ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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天才と凡才の深い谷間
嗚呼、観るんじゃなかった。「2010年」が「ソラリス」が「地球が静止する日」(これは噴飯もの)が前作と別物だった様に私の記憶からキレイさっぱり消去したい。ハリウッドリメイク・続編物、連戦連敗だな。こんな退屈なSF映画は初めて見た。タルコフスキーから一切の芸術性を除いた感じ。只ひたすら退屈なのである。SF映画が与えてくれるワクワクする世界観、魅力的なビジュアルが無い。全て灰色かセピア色。ブサイクではないがゴスリングの脇役顔と全編付き合うのも辛かった。グラスルームの娘も印象に残らない。タルコフスキーと違った意味で私は、全力で睡魔と戦っていた。
ディレクターズカット版を待つ!話はそれからだ。
Forget it Jake, it's Chinatown.
一作目が目指そうとしていた、フイルム・ノアールな例の作品にかなり寄せてくるとは意外でした!
ゴズさん、ジャック・ニコルソンそのものじゃん(笑)
あと原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
の物語背景としてあった、核戦争とか(あの破壊された建物にはどっきりしましたね)、ペット(電気羊は何故電気なのか)の件とか、全体的な印象としては、リドスコ監督一作目で省かざるを得なかった、もしくは目指したけどできなかったことを、ようやっとやった印象でした。
リドスコ臭が、邪魔でした。
また妙なシーンがあって、あぁ、これリドスコ監督がまた変にカットしてるって思いましたもん。
そうだなー。
これ、ディレクターズカット版が出るでしょう(出ると信じている)?
いや、出さないと駄目でしょう!
それ観てからだな。
詳しい感想書くのは。
(蛇足)
ネタバレになるのかな?
『ブレードランナー2049』に変なイメージを持たせたらごめんなさい。
Blu-ray出た頃に詳しく語ろうっと。
そもそも「ブレード・ランナ-」の原作である、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は、SF小説の巨匠である「スタニスワフ・レム」著の掌編集「泰平ヨンシリーズ」の影響が、かなりあるんだよ。
そう、レムとは、「惑星ソラリス」の原作者ですよねー。
もともとレムは、脳(思考)だけになった人間がコンピューターに接続して、いわゆる「電脳化」する話なんかを書いていた。
私が好きな「コングレス未来会議」もレムの原作で、観た方はお分かりになると思うが、夢、現実、妄想、過去、未来と、思考がワープする話だ。
そして、自分が一体、どこに存在しているのか、激しく混乱・不安になる物語を軸に、親子愛などを描いている。
アリ・フォルマン監督、応援してます!
レムがいなかったら、ブレードランナーも、攻殻機動隊も、マトリックスも生まれなかったかもしれない。
哲学者のフランシス福山が「歴史の終わり」という本の中で言っていた。
「歴史は繰り返す」とは、同じ過ちを繰り返してしまう、人間の愚かさを表している言葉ではなく、”経験したことからしか学べない、人間の悲しい性を表している”
目指してるのは、1カ所。
開祖はすげえ。
文句なし
重厚な映画体験
劇場で観なければならない映画です。ランニングタイムは3時間近いのに、全然飽きずに最後まで楽しめました。今年いちばんの満足感です。
『ブレードランナー2049』は、主人公“ K ”が賞与でジョイをバージョンアップしてる姿が非常に滑稽でした。。。でも“ K ”に感情移入してしまって全然笑う気にはなれません。ライアン・ゴズリングが“ K ”の存在に説得力をもたせています。主演俳優がライアン・ゴズリングであることが、この物語をよりいっそう輝かせています。
後半にハリソン・フォードが登場します。長いキャリアを感じさせてくれるさすがの演技力でした。圧倒的な存在感を放っていることが、前作のファンは嬉しいのではないでしょうか?
ロマンチックな映画ではないのに、“レイチェル”のシーンを思い出すと泣きそうになります。まさかこんなに切ない映画だとは予想がつきませんでした。本物のヒューマニズムが描かれています。
あまりにも有名な『ブレードランナー』の続編に相応しい納得の完成度でした。
「彼女の瞳は緑だった」
必ず、もう一回観ます。
前作公開当時、小学生高学年だった私。
のちにレンタルビデオで観る機会はあったはず。
がこの歳まで結局観ていない。
「前作は必ず観る」
この鉄の掟の大切さは
今夏、前作を観ずに劇場に行って大失敗した
「ガーディアン・オブ・ギャラクシー・リミックス」
でも痛感したはずなのに。
こういう時に限って
観たい映画と時間が合わず
時間的に観ることができたのが
この作品しかなかった。
劇場のロビーで慌てて
YouTubeの
「5分でわかるブレードランナー」
を観てから、いざ鑑賞。
結果。
この監督って、やっぱチョット難しい?
