PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」

劇場公開日:

解説

Production I.Gのオリジナル作品で、人間の心理状態を数値化し管理する近未来を舞台に、罪を犯す前の「潜在犯」を追う刑事たちの戦いを描いた人気テレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の劇場版3部作の第1弾。2117年冬、公安局ビルに暴走車両が突入する事件が起きる。運転手は青森にある潜在犯隔離施設「サンクチュアリ」で心理カウンセラーを務める夜坂泉だったが、取り調べ直前に即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は夜坂を送還するため、執行官の宜野座伸元らと共に青森へ向かうが……。テレビ版と15年公開の劇場版も手がけた塩谷直義が監督を務め、Production I.Gがアニメーション制作を担当。ノベライズ版「PSYCHO-PASS ASYLUM/GENESIS」の著者・吉上亮が脚本を手がけた。

2019年製作/59分/PG12/日本
配給:東宝映像事業部
劇場公開日:2019年1月25日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)サイコパス製作委員会

映画レビュー

3.0敵役にもっと魅力があれば

2019年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

人気シリーズのサイドストーリーだが、世界観は本編と同じで、雰囲気も引き継いでいる。このcase1に関しては、物語の展開がやや強引で、敵役に魅力が足りないのがやや残念なのだが、こういうハードSFは最近少ないので、新鮮だ。

潜在犯の危険な現場での利用、というのはいかにもこの世界ではありそうな話であって、本編ではあまり語られなかった部分でもあるので、サイドストーリーでのこの補完で、この作品世界のディストピア感と現実感を向上させるのに一役買ったといえる。

霜月が監視官として成長している様が描かれていて嬉しいし、彼女の正義感も垣間見れる。そして、案外「大人の手打ち」もできるということも描かれている。PSYCHO-PASSはこういう清濁併せ呑んだ物語がやはりよく似合う。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
杉本穂高

3.5シビュラによるグレーな世界

2024年1月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「サイコパス」の新しい劇場版三作の第一弾なのだが、このシリーズはなかなか厄介な代物で、本作の前にある劇場版とTVシリーズの一期と二期がずっと繋がっているストーリーなので、観ていない場合は半分くらい意味がわからないだろう。
ただ、折角の面白いポイントに気づけないだけで大筋のストーリーは理解できると思う。
それでも「理解できる」と「面白い」の間にはとてつもない隔たりがあると思うので、本作だけ観るのはオススメしない。

TVシリーズ一期のときはシビュラというシステムが人を管理する、ある種のディストピアもので、犯人を追う捜査とシビュラの謎がメインだった。それが一段落というか、シビュラの謎が明らかになったあとは、ディストピア感を薄れさせ単なる世界観の設定に落とした。
これが悪いというわけではない。結果としてSF刑事ドラマに生まれ変わったのだ。

本作の主人公である霜月美佳は、TVシリーズ二期から登場し脇役だった。そんな彼女が人間らしさ人間臭さを発揮しながら、眼鏡を外しやたらとクールになった宜野座と共に熱く捜査をする。
初めて霜月に共感したくらい、彼女の成長を感じることができて嬉しかった。旧劇場版と本作の間にどんな変化があったか知ることが出来なかったのは少々残念だけどね。

「サイコパス」の特長は、シビュラによって善悪の境界が強制的に引かれているにもかかわらず、本当の善悪の境界が曖昧なことにあると思う。
その曖昧さを利用して、省庁同士の政治的な権力争いがあり面白いし、公安の霜月や常守朱はシビュラのグレーな部分を上手く駆け引きに使って立ち回るのもまた面白い。

敵でも味方でもないシビュラ。それを承知で自分のやりたいことをやる公安の主人公たち。
白黒つけられた世界でも結局人間はグレーなんだな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つとみ

3.51時間ドラマとして良好、アイディアも良い

2024年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

PSYCHO-PASSの重要な要素
・猟奇的事件
・バディもの
これらが満たされていないのが甚だ残念ではあるが

・潜在犯の子供
・色相改善を目的とした収容施設
・表層部分だけ健全化することによる偽装
この辺のアイディアはとても良かった。

実にもったいない。

1時間ドラマとしてはアクションもあり、
コンパクトにまとまっていて良好な内容
もう少し時間を取って丁寧に料理すればいい題材だったと思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tabletap

3.0う〜〜ん違う気がする

2023年5月1日
iPhoneアプリから投稿

霜月が変わりすぎ。 宜野座が強すぎ。
わざわざ常守の存在を弱化してこういう話を作る意図が分からん。

霜月の成長を描くなら、
二期に見えてきた彼女の短所(特に責任回避)を一々クリアしないと個人的には受け入れられない。
せめてそうなった背景を示し、本人の自覚を喚起する必要があるかと。
そうでないと二期にあんなことあっても自分の誤りを意識しなかった人間が、急にまともに振る舞ったら、設定が変わったか、わざとその欠点を避けてストーリーを作ってるのどっちかになる。

あと宜野座が戦闘ロボットみたいになった設定。
元監視官という身分からも控えめにしてほしい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
レイン

他のユーザーは「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」」以外にこんな作品をCheck-inしています。