天気の子のレビュー・感想・評価
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新海監督らしさが少し消えた?
新海監督の作品は全て見てます。
個人的には新海監督の背景の書き方が変化していると感じた。
例えば過去作品の言の葉の庭、雨シーンが多いのだが現実なら淀んで見えるであろう風景が公園の緑が強調され新海マジックで美しい世界観に仕上がっていた。
どの色と光を強調することで美しい景色になるのかというところをあのときはうまく抑えていたと思う。
しかし今回は作画が綺麗なだけに感じた。色々と手を加えすぎた感が迷走しているようにも感じそこは残念に思えた。
東京の夜景のシーンや空の背景や家の背景は素晴らしいが、
CGを取り入れすぎてるところは新海らしさを消してると個人的に思う。
魚のシーンは違和感を感じた。
話の内容についてだが、
元々新海誠は話作りに癖のあるパターンが多く(秒速が良い例)それが逆に視聴回数を重ねる毎に良い作品に変化する不思議な監督だった。
君の名は万人受けしたが今回は新海節が濃く好みは非常に分かれると思う。
話が進むにつれて主人公が好きになれない人もいるだろう。
しかし個人的に君の名はよりに今回の話は好きでした。
全てがハッピーエンドとは言えず、主人公が理想の世界観を周囲に押し付けた身勝手な選択は若く残酷で罪深い。
警察から逃げ切ったときヒロインと弟と三人笑って流しているのは若いなぁと大人目線で少しゾッとした。
彼らはあれだけ生活に困窮しているのに何も学ばない。
唯一の救いは主人公を取り囲む須賀や夏美初め良き大人に恵まれていたということ。
自分の立場を犠牲にしてでも立ち向かってくれる大人に出会えるなんてなかなかない。
終盤、主人公とヒロインが道を踏み外さなかったのはそこが大きいのではないだろうか?
あと、少し中盤雨のシーンが多く少し眠くなった。少しサクサク進んでもいいんじゃないかと思うシーンもちらほら。
スポンサーが沢山ついて嬉しい限りだ新海監督らしさを貫き通して作品づくりをしてほしい。
例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう
映画「天気の子」(新海誠監督)から。
映画「君の名は。」と比較しているレビュアーが多いが、
私は、映画「言の葉の庭」と似ているな、と感じた。
こんなフレーズがある。「人の心って不思議だ。
例えば朝、窓の外が晴れているだけで元気になれてしまう。
空が青いだけで生きていてよかったって思えたり
隣にいる誰かをもっと愛おしく思えたりする。
雨ばかりの東京では皆が様々な理由で晴れを求めていた」
「言の葉の庭」では、雨の日にだけ会える設定なので
「夜眠る前、朝目を開く瞬間、気付けば雨を祈ってる」
同じ雨なのに、止んで欲しい、降って欲しい、と思う人がいる。
この対比が絶妙で、雨の描写も似ている、と感じた。
取材で訪ねたお寺の住職さんの一言、
「そもそも、天気とは、天の気分、
人の都合など構わず正常も異常も計れん」
「天気にとっては異常気象なんて知らん」ってことなんだろうな、
それにしても、この一言は、説得力があったな。
映像が
めっっっちゃ綺麗!
映画館で観たいなって思った!!
登場人物に感情移入出来るし
主人公頑張れ!
って素直に思える^^
ストーリー展開も
君の名は
っぽくて飽きることなく
最後まで楽しめたし
瀧と三葉にも会えたし♫
世界を変えた
っていうセリフも
良かったなって思う。
元に戻したのか歪めたのか
どちらも違うし
どちらも正しい
3年経っても
雨が降り続けて
海に沈んでしまった中でも
人は生きていけるから
素晴らしいね。
最後はハッピーエンド!
