トレイン・ミッションのレビュー・感想・評価
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60代半ばのリーアム・ニーソンがまだまだ躍動
演技派で鳴らした名優が、シニアの域に入ってから格闘アクションの肉体派へと幅を広げるという、ほとんど前例のない挑戦で映画ファンをあっと言わせたのが「96時間」(2008)のリーアム・ニーソン。以降、リュック・ベッソン製作の「96時間」3部作の流れがあり、さらにもう一筋のリーアム活劇の流れが、「アンノウン」(2011)から始まったジャウム・コレット=セラ監督とのタッグ。本作「トレイン・ミッション」は実に4作目となる。
高速移動する大型の乗り物という閉環境において、主人公が悪者の陰謀に巻き込まれる点は「フライト・ゲーム」と同じ着想だが、本作では弱みを握られて悪者による標的探しに協力させられるというヒネリが加わることで、よくある犯人捜しとは一味違うスリラーになった。ヴェラ・ファーミガの悪女っぷりも良いアクセントになっている。
ジャンル映画の表現を更新し続ける男
コレット=セラの新作と聞くと観ねばなるまいと思う。こと商業映画のカテゴリーにおいて、コレット=セラは常に刺激的な表現に挑んでいて、本作でも冒頭からワンカットにつき一日という猛スピードのモンタージュに主人公と家族の日常を圧縮してみせる。ここだけを取り出しても、野心的な短編として成立するだろう。じゃあ本作がアートな実験作かというとまったく違う。気がつけばヒッチコック的ミステリースリラーに放り込まれる大娯楽活劇仕上げ。多少ご都合主義ではあるが、またジャンル映画に新しい刺激をもたらしてくれた。次作も絶対に観ますよ!
本物マッチョといえば、本作のリーアム・ニーソン一択だよね。
男優アクション系マッチョイズム映画という、勝手に作ったジャンルがあって、、、
① デンゼル・ワシントンの『イコライザー』シリーズ
② マット・デイモンの『ジェイソン・ボーン』シリーズ
③ キアヌ・リーブスの『ジョン・ウィック』シリーズ
これに『96時間』シリーズから本作くらいまでのリーアム・ニーソンを入れていいのかどうか、まだ迷っている。
①から③までの共通項って、“正義”の無敵ヒーローが、超人的な運動神経と反射神経で、バンバン“悪”をなぎ倒しちゃう。次々に襲いかかる絶体絶命の危機を、異常に強いメンタルで乗り越えていくんだよね。
フツーに考えると殺人マシーンなわけで、いくら相手が悪いとはいえ、犠牲者の数は半端じゃなく(たぶん、キアヌが一番?)殺された人たちの家族のことを思うといたたまれなくなるけど、いわゆるゲーム設定のような世界だから、そこまで考えなくていいか。
男性視点なら、幼少期からの力強さへの憧れ?カブトムシから始まって、鋼鉄の巨大ロボとか新幹線とかの延長線上のような、いわゆる強いものを崇拝してんだよね。
女性目線でエモ主軸なら、デンゼルは女の子に優しい、昔風フェミニストで、マットはほぼサイボーグなのに恋愛はするよね、キアヌはワンワン愛だけだから、人間味でランクづけするとこの順番かな。
とにかく時代の流れか観客のニーズかわからないけど、人気のマッチョ映画目立つよね、でも本作を観て確信したんだけど、私推しのマッチョ主人公は、青緑色の瞳のリーアム・ニーソン、どの役を演じても、不動のリーアム・ニーソン・スタイルになっているよね。
若い頃からモテモテなんだけど、結婚してからは奥さん一筋という記事もあった。それだけじゃないんだけど、そこもポイント高いよね。
自分に向いている仕事を見つけることの大切さを学んだ
1ヶ月前に退職してから求職中のわたし。「自分に向いている仕事はなんだろう」、そんなことを思いながら仕事をさがすも一向に見つからず、不安に押しつぶされる毎日を送っている。
そんな時にネトフリで『トレイン・ミッション』と出会った。観ようと思った理由は3つ。
