ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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人間VS人間以外の戦い・葛藤~人間らしさとは?~
「ブレードランナー 2049」70点。
使い古された・永遠のテーマである「人間VS人間以外のものの戦い・葛藤」パターンです。
必ず出てくる壮絶な戦いに、主人公が必ず陥るこころの葛藤を描きます。その原点でもある作品でしょう。
壮大なVFXを用いた「未来革命的SF大作」の金字塔でもある作品でしょう。
長いです。165分以上に長く感じます。
この監督、間を重視しすぎです。「メッセージ」の時も同様でした。テンポがあれば2H程度に収まるのでは?
1シーンずつが長い。間延びしています。と感じます。
しかもテーマは「人間とは?」「人間とレプリカントの境界線は?」です。哲学的です。ム~ン。
人との境界線が崩れる?そこは何に於いて?なるほど。
悪はどーしても傲慢な人間になり、利益重視の企業パターンとなりがちです。「猿の惑星」パターンです。
人間の方からの視点で製作するので仕方がないことでしょうか。
男性目線ですが、女性のありがたさ・偉大さも描いています。
女性にはこれができる限り、男性はどうしょうもない?
生涯「おかあちゃん」には勝てません。
私は、「人間らしさはこころ」と思っています。いい意味でも逆の意味でも。
「こころ」を「ITベンチャー企業のデジタル的マネーファースト的発想」に洗脳されてしまうと…。映画が示しています。
「SF映画」の草分けも今ではマンネリ感をぬぐえません。
でも作品自体は面白く評価できます。
H.フォード頑張るが、ヒットはムリでした🍀
歳を重ねてからまた観てみたい
視聴:1回目
推薦:映画マニアのみ
感想:前作は鑑賞必須ですね。映画館でじっくり観る映画で家で見るものではないなと。レプリカントの反撃を描かずに個に絞って描いてたのは前作からの踏襲ですが、もう少し味付けが欲しかったです。ホログラムの女の子が目立ってたので。ブレードランナーは10年以上空けてから見直すとまた印象が変わったので、今回も同じようによりオッサンになってから観てみたいと。
前作鑑賞後がオススメ
未来を思わせる映像はすばらしいです。街や廃墟を俯瞰するような映像も、そこへ降り立った時の情景も、すべてが緻密に描かれていると感じました。そして、そこで見せるライアン・ゴズリングのちょっとした仕草、表情、生き様がこれまたかっこいいです。しかし、劇中何度も突きつけられる、人間とレプリカンとの違いを考えさせられると、なんだか切なくなります。
本作では、人間とレプリカントの違いを考えさせる中で、人間とは何か、何をもって人間たらしめているのかと、難しい問いを突きつけられているようでした。これは決して荒唐無稽な夢物語ではなく、現実世界の行きつく近未来を予感させる、避けては通れない問題だと思いました。
ただ、前作未視聴だったため謎解き感が難しく、本当に理解できたのかどうかも怪しいので、機会があれば、前作もあわせてもう一度見てみようと思います。
アメリカに横たわるレイシズム
アメリカではドナルド・トランプが大統領になったことで白人至上主義者が勢いづいているという話だ。人種の坩堝、多様性の集積みたいな国であるアメリカで、民衆の精神が全体主義、画一主義に傾いているというのは、まさに不穏な現代という時代を象徴している。
本作品は白人と黒人の対立図式のように、人間とレプリカントの差別構造を描く。小競り合いが長期にわたって延々と続くような中途半端な対立ではなく、どちらが生き残るかという究極の争いになるところがアメリカらしい。アメリカという国は精神性の深いところにレイシズムが横たわっていることがよくわかる。
ヴィルヌーヴ監督は「メッセージ」という思索に満ちた傑作で哲学的な世界観を披露した。この作品でも人間のアイデンティティについて最終的な問いかけをしている。
その答えが、家族や血の繋がりといったアメリカ人の大好物に近づいていくところは不満だが、必ずしも主人公の目的や行き先がはっきりしておらず、ベクトルのままでストーリーが終わるところは「メッセージ」の手法と似ていて、観客に多様な解釈を許す。「メッセージ」には及ばないものの、こちらもスケールの大きな傑作である。
役者が偉大過ぎて
いまいち
久しぶり…35年ぶりだね
