天気の子のレビュー・感想・評価
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こんなものに感動してはいけない。精巧な「だまし絵」。
冒頭10分で「あざとさ」と欺瞞に気持ち悪くなります。
美しい画とは裏腹に主人公以外はみんな薄汚い大人ばかり・・これでもかと強調され、主人公以下誰一人にも感情移入出来ないです。
それでも「晴れ女」の悲しい定めに切ない気持ちでエンディングを迎え、「なんとか最後で帳尻合わせたかな」と安堵したのもつかのま、「え?」という乱暴で自分勝手な真のエンディングに開いた口が塞がらない思いです。
この監督は「君の名は。」でも人間の内面が全く描けていなかった。いくら丁寧に正確に顔カタチの画を描いても、心がなければ何も伝わってこない。
一番重要な「ふたりが惹かれあう」くだりすらやっぱり描けない。
マーケティングと商売上手な映画会社のお陰で売れましたが、この賛否両論の作品を「エンタテインメントだったら叫べるわけです。僕はそういうことがやりたかった」なんてのたまって・・どういう神経なのか、監督自身も騙されていないかと心配になります。
監督は作家として自身の力量不足と、こんな作品に感動してしまう若いひとたちへの責任感の欠如をちゃんと認めるべき。
いい映画ぶって、洗脳するつもりなのか・・・汚い大人たちがお金儲けのために計算ずくで作った、美しく彩られた精巧な「だまし絵」です。とても「罪深い作品」です。
若いひとたちには絶対見せたくない。見て欲しくない。
それだけは言えます。
初恋を描いた少年の青春物語
10代少年の恋心を上手く描いた映画でした
かなり青くさい男の子のストーリーなので、少し気恥ずかしくなりますね
ラストは賛否両論のようですが、この展開でいいと思いました
好きな人を取り戻すために、何もかも捨て去って取りに行くという青臭さ、嫌いじゃない
須賀の嫁も、天気の子ではないのかという見方もあり、面白かった。
須賀に関しては、嫁をなんらかの形で失っており、その事を受け止めながらも、踏ん切りがつかず苦しみ続けているところも、リアルな感情が込められておりよかった
総じて良作。人気があるのも納得
また時間があれば、新海誠作品を見たいと思う
今の世界、日本とリンクさせられる作品
実写だったら
若い頃はアニメが大好きだった。
ジブリの初期作品などにどれだけ胸を躍らせ、宇宙戦艦ヤマトに涙したことだろう。
なのに、今はピクリとも食指が動かない。
もちろんこの映画も映画館で観る気は端からなかったが、話題作なので一応押さえておく。
まず、ちゃんとしたプロの声優を使ってほしい。
正直言って、主人公はかなり下手で、話に入り込めず現実に引き戻された。
ジブリもそうなのだが、なぜ奇を衒う必要があるのか理解できない。
ストーリーは意外に良かった。
人身御供になって多くの人を救うというハリウッド的ヒロイズムより、
大切な人を失うくらいなら人類そのものが滅んでしまえばいいという思想の方が私は好きだ。
その観点から、主人公の行動には強くシンパシーを感じるし、胸が熱くなった。
実写だったら、☆1つは増えていただろう。
何度観てもこの作品に惹きつけられる
劇場で3回、レンタルで1回観ました。
君がいればどんな世界でも大丈夫。俺が君にとっての大丈夫になる。そう思いたいな。
世界っていうと大袈裟だけど、仕事の環境とかにも言えるんじゃないかな。
ひなさんの再開するシーンは何度観ても鳥肌が立つほど心が動きます。
東京がこんなにも綺麗で切ない場所だと言うことを監督がどの作品でも教えてくれます。
自分勝手で美しい
私にとってすごく大切な作品になりました。
昨年夏に映画館で1日に2回観て、今回VODで2回観ました。
この作品のマイナスな評価で散見されるのが「主人公が自分勝手すぎる」という意見。
「君の名は。」と比較して、どうして「天気の子」は賛否両論だったのか。
(もちろん大ヒットしましたが)
どうして「自分勝手すぎる」と言われてしまうのか。
それは、「君の名は。」が“君のついでに世界を救う物語”だったのに対し、
「天気の子」は“世界ではなく、たった1人の君を選ぶ物語”だったからであると思います。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
このセリフがこの映画のすべてだと私は思います。
青空は、みんなが望むもの、世界が望むもの。公共の利益っていういい方は変かな。
とにかくそういうもの。多数決を取ったら、もしかしたらこっちが勝ってしまうかもしれない。
例え、1人の命が犠牲になるとしても。
実際、途中で須賀さんは、帆高を追い出したことを非難する夏美さんに向かってこう言いました。
「人柱1人で天気が元に戻るんなら、俺は歓迎だけどね。俺だけじゃない、本当はお前だってそうだろ?ていうか皆そうなんだよ。誰かがなにかの犠牲になって、それで回っていくのが社会ってもんだ。」
これは“世界”の側の意見です。
でも人間誰だって、「自分が1番大事」ではないですか?
