コリーニ事件

劇場公開日:

コリーニ事件

解説

ドイツの現役弁護士作家フェルディナント・フォン・シーラッハの世界的ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンス。新米弁護士カスパー・ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人を担当することに。それは、ドイツで30年以上にわたり模範的市民として働いてきた67歳のイタリア人コリーニが、ベルリンのホテルで経済界の大物実業家を殺害した事件で、被害者はライネンの少年時代の恩人だった。調査を続ける中で、ライネンは自身の過去やドイツ史上最大の司法スキャンダル、そして驚くべき真実と向き合うことになる。主人公ライネンを「ピエロがお前を嘲笑う」のエリアス・ムバレク、被告人コリーニを「続・荒野の用心棒」の名優フランコ・ネロが演じる。監督は「クラバート 闇の魔法学校」のマルコ・クロイツパイントナー。

2019年製作/123分/G/ドイツ
原題または英題:Der Fall Collini
配給:クロックワークス
劇場公開日:2020年6月12日

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(C)2019 Constantin Film Produktion GmbH

映画レビュー

4.5戦争犯罪とその報復を取り上げた骨太作品。

2025年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

この世に顕現化した地獄。第二次世界大戦。

戦争犯罪を加害者、被害者双方から見つめた作品。

単に加害者=敗戦国 被害者=戦勝国ではなく、戦争という特殊な環境下で、自らの凶暴性、残忍性に飲まれる人間の性に焦点を合わせた作品。

細かい演出から垣間見える、加害者側の人間味が、戦争の恐ろしさを想起させる。

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be_free

4.0罪とは何か

2025年1月13日
Androidアプリから投稿

私は作家シーラッハのファンだ。彼の簡潔で抑制の効いた文章、研ぎ澄まされた筆致に痺れる。

フェルディナント・フォン・シーラッハは、ナチ党青少年最高指導者の孫である。本作は、こうした出自を持ち現役の刑事事件弁護士である著者が、祖父の時代の犯罪に真っ向から取り組んだ法廷小説。原作は200ページ弱と決して長くない小説なのに、濃密で衝撃の読了感。

そして映画は映画でまた素晴らしかった。映画らしいアレンジも効いていて面白かったし、主人公が私の頭の中のビジュアルに近くて大満足!

主人公は黙秘する犯人を通して、法の解釈や量刑よりも、問題はまったく別のことだと思い至る。問うべきなのは、虐げられた人のことなのだ。

全ての元凶ドレーアー博士の起草した法律の過ちを認めさせたところでコリーニの復讐は完結。現実では2012年に「ナチの過去再検討委員会」が設置されている。

同時に、祖父は祖父、自分は自分。

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Raspberry

4.5現在まで残る傷跡

2025年1月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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める

3.5新人弁護士が奮闘

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ゆかした