劇場公開日 2017年9月9日 PROMOTION

  • 予告編を見る

散歩する侵略者 : 特集

2017年9月4日更新

あなたのパートナーが、ある日「知らない人」に変わっていた
世界が終わる──それでも本当に「隣」の人と一緒にいますか?
「今」旬キャストで描く、「今」を映し出す、「今」見てほしい映画

愛する者をどこまで信じ、思いを貫くことができるのか? 長澤、松田の熱演に注目
愛する者をどこまで信じ、思いを貫くことができるのか? 長澤、松田の熱演に注目

愛する人が“別人”になったら、今まで通り愛せますか? 人気女優・長澤まさみ松田龍平がパートナーを演じ、その手腕が国内外で高く評価される黒沢清監督が手がけた「散歩する侵略者」(9月9日公開)は、“究極の愛”を突きつける一作だ。謎の侵略者に体を乗っ取られてしまったパートナーは、どんどん理想の相手に近づいていく。だがその一方で、刻一刻と世界の崩壊が迫っていた――。カンヌ国際映画祭ほか世界を熱狂させ、世界25カ国での上映も決定した衝撃作が、いよいよ公開される。


「世界が終わっても、彼が“別人”でも、一緒に生きたい」
「世界の崩壊」という非日常で浮かび上がる、あなたが抱く「愛の価値観」

行方不明の夫と再会した妻が、ある変化に気づく──日常が、非日常へと変わっていく
行方不明の夫と再会した妻が、ある変化に気づく──日常が、非日常へと変わっていく

お互い好きで一緒になったのに、共に過ごすほど相手のいやな所が目に付いてしまう。「中身だけ入れ替わってくれたらいいのに……」、そんな幻想を、誰しも抱いたことがあるはずだ。そういった「もしも」が現実になったら……? 仲たがいし、失踪中だったパートナー・真治(松田)は、帰ってくると打って変わって穏やかで優しくなっていた。主人公の鳴海(長澤)は、真治の変化を奇妙に感じながらも次第にひかれていく。でも、だんだん別人のようにも思えてきて……。あなたなら、どうする?

(左から)松田龍平、長澤まさみ、長谷川博己、人気と実力を兼ね備えた俳優陣が集結
(左から)松田龍平、長澤まさみ、長谷川博己、人気と実力を兼ね備えた俳優陣が集結

病院に保護された真治は鳴海のことを覚えておらず、うまく歩くこともできず、違う人のよう。「この世界を知りたい」と鳴海をしきりに散歩に誘い、「ガイドになってほしい」と謎の提案をする。愛する人は、何かがおかしい……。鳴海は不安に襲われながらも、真治と再びやり直そうと献身的に努力する。

鳴海は、以前とは違う“別人”となって帰ってきた真治と関係を修復していくが……
鳴海は、以前とは違う“別人”となって帰ってきた真治と関係を修復していくが……

帰ってきた真治は以前だったら口をつけなかった鳴海の手料理を「うまい!」と喜んで食べ、「気に入らない」とタンスにしまいっ放しだったプレゼントの洋服を「あれが着たいんだ」と家中探すなど変ぼう。以前の真治はもういない、でも今の姿もいとおしい。鳴海は相反する感情のはざまで葛藤していく。

謎の言葉をかけられ、真治にトンと額を突かれた人々は、以前とは異なる性格に
謎の言葉をかけられ、真治にトンと額を突かれた人々は、以前とは異なる性格に

毎日のように散歩に出かける真治は、会う人会う人に奇妙な変化をもたらす。家に遊びに来た鳴海の妹の明日美(前田敦子)、散歩するなかで出会った引きこもりの青年・丸尾(満島真之介)、鳴海の取引先の嫌味な社長・鈴木(光石研)……皆、真治と会話をした後、少しずつ、しかし決定的に何かが変わってしまう。真治の新たな一面に、鳴海は困惑する。

世界が崩壊する事態であることを知ったとき、鳴海はそれでも真治を愛するのか?
世界が崩壊する事態であることを知ったとき、鳴海はそれでも真治を愛するのか?

あまりにも変わってしまったパートナーに、戸惑いを隠せない鳴海。パニックが頂点に達したとき、真治は衝撃的な告白をする。「地球を侵略に来た」と。鳴海の目の前にいる真治は、侵略者に体を乗っ取られていたのだ。それでも一緒にいるのか? 離れるのか? 鳴海の愛が、試されようとしていた――。


「何が起こるかわからない『今』だから実感してほしい、あなたの一番大切な物を」
「今」注目のキャストが結集して描かれる「世界の崩壊」が、「今」を映し出す

観客を非日常の世界へといざなう語り部・鳴海役で人気女優、長澤が渾身の演技を披露
観客を非日常の世界へといざなう語り部・鳴海役で人気女優、長澤が渾身の演技を披露

何かと不安な現代、何が起こっても不思議じゃない。鳴海と同じ目にあったら、どうするだろう? そんな身近な女性像の主人公・鳴海を共感性たっぷりに演じるのは、「モテキ」「君の名は。」「銀魂」と話題作に次々と携わり、女性から圧倒的な支持を集める長澤まさみ。夫・真治役には人気ドラマ「カルテット」で草食男子を演じた松田龍平。そして、町で起こる一家惨殺事件を追うジャーナリスト・桜井役には話題のドラマ「小さな巨人」で主役を演じた長谷川博己。さらに、高杉真宙恒松祐里前田敦子満島真之介児嶋一哉(アンジャッシュ)、光石研東出昌大小泉今日子笹野高史ら、今をときめく実力派が彩りを添える。

