影踏み

劇場公開日:2019年11月15日

影踏み

解説・あらすじ

「64 ロクヨン」「クライマーズ・ハイ」などで知られる作家・横山秀夫の小説を、歌手の山崎まさよしが「8月のクリスマス」以来14年ぶりの主演を務めて映画化。住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一は、忍び込みの技術の巧みさから、警察から「ノビカベ」とあだ名されるほどの凄腕ノビ師だった。そんな真壁は、ある日の深夜、県議会議員の自宅に忍び込むが、そこで偶然、未遂となる放火殺人現場を目撃。これをきっかけに、真壁がずっと心の底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び覚まされ……。監督は、山崎の映画俳優デビュー作「月とキャベツ」も手がけた篠原哲雄。篠崎監督と山崎が、監督と俳優としては同作以来23年ぶりにタッグを組んだ。

2019年製作/112分/G/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2019年11月15日

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(C)2019「影踏み」製作委員会

映画レビュー

3.0 様々な要素が不気味に立ち上がっていく前半部は見応えあり

2019年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公は言葉数が少なく、感情を表に出さない。笑顔もなければ、人前で泣いたり、苦渋の表情を浮かべることもない。朴訥とした無表情ぶりゆえ、彼が腹の底でいったい何を考えているのか推測しにくい部分が多いのだ。翻って、山崎まさよしがスクリーンに映し出された時、その「感情の読めなさ」といった点がよく表せているように感じた。彼の経歴などが少しずつ紐解かれていく点も、役者として山崎まさよしがそれほど消費され尽くしていないからこそ、興味深い「得体の知れなさ」となって観客の興味を募らせる。とりわけ山崎と竹原ピストルが交わす演技は、それが俳優としてのセオリーを超えているからか、巧さではない旨さがある。

なかなか事件の全貌が掴めない前半は、様々な登場人物が入り乱れ、どこに向かって進むのか分からぬゾワッとする面白さがあったものの、それが後半、ややありきたりの展開に収まってしまったか。魅力はあるのにどこか惜しい。

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牛津厚信

2.0 山崎まさよしファンだが…

2025年8月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

■滝藤さんの双子がなんか気持ち悪かった。この2人のストーリー要らない気したけど。

■全体的に過去の話とか、かなりはしおられていて…詰め込み過ぎなんじゃないかと思う。話も複雑すぎる。丁寧に描いたほうがよいのでは。

■もともと双子ものってシラケる。双子で感動すんのは爽やかな青春ストーリーか、タッチだけなのよ。やめといたほうがいい。同じ役者が2役とか変。あと逆に2人で演じてるのも変。

■面白みかんじるのは、泥棒設定。そこをもう少し面白くしてくれたらよかったんじゃないかなあ。

■全体的に暗いのが苦手

■山崎まさよしの演技
 そういう話し方だったかなあ。正直、クソ下手だったと思う。彼も映画やドラマはじめてではないので出来るとは思うんですが。ドラマの時もうちょい出来て無かったっけ?いかんせんアーティストにダメ出しできる人居なかっのかな。

■ただ続きは気になり最後までみた。以外な犯人でした。一応ハッピーエンドなのはよかった。

■中村ゆり
彼女昔から好きです。尾野真千子より中村ゆり。

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新れいすけ

3.5 ギュギュっと詰め込み面白かった

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ストーリーの流れに沿って解説じみたレビューを書こうかと考えていたが、とても文字制限内に収まりそうもなかったのでやめた。
それだけ上手く時短して約二時間の枠に収めた作品だったと思う。

修一が乗り越えなければならないことは、弟、母、自分、そして久子だ。それらを事件の捜査に乗せてほどいていく。
一番分かりやすいのがスタンガンを持った誠との場面で、その状況で久子は全く関係ないのに誠のセリフで久子のことが頭をよぎるはずだ。
そんな感じで事件の究明と修一の変化を同時にこなすのは本当に上手くやったと褒めるしかない。

終盤、修一は久能に対して自己弁護にもなるセリフを吐く。そうすることでやっと自分が20年つまずき続けていたものに気付き、エンディングに向かう。
母のことも弟のこともしこりのようにしてしまっていたのは結局自分なのだ。

過去を乗り越え歩み出す感じは、鶴見辰吾演じる馬渕との会話にも表れる。「あの時は正義だと思ったよ」と、過去形だった。

そして20年止まったままだった時が動きだし、ラストシーンになる。
だいぶ遅れてきた青春。そう青春映画だったね。

不満点としては、まず、多くの方がレビューに書かれているように、何故に主演が山崎まさよし?だ。
滅茶苦茶演技が下手だとは思わないけれど、特に上手いわけでもなく、作中で歌うのかなとも思ったが、歌わず(エンディングは歌ったけど)よく分からない。
山崎まさよし主演で集客が見込めるとも思えないんだけど、そんなことないのか?
まあ、くたびれた感じの役のイメージには合っていたとも思うのでそのせいかな。

次の不満は、時短の影響をモロに受けて、久子の掘り下げが足りなかったどころかほとんどなく、よく分からない謎女になっていたことだ。
半端な描写をせず、むしろいさぎよい気もするし、物語の中心である修一と少しズレる部分なので、どうでもいいと言えばどうでもよかったが。

あとこれは不満ではないけれど、映画でしか知らない横山秀夫ではあるが、自分が考える横山秀夫作品とちょっと違うなと感じた。
本作が軟派だとは言わないが、もっと硬派なイメージの作家さんだったから。

ネタバレを避けるためにところどころ曖昧な書き方になった。意味がわからなかったらごめんなさいね。

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つとみ

3.0 盛り過ぎかなあ

2025年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

一卵性双生児の弟がいて亡くなっている。劇中登場する弟は、実は。という背景があって、原題が生きてくる。なるほど、彼の死を消化できないわけね。
そして、彼が強盗をしくじった原因の追求と解決、ひたすらしてくれる彼女との関係。
3つのテーマを2時間で解決するのは厳しいね。それぞれもう少し深堀が要ったかな。その分、大竹さんのお母さん、悪くはないけど彼女のシーンを思い切ってカットでもよかったかも。
シンガー出身の出演者たちを芸達者で固めて何とも言えない味わいになっているが、後でいろいろ解決しないといけない作品はどうも苦手だなあ。

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Bluetom2020