アルキメデスの大戦のレビュー・感想・評価
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面白かった!
原作は未読です。
見終ってまず真っ先に「面白かったー!」と思いました。
戦争系のお話というと堅苦しいイメージがあるのですが、この作品はコミカルに進むので飽きません。テンポよくサクサク展開してくれます。
櫂と田中の会話が面白くて、何度笑うのを堪えたかわかりません。他の鑑賞者もブルブル震えていて、館内が一体感に包まれていました。
2人が徐々に信頼関係を結んでいくのもよかったです。
俳優の方も全員が素晴らしい演技を披露してくださいました。原作を読んでいないからかもしれませんが、一人も違和感を感じませんでした。
櫂役の菅田将暉さん、田中役の柄本祐さんはもちろんのこと、舘ひろしさんの軍人然とした威圧感、橋爪さんの子憎たらしい役どころがぴったりハマっていました。
何といったらいいのか分からないのですが、田中泯さんの静かな演技が雰囲気と合ってとても良かったです。
あと、浜辺美波さんのご令嬢姿、あまりにも、あまりにも似合う…。
不利な状況を数学で打破していくストーリーにはわくわくしました。
終盤の怒涛の展開は、派手な戦闘や戦争描写があるわけでもないのに目を離せませんでしたし、話の落としどころも、私としては納得のいくものでした。
そして素晴らしい音楽!櫂が数学を展開している時や見せ場で流れるあのBGMがよすぎました。
この映画のイメージを形付ける一助になっているのは間違いありません。
あの曲を作った方に金一封を差し上げたいくらいです。
館内のお客さんはご年配の方が多いようでしたが、この映画は若い方にもぜひ観ていただきたい作品です。
文句なしの星5です!
違った角度での戦争映画
一人の数学者が内部から 相手の目論見を辞めさせようという作品。
どちらかというと会話が中心だが、最初の戦艦の映像は迫力があった。
あの戦艦が撃ち合う映像、動く様を見てみたいと思うのは主人公だけではなく、見てる自分も是非、映画にして欲しいと思った。
エンドロールに主題歌使わないのは良かったけど、もうちょっと良い音楽無かったかなぁ。
よくある普通の戦争映画ではない
原作は知りませんでしたが、
菅田将暉が主演であることや予告編から面白そうだと思い鑑賞しました。
他のキャストの方々も豪華で、さすがの演技です。観終わってこれがフィクションだとは思えなかった、というよりノンフィクションである部分も多くあったのではと感じました。
そして最後のどんでん返しでは鳥肌が立ちました。最後まで面白かったです。
予告でもある戦艦大和のシーンも凄かった!
ここまで映像技術が進化しているのは驚きです
9割の流れ、1割の返し でもこの返しが面白い!
バランスが取れた作品だと思う。
原作と違うが、この違い方は良い流れ。
エンターテイメントとしての面白さを9割の流れで表現しつつ、最後の1割の返しが、この映画を絶妙なバランスへと導いている。
考えさせられ且つ、面白い!
このブレンドが見終わった後の余韻を生んでいて、非常に良い。
見て全く損のない映画です。
ラストが衝撃すぎて泣くのも忘れました。
私は歴史や戦争に関してはとても疎い方なので、この映画を見てもピン!とは来ませんでしたが、
とても勉強になりました。
戦争でどれだけ考え方が傾いていくのか、想像できませんが、とても残酷だったんだろうと思います。
賢い人だからこそ見える未来があって、でも自分の力だけではそれは止めることが出来ないという状況はとても辛かったのだと思います。
この映画を通し、自分の無力さをとても感じました。
戦争をとめたいと思っていても、私一人が動いたところで何も変わらんでしょ。という気持ちになり、結局何もしないで終わる人がきっと多いのに、数学だけで戦争を止めようとしたその勇気がまずすごいし、周りの人の心を動かすくらい真剣に取り組んだことに対してもとても尊敬すべきだと思いました。
フィクションだけど
実在の人物や、実在の史実も出てくるけれど、これはフィクション
それでも、実際にこんなことを考えていた人たちがいたかもしれないって思わさせられた
大和がなくても、あの時の日本は止まらなかったと思う
でも、止まらない日本をそんな風に見ていたとしたら
大和の乗組員、犠牲者数、生存者数、そんな数ではなく、ひとりひとりの人生があった
それを含めて、やりきれない気持ちになった
ただ、フィクションの映画としては、とても面白かった
菅田将暉あってこそ、という感じがとてもする
あと、後半、話が盛り上がりを見せた時の、平山中将のメガネの反射具合に笑ってしまった
戦艦大和がなければどうなっていたのか
戦艦大和がなければ戦争は起こらなかったのか。
戦艦大和がなくても空母があれば、起こったのではないか。
軍部の独走はもはや誰も止められなかったのではないか。
それでも戦艦大和にかかるコストを空母と航空戦力に割いていたらもっと有利な講和条約を結べたのではないか。
あるいは、もっと酷い、破滅的な結末を迎えたのではないか。
原作漫画は戦艦大和の部分までは読みました。なのでストーリーは知って...