幸せな気持ちになりました^^
新海誠の作りたいものとファンが見たいもの
画面の美しさと演出の素晴らしさはさすが新海誠と言ったところ。ただ、『星を追う子ども』を見たときと同じような感想になりますが、「新海誠がエンタメな作品を作ろうとするとやっぱこうなるんだ」という思い。
監督本人は『君の名は。』だったり『天気の子』のようなエンターテインメントでファンタジーな物語でハッピーエンドな映画を作りたい(あるいはハッピーエンドの方がウケが良いのでお金を出してる人が新海誠の作風でそういう映画を作らせたい)のだと思うのですが、新海誠監督にはやっぱ拗れてて欲しいですよね。
ファンの一人としては『秒速』の方向性で行ってくれ、『言の葉の庭』は良かったぞ、といったお気持ちです。作品を通してやりたいことは分かるんですけどね…私もオタクなので…。穂高と須田さんの対比とかそういうこと、アニメ監督だったらやりたくなるよね……。
新海流ニューシネマ
良い作品
陽菜は人柱の役割を放棄(笑)
天気を治す人柱たる陽菜が、最後は自分の人生を優先させるんですよね。穂高に誘導されてそうなった面もあるけど、そこがどうも腑に落ちない。その代償として、東京が水没しています。
穂高と陽菜のハッピーエンドが、それと引き換えに世界が破壊されています。これじゃあ利己的なラブロマンスになってしまいかねない。
穂高に焦点を当てると、もっとそれが言えます。自分の勝手な自我で親元を捨て、故郷を否定し、東京では世界を破滅させてまで、好きな女性と一緒にいたいのです。この映画は見方によっては、穂高の利己主義を描いているのです。
曇天の隙間から太陽が輝く東京は神々しく、またおなじみのバンドによる優しい歌声が、そうしたシナリオを忘れさせてくれますが、それに騙されてはいけません。
君の名は、では、利己的な恋愛が犠牲になり、世界が救われました。その上で、二人が東京で一瞬すれ違い、ハッとした。その後は描かれない、だからこそ、観客は涙したのです。
新海さんはあえて、二つの作品を逆に描いたのかもしれません。
こういうエンドがあってもいいよね
RADWIMPSの曲が良い
不思議な魅力の作品
綺麗な雨
逢える喜びを。
美しい背景で紡ぐRADWIMPSのMV
さすが新海監督という感じで背景はべらぼうに美しかった。
ただそのリアルな背景にデフォルメされた人物が若干浮く感じがしてしまった。
けれど凄くかわいらしいシーンがあってクスっとなる事も多かった。猫の雨ちゃんとか最初の仕事探しで目が><ってなってる穂高はめちゃくちゃ可愛かった。
ムーの下請けの編プロで働き始める下りとか本当にわくわくして、そういう仕事に自分がちょっと憧れもあったので凄くワクワクした。
ただストーリーが進むにつれ本当にキャラクターの言動が
リアルな10代の幼稚さ、視野の狭さ、傲慢さに溢れていて
それを成長で解消する事なく最後まで突き通してしまったせいで納得できない場面が多くでてきた。
自分たちの悲劇さと外界から閉ざされて自分たちだけの関係にどんどんのめり込んで最終的に街は沈み、多くの人が家を失い、おそらく多くの命が失われただろう。
でもそんな事はどうでもよくて主人公にとって大事なのはひなが傍にいて「自分たちが天気を狂わせた(世界を変えた)」という特別感。自分たちのした事の代償は自分で償う事はせず無関係の人々(大人)が背負っていく。
とても乗れなかった。たぶん10代の時にみても乗れなかったと思う。
演出的にも警察からするりと逃げ、線路も誰にも捕まる事なくずーーーっと走り続ける。主人公を際立たせる為の大人の無能感。
過剰な大きさでかかるラッドの曲が映画への没入感を阻害してしまって
MVパートになるたびに「うるさいなあ」と現実に引き戻されてしまった。
しかも必要のないラノベのようなモノローグの多さが気になる。そこはずっと集中して見ている観客を信じてよ、と。
ほかにもいろいろ気になるところがあるんですが…
あとオカルト好き、ムー好きとしてはそういった視点で興味をそそられる事はありませんでした。よっぽどトトロの方がオカルト感あります。
とても良かったです。
いまさらの鑑賞だったのですが、映画館でリバイバルしてたので。「君の名は」があまりにもヒットしたので、今回は結構イロモノなのかしらと、うがった見方をしてたのですが、全然よかったです。映画館リバイバルありがとう。って気持ちになりました。
何が良かったかというと、個人的な考えにはなるのですが、最近ある小説で「公正世界仮説」という言葉を知りまして、簡単にいうと誰もが納得のハッピーエンドにしたいねってことなんでしょうけど(あってるかな?)、この作品、決してハッピーエンドじゃないですよね。だって主人公の男の子は自分の欲望で東京の天気を変えてるし、東京への悪影響よりも2人の好き同士って感情を優先させてる。なんかそこが公正世界仮説を否定している感じがして、新海監督の意思を感じたなあ、思ったのです!
昨今の映画とかの作り物の流れって、彼女も助けて東京の天気もなんかして良くしてみんなで笑って食事しておしまい、みたいなオールクリア的なハッピーエンドになるのでしょうが、そうしないところを粋に感じました。
それからそんなこと気にすること自体イヤらしいけど、いろいろ批判受けそうな、線路の上走ったり、原付2人乗りしたり、漫喫の店員が冷たかったり、ビッグマック勝手にあげちゃったり、映画の委員会とか無名の自警団とかにいろいろ言われそうなことをやってくれてるのが良かったです。
だから、いろいろ突っ込みどころもあるけど、そんなのどうだっていいよね、って気持ちにさせてくれる。新海監督が言いたいことはこれっ、っていうのを勝手に納得してました。気持ちの良い映画でした。
最後に、青春って走ることなんですかね。やっぱし。自分の足で走ること、なんでしょうかね。そんな気が少ししました。
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