1つ目は、ミステリーものが観たかったから。わたしは電車、飛行機、バスなど限られた空間の中で繰り広げられるミステリーものが大好物なのである。
2つ目は、ヴェラ・ファーミガ出演しているから。『エスター』という映画で母親を演じる彼女を観てハマり、ヴェラが出演している他の作品を観てみたくなった。
3つ目は、失業中のわたしとリストラされた主人公が重なったから。苦境に立たされたマイケルがどう立ち直っていくのか気になった。
元警官のマイケルが保険会社をリストラされ、家族を人質にとられて事件に巻き込まれてしまう。もうこのシチュエーションだけで絶望、わたしだったらリストラされた時点で意気消沈してしまうだろう。犯人を見つけてくれなんぞ言われても知ったことか。しかし、家族を人質にとられたマイケルは事件の解決に奮闘し大活躍する。頭もキレるし、喧嘩も強い、さすが前職警官だ。保険会社なんかより絶対警官の方が向いてるよ、アンタ。警官時代はそうとう活躍したのだろう。人には本能的に向いている仕事があるんじゃないかと思った。それは考えるよりも行動を起こしてみて初めて気付くのかな。最後は警官に復帰して、黒幕ジョアンナと対峙するシーンが最高にクールでかっこいい。マイケルの晴れ晴れしい表情は、保険会社に努めいていたときの曇り空のような表情とはまったくちがっていた。
わたしが一番好きなシーンは、プリンを乗客たちがかばう場面。「私がプリンよ」「俺がプリン」だと名乗り、ソフィを助けようとする姿に感動した。「君を絶対に助ける」、マイケルのソフィは助けようとする意志が乗客たちに伝染したのだ。家族のみならずプリンまでも救おうとするのは勇気がある行動だと思う。失敗すれば家族を失う恐れがあるのに。
この映画で、自分に向いている仕事を見つけることの大切さと、誰かのために行動をおこす大切さを学んだ。マイケルのように天職をみつけて、活躍できたらどれだけ仕事が楽しくなるだろうか。
いつの日か胸を張って、「これがわたしの天職だ」と言える日を迎えたい。
抗い難い魅惑の囁き
この映画の肝は、一も二もなくヴェラ・ファーミガだ。華やかなオーラがあるわけでも、際どいドレスに身を包んでいる訳でもない。なのに逆らい難い艶っぽさがある。俗っぽく言うと、エロい。
知的なようにも見え、柔らかな表情は良い人のようにも見える。
なのに何故だかミステリアス。
実直さを絵にかいたようなリーアム・ニーソンを持ってしても、彼女の言葉に不思議と誘われる。
突拍子もない申し出で、「そんなバカな」と即座に否定してもおかしくないような提案であるにも関わらず、だ。
「ひょっとしたら」と思わずにはいられない。
リーアム・ニーソン演じるマイケルは、刑事を辞めて保険のセールスマンとなり、毎日郊外から通勤電車に乗って真面目な社会生活を送っていた。
人生の基本が地道な男なのだ。
ヴェラ・ファーミガ演じるジョアンナは、そんな彼に現実味のないオファーをする。
マイケルはそれを一笑に付しても良い筈だった。
なのに確かめずにはいられなかったのは何故か。
もちろん、経済的な理由もあっただろうが、ジョアンナから醸し出される逆らい難い誘惑の香りに飲まれた部分は大きい。
ジョアンナの囁きは、楽園の蛇の囁きだ。ささやかな力だが、その先には大きな落とし穴が待っている。
登場シーンは少ないのに、圧倒的な魅力を見せつけるヴェラ・ファーミガ。彼女をキャスティングした事がこの映画の最高の見せ場、かもしれない。
タイムリミット迫る列車内での推理、見えない敵との対峙
設定としてはあるあるだけど、本当に誰が敵で味方か分からない。 それでいてよくある無理矢理な結末でも無いところがよく出来ている映画。
主人公の日常に突然訪れる非現実的なトラブル、日本の通勤電車とは異なるシチュエーションであるため感情移入しにくいけど、まあまあ面白かった。
あれ、全部伏線回収した?