須賀さんも、自分が娘と会いたいから、帆高を追い出しました。
人間はみんな行動の選択の根本は「自分のため」です。
これを知り合いに話したら以前、
「でも私は妻や子どものためなら命だって差し出せます」
と言われました。
でも結局それだって「自分が妻や子どもに生きてほしいから」という気持ちに基づいていますよね?
自分のために行動することは、人間として当たり前のことです。
その気持ちを押し通したり振りかざしたりしたら自分勝手ということになるのかもしれません。
でも「自分勝手だ」「悪だ」「正義だ」と評価するのはいつも世界のほうです。
世界と言っても、ただの多数派です。世界の利益の裏にはいつも犠牲があります。
帆高は間違いなく自分を優先しました。
「青空よりも、俺は陽菜がいい!」
この判断を知ったら世界は非難するかもしれません。
「自分勝手だ!」と。
私は「お互い様だよ」と言い返したいです。
いつのまにか“天気の子大好きな”私たちは、
映画を見ながら世界側ではなく帆高側についています。
陽菜ちゃんに生きていてほしいと気づかぬうちに願っています。
「自分勝手だ」というマイナス評価、それはたぶん世界の、
多数派の視点に立ってこの作品を観ているからです。
新海誠監督もこの2つの視点を持つ人がいて、
酷評される可能性も十分に理解していたと思います。
「君の名は。」はまさに“君のついでに世界も救った物語”でした。
それに対し、「天気の子」は“世界ではなく君を選ぶ物語”と言えます。
でもどちらも、主人公の目的は「君を救うこと」ただそれだけです。
世界なんて、君に比べればどうでもいい。
ついでに救われた世界が称賛し、君の代わりに犠牲になった世界が批判する。
主人公たちにはどうでもいいことです。
君さえいればそれでいいんです。
この気持ちが、すごく美しいと私は思います。
「君が世界を敵に回しても僕は」なんていうベタなセリフも、
「そっち側」に立ててしまう私たちには大好物です。
世界を敵に回すことなんて、きっと私たちには一生ありません。
だから天気の子はどこまでいっても他人事で、ただひたすらに美しくしいのだと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
エネルギーのある映画
話の細かい点にツッコミ所満載だったり、大多数を巻き込む選択をしたことだったり、粗みたいなものも多いけど、それ以上に、自分の人生を選択していくエネルギーに満ちた作品だと思いました。
何も残らない
結局何が言いたいのかはっきりせず、心に残らない作品でした。
ほだかや陽菜の性格やバックグラウンドがもっと描かれていたら、別の楽しさがあったかもしれない。雨のシーン、都会の町のシーンがとてもキレイに描かれているのですが、風景描写に力を入れすぎて物語全体が浅くなっている感じかな。
主人公が15歳で子供っぽさが全開なのに、そこに一途な愛を投入していて、子供の淡い恋愛にしかなかなか見えないのが残念。理解したいが、もっとそのための感情移入できるストーリーがほしかったというところです。
DVD鑑賞だったので、スクリーンで見ると風景描写の美しさにある程度満足できるかもしれない。ただ、「君の名は」が最高すぎて期待度が高めになっていた分、外れ感が否めない・・・。
異常な人たちの交差
レンタルで鑑賞
この映画を構成するもの
①風景描写
②臭いポエム
③スポンサーへの気遣い
④強く、そして歪に隠された異常性欲
この4つがこの映画の基本構成だ。
これが目まぐるしくRADWIMPSの音楽に載せ
爽快感なく繰り返される。
やはり、新海誠がどの邦画監督より優れているのは
16才童貞男子の異常で歪な性欲を描くこと。
15才の少女と交わりたいという一心は
