天気の子のレビュー・感想・評価
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美しい背景で紡ぐRADWIMPSのMV
さすが新海監督という感じで背景はべらぼうに美しかった。
ただそのリアルな背景にデフォルメされた人物が若干浮く感じがしてしまった。
けれど凄くかわいらしいシーンがあってクスっとなる事も多かった。猫の雨ちゃんとか最初の仕事探しで目が><ってなってる穂高はめちゃくちゃ可愛かった。
ムーの下請けの編プロで働き始める下りとか本当にわくわくして、そういう仕事に自分がちょっと憧れもあったので凄くワクワクした。
ただストーリーが進むにつれ本当にキャラクターの言動が
リアルな10代の幼稚さ、視野の狭さ、傲慢さに溢れていて
それを成長で解消する事なく最後まで突き通してしまったせいで納得できない場面が多くでてきた。
自分たちの悲劇さと外界から閉ざされて自分たちだけの関係にどんどんのめり込んで最終的に街は沈み、多くの人が家を失い、おそらく多くの命が失われただろう。
でもそんな事はどうでもよくて主人公にとって大事なのはひなが傍にいて「自分たちが天気を狂わせた(世界を変えた)」という特別感。自分たちのした事の代償は自分で償う事はせず無関係の人々(大人)が背負っていく。
とても乗れなかった。たぶん10代の時にみても乗れなかったと思う。
演出的にも警察からするりと逃げ、線路も誰にも捕まる事なくずーーーっと走り続ける。主人公を際立たせる為の大人の無能感。
過剰な大きさでかかるラッドの曲が映画への没入感を阻害してしまって
MVパートになるたびに「うるさいなあ」と現実に引き戻されてしまった。
しかも必要のないラノベのようなモノローグの多さが気になる。そこはずっと集中して見ている観客を信じてよ、と。
ほかにもいろいろ気になるところがあるんですが…
あとオカルト好き、ムー好きとしてはそういった視点で興味をそそられる事はありませんでした。よっぽどトトロの方がオカルト感あります。
とても良かったです。
いまさらの鑑賞だったのですが、映画館でリバイバルしてたので。「君の名は」があまりにもヒットしたので、今回は結構イロモノなのかしらと、うがった見方をしてたのですが、全然よかったです。映画館リバイバルありがとう。って気持ちになりました。
何が良かったかというと、個人的な考えにはなるのですが、最近ある小説で「公正世界仮説」という言葉を知りまして、簡単にいうと誰もが納得のハッピーエンドにしたいねってことなんでしょうけど(あってるかな?)、この作品、決してハッピーエンドじゃないですよね。だって主人公の男の子は自分の欲望で東京の天気を変えてるし、東京への悪影響よりも2人の好き同士って感情を優先させてる。なんかそこが公正世界仮説を否定している感じがして、新海監督の意思を感じたなあ、思ったのです!
昨今の映画とかの作り物の流れって、彼女も助けて東京の天気もなんかして良くしてみんなで笑って食事しておしまい、みたいなオールクリア的なハッピーエンドになるのでしょうが、そうしないところを粋に感じました。
それからそんなこと気にすること自体イヤらしいけど、いろいろ批判受けそうな、線路の上走ったり、原付2人乗りしたり、漫喫の店員が冷たかったり、ビッグマック勝手にあげちゃったり、映画の委員会とか無名の自警団とかにいろいろ言われそうなことをやってくれてるのが良かったです。
だから、いろいろ突っ込みどころもあるけど、そんなのどうだっていいよね、って気持ちにさせてくれる。新海監督が言いたいことはこれっ、っていうのを勝手に納得してました。気持ちの良い映画でした。
最後に、青春って走ることなんですかね。やっぱし。自分の足で走ること、なんでしょうかね。そんな気が少ししました。
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。 特に主人公は余...
