アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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戦艦大和の歴史的な役割とは
主人公(菅田将暉)は数学の天才、ひょんなことから山本五十六に新たに建造する戦艦の見積もりを精査して欲しい、と頼まれる。
山本はこれからは戦艦ではなく空母の時代と考えていたが、守旧派に追い込まれていた。
最後に戦艦大和の歴史的役割についての仮説が述べられる。
とても楽しめ、時間のたつのも忘れる娯楽作品だ。
弩級戦艦を測った男
WOWOWプライムで鑑賞。
原作マンガは未読。
冒頭の大和轟沈シーンが、もしかして本作のハイライトだったらどうしようと不安でしたが、そんなの全くの杞憂でした。
戦争×数学、なかなか斬新な組み合わせ。新造戦艦建造に秘められた疑惑を暴くため、計画の再見積りをすると云う地味になりそうな題材をここまでのエンターテインメント活劇に仕立てたストーリーテリングが素晴らしい。
最終決定会議までの2週間の間に材料費、人件費など諸々の再計算を終えねばならないのに、図面や価格表は機密だからと見せてもらえない。さぁ、どうする?
出来ることを考え、あらゆる手を使って情報を収集。妨害にも屈せず、あと一歩のところまで来たところで、敵の差し金により会議開催が急に繰り上がって絶体絶命。果たして起死回生なるか、ハラハラ・ドキドキでした。
結局大和は建造されるから櫂少佐は負けてしまうのか。こんなに頑張ったのに徒労に終わってしまうのか。結末をいったいどこへ持って行くのか気になりながら観ていると、なるほどそう来たかと膝を打ちました。でも当時のことを考えると、そんな考えで大和をつくったなんて言われてもフィクションとは言え納得出来ませんでした。面白い着想ではありましたけど…
※修正(2024/01/22)
戦艦大和の建造を数学的な視点で阻止しようとする、斬新なテーマだ。 ...
戦艦大和の建造を数学的な視点で阻止しようとする、斬新なテーマだ。
ただ、結局大和が完成し、戦争に使用されることは決まっている。
その落としどころをどうするのか。
まさか、大和が撃沈されることを想定して作られたとは到底思えないが、理由としては納得できた。
美の本質に迫る‼️
驚いた👀‼️完璧な映画だ。シナリオ、映像、キャスティング、演出・・・何よりも原作の完成度なのか、このような映画が作られたことに日本映画を誇りに思う。このような形で戦争の悲惨さと武器の持つ美の相関々係を見事に描いた作品を他に知らない。人間は所詮狂言回しに過ぎぬ絶望感が美の持つ超越感の前により一層際立った。
天才たる所以
はじめに戦艦が沈没するシーンから始まり、菅田将暉演じる櫂は最終的に負けるのだろうと思いながら観ていた。
天才ならではの能力で次々と困難を打破していくのは爽快で、最後の会議では1度負けたと思ったが、相手を上回る数学の力でついに勝利することができた。
はじめのシーンは何だったのだろうと思った矢先、最後の平山とのシーンで全貌が明らかになった。
平山から戦争の先のことを考えて作らなければならないという思いを知り、櫂は天才たる所以に苦渋の決断に迫られる場面は、太平洋戦争の無謀な戦いとそれを決行する当時の日本の恐ろしさをまざまざ感じた。
ラストのヤマトでの山本五十六に対しての敬礼シーンでの山本の素っ気ない態度は櫂がヤマトに力を貸したことからなのかなど思ったが真意は分からなかった。
原作を読んで詳しく知りたい。
戦争はどうにか止められなかったのか、なぜ起きたのかそういった思いにもさせられた。
素晴らしい💯
めったに付けない⭐️5です!
元来、戦争ものの作品は好物なので贔屓目もあるかもしれません。
いわゆる、若者が戦死して、家族と別れて、恋人と別れてのような涙涙がほとんどの戦争題材ですが、これは違います。
それだけにその完成度が気になりました。
天才的数学力の帝大生が新造戦艦の予算を巡って真相を解き明かすという切り口で物語は進みます。
様々な妨害行為にもめげず、次々とチャレンジして前進する爽快感が映画をおもしろくします。
具体的な中身はたくさんの人がレビューしているので割愛します。
キャストが抜群で適材適所。
誰一人落ちこぼれず存在感を放っています。
クライマックスの決定会議は緊張感溢れて、その結末は観ているものに感動を与えます。
でも映画はここで終わらない。
最大の皮肉がこの作品を締めます。
うなるしかない。。。
スポットの浴びせ方が面白い
雇われ数学者を中心に描くとはね。数学で国の間違いを正そうとする戦いが面白かったし、戦艦を作ろうとしてる理屈も面白かった。やはり有能な人ほど将来の日本をわかっていて、ラストの田中泯とのやりとりは核心をつき過ぎていて見るのが辛かったほど。この経緯を分かった上で大和の敗北を見ると、複雑な思いが込み上がってくる。当時の日本人は本当にバカだ。田中泯かっけぇぇなぁぁ。
敵を欺く為にはまず仲間から
公開当初は興味が湧かなかったが、
3回目の帝一の國を見て再菅田将暉ブームが自分の中で到来したのと、友人にこの作品は最高だったと勧められたので鑑賞。
スゴい。VFXの技術に驚いた
いきなりの戦に心がうたれ夢中になった。
100年に一度の天才数学者と言われた青年は、
軍隊が大がつくほど嫌っていた。
そんな青年に過ちを公表するように軍は仕向けるが...
