ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのレビュー・感想・評価
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映像は美しい。話はひさしぶりにひどい映画だと思った。
DVDで子供と見ました。
映像は凄いな〜綺麗だな〜と思うものの、たんたんとした話に途中から飽きる。もう飽きる。携帯片手に横目で見ちゃおうかなというくらい他のところに気が行く。
時系列というかなんか時間が突然ポンポ〜ン!と飛びすぎてついて行けない。
最後は、ええ〜〜〜〜…。何これ…。って絶句。
ああおもしろかった!とはならない。映像の美しさにお金を払ったのかな?という印象。
あなたの冒険は続くじゃねーよとハリセンボン春菜さん並に突っ込んでしまいました。
子供の感想は「スラりんかわいかった」
ユアストーリーのユアは監督
思いつきを精査せずに採用するのは非常に危険を伴うと言うことを教えてくれる映画です。詰めが甘いとそれまでの努力が全て無に帰して痛い目を見るという点が特に勉強になりました。
コメントして下さった方へ:
まともな根拠が提示できないのであれば他人のレビューへコメントをなさらず「ネタバレあり」を選択してしっかりとご自身のレビューとしてお書き下さい。
子供向けのヒーロー映画ではなく、実は大人向けのある種のミステリー映画である
伏線、ミスリード、叙述トリックてんこ盛り、
ラストにどんでん返しのあるミステリー映画が
大好きな人にはたまらない映画である。
冒頭からラスト10分手前までは、はっきり言って、
退屈で、退屈で、退屈で、退屈で、つまらなくて仕方ない。
いくら子供向けとは言え、子供騙しにも程がある。
途中で見るのを止めたくなる。
しかしそれを我慢してラストにたどり着いたとき、
これが、伏線、ミスリード、叙述トリックてんこ盛りの
ある種のミステリー映画だったと分かったときの
カタルシス感が素晴らしい。
子供向けの単純なヒーロー映画だと思って油断していた分、
その衝撃は大きい。
ただし、あくまでも子供向けの映画という体裁にする為か、
え? 結局そんなオチで良いのか?
と思ってしまう結末なのが残念である。
何度もプレイしたDQVだからこそ
酷評レビューが多い、とにかく多い。
作品を観る前に見なくて良かったと思う。
何故こんなに賛否両論なのか。
自分は懐かしさも含め、良かったと思う側だったけど、ようは「視点」の違い、この一点につきた映画だったと思う。
つまり天秤の両端どちらかに1gでも重りがかかればすぐ傾く、そんな作品だった。
酷評者の意見でもあったが、確かに2時間弱の枠に収めたのはVの良い世界観を圧縮するだけの改悪でしか無かった。
素晴らしいゲームだからこそ、作品の部作分割してでも時間をかけて観たかった。
後は淡白すぎた点。
所々にすぎやまこういちならではの、DQ音楽がハマっていた所はプラスだし、経験者はグッと来る場面もあっただろうけど物語の展開に波が少なすぎて単調だった。
迫力並びに感涙の抑揚がもっとオーバーにあっても良かったんじゃないかな。
ビアンカとフローラとの結婚を自分は相当時間をかけて悩んだものだ。
何度もプレイはしたがその度に悩んだ思い出がある。あんな簡単に決めれる問題では無かった。
パパスが息子を守った場面もしかり、映画という作品を武器にもっと泣かせにかかっても良かったのではないだろうか?DQV未経験者にも深く胸に突き刺さるくらいのリアクションがあれば良かった。そうすればのめり込みやすかったはずだ。
さらに言えば、主人公が石化するシーン。
ゲームでは衝撃すら走った演出。
ゲームの主人公が石化するなんて!!!
