孤狼の血のレビュー・感想・評価
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実録ヤクザと較べるなよ
最初の豚小屋のシーンにはビックリでした。役所広司の見事な悪徳刑事ぶりと松坂桃李の後半の豹変ぶりは見応えがあり、とても楽しめました。もちろん物足りない点もありますが現在の実録物としては充分です。本作を往年の実録ヤクザものと比較して不平不満を述べるのは酷です。今作は警察が主ですし。仁義なき戦いシリーズが公開されたのは私が高校生の頃で実際に映画館で鑑賞したのは大学時代、その1970年代の中頃と今とでは時代が違います。私が子供の頃、育った1960年代の別府の温泉街では銭湯に行くと普通に背中に絵を付けたおじさんが、いつも二人くらいはいたものです。それは菅原文太さんも演じた夜桜銀次が実際に生きていた街とその時代。ヤクザの抗争や揉め事は日常で私の父もヤクザを一人ムショ送りに。触れてはいけない緊張感や暗黙の了解が大人の世界にはあるのだと子供心でも身震いをしたものです。日本の高度成長期、ヤクザや暴力団が生活の身近にあった時代を知っていたり、作品の舞台となる土地の事情や言葉使いを知っている者からすれば納得出来ない部分があるのは当然です。しかし映画は事実も虚構も膨らませたり縮めたりと工夫をしてリアリティを追求し2時間程度にまとめる難しさからは逃れられません。作品の出来栄えを他の何かと比較したくなる気持ちが起きるのは基準とする比較対象への思い入れが強すぎるからでしょう。純粋に映画を楽しむことより評価することに価値を置き、事細かに見過ぎて知ったつもりになると近視眼で大切な事を見失うという視点の貧しさに溺れてしまいかねない。そんな無知な誤ちだけには是非、注意したいものです。
初めてのヤクザ映画。
ヤクザ映画を初めて映画館で見ました!
R15もあって暴力シーンもそうですが、放送禁止用語が多数あって、あぁこういうのが地上波にはでは無理なんだな…なんて本編とズレた事をチラッと思い浮かべて見たり。
とにかく出演してる方が豪華俳優だらけでしたしその中で中村倫也さんや松坂桃李さんなど若手の中でも経験を積んでらっしゃる方がベテラン俳優さんと肩を並べてヤクザ映画に出てることがまたこれからを担う方になっていくんだなと思うと同時に映画内容的にあまり客足の少ないであろう若い女性ファンの方にもヤクザ映画を知ってもらうキッカケになるような作品なのではないか?と、実際私もそんなところあるし。
コアな映画ファンの方はこぞって絶賛されていたので興味を持ちましたが、まだ私にはすこし早かったようです。笑
でも次回作も楽しみにしてます。
スカッとさせられる作品👍
邦画では外せないジャンル、それこそがヤクザ映画。
久々の本物、本気のヤクザ映画作品に出会えたと、
私は感じた。
確かに本物の日本の所轄もヤクザみたいなものだが、
それ以上に、この作品は凄い‼︎
ズルくなく
真っ直ぐで、どストレートで、キャスティングも
実に素晴らしい。
この泥臭さが、日本独特の風習や文化として、
いまだ薄っすらと残る、男色(男の友情や義兄弟と言った、強い絆で結ばれた友愛に美徳を見いだすことですよ。)に結びつくのでしょう。
作品全体のイカレタ激しさに、
互いの正義感のライティング違いが、
互いに気付かず、ますます衝突が激しくなる。
そこが私にはたまらない!