見落としたかなぁ
目撃者からFBIに保護を求めて、FBIが乗るように指示した列車が
狙われたってことは情報が筒抜けだったってことだよな。
FBIが怪しいとも思ったが、シロなのは、主人公の家族を助けたことで証明。
元相棒が手先だったとしても、彼にそういう情報収集はできそうにないし。
だとすると警部なんかも疑わしいってことか?
セリフからそうは思えないが…
そもそも、交渉に元同僚を行かせたのは警部。元同僚を内定していたのなら
この選択はない。しかも狙撃対象は主人公。これは脚本ミス?
FBIの家族救出にも疑問。どうやって察知したのか。だれも通報してないはず。
交渉に入る前の元同僚との会話を聞けば、主人公の家族に何かあったことは推理
できるだろうが、それからの対応にしては早すぎる。
信用するに足る相手の見極めがつかなかったから、主人公は誰にも
証拠を渡さなかったんだと思うが、その後の展開を はしょりすぎ。
主人公が警察に復職して自ら捜査? そんなんでいいのか?
ラストのこの時も変なことを言ってます。最初から主人公の通勤電車を狙って
目撃者に同じ電車に乗るように指示した。ならFBIは黒なのか?
まあ全体として辻褄が合わないのは、脚本が観客をいい加減にだまそうとした
のが最大の原因だろう。電車内での殺人や小細工がバレないのも おかしいし、
なにより、あれだけ大掛かりな仕掛けをしていたんなら、小細工せずに最初から
列車爆発で済んだはず。主人公も巻き込む必然性はない。
追記)ヒーローを語るのなら車掌さんを忘れてない?
電車の使命!?
いや、邦題のセンスよ!
原題は「The Commuter」(通勤者)
っていうらしい。原題のままでええやん!
というつっこみはさておき、
リーアム・ニーソンのこの手は外れない。
めっちゃいい!最高!とまでは
いかへんけど、それなりの満足度がある。
96時間といい、
おもしろかったからなぁーと鑑賞。
そしたら、3分の2くらい観た時に、
あれこれ一回観たことあるぞと気づく。
でも結局おもしろいから最後まで鑑賞。
途中まで二回目なん忘れて普通に楽しんでた!!
一回記憶リセットしてもう一回楽しめたなんて
ラッキーと考えよう!!
記憶に残るほどではないけど、
観たら楽しめる!
って表現が的を得てるのかも。
また、二回鑑賞したことを忘れては困るので、
今回はレビューを書いて記録に残しておく。
ありがとうリーアム・ニーソン。
かっこいい素敵しぶい
そして、
……………………………
(し・ぶ・と・い)
しっかしまあ、リーアム・ニーソンさん元気ですねタフですね
お爺ちゃんになっても連続でアクション映画に出るなんて❕尊敬します❕身体元気ですね、60歳でバイタリティあるの凄い✨❕普通シンドいよ?連続でアクション主演
あ、そうそう映画面白かった‼️全然大作じゃんマイナーな作品かと思ったらスゲーレベル高い❕👏👏
アメリカは寛大だった
元警察官で、生命保険会社に勤務している男性が60でレイオフされて…
高額報酬に釣られて、電車の中である人を探すことで破格の報酬を得られる条件を一度は…
正義感を貫くことは見事だが、結局は…最後は警察官に戻れたのはアメリカらしいけど…最終的な黒幕は創造の域
見ごたえはあります
男の真価は嵐の時に分かる(What makes you a man is what you do when that storm comes.)by Alexandre Dumas
車両の中に普段見かけない人がカバンを持っていて、その中には盗品が入ってる。名前はプリンという偽名。それを列車内で探せというのか!?何が何だかわからない序盤の展開とともに、電話口でのジョアンナ(ベラ・ファーミガ)の声がむちゃ怖い。自宅鑑賞のときはトイレに立ったり、パソコン開いたりで集中力が欠けるのですが、これはもうTV画面に目が釘付け。スリリングな上に多角アングルでの撮影に驚き、警察時代の後輩マーフィ(パトリック・ウィルソン)やホーソーン警部(サム・ニール)が怪しくて堪らない。ゾクゾク・・・
アクションよりもむしろサスペンス要素のほうに痺れてしまうほど、表現力のあるリーアム・ニーソン。10年間同じ電車での通勤(commuter:原題)によって挨拶をする顔見知りがいっぱいいる。そこに初めて見る女ジョアンナが声を掛けてくるのだ。お金が欲しそう、元警官、彼のことは何でも知っている様子。誰にも喋るな、助けを呼ぶな、忠告をちょいと無視してしまったためにウォルトをはじめとして次々と犠牲者が出るのだった。捜すターゲットはプリンという偽名で盗品の入ったカバンを持っている・・・それだけかよ!