世界の危機に迫る桜井。長谷川が、ユーモアも交えながら緊迫感たっぷりに熱演
世界の危機に迫る桜井。長谷川が、ユーモアも交えながら緊迫感たっぷりに熱演

シン・ゴジラ」で世の女性を魅了した長谷川が、物語のカギを握るジャーナリスト・桜井を熱演。世間を震かんさせる怪事件に関わる、新たな“侵略者”たちと行動を共にする役どころだ。アクションシーンにも果敢に挑戦し、従来の知的なイメージとはひと味違うワイルドな魅力を放つ。憧れの黒沢監督作品への初出演、そしてカンヌ国際映画祭への初参加など、長谷川自身も初づくしの作品となった。

桜井と行動をともにする謎の男女に扮するのは高杉と垣松。見事なアクションにも注目
桜井と行動をともにする謎の男女に扮するのは高杉と垣松。見事なアクションにも注目

その桜井と奇妙な友情を築くのが、成長著しい若手イケメン俳優・高杉真宙と運動神経抜群の恒松祐里が扮した謎の若者たち。得体の知れない存在という難役に挑み、不気味な表情で見る者を凍りつかせ、屈強な男たちを相手に激しいバトルを披露。圧倒的な存在感で、作品をけん引する。

前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史も出演
前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史も出演

映画通でもある前田、ドラマ「あなたのことはそれほど」の怖い夫役が記憶に新しい東出、黒沢監督作品の常連でもある小泉など、人気俳優が続々と登場。前田は鳴海の妹、東出は謎の牧師、小泉は医師として重要な役割を果たす。侵略者と対じする刑事に扮した児嶋のコミカルな演技にも注目だ。



「日常の陰に、人類滅亡が迫っているかもしれない──この運命を見届けてほしい」
「他のどこにもない物語」を作り上げた、本作の数々の良質要素

あるカップルの行く末を見つめながら、世界の崩壊を描く──“唯一無二”の作品
あるカップルの行く末を見つめながら、世界の崩壊を描く──“唯一無二”の作品

普通とはちょっと違う映画が見たい。そんな要望に応え、観客を日常の先にある“新たな世界”へと連れて行ってくれるのが、本作の特長。壮大な愛の物語で私たちの気持ちをしっかりと満たしてくれるのはもちろん、ある場面ではラブストーリー、別の場面ではサスペンスやアクション、ちょっとしたコメディ要素も描かれ、シーンごとにまったく見え方が異なる。「ジャンルレス」という言葉を飛び越えて、見る者をこれまで体験したことのない不思議な感覚に包みこむ“唯一無二”の作品になっているのだ。

丁寧に積み重ねられていく描写と斬新な設定が、今までになかった空気感をかもし出す
丁寧に積み重ねられていく描写と斬新な設定が、今までになかった空気感をかもし出す

本作には、「見たことのない」映像が満載。冒頭、車が行きかう道の真ん中を、真っ赤に染まったセーラー服で歩くあきら(恒松)のシーンで引きつけ、実際の爆破の中で撮影された迫力のチェイスシーン、世界が灰色に染まる驚きのシーンなど、日本映画のスケールを飛び越えるキラーショットの数々が待ち受けている。

エンターテインメント性と作家性が見事に融合! 黒沢作品未体験者にもおすすめ
エンターテインメント性と作家性が見事に融合! 黒沢作品未体験者にもおすすめ

本作を手がけたのは、「岸辺の旅」で第68回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門監督賞に輝いた黒沢清。映画には、黒沢監督ならではのサスペンス要素だけでなく、監督がずっと挑戦したかったというアクションや舞台原作ならではの役者同士の掛け合い、コメディ的なセリフ回し、感動的なラブストーリーとエンターテインメント要素が絶妙なバランスで盛り込まれており、作家性と娯楽性が両立している。

劇団「イキウメ」は、「現実世界からつながっていく不思議な世界」で高く評価を受ける
劇団「イキウメ」は、「現実世界からつながっていく不思議な世界」で高く評価を受ける

本作の原作舞台を手がけたのは、劇作家・演出家の前川知大が2003年に旗揚げし、これまでに読売演劇大賞をはじめとする数多くの賞を受賞してきた人気劇団「イキウメ」。日常にひそむ異世界を鋭い目線で描いたオリジナリティあふれる作風で、演劇界のみならず多方面から脚光を浴びている注目株だ。そして、10月には原作舞台「散歩する侵略者」のニューバージョンを東京・大阪・福岡で上演。黒沢監督も魅了された前川の描く世界観を、オリジナルの舞台でもぜひ堪能してほしい。

画像16

5月に行われた第70回カンヌ国際映画祭では、黒沢監督が「日本を代表する偉大な監督の1人」と紹介を受け、上映中には何度も歓声が起こったほか、上映後には万雷の拍手で迎えられ「ブラボー!」と称賛の声が飛んだという。シッチェス・カタロニア国際映画祭の出品も発表され、注目度は増すばかりだ。

画像17

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

「散歩する侵略者」の作品トップへ