コリーニ事件
劇場公開日:2020年6月12日
解説
ドイツの現役弁護士作家フェルディナント・フォン・シーラッハの世界的ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンス。新米弁護士カスパー・ライネンは、ある殺人事件の国選弁護人を担当することに。それは、ドイツで30年以上にわたり模範的市民として働いてきた67歳のイタリア人コリーニが、ベルリンのホテルで経済界の大物実業家を殺害した事件で、被害者はライネンの少年時代の恩人だった。調査を続ける中で、ライネンは自身の過去やドイツ史上最大の司法スキャンダル、そして驚くべき真実と向き合うことになる。主人公ライネンを「ピエロがお前を嘲笑う」のエリアス・ムバレク、被告人コリーニを「続・荒野の用心棒」の名優フランコ・ネロが演じる。監督は「クラバート 闇の魔法学校」のマルコ・クロイツパイントナー。
2019年製作/123分/G/ドイツ
原題:Der Fall Collini
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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2023年2月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
何故、コリーニは黙秘を貫くのか?
動機は何かと同じ位に重要な黙秘。
コリーニが何も話をしない事で、話が必要以上に複雑になっている。最後の結末もちょっと納得いかなかった。。
2023年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
率直に言って面白かったし、想定していた以上に奥が深かった。
沈黙を続ける容疑者に対し、国選弁護人が頑張って調査をはじめますが、その裏にあったものが表に出てきた時は物語の大きさにびっくりしました。
原作者は、これのことを言いたかったのかと、学校で習わない歴史が学習できました。
また、ピザ屋のお姉さんが、アクセントになっていて好印象でした。
フィクションですが、なかなかノンフィクション的な雰囲気のある映画。
見ごたえありますし、考えさせられます。
二次大戦のドイツ市民の背景を勉強するには非常に良い映画です。
現実に似たようなことがありそうだな~と。
見た後は、重い、重すぎるため、見たことを忘れていました。
戦争と一言で言っても置かれた立場と状況で全く異なりますよね。
第二次大戦に限らず、私たちが教えられている戦争の事実は本当に真実なのか?
改めて考えました(戦争以外でも真実は見つけにくい)。
戦争というものを考えるのには、とてもいいフィクションの映画だと思います。
ですが、現実にありそうで可哀そうで、見た後は気分が重いです。
戦争や内戦の背景も色々ありますよね。
【ロシアとウクライナ】
東ドイツが西ドイツと統一されたとき、アメリカ(西ドイツもかな?)はソ連と約束をしました。
「これ以上の東方へのNATOの拡大はしない」と。
こうして、ソ連の許可を得て、ドイツは統一されました。
ところが、今は、その約束は守れていません、ロシアは怒りました。
【イスラエルとパレスチナ難民】
第二次大戦のころ、ユダヤ人は西欧人として同化している人たちと、シオニズムを重要視する人たちとに二分化していました。
収容所に運ばれていくユダヤ人とは別に、シオニズム重要視のユダヤ人は船でイスラエルに運ばれていきます。
また、イギリスはユダヤ人(シオニズム系)には、「パレスチナをユダヤ国家とすること」を約束します。その一方ではアラブ人にも「アラブの国家独立」も約束します。
多くのユダヤ人がパレスチナに来て、アラブ人を追い出しました。
こうしてパレスチナ難民が生まれました、アラブの国家は作られていません。
ガサ地区のアラブ人は気の毒です。
本のレビューに「ユダヤ人だって同じことをイスラエルでしている」、と書いてあったのを見たことから、少し調べて事実をしりました。
イスラエルが、何故、国家として認められないのかを初めて知りました(最近は認める国も増えましたね)。
ユダヤ人が侵略し、パレスチナからアラブ人を追い出したことを知りました。そのやり方が酷かったことも。
第二次大戦中のドイツではユダヤ人迫害が行われてもいましたが、
時期同じくして、イスラエル建国のために船で運ばれていたユダヤ人も多くいました。
なんとも、やるせない現実です。
【レビューまとめ】
コリーニは完璧フィクション映画ですが、実によくできたフィクション映画です。
戦争の背景にあったできごとに焦点を当てています。
戦争の後片づけ、いまだ終わっていないことが多いですよね。
日本の憲法は戦後アメリカが作ったという話は、本当なのでしょうか?
日本の戦争も終わっていないな~、とか。
映画見終わった後に、ぼんやりと考えました。
一緒に見た旦那と、無言で映画館を後にしました。
旦那は可哀そうだと何度か言っていました。
見た後の気分は軽くはないので、気持ちが元気なときに勉強のために見るといいかも。