アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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戦前の海軍をわかりやすく知るために必要な一本
コミック原作 三田紀房。山本五十六役の舘ひろしがいい。もちろん櫂直役の菅田将暉、田中少尉役の柄本佑もハマり役だ。笑福亭鶴瓶、田中泯、國村隼。
戦艦大和の建造秘話をフィクションで描く。
なるほどのまとめかた
面白かった
白組万歳
冒頭、勇壮で巨大たる大和が沈む。
降り注ぐ砲弾や機銃の嵐、乗組員の阿鼻叫喚、大和に群がる戦闘機。
「ああ、日本が負けを覚悟した時だ」
冒頭、俺はそう思った。
物語の中で設計者が語った結末を、寸分の狂いなく感じた。
見応えしかなかった。
これ程見事な大どんでん返しを見た事がない。
冒頭から語られるのは「大和を造らす訳にはいかない」一点張りだ。
そこには勿論、金が絡み崇高な精神論とはかけ離れた軍部の思惑が語られる。
そこに立ち向かうのは、日本の行く末を憂う1人の天才だ。
巨大な組織相手の真っ向勝負。
彼はその戦いに勝利した。
そこに至るまでの熱量は作品中に余す事なく語られ、その努力が報われて終わりなのだと思っていた。
だが、そこからもう1つ。
ようやく大荒れに荒れてた海原が凪いで静かになったと思えたのが、実は、大津波の前兆のような引き潮であったかのようだった。
海軍は、大和を人柱にして日本という国の存続を選んだ。
深淵を感じさせる名優たちの演技もそうだが、その途方もない深慮を感じさせてくれた。
天晴れだった。
そして何より、白組の仕事に唸る。
この映画の象徴だる「大和」に説得力がなければこうものめり込まなかったのではないかと思う。心から感謝する。
冒頭の衝撃的な大和沈没にスケールを感じなければこうはならない。
役者陣の芝居に呼応するかのように、その背後を堅固に支えてたのが冒頭のシーンだったように思う。
音楽との相性も俺には良くて見やすかった。
総合芸術の代名詞とも思える作品だった。
一瞬もブレる事なく、命題に突き進んだ傑作だと思える。
冒頭の説得力
1200円ならなんとか…
auシネマ割1200円なら暇つぶしとして許せるかな。山本五十六に舘ひろしは違うだろと思いながら。その他の役者やセリフ回しも映画よりも日本のテレビドラマの流れだし。結末もこじつけというか強引すぎるし。
エンドロール退屈に音楽が流れて終了なんで最後まで残る必要もなかった。
大和は日本人の魂なのか
原作は途中まで読んでいたのですが,映画の内容も丁度そこまで,大和建造案が通るところまでです.でも,その先の最高軍事機密で進められた大和級軍艦が作られて,連合艦隊司令長官の山本五十六が乗艦するまでに,櫂少佐がどのように関わっていくのかが気になりました.
子供の頃に,太平洋戦争の記録フィルムをテレビで沢山みてました.そういった記録映画はすべて米軍制作のものなのですが,日本の軍艦や特攻機が攻撃されて海に沈んでいく沈鬱な映像は忘れられません.冒頭のシーンは,その悲惨さをよく再現していて,気合が伝わってきました.
全ての俳優陣がばっちり役柄にあっていて,楽しく鑑賞できました.田中泯さん演じる平山中将のキャラクターがすごくよかった.世界一の巨大戦艦を建造したいという信念を貫く人なのですが,決して狂っている訳でなく,日本のためを思い,哲学を持って大和を設計し,一方で技術者として櫂少佐に指摘された設計上の不備を認めて潔く案を取り下げる信念の人で,悪役なのですが魅力的でした.菅田さんの演技も非常によかった.黒板の計算式の有効数字もちゃんとしていたし,巨大戦艦建造派のいやらしい中尉さんも憎たらしくてよかったし,もちろん少佐付きの柄本さん演じる少尉も原作より活躍していて面白かった.
エンドロールで海上自衛隊が協力していたことにびっくりしました.大日本帝国海軍の後継である海上自衛隊がこの悲惨な内容の映画に援助できるのは反戦がテーマの映画だからでしょうか.
本物が見たかったぁ!
戦争は、いけないこと?
儚く散る大和
地味なお話ですが面白かったです
いい意味で期待を裏切られた
監督の名前を見て行く気はなかったが、誘われたので観に行った。
私的には生涯観た映画の中で上位に入るような出来だったので、多くの人に観てもらいたい。
何より素晴らしかったのは菅田くんの演技力。世界に引き込まれました。あっぱれ。
戦艦大和は何故建造されなければならなかったのか...
自分も技術者の端くれなので、この手の映画には惹かれてしまいます。戦争にちなんだ夏の映画としては「風立ちぬ」以来の良い映画だった。(戦争映画ではないサイドストーリ的な娯楽映画としてのことだ。)
現代の感覚からは容易に想像もつかない巨大戦艦の建造の正当性は、今もって謎に包まれている。帝大数学科を中退した孤高の天才が、海軍の山本五十六に諭されて建造費用の不正を暴く挑戦を試みる。最後に勝利したはずが...なぜ建造されてしまったのか...安易ながらも意外な結末に感心してしまった。
主人公櫂を演じる菅田将暉は役者としてのういういしさもあって好感がもてるが、彼を支える田中役の柄本は完全に役者として独り立ちできたことを証明して見せた。舘ひろし(山本五十六役)は流石の名優ぶりを発揮している。しかしながら自分が一番に注目したのはやはり平山中道役の田中泯だ。ある意味、この物語の主役ともいえるこの人物を極めて渋く絶秒に演じている。
大和はなぜ沈んだのか
戦争の愚かさを気付かせるためではない。
沖縄を救うためだ。
沖縄を見捨てることはできないという特攻である。
奇跡でも起きなければ沖縄にはたどり着けない。
それが分かっていながら大和は出撃した。
沖縄を守りたい一心で。
この特攻作戦での死者はゼロ戦の特攻での死者より多い。
大和の乗組員にも愛する家族がいる。
どんな思いで出撃したか。
そのことに一言も触れないこの映画はなんなんだ。
最初のシーンから引き込まれました。どのような結末になるのか、ドキド...
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