唖然呆然とした気持ちが映画演出だとそんなに感じられなかった。
石化が溶けて子供との再会のシーンも淡々としたもので。。
後は主人公自身のキャラクター像。
自分はDQVの主人公に優しさと勇敢さを兼ね備えた完璧な主人公としてプレイしていた点。
これは固定概念の問題なので自分自身のイメージがこの映画の主人公とかけ離れていただけなので参考にはならないだろうが、もう少ししっかりした主人公であって欲しかった。
長々となったがやはり時間不足が全ての原因だと思う。
部作分けはせめて、最低でも二部作くらいはして欲しかった。
逆を言えば、よく単発ものであそこまで詰め込んだなと、そこは素直に評価。
最後に最大の焦点であるラストシーン。
突然180度展開が逆転する形を取ったことは最悪だった意見も理解出来る。
何故あのタイミングで現実世界とリンクさせ、ウイルスを元凶にしてしまったのか。
元も子もない崩壊作品にしてしまう理由がどこにあったのだろうか。
サブタイトルのyour story
理解は出来る、出来るが突然手のひらを返す演出は観るものの心に傷をつけるだけでしかない。
順当な流れなら、冒頭に大人になった自分がヴァーチャルマシンでDQVの世界を体験。懐かしさを噛みしめながら進めていくとラストでウイルスにかかった世界を救出。
自分の懐かしかった居場所(DQVの世界)を取り戻す。
これが順当。
監督や堀井雄二のもう一度あの経験をという思いでラストをあんな風にしたのならこれくらいの順当さは欲しかった。
だから「視点」の問題だった。順当にすればもっと高評価を得ても良かったと思う。
そうじゃないのであれば、ゲームと違うオリジナリティを入れても最後はラスボスとしっかり戦って勝って、最後の挿入にもゲーム映像を入れてエンディングで良かった。
大人になってもゲームで培えた感情や想いはいつまでも色褪せず、時には役に立つことだってある。そう伝える手段は、ただ素直で純粋なもので良かったんじゃないかなと評価を3.5としました。
長文失礼しました。
ドラクエファンは らくたんといかりの ダメージをうけた!
言わずと知れた国民的ゲームをフル3DCGで初の映画化。
昨夏、色んな意味で話題を集めたのが、酷評に次ぐ酷評の嵐。
実は公開中にネタバレ記事を読んでしまい、その酷評の理由も分からんではないが、それについては追々。
酷評以前に、私には問題が。
実は私、『ドラクエ』を全くやった事の無い非国民。
…いや、全くと言うのはさすがに語弊。友達がやってるのを横目で見て、コントローラーを握らせて貰った事ぐらいはあるが…って、やっぱり全く未プレイみたいなもん。
なので、『ドラクエ』初プレイ者の視点で感想を。
先に良かった点を述べておこう。
開幕の懐かしのファミコン画像はファンなら感涙モノなのではなかろうか。
物語が始まると、ハイクオリティーのフル3DCGに。『STAND BY ME ドラえもん』『ルパン三世 THE FIRST』の山崎貴監督の手腕が光る。
そして、すぎやまこういちによる音楽! ゲームやった事無くてもあのテーマ曲が流れると、無条件で盛り上がる。(ちなみに私がすぎやま氏を知ったのは『ゴジラvsビオランテ』でした)
良かったのは、これくらい。
映像や音楽だけ。
だって、後は…。
まず、ストーリー。
幾ら何でも展開早過ぎでしょ! これはゲーム未プレイ者でも一目瞭然。
少年時代のエピソードなんて、ダイジェスト。…いや、全編に渡って駆け足のダイジェスト的。
基になったのが、シリーズ屈指の名作と言われる『~Ⅴ 天空の花嫁』。(もっと詳しく言うと、リュカなど主人公の名前はゲームを基にした小説版と同じらしいが、無断使用などでこれまた裁判沙汰になるくらいの問題に…)
親子3代に渡る壮大なドラマが展開されるらしいが、多くのレビューでも辛口指摘されている通り、100分に収めるには無理があり過ぎた。
リュカの少年時代、青年時代、そして最終決戦と、本来なら3部作が妥当。
敵モンスターを仲間に加えたり、ビアンカとフローラの2人のヒロインから花嫁を選べたりがゲームの人気らしいが、そもそもの作りが淡白で薄いので、面白味や醍醐味が伝わって来ず。
物語上のキーである“天空の剣”や“天空の勇者”もイマイチ盛り上がりに欠ける。
RPGの醍醐味であるレベルアップの興奮は全くナシ。故に、剣での攻撃や魔法の呪文もいつの間にかに取得している。
ビアンカとの再会など伏線が張られていないので、一見さんお断りの唐突過ぎ。
笑いもダダスベりで、ファミリー向けにしたかったのか、ワクワクの冒険にしたかったのか。
挙げ出したらキリが無いので、この辺で。
…あ、最後に一つだけ。声の出演にまたも話題性だけで集められた豪華な面々。一応巧い人も居れば、お下手な人も…。
さて、問題のラストについて。
何も知らずに見たら、お口あんぐりびっくり仰天になっていただろう。だって、
冒険ファンタジーかと思いきや、『ドラクエ』好きだった現実世界のサラリーマンが体験していたリアルバーチャル世界だった、って…。
しかもラスボス的なコンピュータウィルスが現れ、「大人になれ」「ゲームなどくだらない」とお説教…。
一応ゲーム依存を警鐘しつつ、リュカ=現実世界のサラリーマンを通して、ゲームや『ドラクエ』への愛を訴えてはいる。
…でも、捻りある作りやいい事を言ったような気をして、これはとんだ見当違い。
ゲームの映画化で、ゲームを批判するような事を言って、ゲームを愛する者を敵に回して、何やってる!?