原作漫画は戦艦大和の部分までは読みました。なのでストーリーは知っている状態で鑑賞。漫画でのキャラクターの絵やストーリーは苦手でしたので、戦闘機の方はまだ読んでない。しかし、レビュー評価が高評価で、「永遠のO」は、すごく好きな映画だったので、「アルキメデスの大戦」も、映画は面白いのだろうと推測し鑑賞。結果、菅田将暉さんの演技の印象はすごく良いし、冒頭部分の映像は漫画では感じられなかった迫力を感じることが出来て良かったです。キャラクターもよく似せている。ただ、もともとストーリーがあまり好きでなかったし、会議の場面が多く、かなり大御所俳優さん達のシーンが全体的に暗く感じてしまい、気分が重たかった。まだ原作漫画の方がいい。実話のような戦争映画や、フィクションでも大戦がメインの映画ならば、まじめな映画にしてもらいたいけれど、もう少しエンターテインメントを感じられる映画の方が私は好きです。軍艦や戦闘機、論争が好きな方には最高と思います。
危機感は持ち続けなければならない
傑作だと思う。最初から最後まで息つく暇もなく引っ張り回され、最後は二転三転という展開は、よく考えられたプロットと俳優陣のリアリティのある演技に支えられている。特に柄本佑がよかった。単細胞だが真っ直ぐな人柄の少尉が、菅田将暉演じる主人公櫂直の人柄と才能に魅せられて関係性が変わっていく様子が面白い。こういう役をこれほど上手に演じられたことは役者としての面目躍如である。
菅田将暉は言わずもがなのカメレオン俳優だ。本作品の櫂直はとても「帝一の國」の主人公と同じ俳優と思えない。本作品は主人公櫂直の能力と人柄の魅力で成り立っている作品だから、一分の隙も見せられない。国家主義者でも愛国者でもない彼を戦前という時代の主人公に据えたからには、理性的で緻密な科学者の側面と同時に、ヒューマニストとしての優しさを持たせる必要があった。そのために登場したのが浜辺美波が演じた尾崎鏡子である。この女性の存在が主人公のキャラクターの幅を広げている。惜しむらくは尾崎社長の掘り下げがなかったこと。原作ではどうだったのか知らないが、少なくとも矢島健一の演技を見る限り、尾崎社長は奥の深そうな人物に見えた。
舘ひろしの山本五十六や田中泯の平山忠道造船中将は肯定的に扱われているが、結局は軍人である。つまり人殺しだ。沢山の人が死ぬことを肯定している限り、どれほど国のことを考えていても、肯定されるべきではない。原作者や映画の製作者がどう考えているかは関係がない。戦争を前提として国家を語るのはどう転んでも軍国主義だ。
それに対し、笑福亭鶴瓶の大里清だけは違う理想を述べる。「戦艦でも空母でもなく、商船で世界と戦う」と彼は言う。平和主義の彼は同じく平和主義の櫂直にシンパシーを覚えたのかもしれない。
間違っても山本五十六が立派な軍人だったという映画ではない。大和という巨大戦艦を巡って、立場が微妙に異なる軍人たちが、それぞれの都合や考え方をぶつけ合う。あくまでも戦争を想定した考え方で、その前提となったのが日本全体を覆う戦争への意志である。日本が戦争へ向かったのは一部の軍官僚たちが天皇を騙したとかいう話ではない。当時の国民の多くが戦争を望んでいたのだ。今となっては考えられないことだが、作品の中で平山中将の言葉として触れられているように、日露戦争の勝利で日本が無敗の不沈艦であるかのように勘違いしてしまった国民は、国家主義の熱狂にとらわれてしまったのだ。
特定秘密保護法や安保法制で不戦の誓いが世界から称賛される日本国憲法の平和主義を骨抜きにしたアベ政権の支持率が6割もあるのは、日米戦争の前の世論にそっくりだ。作品中で何度か出てくる「戦争になりますよ」という台詞に驚く人は、戦争になどなりっこないと思っていた。しかし実際には戦争になってしまった。現代でも、戦争が如何に割に合わないものかを知っている人は、たとえアベ政権がどんなにバカでも、さすがに戦争はしないだろうと思っている。しかし支持率のために韓国叩きをしている暗愚の宰相には、戦前の国民が冒されていた国家主義の熱狂と同じものを感じる。危機感は持ち続けなければならない。
ドラクエから来て。感想。
ひどいストーリーだったドラクエを見て、誰が監督なんだろうって思ったのがきっかけ。
「永遠の0」や「ALWAYS三丁目の夕日」を手がけた監督と知って「ん?」ってなった。これらの作品は良かったぞ。