各キャラクターの掘り下げが浅く、感情移入出来ない。
特に主人公は余程の理由で家出をしたのかと思っていたら、深刻な動機もなく、両親も至って普通のようで、犯罪を犯してまで帰りたくない理由の辻褄が合ってない。銃を隠し持つような闇がある子供では無いのに、護身の為って。ビックリする。
親は捜索願い出すに決まってるんだから、強制送還は時間の問題。それでも東京に来た決定的な理由が分からないし、学生証が無けりゃ仕事出来ないなんて家出する前に調べれば分かる。それでも見つからずに東京で生きていく自信と覚悟が有るような決定的な動機が無くてあっさり警察に見つかるとかしらける。それで偶然知り合った彼女守るとかアホかと思った。
警察に追われて大変な事になってるけど、そんなこじらせなくても鳥居に行く方法なんて考えればあるのに、警察に「彼女が犠牲になって晴れたんだ!何も知らないくせに」って、お尋ね者の銃野郎に言われても頭おかしいと思われるだけ。
主人公が警察の厄介になるようなリスキー行動取るから簡単に鳥居に行けなくなった流れ。須賀さんだって事件起こさずに普通に立ち回れば最後のビルのシーンで気持ちよく鳥居に行かせてくれたと思うのに、さらに銃発砲とか呆れる。銃声聴いて通報されるし、警察うろついてんだから余計に集まって来る始末。
寝泊まりする所を探すにしてもスマホ持ってるならスマホで調べれば良いし、それこそマックでスマホ充電すれば良いし、身分証持ってなくて補導されたらまずい身分で堂々と3人で深夜徘徊するし、ツッコミ所が満載。それで社会の理不尽さみたいなのを視聴者に押し付けても無理がある。
周りの大人達も主人公達がこじらせ無ければ警察殴ったり、バイクで暴走したりして犯罪犯さなくても良かったし、そもそも急に犯罪犯してまで主人公を助ける程の何に動かされたのか、掘り下げが少なすぎて共感出来なくて、冷める。
景色のシーンが綺麗で凄いのは良いが、そこに時間割くならキャラクターの掘り下げや感情の変化を理由付け出来るシーンがもっと欲しかった。
彼女が犠牲にならないと雨が止まないのもストーリーが読めるし、助けた場合は東京が犠牲になるし、当然主人公は彼女を助けるのも読めてしまって、つまらない展開だった。意外性も無くて、まさか‼って展開が無かった。助からないにしても王道ハリウッド映画のヒーローみたい(世界を救ったが主人公は死んだ)な味気無い感じだったかも知れないし、感動とは程遠いかなと思った。
理解出来ず…
つまり…
天候を祭る神社の"鳥居の真ん中通った"ので祟られてしまった
って話で良いのでしょうか?
全てが説明不足だし、各キャラクターたちの行動原理が理解出来ず、魅力を感じなかった。
良かったのは音楽のみ、すいませんが僕には刺さりませんでした…
期待を裏切らない
君の名はよりも面白くないと聞いていたが観てみると全然そんなことはなく、普通に面白かった。
やはり新海監督の作品にハズレはなかった!
欲を言えば二部作にして会うまでの期間、これからの東京での生活を観たかった。
映像が綺麗すぎてずっと見ていたくなる。
これからも新海監督の映画は観ていきたい。
君の名は知らないが、、、
壮大で繊細な音楽と映像美、現代社会の建造物群を交わすように入り交じる空からの光は、この世界の主人公を照らしていた。ラストのオフィスの中の会話シーンで『世界なんて元から狂ってるよ』という発言は、この映画を撮る動機であり、新海監督の本音となんとなく感じた。
映画館ではよかったのですが、タブレットでみたら粗が気になりすぎます
主人公とヒロインの出会い方、事件の起き方が偶然にしてはあまりにご都合主義。
1.たまたまスカウトだか風俗店の店先で拳銃を拾う。
2.たまたまヒロインと出会う。
3.たまたまヒロインが風俗店にスカウトされているそのスカウトマンは、1のスカウトマンで、
さらに拳銃を相手に向けて至近距離で発砲するが何故か当たらない。
とくに3.に至っては、発生確率が少ないものを何度も乗じたことで、天文学的に発生確率が低い
天気を変える力とかメインテーマの一つ二つはあり得ない設定でもかまいません。
それ以外はリアリティがあるとストーリー全体のリアリティが増すのです。
映像表現だけはリアルですけど、それ以外の設定全てがあまりにもリアリティがなさ過ぎる。
上記以外にも、
4.天気を変えるホームページあげた瞬間に客が舞い込むとか、
5.警察にしても、一度捕まえた主人公を簡単に逃がしてしまうとか。
6.2度目の拳銃の発砲も、タマタマ捨てた拳銃が、たまたま撃ちたいときに転がってて、
手にして発砲
7.逃げたときタマタマバイクの支援あり
とか、もう、タマタマの連続がすぎます。
アクションシーンをつなげるために、タマタマに頼りすぎた感がありすぎ。
そうだ、最初にフェリーで助けてもらう当たりもタマタマすぎるよなぁ。
雨が降るって言われてみんな避難してるのに、なぜ助けられる位置に隠れていたのか?