映画で言ったら、映画愛をたっぷり語って、最後の最後に映画なんてくだらないと冷笑したようなもの。
特に問題なのは、監修に『ドラクエ』の生みの親の堀井雄二が携わり、きっとこれが山崎の本音なのだろうという事。
本当に『ドラクエ』愛や思いあって本作を作ったのか…?
自分はゲームは『スーパーマリオ』好きだが、もしこんな映画化になったら…?
本作酷評の『ドラクエ』ファンの方々同様、落胆&ブチキレるだろう。
…え? 『マリオ』の映画化に駄作の『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』があったじゃないかって?
あれはあれで、愛すべきカルト駄作だからいいんです。
ファンにとっては、いいかも
最後が良くなかったという、意見よく聞くのですが、
ドラクエ好きな自分からして、すごく楽しめる作品でした。
ゲームのシーンが、再現されていて、感動しました!
ドラクエはやってないけど、ゲームは好きです
先に言うと、怒りの感情はない。
そして、決して低い評価ではない。
しかし、これほどに評価に迷う映画は久々という印象だった。
公開直後、酷評の嵐が吹き荒れた。
そのオチに対しての凄まじい批判。
ひじょ〜に気になっていたが、頑としてネタバレを見なかった。
だけど、ネタバレはしないグレーないじり方は目に入ってしまうから、なんとなく予想はしてた。
でも、現実はそれを遥かに超えた衝撃だった。
あの瞬間、何が起きたかおれには分からなかった。
空いた口が塞がらないという体験をした。
嫌な後味が残りそうと思ったが、自分的にはなんとか持ち直して無事にエンドロールを迎えたと思ってる。
しかし、ドラクエを何十時間もプレイして愛してきた人には酷い仕打ちだなということだけは分かった。
ゲームは好きだけどレベル上げは苦手なおれは、ドラクエやFFみたいなRPGはあまりやってこなかった。
ドラクエ愛はあまりないおれだから、耐えられたのかもしれない。
ストーリーも知らないから普通に燃えたし、ワクワクしたし、世界観に感動も覚えた。
ドラクエこそやらないが、ゲームに青春の一部を捧げてきたおれとして刺さる言葉もたくさんあった。
あぁ、ゲームをやっててよかったなって。
あと、この映画のストーリーがゲームのストーリーに忠実だとしたら、ドラクエ5て相当面白いゲームなんだね!
やりたくなったわ。
話は面白い、グラフィックが綺麗、キャラデザもいい、ヒロインが可愛い、最後の展開除けば、10段階で9以上は確実だった。
でもねぇ、凄い映画を体験したという満足感はあるよ、正直。
あのまま王道ストーリーで終わらせてくれさえすれば良かったが…。
願わくば、
前情報何もない状態の映画館でこれを見たかった。
その時の衝撃たるや、さぞ忘れられない思い出になっただろう。
しかし、
それは二度と叶わない
皆さんの言う通りでした
最後の最後で残念な結末に…
ゲームオチでも構いません
ただ、ゲームが終わる瞬間ぐらいに母ちゃんから「あんたいつまでゲーやってるの!!!ご飯冷めちゃったわよ!!!」ってど突かれてVRの世界から解放されるぐらいの方が良かったな
で「昔やってたゲームの最新版なんだよ邪魔すんじゃネーーー!!!」親子ゲンカで終わるみたいな
何これ?ラスト笑ってしまう
前評判で酷いとは聞いていたが
ホントに酷い!