「メッセージ」の時も感じたのだが
叙情感というか映像美というか。
「冒険活劇」ではなく
「純文学」っぽい感じがした。
なので正直、何回か寝ました(^^;;
でもね。
観終わって三、四日経って思うけど。
日が経つにつれ
どんどん印象が濃くなっていく。
余韻が深くなっていく。
このパターン、たまにあって、
最近では「パターソン」がまさにソレだった。
初見で少々重く感じていた
重厚感・叙情感を、もう一回観て観たい。
そう思うようになってきた。
今度こそはしっかりと予習してから
ぜひもう一度観てみようとおもう。
PS
物語の本筋ではないけれど。
ホログラム美女のジョイが
むちゃくちゃかわいい。
だからこそ
バグってフリーズするシーンとか
コールガールとプロジェクションマッピング合体?
するシーンで、胸をえぐられるような思いだった。
ホログラムと恋をする時代。
そんな時代はやっぱり嫌だと思う自分は
2049まで生きられないのかな。
切ないラスト
「誰もが確かな何かを探し求めてる」
作中のマダムの言葉通りのお話しでした。
主人公が自分の存在意味を探し求めて荒廃した世界を放浪します。その果てにあったのは甘い夢と残酷な現実。そして自分が何者であったのかという答え。
いろんなところに散りばめられていた伏線が、ラストで綺麗につながって、その結末から読み取れるメッセージが胸に刺さりました。
「あなたは特別なのよ」と人工知能の恋人が囁き、「特別だと思いたかったから、そう信じたのね」とレプリカントを率いるレジスタンスリーダーが宣告する。
自分は愛されて生まれてきた子供なのだ、と思いたかった主人公が、そうではなかったという事実を知り絶望する表情に、人間とレプリカントの境界線がわからなくなります。
ラストの主人公と高性能レプリカント・ラヴの存在意義をかけた戦闘から伝わってくる凄まじい自意識への執着には恐ろしさすら感じました。
「私は最上の天使だ!」レプリカントとしての誇りと共に生存しているラヴの叫びがすごかった。
彼女はきっと人間より、強く「生きて」いたんだろうなと感じました。
地上で魂の抜け殻のように生きる人間と、地下で革命を夢見て懸命に生きるレプリカント。果たしてどちらが世界を支配するべきか?
ヒトの記憶とは?存在とは??
そんな強いメッセージ性だけでも十分面白いですし、
何より映像と音楽が素晴らしかったです。
この監督の作品はまだメッセージに続いて2作しか観ていませんが重厚なSF映画を作るのが得意なのかな?
デッカードの「俺は何が本物かわかる」という言葉。本物として生きていきたい、と思います。
BRのある世界
フリークではないけれど、世代としては見届けねばならぬ2049。
imdb は 8.5のハイスコアをヒットしているものの、興行的には振るわないと言う。
興行成績ってのは、対制作費で語られるわけで、オリジナル関連のインタビュー番組でも、うるさく言われたってたっぷり出てきてた。
それもあってか、劇場入口でのっけからのリピ煽り、ちょっと引くw
さて、ビルヌーヴ。
緻密なオマージュ作品でありながら、全く別世界ーーというかビルヌーヴ作品であった。
映像技術の違いもあるんだろうけれど、画面が滑らかで 統一された上品なトーン。
美しい。
エレガントと言ってもいいくらい。
この美しさが 抑えた台詞と相まって 164分といういささか長すぎる時間を難なく乗り越えさせてくれる。
話も、よく練られている。
手堅いといえば手堅い。
Rachel という名前は最初からその意であったのか?と思うくらい。 映像とともに、前作の突飛さというか猥雑さと言ったものは感じられない。
むしろ既視感の連続。
聖書との関連も描かれているし、昨今の日本の小説も思い出させる。
高野和明の ジェノサイド とか
万城目学の とっぴんぱらりの風太郎 とか....
人は 自分ではないだれか他の人のために生きることに人としての存在価値を見出す、という普遍のテーマが中心に座る。
出産というモチーフの使い方も効果的だ。
ひとつの身体から別の命が出でるという体験の確かさは、レプリカントを意のままにし神となろうという意思を一蹴する強さがある。
そういう人間的な何もかもから切り離されて存在するKのはかなさ、寂しさ、終始そういう気配を漂わせるゴズリングは圧巻。
いい俳優さんですね〜〜
老いたフォードは逆に、人間性をそぎ落とすようにして暮らしているけれど、前作よりもはるかに人間的に見える。
相変わらず強いけど(笑)
あと人間として登場するのは、ジャレッド・レトとロビン・ライトだが、レトは盲いた目を補うテクノロジーを多用してアンドロイドを側近に使っているせいか、あまり人っぽくはない。
ライトはゴズリングの上役としてぴったり。
シャープで強靭だが、この世に希望を持っているようには見えない。
我欲も薄そうなところは House of Cards のクレアとは違うかな。
それにしても、2049年かぁ .......