とにかくシーンの一つ一つがご都合主義とタマタマばっかりが気になるんです。
初見は映画館だったのですが、絵と音がよくってご都合は気にならなかったのですが、
二度目がプライムビデオで見たから画面小さいパソコンでの視聴で、なんだか全くストーリーに
没入できず、こんなに粗ばかりの話だったのかと衝撃をうけたので感想をしたためてみました。
2回目の方が!
途中までというかラス前まで、
青春テーマかと思い星3ぐらいの気分でしたが、
『須賀の奥さんも天気の子?』と思ってから
格段に面白く、2人の選択の違いなど、
テーマも深く感じました。
ホントにラス前で気付いたので、
もう一度頭から見返してしまいましたが、
そう考えると須賀の言動が色々と感慨深く、
とても良く出来た作品だなと…
ホントにそうかわかりませんが、
そうなのかもしれないと考察させるのも含めて良作だと思います。
最近の作品は物事を説明し過ぎるので、
1回で満足してしまう事が多いですが、
もう一度見たくなる上手い仕掛けだなと思う
新海作品をなめていた
君の名はも勿論面白かった。
比にならないぐらい。
でも、それを遥かに超える作品があったようだ。
それがこの天気の子だ。
天気の子は、結構、いや、めっちゃ面白かった。
どうせ失敗するのかなぁと思っていたが、普通にすごかった。
CG技術が前作より上がっていたし、新海監督が天気に目を付けるとは予想外だった。前は、名前だったのに。
新海監督は日々の日常にある先ほど言ったように些細な事に点を置き、軸にして、話を作っていた。そこが新海監督の良いところであり、ヒットしていく、武器なのかもしれない。それを武器にしてこれからもっと面白い映画を作っていってほしい。
そして、もう一つ評価したいところがある。
それはいつもの東京ではないということである。
舞台は天気の狂い始めている東京であり、そこから話が展開していっている。
それも今回の評価点でもあった。
新海監督のことだからもう駄作しか、作らない。そう思っていたが、そう思っていたのが、自分の幻想の遥か先へと進み、最終的には、誰もが見ても面白い作品になっている。
あと思ったのが、新海監督とジブリ作品と似ているところである。ジブリ作品でも他の映画に出てきたキャラクターが偶にちょろっと出てきたりはするのだが、新海監督作品はそこいらもさらに上へ行き、なんと、セリフをつけたのだ。
新海作品は色々な所が進化して行っていると分かる。これからにも期待に胸を膨らませたい。
楽しみだ。
次回作が。
雨や晴れで感動なんて、するんだなと
「天気」とか「Radwimp」の音楽で感動なんてされる訳がない、という予想を覆えされます。しつこいですがウェザーなんかで感動するもんです。
非常階段を登るシーンが良かったが、山手線から見える景色をリアルに取り込んでいるとこも引き込まれました。
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。 表面上は昨今...
