アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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戦争映画って思わないで!
戦争モノってだけで
苦手意識を持つ人が多いと思うが
それだけで「観ない!」と決めてしまうのは勿体無い映画。
もちろん昭和初期の情勢を描いているから
“戦争”や“軍人”は出て来るし
冒頭から結構リアルに戦争の悲惨さが伝わってくる。
巨大戦艦を建造したい派VS戦争に向かうのを阻止したい派
しかし、実情そんな簡単な勢力図ではなくて色々な人物の思惑が複雑に絡み合い意外なラストへと流れて行くのだ。
戦艦大和は造られ、あっけなく沈没した。
その事実を知っているからこそ、この映画で語られた「大和が担った役割」に深く頷いてしまった気がする。
田中泯さんが素晴らしいと皆さんが書かれているようにそれは間違いない!
改めて言うが柄本佑くんも素晴らしい役者。
菅田将暉くんも勿論上手い。
何がきっかけでも良い。
とにかく苦手意識は持たず!
一見する価値あり!
予想外の良作
あんまり期待しないで観に行きましたが
あまりによく出来ていて驚いた作品
よくある戦時の暴走した軍部の大艦巨砲主義を断罪する作品と思いきや
それだけではない奥深さも表現していました
皆さんが既に絶賛している冒頭の大和沈没シーンは
本当に迫力がありますし
なにぶん史実なわけですから
どうしてこうなったのかという帰納法で説明する
手法は映画の作り的にもピッタリでした
映画を観てから原作コミックスを読みましたが
原作ではまだ物語の顛末は見えていないんですね
そこを出来る範囲の設定で漫画版に影響を与えない
ようまとめてあります
やや後半のドタバタぶりがあまりに間に合わせな
感じもありますが
うまく締めるのであまり気になりません
主人公の櫂も天才だけど決してクールでなく
子供っぽさ熱っぽさのあるやや難解なキャラを
菅田将暉は上手に演じたと思います
山本五十六役の舘ひろしはやや年がいきすぎではないか
と思いましたが史実の山本五十六が年齢以上の貫禄なので
全然問題ないんですね
個人的に最も高く評価したいのは
原作から大きく改変された田中正二郎役の
柄本佑さんでした
彼のおかげで櫂の思考が引き立っていました
ソフト化してもおすすめできる作品です
菅田将暉演じた櫂真の最後の言葉
アルキメデスの大戦
鑑賞日 2019 8/6
もともと鑑賞予定はなかったが映画.comでの評価が非常に高かったことと、CG、VFXで有名な監督のため興味本位で鑑賞。結果は脚本、映像どちらも素晴らしいものだった。櫂真演じた菅田将暉をはじめとするキャストの演技も申し分無いし、戦艦のCGも邦画にしては十分。何より作品に込められた反戦メッセージをよく感じられたし、最後結局櫂真は戦艦の方程式を渡してしまうのも皮肉的すぎる…。最後の櫂真の「僕はね、あの戦艦が日本そのものに見えるんですよ…」という言葉が忘れられない。
戦艦大和の偉大さと儚さ
少し遅れて鑑賞。
流石山崎監督、VFXの迫力は圧巻!