映画は期待を裏切らない良いできでした。主人公のガールフレンド(設定はホームオートメーションシステム)はAIで、会話はもはや人間。ただ、生身の身体は持てないためホログラムで彼の前で振る舞う。ある時、主人公と仰せを交わすために、コールガールを呼びホログラムをその身体にダブらせて、あたかも彼女と交わるよう演出する様は、未来の新たなプレイを彷彿させました(笑)ありえるよね。
35年前は、僕のような一般人には、「クローン」という技術への認識が浅かった時代。作品のなかで、同義の存在を「レプリカント」という名称で描き、人間との確執をストーリーにした。
今や再生医療(人の細胞から増殖した皮膚や角膜の移植)は現実になったし、よりリアルに感じました。いずれは、臓器移植のパーツを供給するためだけに、クローン人間が生産される時代が来るかもしれないですね。
仮に出来た場合には、我々人間と同じように精神を持っているのかな…細胞を忠実に再現できれば、同じように感情を持つのだろか?(生理学的には、そうなるはずだよね)
クローン同士やクローンと人間との間に子供が生まれるなんて、まさに神をおそれぬ禁断の恋だよね。そんな事を考えさせる映画です。
2049年にはこうなるかもねー
ほとんど全ての人に当てはまる普遍性を持った傑作
本当に見て良かった。この映画は自分がこれから生きていく上での一つの道標を示してくれたと思っている。
予習と思って前作をDVDで観た時は「全体の雰囲気を楽しむ映画なんだな」と感じて映画にあまりのめり込めなかったが、今作は映画にとことんのめり込めた。
この映画の色んなレビューを見ていると
映画のテーマは「差別」とか「人間を人間たらしめるものは何か?」とかそういった感じのスケールが大きくてあまり共感出来ないようなものみたくなっているが、私が感じたこの映画のテーマはそれらとは違った。
この映画のテーマは「いままで自分は他人とは違う特別な存在だと信じていたが、そうではないことが分かってしまったとき、それでも自分はどう生きていくのか?」という極めて普遍性の高いことだと感じた。
映画終盤で「誰だって自分が特別な存在だと信じたいものよ」というフレイザのセリフが放たれたとき、心を滅多刺しにされた感覚がした。
確かにそうなんだ。普段言葉に出さなくても自分は他とは違う特別な存在だと信じているからこそ、色んなことを頑張れたりするのだ。
ただふとした瞬間に、「自分は特別ではないんじゃないか?」と気付く時がある。それもそうなんだ。
そういう意味でこの映画は「例えそうだとしても、自分がいま正しいと思うこと、自分がいま出来ること、そして目の前にある自分がいまこの瞬間にやるべきことを為すだけだ。」という一つの生き方を提示してくれた。
たぶんこれは監督は関わったスタッフ陣の心の叫びが映像化したものではないだろうか?
つまりは「こんな伝説の映画とか言われてるものの続編作るなんて頭おかしいよ!けどいま自分が出来ることを精一杯やるしかないんだよ!やってやるよ!」という心の叫びである。
私は20代後半のいい加減いい大人だが、心の底から「Kのように、目の前にあるやるべきことを自分の力の及ぶ限りやろう。」と思った。
上映時間の長さなのか、マーベル映画に押されているからなのか、人によって抱く感想が違うからなのかよく分からないが、散々な興業収入だという現実を受け入れることが出来ない。
マイティソーも観に行ったが、あれはあれで愉快な映画だったが内容的には段違いでブレードランナー2049の方が全然上だろ!どうなってんだ興業収入!ということを最後に叫びたい。
凡作でした
レプリカントでも勘違いすんのね
人間を人間たらしめるもの
公開から1ヵ月経ってやっと鑑賞できた。2年ほど前に前作をスクリーニングする機会があり、そのときは映画作品の中に表れる当時のレーシズムを読み取るということをメインテーマとしていたが、人種すらも越えた人間と人造人間(人種にもなぞらえられるが)そして愛について描いたこの作品に非常に考えさせられるものがあった。そのため今作にも非常に期待を寄せていたが、忙しくて時間がとれずに危うく機会を逸してしまうところだった。そして、今回本当に鑑賞できてよかったと、心から思う。
簡単にまとめるならば、前作は人間とレプリカントの恋人関係を、今作は親子関係を主軸に描かれている。
他にも、レプリカントを使役し、"オフワールド"に住む未来(ともすれば現代)の無機質な人間と、両親や愛する人を欲し誰よりも人間らしく生きたレプリカントとの対比も見事であった。
拙生では語り尽くせない示唆に富んだ内容がつまった作品。
偉大なる前作?
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