いちごの唄

劇場公開日:

いちごの唄

解説

ミュージシャンで俳優としても活躍する峯田和伸のバンド「銀杏BOYZ」の楽曲からインスパイアされた人気脚本家の岡田惠和が、自らの脚本でつむいだオリジナルストーリーを映画化。岡田脚本のドラマ「泣くな、はらちゃん」「ど根性ガエル」などを手がけたテレビドラマ演出家の菅原伸太郎が長編映画初メガホンを取った。冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。俳優のほか、バンド「The SALOVERS」のボーカリストとしても活動する古舘佑太郎がコウタ役、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の石橋静河があーちゃん役をそれぞれ演じる。

2019年製作/114分/G/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2019年7月5日

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(C)2019「いちごの唄」製作委員会

映画レビュー

3.5大人の千日も清原香耶なら良かった

2019年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

清原果耶が演じたのは中学生時代のヒロイン・天野千日。苗字をもじって「天の川の女神」と、同級生のコウタたちが憧れて呼ぶ美少女、しかもある秘密を抱え憂いを帯びるミドルティーンを清楚に体現した。十年ぶりにコウタが再会する二十代半ばの千日役は、石橋静河。彼女をディスる意図はないと断っておくが、コウタ目線で“劣化”したと失望したのではないかと想像した。「デイアンドナイト」でファムファタールの片鱗を見せていた清原の演技力なら、過去を背負う二十代半ばの役も説得力十分に表現できたはず。ドラマでは主演作が複数あるが、そろそろ映画でも単独主演で観たい。

石橋静河の演技も悪くないが、「きみの鳥はうたえる」のように身体表現を活かせるキャラクターを、若くて動けるうちに多く挑戦するといいと思う。古舘佑太郎の過剰さは、父親・古舘伊知郎譲りなのか。二世俳優同士の二人が醸す空気感に最後まで馴染めなかった。

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高森 郁哉

4.5人生を前進させるヒントをくれた作品

2024年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

僕は学生の頃からずっと銀杏BOYZ峯田くんが大好きで、峯田くんの曲を聞き、出演している映画を見て、本を読み、影響を受けてきました。
FM802で働いている時も、いろんなフェスで見てきました。
いつも等身大で、周りがどうとか関係なく、全力で自分を表現し続けている不器用で不恰好な姿にかっこよさを覚えていました。
そして今回の映画「いちごの唄」
映画のテーマ的には、青春、恋!
確かに甘酸っぱくて、青春を思い出させてくれる、良い映画でしたが、僕はそれ以上にこの映画では惹きつけられることがありました。
それは何かというと、
人生前に進むには、過去を許し、癒し、解消し、手放していくということです。
あまり詳しい内容書きすぎるとネタバレになるので書きませんが、
人生で新しいステージに行くとき、人生で新しいパートナーを作るとき、新しい仕事をするとき、など新しいものを受け入れていこうと思ったら、どれだけ過去を許していけるか。
許せてない過去が多ければ多いほど、罪悪感を感じ、自分が犠牲になったり、無価値観を感じたりする。
これでは前には進めない!
だから過去を許して、癒して、解消して、手放していく。
本当にいろんなことを気づかしてくれた映画でした。

梶清智志

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梶清智志

3.5いつも思うこと

2024年9月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

岡田さんの作品らしく、優しくて丁寧で、最後まで楽しく観ました。

主人公の不器用さはギリギリで共感できますが、1年待ちはつらいですね。あと、彼は境界知能みたいな設定なんですか?よくわかりませんでした。岸井さんとの別れ際のジョークは中々でませんよ。

石橋さんは、どこか冷めたような役が合ってますね。その他、岸井さんとか清原さんとか恒松さんとか吉村さんとか後で出世した若手がたくさんでていて、岡田作品はその傾向あるなぁとちょっと思い出しました。

脇役もゲスト出演の方も、もちろん峯田さんもいい感じです。沼田のシーンもキレイです。

ただ、いつも思うことですが、東京であのような偶然は99.999パーセントないと思います。そりゃ、前の職場の知り合いとか、学生時代の友人と偶然再会することはあります。でも、会いたい人に都会で偶然は、ほぼ無理です。これを言ってしまうと、物語が進みませんし、ロマンティックな展開は起こりません。

どうせなら、徹底的に寓話にふりきればいいと思うんです。例えば、「アメリ」みたいにです。「いちごの唄」は、七夕を引っ掛けますが、現実の話です。

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ウルスアベイユ

3.0まとまりが無い

2022年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

テーマは大雑把に言えば複雑な出自を持つヒロインと、発達障害気味で親友を無くした主人公の過去を乗り越える成長物語り。

このテーマに沿って肉を付け重厚な物語にするのが一般的だが、主人公とヒロインのキャラがなんせ薄い。
描き切れていない。
隣に住むパンク少女と被災した女子中学生のパートは切ってでもキャラ設定を描いた方がいいと思った。

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コブラちゃん