戦艦大和の偉大さと儚さがよく伝わってきて、まるで目の前にあるかのようでした。
思ったほど戦闘シーンはなかったものの、しっかりと戦争の怖さを訴えている作品で、見やすい上に戦争を、大和を、知ることができます。
原作は読んでいませんが、この作品はフィクションなんですよね。
一部を除いての登場人物も実在の人物かと思ってしまいました(ベテラン俳優の皆さんの本気のおかげでしょうか?)。
いくら藤岡案の空母になっても、大和を作ることに手を貸してしまう櫂。
でもそれは、日本のための妥協。
最後まで全力で、数学を愛し、数学によって世界を変えようとした櫂直は死ぬほどカッコよかったです。
やはりこの映画は永遠の0の山崎監督だからこそできたことなのではないでしょうか。
予想以上
戦艦大和のCGと菅田将暉観たさに映画館へ。前評判が良いと観てガッカリってことが多々あるけど、これは想像以上に面白かった。大和も思った以上に本物っぽく、話も今までとは違った角度からの戦争映画で最初から最後まで面白かった。
大和を造らせない為に奮闘したのに、美しい模型も見て実物を見たくなってしまった櫂、平山中将の考えにも納得してしまったんだろうけど、数式を渡してしまった。撃沈されること有りきとは、大和と一緒に海に沈んだ人達はなんて気の毒なんでしょう。まぁこれはフィクションなんでしょうね。
当時の人達は勝つことしか考えてなかっただろうし、勝つ為にドレッドノートを超える戦艦「大和」を造ったんだと思う。まさか撃沈されるなんて考えてなかった、と思う。
数学は大嫌いだったので、あの数式が正しいのかどうなのかなんてさっぱりわからないけど、暗記した菅田将暉はやっぱりすごい!
そうなるのかー!?
こんにちは、LEOです。
先日、「アルキメデスの大戦」をみてきました。
内容としては、数学の天才があの有名な戦艦大和の建造を阻止するというような内容となっています。
感想ですが、なんか戦争物でしょ?くらいの感じで見に行った自分は度肝を抜かれるくらい裏方のような感じで戦争シーンは少ないです。
また人間模様が描かれているので、とても見応えがありました。
ただ、やはり皆さんご存知のように大和は建造されるのは必然なので、最後が少し残念な感じでした。
バッドエンドを貫いたハッピーエンドって感じです。
内容はとても良かったので、お時間がある方は是非見てみてはいかがでしょうか?
考えさせられた
なんだか本当に壮大な?考えさせられる映画でした。
兎にも角にも全体を通して菅田将暉と柄本佑のやり取りがよかった!
この2人のテンポすごく好き。
お話は割と簡単で、数字にしか興味ないちょっと頭のおかしい天才が、プライド(?)というか、虐げられた絶対権力を見返すために、軍人相手にちょっと頑張っちゃおうぜ!イェイ!な話?
見るもの全て測りたがる変態菅田くんの変態さやばい笑
マジ、変態だよね?笑
数字で表されるものしか信じない菅田くんが、平山さんに諭されて、、、というシーンが印象的。
私は戦争経験者ではないので、当時の兵役されていた方の思いを図ることは叶いませんが、当時でも無謀とされたアメリカとこ戦争で理屈じゃない何かがあったのかだろうなと想像だけではありますが、慮る描写が多くあったように思います。その当時の方々の思いは図ることはできませんが。
たまたま、先日戦争当時海軍にいた方とお話しする機会がありました。その方の学友の多くは特攻隊で散ったそうです。
映画の冒頭の大和が沈むシーンのような光景が本当にあったのでしょう。全ての戦争被害がなくなることを願います。
史実にあらず
数学により戦争を回避しようとしたことは史実にあらず残念だが、史実と思わせるほどの説得力がある。あの駄作「DESTINY 鎌倉ものがたり 」から、山崎監督は蘇り三丁目の夕日、永遠のゼロに並ぶ大作を作り上げた。
新たな切り口のとっつきやすい戦争もの
史実を知っている我々としては、山本が反戦派でない事も、大和が建造される事も、戦争が起こる事も、負ける事も、多くを見殺しにし国土が焼かれる事も解ってしまっている訳で、戦争を止めなければという主人公の言葉も、逆境の中での奮闘も、常にどこか虚しさを覚えながら見てしまった。
山本も平山も掲げるのは軍人の論理大義。それを民意が後押ししていく。止めようのない時代の流れ。軍人は嫌いだ、数字は嘘を吐かない、と嘯いていた数学者が、結局は軍人の論理大義に呑み込まれていく結末も、あーあ、と諦めの嘆息を誘うばかり。軍人の論理に対して、主人公の論理が弱すぎる。それとも、止められない滅びへの道ならば、犠牲を呑んで全滅を避けるというのは、ある意味数字の上での最適解だったという皮肉だろうか?