あっという間に来そうだなぁ
がっかり
雰囲気に浸る映画
あのアウターが欲しい
前作の記憶はおぼろげで、今作の前日譚に当たるショートムービーはアニメだけ観ての、今回の鑑賞。
前作のように、始終、しずかに物語が展開していくのには、前作への敬意を感じさせられた。SF要素を盛りに盛ったという世界観には、未来への畏怖や、人間の存在価値などを問われたように思えた。
メインの展開に関しては、やや俗っぽい、大衆向けな印象を受けた。
前作が最高だと思う人からしたら物足りないのかもしれないし、普通の映画ファンからしたら小難しく派手さがないので、やはり物足りなく感じるのかも。
賛否が分かれるのも、納得できる。
ただ、ひとつ、確かなことがある。
この映画を観ただれもが共感してくれるに違いない。
それは、
何を隠そう、
主人公の着ていたアウターが、かっこいいという点である。
4DX
近未来の描写、個人、また人類としての不安や疑問の追求
☆近未来がこうなっててもおかしくないよねと言う描写に元祖ブレードランナーのテイストを1.2掛けした感じは良かった。
☆移植された偽の記憶、亜人間への差別、自身も劣等感に苛まれ、救いを求める姿は人間そのもの。この映画の主題はこれ。
☆レプリカントに知能やら肉体やら果ては生殖まで実装し、お株を奪われた人類はもうイイトコ無し。人間原理までも剥ぎ取られ、落ちる所まで落ちている。今流行りのAIの追い上げも地味に辛い感じ。
☆近未来描写はサイコー。虫を喰らって、3d広告見て、壊れた世界で細々生きる。車は塵や埃で覆われた空をビュンビュン飛んで進む。デジタル彼女を助手席にご機嫌な感じ。
☆ハリソンさんに負けない存在感で主役を張ったライアンさんはいい俳優だな。脚本がアレだけど彼で持ってるとこも。
デジタル彼女のお姉さんはXX☆♯Σ(・□・〓¥♡。
見逃した沢山の映像とメッセージを確認するため、DVD出たら買って見直したい。
近未来SFの世界が現実に❔
前のオリジナルを見た時に未来って本当にこんな風になるのかなと思ってましたが今回の作品を見て、これ現実にあるじゃん!みたいな世界に現実がなってて、近未来映画が非現実ではなくなってきてるのは面白いなと感じた。
しかし、映画の世界も現実も技術の革新は凄いけど、肝心の人間自身に進歩が見られないのは残念。この作品でもヘイトスピーチも無くなってないし、暴力も無くなってない。人間がむしろ退化してしまっている。20世紀の人間でも未だに生きていけるのはそういう所があるからなのかもしれない。
リアル世界では老人が増え、労働力が失われつつあるのは既に現実としてある時限爆弾みたいな物だ。
その対策でレプリカントを造らないと回らない社会が来るかもしれない。
その前にやるべき事が人類にあるのでは?と私は思いました。
皆さんはどうお考えかな?
表現不可能、なかなかクールな作品😊
例のごとく淡々と展開されるクールな光景と音響の連続✨こういった人間の本質を問うようなレベルの高い作品は眠たくなりそうでありながらまったく目が離せない😆✨
何が本物かわからなくなって創造が迷宮の如く絡まったエッジなワールド✨
なぜか一休さんの和歌を思い出す。
闇の夜に 鳴く烏の声聞けば 産まれぬ先の
親ぞ恋しき✨❤️
創造の果てにたどり着いた創造物が求めてやまない回帰して行くべき先は、、人の心、感触、人のぬくもり、命、そして自然🍀✨
ネタバレになるのでこのくらいで😓
話は変わるがハリソンフォード老けたな(^_^;)
高校1年生の時に名画座の自由が丘推理劇場でアメリカングラフィティを観た。チキンレースで負けるカウボーイ野郎、それは端役として登場した若きハリソンだった。
それがスターウォーズで大スターにのしあがり✨
そして1982年?の初代ブレードランナー、、、その後もいろいろな作品で活躍し、、久しぶりに見たハリソンフォードはかなりお年寄りになっていたけど、、名演技は変わらず✨😊
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