久々に、泥臭く人間臭い、イカレタ、
スカッとする作品に巡り会えました。
役所から松坂への粘り気ある輸血
北野がヤクザ映画から抜いた粘り気を昭和体臭男たる役所広司 (小日向の逆)が平成無臭男たる松坂桃李に輸血する試み。
コンビニ携帯無き昭和のLARK自販機、下ネタ親父ギャグ、ナレーション音声に泣く。
竹野内豊、綺麗なだけの馬鹿は儲け役。
不作の同年では上位。
普通
人情味あふれる感じが、裏目に出ています。
ここまで御涙頂戴なストーリーだと、逆にもっとエンターテイメントに振っても良かったのではないかと思いました。
しかし、自分の思う改善点をどんどん押し付けたら、それこそ「アウトレイジ」まんまになってしまうと気付きました。
娯楽任侠映画です。
気楽に楽しむという点では悪くないと思います。
演技も良かったです。しかし広島弁が、作為的に感じました。(イントネーションではなく、演出として。)
主人公の時計がかっこよかったです。オメガのシーマスター200 通称「プレボンド」
とても似合っていて、キャラクターにもマッチしていると思いました。
原作読破済みです
原作がとても面白かったので、映像化していると知って慌てて見に行きました。
監督が「原作にない下品さ、えぐさ、グロさを足しました」と仰っていましたが、まさにその通りでした。序盤のリンチがまあえげつないこと…(ヤクザ映画初心者の為、そう感じるだけかもしれませんが…)
主人公二人の関係性を初め、色々と関係性や人物が違ったりオリジナルキャラクターがいたりと、映像化するに当たってかなり改変があり、多々戸惑いがありましたが、原作とは違う別物の作品として見れば、これはこれでありかなあという感じ。
ただ事件や人物紹介そのものはかなり端折られ急いで回収されるので、原作を読んでないとわからないのでは?と思う部分もありました。
映画での日岡とガミさんの関係が後半、ある大事件をきっかけに日岡の気持ちの中で本当の師弟関係になってからの、日岡の立ち回りがとてもよかったです。原作には描かれない後半のシーンは見ていてスッキリしました。
ただ、一つどうしても大声で言いたいのですが、原作の日岡は日岡とかいて「ひおかし」と読むのです。映画で「ひおか」と呼ばれるたびに、なぜ「ひおかし」ではなく「ひおか」になったのか、最後まで違和感で気になって仕方ありませんでした。
脚本、ちゃんと原作読んでたのかなあ。うーん…
最後は首取り
バイオレンスさとかカッコ良さとかで比較すると、アウトレイジ(1作目)>本作>アウトレイジ(2・3作目)っていうところかな。
アウトレイジ(1作目)の最後も首が飛ぶシーンがあったけど、今作もやっぱり首が。。。怒りを買いすぎると首取りになるのかな。。。
冒頭から痛いシーンだったので、ちょっと構えて観たけど、その後はそれほどでもなかったので、バイオレンス苦手な人でも観やすいと言えば観やすいのかも。
役所さんの演技はさすが!
次回作も既に決まっているが、役所さんの役は亡くなってしまっているので、桃李君の演技の更なる成長に期待かな。
鮮やか
《仁義なき戦い》っぽい始まりかたなんだよね。こりゃ面白いわっていう。
そこで役所広司がムチャクチャな刑事で出てきて「いや、こりゃ、ムチャクチャだわ」って感じで、コンビ組むのが若くて聡明で真面目な刑事の松坂桃李なんだけど「まあ、こりゃ、確かに文句言うよね」って感じなの。
ムチャクチャさと真面目さを対比させて話が進んでで、真ん中あたりからネタばらしが始まんだよね。これが鮮やか。「そうだったのかあ」って。
役所広司のムチャクチャさも、ただムチャクチャな訳じゃなくて、そうだったのかあって。
物語を通じて松坂桃李が変化してく様子が良く書かれてんの。「なるほど、そりゃ、変わるよね」って納得の変化だし。
役所広司が殺されるのは「まあ、そうなっちゃうよね」と納得。そこから松坂桃李が踏ん張るのがまた良かった。
松坂桃李の内定記録に役所広司がコメントして「ようやった ほめたるわ」でジーンとくるの良かった。憎んでたと思ってた相手だけど、親しみを感じてたんだなあって。だからほめられると嬉しいの。
そしてラストシーンがすごく良かった。煙草くわえて「吸っちょるよ」っていうの綺麗で「松坂桃李いいな」と初めて思った。
演技がうまい俳優さんばかりだから、松坂桃李の演技が今一つなのが目立つんだけど、そこもうまく使い切った白石監督すごいと思ったね。
うう、、
冒頭のシーン、困るわ、、痛いだけじゃなかったー!と頭をガンと殴られます。
その後はまぁまぁなバイオレンスさなので、ストーリーに没頭出来ました。
ヤクザよりヤクザな刑事・上さん。彼の正義は何よりもカタギ。
そんなに珍しい話でもないかな?と思いつつ、役者さん達の演技が素晴らしいです。
ちょーっと上さんが良い人すぎるかな?と思っちゃいました。
やっぱ役所広司すごいわー、日本の宝だわ。
パンチの弱さは、平成テイストの昭和ヤクザ
役所さんは良かった。あの胡散臭くも、正当であろう感は他の役者さんでは無理だなと‼️
まっすぐさが出る役者も桃李君しかないだろうから、
このコンビあっての作品かなぁと。
ただ、竹野内豊好きなので、
この作品、彼はかなり残念な感じで悲しい(T-T)
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