終始史実を意識して見てしまったせいか、事前知識なくフワッと見てしまったせいか、閉塞感とげんなりした虚しさで留まってしまって、その先の怒りや恐怖まで感情が至らなかった。結果、強く残ったものも無く、何となくモヤモヤ、といった感じ。あくまで個人的にはですけれども。
ネタとしての切り口は現代風で面白い。
田中とのコンビも、ユーモラスで熱さもあって、バディものの風合いもあって良かったが、いかんせん数日間の物語とあって展開が超駆け足なので、関係感情の変化に気持ちが追い付けなかった。ヒロインとの関係も同様。
中盤の展開も、良く解らないが主人公凄ぇ、のワンパターンでちょい中弛み。
全体的に、もうひとつ惜しかったという印象。
迫力ある戦艦大和
戦争映画と思いきや、天才数学者の苦悩が描かれた迫力ある展開‥
造ってはいけない代物だけど、美しい造形に魅せられてしまう様は、天才ならではのサガなのでしょう‥
これを観てると、戦闘機や原子炉などの必要悪なシロモノも製作者にとっては、ただただ魅了され完成させたいだけなのかもしれないと思えてきます。
どう転んでも避けられない戦争に突き進む日本‥二度と起こしてはならない過ち。
広島の呉市にある大和ミュージアムに展示されてる戦艦大和、私には哀しみの象徴でしかない。
面白い戦争映画・・
久しぶりに映画館で映画を見た。理由は面白そうな戦争映画だな、と思ったから。見た感想は冒頭の戦闘シーンは迫力があって良かった。史実では沖縄特攻に出航した不沈艦「大和」が3000人の乗組員もろとも撃沈される訳だが、戦艦大和が沈んでいく様子がリアルだった。史実とフィクションがごちゃ混ぜになった映画だが、原作がマンガなので仕方ない。永野修身って確か戦後の東京裁判でA級戦犯として連合国に裁かれた人だが、山本五十六とあんなに仲が良かったのかなぁ。知らないけど。山本五十六は不戦論者だけど、真珠湾攻撃の中心人物でやっぱり軍人だと思うが、当時も今も日本人の英雄だ。映画でも「大和」建造に反対する立場をとっているが、この映画のストーリーのバックグラウンドになっている。ネタバレではないと思うが、この数学の天才青年の活躍が面白い。当時の国家や軍部がこんな明るい感じではなく、とても個人の意見は通らなかったと思うが、エンターテインメントとして観れば、面白い映画だな。
ラストで明かされる衝撃の真意とは。天才が挑んだ孤高な戦い。
【賛否両論チェック】
賛:戦艦大和建造を阻むべく、自らの頭脳で戦った主人公の勇姿が魅力的。戦艦大和が造られた真意を巡るドラマにも、思わず驚かされる。
否:どうしても似たようなシーンが多く、設計や計算のシーンは退屈してしまいそう。
軍人嫌いで、変わり者の数学の天才・櫂。彼があらゆる情報を遮断されながらも、自らの測量と計算だけで戦艦の建造費を算出すべく奔走する姿は、純粋に魅力的に映ります。そして柄本佑さん演じる堅物・田中と、最初こそいがみ合いながらも次第に固い絆で結ばれていく様は、観ていて痛快でもあり、なんとなく微笑ましくもあります。
そして本作で何より驚かされるのは、最後の最後で明らかになる、戦艦大和が建造された本当の目的です。歴史上、戦艦大和が造られることは誰もが知っているところですが、果たしてどうしてそうなったのか、そして
「この怪物を生み出してはいけない!!」
と力説していた櫂が、戦艦大和とどのように関わっていくことになるのか。フィクションとはいえ物語の最終局面には、思わずうならされてしまいます。
どうしても計算式のシーンなんかが多くて、クライマックスもメチャメチャ難しそうではありますが、そこは分からずとも問題ありません。数学で戦った天才の雄姿と葛藤を、是非チェックしてみて下さい。