ずっと流れるナレーションがしつこく邪魔なぜ?いれた?
映像やいいと思える所はあるのに
ナレーションが邪魔をする
ラストシーンも何?は?え?
子供までなんだこれとあまりの酷さに
笑えてしまう
ドラクエを題材にしてこれはないなら
ドラクエ以外でやってくれ
ドラクエでやるな
個人的につまらなかった
ナレーションとラストがなきゃ
よかったのに残念すぎる
純粋にひどい
小さい頃からのドラクエファンですが、絶句しました。
まず冒頭のシーンですが、ドラクエ5の醍醐味とも言える幼少期のシーン…父親パパスと旅をし、ビアンカとレヌール城を冒険し、ベビーパンサーと出会い…などなど様々な事が起こります。
この幼少期のシーンがあるからこそパパスの死に衝撃を受けゲマに強い怒りを覚えるし、レヌール城での冒険があるからこそドラクエ5の目玉と言ってもいい結婚イベントが盛り上がるはずなのに端折ったせいで新規の人もわかりにくいしファンの人も物足りない結果となってしまいとても残念です。
そして何と言ってもラストのシーンはひどすぎますね…
原作をを知らずに見ている人もいると思いますが見にくる大半がドラクエファンということはわかっているはずなのにそのドラクエファンの思い出を冒涜するような発言するミルドラースもどきみたいなのが出てきた時には言葉が出ませんでした。
しかもドラクエのように今もシリーズが続いていて子供の頃からずっと今でもプレイしている方がたくさんいるような作品で大人になれ、現実をみろとか正直ふざけんなと思いました。
他作品ですがソードアートオンラインのように監督自らで新たなゲームの世界観を作り出してこのような話を作ったら評価は違ったかもしれませんが、監督の俺のメッセージ性すごいだろという自己満にドラクエを使われたようでとても不快です。
後声優に俳優を使うのをやめていただきたかったです。
ちゃんとした声優さんでも元が音声のないゲームで自分の中のイメージが強くなりがちで違和感あるのにそこに雰囲気すらあってない俳優を使われると違和感しかないです。
ただ音楽と映像は素晴らしかったです。
オチを記憶から消せばそこそこ
魔界の扉を開こうとするゲマに母を拐われたリュカは父と共にゲマ打倒の旅をしていたが…。
DQ5の映像化作品。DQ5の物語って良く出来てるし、主人公の不幸指数の高さも改めて見るとヤバいとダイジェスト感が強いが懐かしめたのでオチに関しては忘れます。
これが賛否両論ドラクエか
ドラクエ5未プレイ。結婚相手選択やモンスターを仲間に出来るのは知ってます。
CGフルアニメーションは山崎監督らしくお金がかかっていて綺麗。
物語は時間の問題もあり端折っておりますが、視聴者の事を考えれば良くまとめたと思う。
一部「うしおととらかよ!」と思っちゃう所もあり。
まずまず楽しめていた私。
皆さんがおっしゃっているあのラスボスが出るまでは。
最後的には作り手は「これからもドラクエ宜しくね」と老若男女には伝えたかったと思うが、それ以前にラスボスが行う視聴者への作品としての突き放し方がヒドイのだ。
特にこれで子供を楽しみに映画館へ連れて行き、傷心を負った親御さんは辛かっただろう。
親も子供の頃味わった楽しさを届けてあげたい。
その親を嘲笑うかの様な演出。
半分馬鹿にされてると感じられてもしょうがない。
親に伝わらなければ、子供にも伝わる訳が無い。
「ファミリー・ムービー」である事を忘れてしまったかの様なラスボスである。
(そんなもの謳っていないと配給側は言えるかもしれないが、夏休み期待して観に来る客層がそこなのだから、配慮はしなくてはならなかった筈。予告編でも宣伝でも。)
現代にてこういう「ここでビックリさせても問題ないだろう」と思っている浅はかな大人の考えは、変に映像規制が多い現代よりも更に(脳内的に)問題である。
山崎監督らしくない作品でした。
劇場で悲観した方ご愁傷様でした🙇♂️
最初からそういう話だと言っておけばよかったのに
公開初日に見に行きました。
原作既プレイですが、これはドラクエ5の映画ではないので関係なかったですね。かといって未プレイではきっとついていけないし何の感動もないですよね。誰に向けた映画なんでしょう?