映画単体では・・・低評価になりがちな作品でしょうか。
表面上は昨今の自然災害を踏まえた上で、個々人が自覚・覚悟と責任をどう持っていくのかがテーマの物語であり、現実社会で覚悟と責任を決めきった大人が見るには少々説教臭く、冗長に見えるシーンが多いように思います。
エンタメ映画としても見れるように作っているものの、君の名は。ほど振り切れていないので、それを期待して観た人にも中途半端な印象が残っているようです。
ですが本質的には監督・制作陣のメタ的な要素を多分に含んだ映画であり、
新海誠マニアにはたまらない作品でした。
分かりやすい部分を一例に挙げると、
・晴れ(=観客の求める分かりやすいエンターテイメント&ハッピーエンド)
・雨(=本来はじめっとした監督の感性)
→作中では晴れを求められるも、覚悟を決めて逃避した結果は雨でした。
晴れを求められていることは分かりつつも、逃避する選択をして雨を降らせる責任を選んだのが、監督・制作陣のグランドエスケープだったのかなーと思うと乱雑なストーリーや要素も腑に落ちました。
平和で幸せな気持ち
君の名はのような叙述的で衝撃的展開はないが、満足度はそれなりに高く人気映画を見たという気持ちで見終わる。
家のBlu-rayで見ましたが、作画は細かく水の表現は鮮明で綺麗。東京の風景をグルッと360°回り込む作画には、こりゃすげぇなと思わされた。
天気を晴れにできるという能力は羨ましいし、実際相当重宝される。実際いたら、政府が囲わないと悪い奴らに拉致られちゃうよ。むちゃくちゃ稼げるよね。あぁでも注文してても普通に晴れた場合はキャンセルされるだろうから、単価上げとかないと商売にならないかも。作中の世界は雨ばっかりだから儲かるのかな。
後半の逃走劇はやりすぎ感が否めないのはちょいと気になる。でも、頑張ってなんとか振り切るのはハッピーエンドということでいいかしら。
エピローグには多少の驚きを禁じ得ないが、RADWIMPSのエンディング曲にばっちり繋げて綺麗にエンドロールが始まる。
あぁ、平和的で一般ウケする定番映画を楽しんだなー。
凄く皮肉的な表現になったかもしれないが、一応好意的な感想のつもり。
こんなものに感動してはいけない。精巧な「だまし絵」。
冒頭10分で「あざとさ」と欺瞞に気持ち悪くなります。
美しい画とは裏腹に主人公以外はみんな薄汚い大人ばかり・・これでもかと強調され、主人公以下誰一人にも感情移入出来ないです。
それでも「晴れ女」の悲しい定めに切ない気持ちでエンディングを迎え、「なんとか最後で帳尻合わせたかな」と安堵したのもつかのま、「え?」という乱暴で自分勝手な真のエンディングに開いた口が塞がらない思いです。
この監督は「君の名は。」でも人間の内面が全く描けていなかった。いくら丁寧に正確に顔カタチの画を描いても、心がなければ何も伝わってこない。
一番重要な「ふたりが惹かれあう」くだりすらやっぱり描けない。
マーケティングと商売上手な映画会社のお陰で売れましたが、この賛否両論の作品を「エンタテインメントだったら叫べるわけです。僕はそういうことがやりたかった」なんてのたまって・・どういう神経なのか、監督自身も騙されていないかと心配になります。
監督は作家として自身の力量不足と、こんな作品に感動してしまう若いひとたちへの責任感の欠如をちゃんと認めるべき。
いい映画ぶって、洗脳するつもりなのか・・・汚い大人たちがお金儲けのために計算ずくで作った、美しく彩られた精巧な「だまし絵」です。とても「罪深い作品」です。
若いひとたちには絶対見せたくない。見て欲しくない。
それだけは言えます。
初恋を描いた少年の青春物語
10代少年の恋心を上手く描いた映画でした
かなり青くさい男の子のストーリーなので、少し気恥ずかしくなりますね
ラストは賛否両論のようですが、この展開でいいと思いました
好きな人を取り戻すために、何もかも捨て去って取りに行くという青臭さ、嫌いじゃない
須賀の嫁も、天気の子ではないのかという見方もあり、面白かった。
須賀に関しては、嫁をなんらかの形で失っており、その事を受け止めながらも、踏ん切りがつかず苦しみ続けているところも、リアルな感情が込められておりよかった
総じて良作。人気があるのも納得
また時間があれば、新海誠作品を見たいと思う
今の世界、日本とリンクさせられる作品
近年異常気象が起こっている中、身近に感じるテーマの作品だと思いました。自分達の身にも起こるかもしれない、という怖さも少し感じました。
絵がとても綺麗で、観ていて飽きませんでした。
天気は天の気分である、昔の元の姿に戻っただけだ、というのは深く刺さりました。
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