ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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「人間」とは何か。その定義と、起こりうる差別。
圧巻の映像美、そして設定の細かさ。前作は遠い昔に観た、、、様な記憶がある程度だったので、ストーリーを理解するのに四苦八苦。それでも、惹きこまれる世界観とストーリー展開はさすが。人間、レプリカントの新旧が共存する世界、進歩する科学に倫理観が複雑に絡み合ってくる。
ライアン・ゴズリング演じるKに思わず入り込んでしまうくらいの迫真の演技。自身の生い立ち、記憶、やるべき事の悲しさ、明らかになっていく過去と現実が凄い。要所要所の伏線が中々回収されないもどかしさが、深まる謎が逆に心地良く、回収されていく衝撃も素晴らしかった。
ハリソン・フォード演じるデッカード、前作を全く覚えていなかったのが一番悔やまれるが、観ながらレプリカントという枠を超える謎を少しずつ理解は出来る。やはり楽しむなら前作を観てからがオススメか。
個人的にアナ・デ・アルマス演じるジョイがとにかく可愛く、一途な設定に心を打たれる。一番人間らしい配役だったのが悲しい。
最近では珍しく尺の長い映画だが、レジスタンスやウォレスのその後など消化不良な所もあり、もう少し深掘りして、Kの行動の動機付けとしていれば物語の厚みにも繋がっていたはず。
“作品”としては至極勿体無い印象。そのまま続編として企画があるのであれば、嬉しい限り。
切ない‥
ちゃんとした続編でした。
人間が創り出したレプリカントが出産。
誕生したのは人間なのかレプリカントなのか。
記憶・感情・身体、生命とは人間とは一体なんなのか?
前作に増して色々考えさせられる哲学的な内容。
人間のみならずレプリカント側にも翻弄されるライアン・ゴズリング演じるジョーが何とも切なかった。
雰囲気は好き
SF映画に何を求めるかで評価が分かれるのでは?
良いテーマだと思うが、冗長で途中でダレるため、早送りして見ることになった。最近(4,5ヶ月前)Cyberpunk2077というブレードランナーからも影響を受けているゲームやブレードランナー ブラックアウト 2022を楽しみブレードランナー(1982)をそんなに楽しめなかった自分としてどうしてなのかと考えた。おそらくSF映画に対する期待(SF的ガジェットによる見たことのないような刺激的な世界観の体験)と実際(人類に利用され、見下され、自我を持つことすら許されない(人間の意図に忠実に意識を持たなければならない)レプリカント(その中でもブレードランナーは更に同類の駆除を求められているという意味で悲劇にすぎる)の反撃の狼煙までの道)との落差についていけなかったからかもしれない。が、それ以上に長い(2時間43分)。もう少し削るべきでは?この作品を楽しめる方は、前作のファンや、アクションが好きでなく、知的な人かもしれない。と書きながら、WikipediaをSF的ガジェットそれぞれの案はおもしろいし、ストーリーも面白いと思いながら読んでいた。知的な旨味のある創作物の旨味を視聴者に面白く伝えるのは難しいということだろうか?
予想外に良い続編だった、特にラストが良い
普通、続編はがっかりすることが多いがこの作品は違った。前作の雰囲気を忠実に再現して、続編らしい続編でしたね。ただ、前作が希望を残して終わった感じだったのに、こちらの雪のラストシーンはちょっと切なすぎますね。
気になったのが、Kがラヴを殺すシーン。長すぎるしやりすぎた。ここでは、ラヴが殺されることが重要なので、どうやって殺すとかどうやって格闘するとかは重要ではないはずで、もともと長い作品なのでこのシーンはもうちょっと短くあっさりやったほうがすっきりしたように思う。「危険な情事」を思い出してしまった。
人によって評価別れそう
前作と比べるのは酷(こく)すぎるのですけれど
前作と比べるのは酷(こく)すぎるのですけれど、記憶の移植についての設定や、それを使ったトリックなどが上手くまとめられていると思いました。
そしてKの捨てられた野良犬感が如し哀しい描写などがよくできた方だと感心しました。
しかし、どうしても許せないことが二点。
まずKの持つ新型のブラスターのデザインが酷すぎます。あんなのホシクナイ!
デッカードの持つオリジナルがアップで劇中に出てくるので、なおさらそれが浮き彫りになります。
そして、なによりもデッカードがお荷物っぽい扱いなのが許せませんでした。
ロートルながらの活躍を期待していただけに、アレには本当に怒りを禁じえませんでした。
さらに…訳あって4DX上映の方も観てしまったのですが、コレ4DX必要?