「蝿の王」、「嵐が丘」、「怒りの葡萄」、「緋文字(主人公:ヘスター・プリン)」、そして「モンテ・クリスト伯」・・・文学にも精通しているマイケル・コーナン(ニーソン)が警官を辞めて保険会社に勤めているなど、彼にしてはとてもユニークな設定。電車内アクションや痛々しいシーンも満載で、巌窟王の台詞が最後に効いてくる。そして家族を人質に取られ、市役所職員の自殺に絡む目撃者と天秤にかけて選択を迫られる心理描写が上手い。ニーソンにしては、ただただ怒りで行動するだけじゃないところが素晴らしいし、乗客達が自らプリンだと名乗り出るところにウルッとしてしまった。
さすがに電車パニックのクライマックスはありきたりだが、そんな状況下でのインタビューも冷静さを保っているし、鉄道マンの真髄を見せてくれたサムやお笑い担当のジミーといった脇キャラもいい。フローレンス・ピューの最後の行動もいいし、police detectiveのバッジも輝いていたなぁ・・・それよりも気になっていたのは背もたれに刺した切符で降車駅がわかるというシステム。そんなの知らんよ。
60歳の頃のイーストウッド。
60歳の頃のイーストウッド。
犯人が最初から分かってしまった。
CG満載で、作ったシチュエーションに大分無理があるが、まぁ、それなりに楽しめた。アクションとしては、殴り合い故、ワンパターン。
電車の疾走感と物語の焦燥感がマッチしていい空気感になってるよね ラ...
電車の疾走感と物語の焦燥感がマッチしていい空気感になってるよね
ラスト警官に戻るのは想像出来るけど、
それでもイエーーーイ!やったね!とニコニコになる
ただ見ててあれ?これ見たことあるやつやなって終盤になって2度目の鑑賞に気付く
まぁそれぐらいあんまり印象には残らない映画っすな
乗っかるのは危険
リーアムニーソン扮する60歳の元警察官の保険セールスマンマイケルマコーリーは、10年働いて突然解雇された。家族にも言えず蓄えも無く困り果てていた。電車で女性が話しかけて来た。頼みを聞いてくれたら10万ドルくれると言う。乗っかるのは危険だとは思うが、クビになった身分ではやらざるを得ないかな。一度観た事がある映画だったが、内容は忘れていた。なかなかスリルがあって面白かったよ。
今更なので簡単に。
この作品もレビューし忘れてました。
こういったシュチュエーションは舞台が飛行機である事が多いような気がしますが(実際リーアム・ニーソンさんが主役を演じ、本作と同じジャウム・コレット=セラ監督作品によるフライト・ゲームがありますしね)今回は邦題通り列車を舞台にした作品で、シチュエーションとしては然程珍しい物ではありませんでしたが、演出が巧みで、主人公を自分に置き換えて観られる辺りの脚本も上手く、列車の特性を活かしたスリルとスピード感、終盤の熱い展開…“ここまで大掛かりな事が出来る割りには1人の人間の特定も出来ないのは、おかしくない?”などツッコミたくなる箇所は多々あるものの、そういった疑問を差し挟むのを忘れてしまうくらい面白い作品に仕上がっていました。
今作では、リーアム兄さんが無双ではなく、肉体と頭脳を駆使して謎に挑んでいく姿が等身大に思えて、これも好印象でした。
リーアムさんとセラ監督には、またタッグを組んで、新たな作品を作って欲しいです。
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