日々、童貞のパワーの蓄積になり
遂には、喪失。
そしてそのピストンは
東京という一都市を凹ますほどの
強烈なピストンだった。
で、幕を閉じる。
要約すれば最高なのだが
問題は、主人公というかこの映画の語り手が
その異常性欲を恥ずかしいものと捉え
ゴミみたいなポエムで上塗りする。
このポエムがあまりに苦痛で見るのが辛かった。
映画とは内臓を見せつけるもの。
新海誠もそろそろ皮膚を裂き
その独特の性への情熱を見せつけて欲しい。
誰よりも凄く醜く、究極のエロスが描けるだろう。
その可能性を感じた。
好きでした。
君の名はの方の作品ということで話題にもなっていたため見ました。
出てくる人たちがなんかすごく愛着の湧く方ばかりで、見ていてすごく入っていける感じでした。
晴れ女の力を持つ女の子。
その子と共に行動をして、晴れてほしいという依頼を受けて、仕事をしていましたね。
その依頼の最中、初盆だから晴れてほしいって依頼をくれたおばあさんの孫がどうみても、君の名はの主人公だと気づいて、わーーーでした。
その後も、晴れ女に誕プレを買いに行ったアクセサリー屋さんの店員さんが、君の名はの女の子でしたね!
ちゃんと赤い紐を頭に巻いてました。
そういうの楽しくて好きです。
内容としては、鉄砲使うシーンが、エッとなりましたが、本当に人を守りたくて好きで一緒にいたくての、若い愚かさからくる、打つ気はなくても、人へ銃を向けてしまうことや、色々な葛藤が垣間見えました。
その子を救うために、救ったら今後雨が止まない世界がくる、それでも僕は君といたいって、そんなに想われてみたいもんですね!
なんだか好きな映画でした。
坂好きにはツボ
まず、主人公の女の子の住む家が田端にあります。
田端というのは、大昔、多摩川の流れによって切り出された武蔵野台地の最端の上野台地の崖の上に位置しています。
上野台地の崖線に沿って走っているのが京浜東北線で、山の手線は田端から上野台地を削って敷かれた線路を通り、池袋方面へ向かっていきます。
田端の2つ先の駅は王子で、その昔大晦日になると荒川から舟に乗って狐たちが王子へ初詣に来た、という伝説があるように、上野台地の崖の下にはまだ大きかった荒川が流れていたということが分かります。
また、武蔵野台地は多摩地方から東の山の手地域へ緩やかに下っているため、数十年前は大雨が降ると王子周辺は石神井川(滝乃川)の氾濫の被害に何度もあったそうです。
ってなことを知ってから本作を観ると、主人公の女の子の家が田端の崖の上に位置している、というのが絶妙だな~と感心させられます。
「君の名は」で思春期の恋愛事情にはピクリとも心が動かなかったオッサンでも、東京の地理をうまく使ったストーリーのギミックは楽しめました。
いつも映画を見ているTOHOシネマズ新宿の前を通ったり、本作を観ている池袋を通ったりと、登場人物たちの存在感がよりリアルに感じられました。
しかし2Dアニメの映像表現としては新海誠監督の作品は最上位でしょうね。
ディズニーが2Dアニメ映画を作らなくなった今、2Dアニメ作品で新海誠監督の映像美を超えるものは国内外問わずなかなか出ないんじゃないでしょうか?
アニメ映像の美しさといえば、「超時空要塞マクロス~愛・おぼえていますか~」や「王立宇宙軍 オネアミスの翼」が今でも心に残っていますが、現代では新海誠監督作品の右に出る者はいないでしょうねえ。
これは―― 僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語
世界を売った男
君の名は。で、色々あったもののこの出来はすごいと思う。
内容はさておき映像がきれい
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