史実を題材に現代日本の問題を描く
大和は沈みます(史実)
退屈な部分はあれど、菅田将暉と田中泯のクライマックスには痺れた。2人の演技が本当に素晴らしかった。
大和の真実は定かではないが、描かれる日本という国の非合理感は現代でも、現代においてさえも、依然として残る愚かさ。この愚行を明示するフィクションとして、非常に練られた作品。
主人公達のバディ物としても楽しめる。
一方、中盤のヒロイン関係はいらないし、雑。また、カメラワーク等の演出も凡庸で退屈だった。
櫂少佐の涙
櫂少佐の涙に共感出来なかった私です。
何故かと思うと、オープニングの大和の悲惨な最期、若者の必死な闘いの状況を、櫂少佐の涙に投影出来なかった自分に情け無く思いました。
というのも、櫂少佐の涙のシーンと大和の壮絶な最期のシーンの間に、櫂少佐の凄ましい活躍があり、ある意味スッキリした気分のあとに、少佐の涙が出てきて、心が追いつけない状態でした。
普通に涙を流したかったです、監督様。
菅田さんの軽快で迫力ある演技と(多少やり過ぎ感はありますが)、田中さん(平山造船中将)の重厚で説得ある演技に圧倒されました。
久々の満足ある映画でした。
菅田将暉の映画
菅田将暉の大ファンなので、彼ありきで観ました。
迫力ある戦艦大和の無残な撃沈シーンから始まり
そこから遡って物語が始まります
そこから菅田将暉パレードが始まります!
彼が大好きな人にはたまらない作品です
さらに戦艦大和がどうして作られたかと言うことが
描かれて興味深かったです
上の者は自分の権力や欲のために動き 下の者が
地獄を味わうと言う 世はいつも下のもが
上の者の駒となり死んでいくと言う
ひどいものです
史実に基づいたフィクション
見終わって、感想が書きたくなった作品は久しぶり。
その前に他の方の秀逸なレビューを読ませていただいたら、もう満足しちゃって、やっぱり書くのやめようかなとも思ったんだけど。自分へのメモ代わりにちょっとだけ。
お目汚しにならないようネタバレ貼っておきます。
私だけの個人的な感想のみ。
山本五十六は、新潟県人のヒーローなんですよね。だから
なんかねー、ラストシーンでは少し引っかかりましたね。
確かに、日本が戦争を始める(米と)のを止められない流れだったのでしょう。彼を軍人として戦争好きみたいに描かれたのはちょっとショックかなぁ。でもこれ、フィクションなんですよね。という事で納得します。
次は、ヒロインの役所。
他の戦争邦画だと、ヒロインは主人公の無事をこっそり祈る程度で、何の活躍もない訳なんだけど、今作のは違ったね!物凄い行動力で主人公を助ける重要な役でした。
可愛いだけじゃないなこの子。と、感動して見てました。
それと、会議での突然のお下劣なやり取り。笑うところだったのだろうか?私は不快でしかなかった。
櫂と田中のやり取りが良かった。あの二人の演技力だね!
悪役やった役者さんも上手だったわ〜〜
戦艦大和の沈没シーンを冒頭で見ていたので、ラストでは主人公の言葉が胸に刺さって、涙が止まらなかった。3,000人もの命が奪われたのか。敬礼している若者達みんながこれから死ぬのだと思うと泣けて泣けて。
ほんの少しだけ、残念なのは大和がCGぽかった。全然威厳が感じられなかったの私だけかもね。それほど美しいとは思わなかったわ。
戦争映画は、小学校の時に親に連れられて見た二百三高地に感動した以来、毎年一本は見るようにしています。
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