感想は「アルキメデスの大戦」、面白かった。人には得手不得手があるんだなぁって思った。現実が絡むとこの監督の作品は面白い。同じ監督とは思えないほどに。
子供向けの映画はダメでも、大人向けの映画は面白いんだなって思った。夢や希望は語れなくても、過去の意味づけは出来る。
毀誉褒貶相半ば、という言葉がこれほどしっくりくる監督もめずらしいんだけど。どちらか一方しか見ていない人は両方見ることをすすめる。人間の才能の表裏というものを感じることが出来るからだ。
皆様が書いている通り2時間の時間を飽きさせない作品でした
上映10分前に入場すると私一人。その後パラパラと入場してきたが10人程度しか観ていない。
本当に流行っている映画なんだろうかという不安が沸いてくる。
時間になって視聴スタート。
私は思想的にはニュートラルなのだが、戦艦大和が沈没するシーンから入るのをCGながらリアリティーがあり見入ってしまい、大艦巨砲主義で造られ、今でも、なお、もてはやされているこの艦の最期は、アホな帝国軍人幹部の象徴でもあったのかと改めて腹立たしく思うところから物語が数年前からスタートする。
細かいところは他のレビューに書かれているのでそれを参考にされたら良いともいますが、標記の通り、無茶苦茶ハラハラドキドキすることはないものの2時間の時間を感じさせず、最後の新造船大和を見送るシーンにまで行きつくことが出来ました。
役者さんはそれぞれの個性で頑張っていたと思いますが、あえて言うと山本五十六が舘ひろしってどうなんだろう?と、違和感が大きかったかな。
お嬢様役は浜辺美波という女優なのだが、はじめ本仮屋ユイカの若作りかと思っちゃいました。
彼女を知ったのはNHKのコメディードラマだったので全くリンクしなかった。
数学の世界がそこに。
はじめの戦闘シーン、迫力がある。免疫がない私は思わず目を背けたくなるような場面も。
数学を極めた櫂直の軍での奮闘。国家機密で公開されない限られた情報の中で、どのように虚偽をあばくのか。そこまでの道のりは厳しく、また理論だけでは変えられないものもあることを教えてくれたが、検証するシーンは爽快感さえあった。
数字へのこだわりはマニアとも言えるかもしれない。それでも使い方次第で、未来を変える可能性さえ感じさせてくれた。今出来ることをやるしかない、そんな櫂直の姿は普段の自分への応援にも聞こえた。
難しい映画かと思ってた
数学は苦手だし、アルキメデスの定理とか忘れた。タイトルでとっつきにくいかと思ったけど、楽しめた。
アメリ缶の人!?とかじっと見ちゃう場面あり。
不正を暴けた、とおもったときは見てるこっちもスッとしたのに...
『~べき』を越える信念。
大衆の総意の重さ。
そんな考え方もあったのね。
数学ちょっとやりたくなった。
結末に驚愕
結末に驚愕しました。
え?それが歴史の真実?と一瞬勘違いをしてしまうほどの説得力。
田中泯さんサイコーです。
原作が完結していない作品を、映画でこんな凄い結末にしてしまって大丈夫なの?と心配になりつつ、原作未読なのでとても気になっています。
面白かったです。
とても出来の良い架空戦記
原作が実写映画向きだったのか、同監督の宇宙に行くヤマトより、白ける場面が少ないく仕上がっています。冒頭のシーンは映画館で見るべき迫力です。
物語は架空の出来事が中心の展開なので、史実を知らない人でも楽しめる内容だと思います。
この監督は原作次第なのでしょう。今回は楽しめる作品です。
フィクションと史実の区別をつけられない人が
大量発生しているのが残念。
ドラクエのラストはこの映画にこそ入れるべきだった。
とにかくオープンニングが、凄い
先日、横須賀の三笠軍艦を見てから
軍艦ファンになり、この映画も見ました。
まさか、沈没するところから始まるとは??
びっくり‼️
菅田君の演技に引き込まれ流石です。
今年一番の名作
軍部という階級組織、幹部各々の欲望渦巻く組織で破滅的な正義を貫く姿。
またラストシーン、櫂の涙の切なさがよく伝わってくる。造船中将が櫂と戦った理由と、負けを認めた理由も全て戦艦大和に対する想いが故。
戦争シーンの悲惨さを序盤にあえて持ってくるのが最後まで脳裏によぎる。構成の良さも目立った。
全体通してクオリティ高し。もっかいみたい。今年見た映画で一番面白かった。
全523件中、201~220件目を表示