最初ゲーム画面から始まる演出が面白かったんですが、そのままぬるっとCGへ。何の効果を狙った演出なのかわからなかった...ただ端折りたかっただけなら最悪ですね。
結婚のくだり、最後に伏線回収するとはいえ主人公がクズにしか見えなかった。
原作の大好きなシーンはことごとく省略・スキップされ爆速でクライマックスへ(体感2時間)。
あーこれがやりたかったのかー...
終了後、まわりは文句の嵐でした(笑)
展開自体はまあ無くはないんですが、ドラクエでやる必要はないしラスボス(?)の主張に対して自分自身特に反論がなかった😂ゲームは本物なんだああ!!って言われてもただ駄々をこねる子どもにしか見えない...もっと良い落とし方はなかったの?しかもスラリン()が速攻で解決しちゃってめちゃくちゃ笑った😂
CGのクオリティーやモーションはすごく良かったです。
ゲマやヘンリーもよかった。
もう広告段階でこういう話だと言ってしまうか本編中で描写するか、せめてもっとわかりやすく匂わせてくれたらまだ違ったのかなあ...
ドラゴンクエストファンの人なら
どう観るのか?と思いながら観ました。
私自身、ドラゴンクエストのゲームを
した事ありません。
ストーリーは良かったと思ってます。
別物‼️‼️って思って観てました。
友達は別物‼️‼️って言ってました、
多分納得して無い感じだと思います‼️
これはこれで良いけど…
あそこはどうたらこうたらって。
ゲームに詳しくないから
ちんぷんかんぷんです。
職場の人は良かった‼️
って言う人も居ます❗
ドラゴンクエストに愛をこめて
ドラゴンクエストⅤをベースにした新映像作品。予告の映像からわくわくした。あのⅤの世界をどう表現してくれるのだろう。これは、ドラクエ史に残る名作になる、そう直感した。そう楽しみにしながら劇場へと足を運んだ。
壮大なストーリーを、一本の尺に収めるのはとても困難であり、省略するのはある程度仕方のないことだとは思っていた。プレイしたことがあるならば、補完して観ていけばいい。
ストーリーはⅤを丁寧になぞっている。ビアンカとフローラで悩む葛藤、ゲマの絶望感。あの日、自分が体験した感覚以上に、世界に入っていける気がした。嬉しくなった。
そしてクライマックスで裏切られた。
観ていた世界の破壊。主人公に感情移入できるように仕向けておきながら、自分たちは主人公の側にいなかった。ゲームの感情移入を否定するやり方。
映画館を出て、一緒に観ていた子に謝った。ごめんな、でも俺もすごく楽しみにしていたんだ。それから、帰る道すがら、怒りがふつふつと沸いた。
なぜ、こんな話にしたのか。ファンに深い傷をつけるような展開にする必要がどこにあった。あれほどドラクエを愛する者達に対して呼びかけておいて、世界を否定するのか。
中には、ドラクエのプレイヤーばかりに向けられた作品でないのだからという意見もあるだろう。(それならば予告や宣伝の仕方は欺瞞である)観客ひいてはこの社会に対しての前向きなメッセージ?は感じられた。それを受け止めてなお言いたい。
それを伝えるのにドラクエⅤを使う必要がどこにあったのか。ドラクエを出汁に使い、世界やプレイヤーの気持ちを踏みにじってまで伝えたい深い話なのか。これを名作だと言う映画批評家たちは映画の向こうにいる、目に見えない二十数年前前から続く、何人になるか分からないプレイヤーやファンが見えていない。
この映画には、監督の浅く身勝手な受け狙いばかりが感じられる。そういうことをやりたいのなら、ご自分のストーリーで伝えていただきたい。それから、あの程度のメッセージはわざわざ伝える必要などない。それは、プレイヤーだけの、自分の中にだけあるとずっと我々は知っている。この話よりも、よほどⅤ本編のほうが深い人の愛とメッセージにあふれているということも。
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