もちろんヤマトを作って日本が負けたことは知っている。だが、裏は知らなかった。
ヤマトを作る過程においてどのような波乱があったのか。どれだけの人が頭を抱えたのか
突然の激戦は見ている人を釘打ちにするいい方法。
Fukushima50でもそうだが、始まりが激しいと魅力的になる気がする。
舘ひろし、國村隼、笑福亭鶴瓶に橋爪功など。
貫禄ある豪華俳優陣に加え、
菅田将暉、柄本佑に浜辺美波といった人達も映画を盛り上げていて絵の物足りなさは感じられなかった。
1度は断った人間がやはり自分はしたいと申し出て、
懸命に立ち向かう姿は非常に美しい。
帝一の國でもそうだが、菅田将暉はこのような役は適任だな。これからも期待
だが、大きな難点が。
後半20分の作り方。後半20分まではかなり面白い。
どんどん相手を追い詰める様は気持ちがいいのだが、
最後の最後。心情の変化が雑。
どうしてこの人はこんな考えに至ったのか。
これが一番重要だったのではないか。
そのために「?」という気持ちのまま終わっていった。
しかしながら、良き作品でした。
菅田将暉と柄本佑の怪演に拍手喝采!
菅田将暉君がでてるから見ました‼️
日本映画としては迫力あります。
壮大なストーリーです。
正義感で日本のためにと数学の天才が巨大
戦艦制作を阻止するために全力で製作費のねつ造を計算していく姿は少し感動しました。
プライドと誇りをかけて平和を夢見る青年の物語は最初から最後まで飽きずに見られます(^-^)v
国難の今だからこそ見るべき映画
まず小難しいこと抜きに、一本の映画として本当に面白かったです。
一種の"法定もの"とも取れるような地味なジャンルながら、最後の最後まで全くダレることなく見ることができました。
菅田将暉が黒板に数式を書き連ね、見積もり金額の嘘をロジカルに暴き大和建造案を棄却する様は実に痛快!
魅せ方も実に上手い!
それだけに、この後の展開の重みがズッシリとのしかかって来ます。
歴史の中で、大和は建造され轟沈する。
その末路を知っているからこそ、大和建造を止め、しいては戦争に進む日本国民をも止めようとした青年の抵抗が虚しくも胸に突き刺さります。
旧日本軍に代表される、あまりに不合理な社会システム。これの前では何を持ってしても止められず、どんな理屈も通用しない。
誰もが飲み込まれ同化していってしまう。
決して見ていて気持ちの良いの作品ではない。
むしろ人によっては胸糞悪いエンディングかもしれない。
それでも目を背けてはいけない。
現代日本もこの体質は何一つ変わっていない。だからこそ、今このタイミングで見るべき価値のある作品と言えるだろう。
数学の天才にしては、暗算が得意なだけ。真の数学の天才には及ばない感。
予告編や紹介・あらすじからは、もっと理知的な話の展開を期待させるが、
やっていることの大半は資料集めである。
数学の天才としての片鱗を見せるのは近似推定式を導出するシーンくらいで
やっていることの大半は暗算とか、短冊積分の計算くらいである。
それらは全て、今の時代ならエクセルで一瞬に出来てしまう。
戦艦大和に関する議論もあるのだけれども、せせこましい話題が多く、
数学の天才がすべき議論なのか? と思ってしまう。
史実の太平洋戦争においては、(映画でも言及される)プリンストン大学の
真の数学の天才達が総力を結集し、原爆を作り、暗号を解読して日本を破った。
そういう史実と比べてしまうと、なんというか、映画の話全体がショボく感じてしまう。
たしかにいい出来
この映画監督の山崎貴が作ったドラクエ映画で、中々の不愉快な思いをしたのですが、同時期に製作されたドラクエ映画とは対照的に評判が良かったので、興味半分で視聴しました。
個人的に役者陣は好きだったので、とても楽しく見れました。
ヤマトもしっかりしたビジュアルで描かれており、本来のVFX監督の本領が発揮されたのかと思います。
脚本などに関しても、おかしな脚色などは感じられず、気持ちよくラストまで見れました。
これと比較すると、やはりドラクエ映画のほうは大失敗ですね。
もともと製作にムラのある監督のようなので、そのように捉える事にします。
映画自体は面白いのでオススメです。
数学キチガイと大艦巨砲キチガイ