残念な出来
前作は伝説的な作品。それまでに見た事がないリアルで独創的な近未来のビジュアルは、その後のSF映画に多大な影響を与えた。そんな「ブレードランナー」の特徴的なビジュアルとは、雑多とした退廃的な都市空間の風景だったのだが、今回はだだっ広い都市郊外の自然の風景が多い。なぜかというと、前作のラストシーンで主人公とヒロインは都市を離れて郊外へ向かって旅立って行ったからです。本作はその続き物となるために郊外のシーンが多くなっていた。しかしその第一作の「郊外へ向かうラストシーン」というのは、映画会社側の命令で後で付けで足されたものであり、元々の監督の構想ではなかったラストシーンでした。そんな前作のラストシーンを引き継いでしまったので、この続編は「ブレードランナーらしからぬ」郊外のビジュアルばっかりになっちゃって、前作とのイメージのギャップが出てしまっている。
また物語の内容も「レプリカントは子供が産めた」という、前作のテーマ性に比べたらどうでもいい必然性に欠ける事柄でしかなかった。前作は自我や命の定義に関する謎がビジュアル化された、もっと奥深いものでした。
そんな前作の監督リドリー・スコットを制作に迎え、満を辞しての超大作となりましたが、往年のブレランファンを満足させてくれるものにはなっていません。これは監督であったリドリー・スコットと、長年ブレランを熱心に追求してきたファン達との、認識のギャップも大きかったんだと思います。長年のファン達はブレランについて議論し、考察し、色々な想像を広げてきて、むしろ監督当人より強い思い入れが育まれていたと思います。作中で使われた銃なんかも、ファンの熱心さによって劇中以上の精度でモデルガン化されたりしていました。特に日本フリークスの熱量が凄かったみたいですね、
しかしリドリー・スコット自身はフリークスではないわけで、そのようなファンの熱に同調する事もなければ、また良い意味でファンを裏切る事も出来なかった、と言えます。むしろブレランフリークスの若手監督が指揮を執った方が良かったのかも。
本作の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴは、前年に稀代の傑作SF「メッセージ」を撮り上げているのですが、今回はその作風が裏目に出ました。「メッセージ」はそもそも、今までのSF映画のセオリーを打ち崩す新しいタイプの作品であり、今までのSF映画に決別する意思を持っていたからこそ傑作になった。にも関わらずその同じ監督が、往年のハードSF映画であるブレランの続編を撮るというのは矛盾しています。尺が163分もあり、そこにおいてヴィルヌーヴ監督の静かで上品なスタイルは、眠気をもよおさせてしまうだけでした。
お見事
肥大化含みの蛇足後日談。
タイトルなし
圧倒的な映像技術と独特の世界観。前作を見ていなくても見れるが、見た方が良かったかも。何度も見返す。人間と感情を持つアンドロイドの差別、互いの脅威が根底にある。ハリソン・フォードも結局レプリカント。ライアン・ゴズリングはレプリカント同士が産んだ奇跡の子供ではなく、追手を避けるために、その記憶を植え付けられたレプリカントだった。
それでいいのだ
IMAX 2D 字幕で見たかったのだけれど、そんな上映をしている映画館もなくて、時間の都合もあって不本意ながらIMAXでも字幕でもないという「ブレードランナー2049」を見た。条件がそろえばもう一度見たい。どこかがやってくれないかな。
リドリー・スコットが製作総指揮なので、なにも不安を感じてなかったし、ドゥニ・ビルヌーブ監督は初めて見たのだけれど、ケベック人ならまちがいないだろうと、これもまた根拠なく安心して見ていられた。
私はブレランの熱狂的支持者でもマニアでもないので、むしろだからこそだと思うのだけれど、大満足だった。ひと言で言うなら「忠実」な作品だ。ふた言で言うなら「徹底して」「忠実」な作品で、三言で言うなら「徹底して」「忠実」な「敬意に満ちた」作品だと思う。「マトリックス・リローデッド」は不敬罪に値したのと真逆だ。
人類とは?世界とは?歴史とは?というテーマは大好物だ。ガタカ、マトリックス、A.I.、マイノリティー・レポートなどなど。作品に共感できれば「そうそう。そうだよなあ」。ちょっとちがうと思えば「信じるものがちがうなあ」。でも生きる世界は同じなんだから、お互いさまで生きていく。それでいいのだ。
ビジュアルは綺麗ね
映像クォリティー
吹替え版をBSにて。情報量が多いのでCMの間に情報整理しながら観れたのでよかったかも。
原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」からフィリップ・K・ディックを好きになったていながら前作の「ブレードランナー」は未視聴であったが、それでも十分楽しむことができた。
映像がとにかく素晴らしい。
映画館の大画面でしっかりと観たかった。
画面内に映るもの多いものの、映すもの焦点を当てるものがしっかりしており背景と混ざることなくクッキリと存在感を出している。
ホログラム映像などもすごいが、なにより砂漠のラスベガスが素晴らしい。
前衛的な巨大なシンボルが崩れている中を歩いていくK。不気味さもありながら、人の営みがかつてあったことを想像させる。
前半のサイバーパンク的な世界観から雰囲気がガラッと変わり黄色基調の画面が美しくも感じる。
それらの映像美だけでなく、ストーリーもしっかりと作り込まれており、一貫して『真実』について語っていたように感じた。
年数制限なく共感機能まで有するレプリカントは人間と何が違うのか。
人工知能だとしても愛し愛されることができる存在はモノなのか。それは偶然なのか?必然なのか。
今まで自分の経験だと思っていたことが実はそうでなかったとしたら、何を拠り所にすればいいのか。見ようによっては、「特別な存在」になるための、アイデンティティを見つけるための王道ストーリーにも見える、味わい深い話。
あとはとにかくジョイがかわいい。ジョイのような存在がいたら、結婚率はさらに下がりそうと思う。
あとやっぱりワイパーは既に進化しきった機能なんだなぁと実感した。
以下、印象的なセリフ。
「あなたは魂がなくてもよくやっている」
「文明の飛躍は使い捨ての労働力の上になされてきた」
「大義のために死ぬのは最も人間らしい」
前作と比べると・・
今日4DXで観ました。
まぁ、前作と比べるとどうしても・・ってのが、観終わった後の正直な感想です。
一番残念だったのが、前作はAI(レプリカント)が人間的な悲哀感を持ってたんですけど、今回の新型レプリカントは、何か人間より自分たちが超越的な存在って思ってる、ステレオタイプのロボット像に戻ってしまってたところ。
まぁ、主人公は違ったけれど。。
話としては何も解決してないってのも、モヤモヤ感の一要因。ウォレス社はまだ安泰だし。あの後、旧型レプリカントによる革命が起こるのかしら?
続編は・・さすがにないか。。
あと、4DXは久々で面白かったけど、この作品はやたら雨のシーンが多いので、4DXで観ると結構服が濡れます。
なので、デート中に観る映画ではないな、と思います(笑)
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