えてきた。
だって、襖に書かれていたじゃん。「お帰りなさい」って。
自分が生きた生活の場に帰るモネ・・・じゃなかった幹ちゃん
陰鬱内省系的演技こそ「助演」にふさわしかったモネ・・・じゃなかった幹ちゃん
朝ドラはそうではなかったけど、こちらの映画では拍手をしてあげましょう。
震災テーマのドラマにもう一度帰還したモネ・・・じゃなかった幹ちゃん・・・じゃなかった清原果耶ちゃん・・・。
また他には「公務員いるいる的」な永山瑛太が秀逸でしたね。クセのある演技ができるようになったことに注目。
まぁ、それはいいとして
3.11は
あの幹ちゃんをここまで追い込んだんだし、
泰久にいちゃんにも「護るべきもの」に対する強迫観念を絶えず与え続けていた。
そして、それは笘篠にとっても同様にトレースできるもので、
二人の「護るべきもの」が最後にクロスしたということだったね(ただ、この展開はどうだろう。やや陳腐すぎないか?)。
この映画で象徴的なのは「枯れ果てた献花」だろう。
今、ここにあるのは、
どう頑張っても、どう思い起こそうとしても、どう繕ってみても
ただそこに残る「枯れ果てた献花」。
一方では、いろんな「事後施設」ができたことで、
国内外の「インバウンド」を呼び起こしかもしれないが、
それによって、この地は「同情汚染」に塗れてしまった。
他方、扶助の様相をめぐって
この地は「繋がり汚染」にも塗れてしまった。
寄り添いや絆という言葉はその背後にある人々の苦しみや哀しみに目を背けさせた。
幹ちゃんの狂気ってもしかすると、そんなことに抵抗する一つだったのかもしれない。
「枯れ果てた献花」
これが、幹ちゃんの「正しい狂気」を強く印象付けていた。
#この間、
『PLAN 75』を観たばかりだった。
立て続けに「倍賞姉妹」作品とはね。
「倍賞姉妹」が、高齢者問題や生活保障制度を考えていく齢に達したという訳だね。
ってあくまでも自分の年齢から見てだけどね。
#科学館が病院とは、文学館で演説とは・・・ロケ地探しが面白かったね。
って、これって伊坂幸太郎作品じゃなかったよね。。。
難しい社会問題を描く見応えのあるミステリー
護られなかった者たちへ
中山七里さん原作の小説を映画化した作品です。小説を数年前に読みました。読んだきっかけは、よく目にする作家さんだったこと、Kindle Unlimitedがキャンペーン中で無料で利用できたこと、というミーハーでチープなものです。ミステリーかと思い読み進めたら根深い社会問題も絡めてあり、引き込まれるように読んだ作品でした。その作品の映画化作品をアマプラで発見して鑑賞しました。どこまでもアマゾンにお世話になっています。
連続して発見された殺人の被害者はいずれも人格者。殺されるような理由が見当たらない。懸命の捜査によって見つかった共通項を辿っていくと浮かび上がってくる社会の不条理。言葉にするのは簡単なようで、実際に当事者にならないと表現できないであろうやるせなさ、いらだち、人との関りを佐藤健さんと清原果耶さんが演じています。若い俳優さんに詳しくないので、佐藤健さんは泥酔した前田敦子さんをお姫様抱っこしてた人という程度の認識しかありませんでした。今回初めて作品をみましたが、目力の強さを感じました。単に細く整えられた眉毛がそう思わせているのかもしれません。清原果耶さんも同じく初見でしたが、本格的な作品向きな雰囲気を感じます。作品を選んで出演して欲しいという勝手な期待を持ちました。
東北の震災について、生活保護などの実態については全く知りません。少しかかわったのは、家が全壊または半壊した人たちに支払われる補助金の実態でした。地域によっては被害があまりなかったにもかかわらず、すこし塀が壊れた程度でも半壊として申請してウン百万という補助金が支払われる構図がありました。あのような構図は正義感の強い公務員だとメンタルを病みかねないです。性善説だけではやっていけないけど、自分の心の中で後ろ指を指すような行動はしないように自戒します。そうしたことを思い起こさせてくれる作品でした。
社会問題に関心がある人におススメの作品です。
護られなかった者たちへ
配信サービスでオススメされていたので見てみました。普段見ない役の佐藤健さんの演技が新鮮で良かったです。過去と現在が切り替わるシーンが少し見ずらかったのでこの評価です。作品自体嫌いではありませんが、なんとなく次は見ないかもしれません。
生活保護の実態を知り、 自分が普段何気にしている生活、仕事の あり...
生活保護の実態を知り、
自分が普段何気にしている生活、仕事の
ありがたみを感じると同時に、
当たり前の日常を失った時の恐怖を感じる。
守るではなく護る。
健康で文化的な最低限度の成果。
天災の後にに語られない真実がある
東日本大震災
阪神淡路大震災
被災後現地の悲惨さは言葉では語りきれない。
想像を絶する環境が待ち受ける。
犯罪(盗難、暴力、脅迫、レイプ等々)の横行
不衛生による二次災害
そんなところは一切報道されず
現地では別の意味での命懸けの生活がある。
早い復興を願うばかりだ。
ひとり、ひとり、
事情がある。でも、そのひとりひとり全員を、救えない、全体最適は不可能…
無縁仏の墓を元に戻す…とてつもなく大変な作業をしていた市役所職員。彼は、全員は救えないと、言った。
登場するひとりひとりは、みんな正しい。
社会、経済、復興。
全てがワークして良い方向に向かうことの難しさを感じた。
清原果奈の演技を初めて見た。本当にそうした信念を。持った人物に感じた、すごい。
コノ〜〜!
なんのための原理、原則?
助けが必要な人にしっかり支援を行き渡らせるためにあるのに、本末転倒じゃん(T . T)
あと初期に出てきた不正受給してるママを見て、生活保護はあくまでも「最低限度」の生活しか保証してくれないんだなあと改めて思った〜、
平均的な家庭に比べて選択肢が少なくなっちゃうし、お金で買える便利さもなくなっちゃうよね
どさどさ廃棄でご飯が捨てられる一方で餓死していく人がいる こういうアンバランスさ本当どうにかしていかないと
55点
映画評価:55点
個人的な意見ですが、
ドキュメンタリー(リアル)以外で、
ファンタジーと現実の合間の様な設定は
あんまり好きではありません。
今回でいえば、
3.11をテーマにされているのでしょう。
もう少しイメージ付きにくい
架空の事件ではダメだったのでしょうか?
これを見て、
悲しい想いが込み上げる方も
いるのではないでしょうか?
私はただただ悲しくなりました。
内容もメッセージ性があるし、
被災者を弄んでいる訳ではないので、
良い作品なのかもしれない。
ですが、
この作品を楽しむ程、
私は強くないし、出来た人間ではない。
【2023.4.15観賞】
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