大艦巨砲主義を数学の力で打ち砕く!という少し青臭いテーマかなぁと思ってみていたら、造船中将の達観した日本の現状分析にやられた。
とは言うものの、CGこれでもか〜という最近の映画にありがちなチープさがあって、また観たいなとは思わない。
この国が滅びの道に進む前に、身代わりとなって大海に沈む船だ
映画「アルキメデスの大戦」(山崎貴監督)から。
太平洋戦争・大東亜戦争・第二次世界大戦に関する映画は、
もう数え切れないほど観てきたが、
数学的観点から「戦艦大和」の建造を止めようとしたという
この着想には、お見事というしかなかった。
しかし、私がもっと感心したのは、建造推進派の設計者が、
日本をどうやったら潔く負けさせることができるか、という
もっと先の将来を考えていたことだ。「追い詰められた時、
戦争しないと言う選択を、国民が許してくれるわけがない。
人々は日露戦争の勝利に未だ酔いしれている。
日本人は負け方を知らない人種だ。
どんな悲惨な状況になろうとも、最後の1人まで
戦い続けるようとするだろう。そうすればこの国は確実に滅びる。
だがその時、日本という国の象徴となるような
巨大戦艦があったらどうだろうか。それが沈められた時、
その絶望感はこの国を目覚めさせてはくれないだろうか」
「私はね、今日本と言う国のよりしろとなる船を作りたいのだよ」
「この国が滅びの道に進む前に、身代わりとなって大海に沈む船だ。
だから私はこの船にふさわしい名前を考えてある。この船の名は大和」
そのために採算を度外視して「巨大戦艦・大和」を作りたい、
という発想が、私を唸らせてしまった。
なぜ戦果を挙げずに沈んだ巨大戦艦の名前が「戦艦大和」なんだろう、
そんな私の疑問に答えてくれたストーリーだったからだ。
でも、建造に反対だった海軍少将・山本五十六が艦長なんだよなぁ。
戦争、ダメ、絶対
この映画は戦争を違う視点から描いていて、正直戦争映画を観るのに心の準備が必要で気軽に手が出せない私でも前のめりで観賞出来た。
菅田将暉さんと榎本佑さんのコンビと田中泯さんの職人としての圧倒的な存在感が良かった。後半ちょっとバタバタしたけど最後の菅田将暉さんの涙があまりに美しかったので星もう一つプラス。
天才数学者と戦争
三田紀房(みたのりふさ)の漫画が原作、監督は「永遠の0」の山崎貴。
史実に基づくものではなく、あくまでもフィクションのようですが、軍部の内部を数字で暴いていくストーリーは中々面白かったです。
時代としては、第二次世界大戦前の昭和8年頃。タイトルがアルキメデスの大戦で、いきなり、大和撃沈のシーンがあったので、戦争映画だと思っていたのですが、巨大な戦艦大和の建造を中止するべく、天才数学者(菅田将暉)が戦艦建造費用を数字で割り出していく話で、過激な戦闘シーンなどはありません。異色な戦争映画だとも言えるかも。
巨大戦艦に無駄な費用をかけて私腹を増やそうとする人
戦艦建造費のねつ造を暴き、軍部の暴走を阻止し戦争を止めようとする人
天才数学者と戦争といえば、アラン・チューリングの人生を描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』がありますが、あの映画の印象が強かったせいか、本作の菅田将暉演じる櫂直(かいただし)は、普通ぽい感じがしました。狂気をも感じる天才性や激しい苦悩がもっとあればよかったのにと思ってしまいました。(菅田将暉、悪くはなかったですが)
あと、補佐官として主人公を助ける柄本佑さんが、すごくよかったです。役者としても菅田くんを引き立たせてました。
舘ひろしの山本五十六。
歴代の山本といえば、山村聡ですが、舘ひろし五十六は、物わかりのいい上司みたいで、ちょっと軽い感じは否めなかったかもです。f^_^;
迫力のCGは冒頭だけ
予算の根拠を巡るバトルが会社のプロジェクト対決のようで面白い。旧海軍にはこんな天才がワンサカいたんであろう。こういう法廷もののような知能合戦に「戦争の悲劇を避けるため」とか何とか理屈をつけるのは無粋。ヘルダイバーの急降下など冒頭のCGは凄いが、客寄せ目的が明白で蛇足だった気もする。
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