ナラタージュのレビュー・感想・評価
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反社会的な教師と賢すぎる女子高生
2006年の島本理生の「ナラタージュ」が原作だと言う。
20年近く前の作品なので、(映画は2017年公開)
今や18歳以下の教え子との恋愛は犯罪と見做される時代なので。
違和感は半端なかったです。
そう言う私も、6年前に映画を観た時は、そんなに反社会的なことだと、
「先生と教え子」の恋愛を特殊には思いませんでした。
(私が高校生の時、体育教師が教え子との結婚した先生・・・と
・・・噂されていた時代です)
いかにもひ弱で気弱で大人しく優しい葉山先生(松本潤)
しっかり者の高校生の泉(有村架純)
親友が転校して居場所を無くして不安定な泉に葉山先生は、
「演劇部に入らないか?」と助け舟を出してくれる。
ことの他、それが嬉しく、部室に入り浸る泉。
やがて2人は「名画座」で古い映画を仲良く観る恋人同士になっていく。
普通、生徒間の噂になり、それが校長や教頭の耳に入る。
当然、葉山は注意を受ける筈です。その辺を全くスルーして話しは
進んでいきます。
葉山の妻は精神を病んで自宅に放火して刑務時に入ったと言う告白を
泉は葉山から聞く。
刑務署に入る・・・・と言うことは、誰かが重傷を負うとか、死ぬとか、
過失障害に問われていると思われます。
犯罪なのですから。
この辺も、やはりぼやかしている。
多分、妻がそんな放火をするまで追い詰められたのは、
葉山が以前にも女子生徒と不適切な関係をしていて、知った妻は
精神を病んだ。
多分どんな状況なのでしょう。
葉山を人畜無害な良い人・・・・そう見えるのは作家の都合の良い
創作だと思います。
(2人は性的な関係も持つのですから、)
しかし泉はしっかりと勉強をして大学に進学して、好きな映画関係の
志望した「映画配給会社」に就職して働いているのです。
本当に有能で頭が良く精神が強い。
葉山先生は弱くて情けないから、泉にもたれかかっている。
大人の男なのに、泉の母性に甘えている。
かなり社会性の欠落したシチュエーション乃映画。
島本理生の「RED」も叩かれていた。
こちらは主人公の女性が夫と娘を捨てて昔の恋人に走る。
母性より「女」を優先してたから?
まぁ、道徳的な小説や映画しか許されない、
そんなことになったら、そちらの方が大問題だけれど。
今観直すと、「教師としてどうなの?」
そう言う母親目線で観てしまう映画でした。
それぞれの思い遣り
登場人物それぞれが、愛に悩んでいる。
泉は孤独を救ってくれた葉山先生を初恋に近い形で好き。
小野くんは心が葉山先生を求めている泉の本心に気付きながらも、泉に振り向いて欲しい気持ちでいっぱい。若さもあり、やや一方的に泉を求めるけれど、泉に自由でいて欲しい気持ちとの間で葛藤している。
葉山先生は、心を壊した妻との関係性に傷つきながらもまだ何かできないかと抱えたまま、生徒である泉の気持ちに癒される。恋愛感情以上に、泉の存在に救われていた。
それぞれ誰かを想っていて、その形は相手が求める形で与えたり与えられたりがとても難しい関係性。
忘れた方が良いのかな?
そんな中で泉は揺れ動くから、小野くんはとても傷つけられたと思う。
最初にあげた靴を、最後に取り上げる。
足枷のような存在でありながら、そうはなりたくないという気持ちがよく現れる画だと思った。
小野くんも、泉も、報われない恋。辛いよね。
葉山先生に諦めがついてないのに、小野くんと付き合うと自分で言い出した泉は、小野くんにとってはとても残酷だけれど、妻と切れていない葉山先生を思っていても仕方がないし、区切りをつけようとしたのは確かだと思う。でも、別の誰かではどうしても埋まらない。
葉山先生も人を助けたい気持ちが強いからこそ、泉の弱さに気付いていて、自分も弱くて、泉をなんともない存在にできない。小野くんと泉がうまくいっているのなら、そこに立ち入ろうとはしない、まともな自制心は働いているのだが。
全員が自制と本心で揺らいでいる話だからこそ、
「最後にもう一回だけ部屋に行きたい」これ、いる?
と思いつつ、これが効いてくる。
ここで葉山先生と泉両方が、葉山先生の妻という存在がなかったとしたら大好きだと実感するからこそ、最後にしようと懐中時計を貰って先に家を出る泉と、泉を見送りに路線バスの線路の側に出てくる葉山先生の気持ちが最期の最後だけ窓越しに通じ合う。
懐中時計の裏には幸せでいて欲しいか。
理性で一緒にいられる妻も、苦しいと思うんだけどなぁ。ハッキリしろ松潤。
泉の気持ちに気付いていても、最初にキスなんてしなければ、泉はこんなに何年もとらわれずに小野くんと幸せになれた可能性が高い。
小野くんも犠牲者。
なんなら妻の心も松潤のそばにいたが故にでないのか?
全員が苦しい恋をするお話。
泉が、小野くんを受け入れる時は痛みもありそうな表情なのに、葉山先生の時には全然違う。
何年自制していても、最後に部屋に行ってそんな関係性になっては、なし崩し。
結局何年かしたら2人はまた始まるんだろうなと思わずにはいられない。
葉山先生もあのあと、妻とやり直せたとはとても思えないな。よぼよぼになっても泉を思い出していそう。
こういう、誰かにまだ未練を抱える人を好きになったり、巻き込まれてしまう人達は大変だ。
受け入れて結婚すると言ってくれる婚約者が後々結局苦しむのでは?泉は結婚までに必ず、葉山先生を思い出に変えなければ相手を苦しめるし、そうできそうなラストシーンだけが希望だった。
執着に揺れつつも、泉を手放した小野くんの対応は、正しかったと感じた。
恋とは「想い出」かな
タイトルの意味はフランス語で「主人公に回想を語らせる映画技法」
そして懐中時計の文字盤の裏にポルトガル語で刻まれた「幸せであるように」
それは、懐中時計を購入した葉山の父へのお礼のメッセージであり、父が葉山を想う言葉であり、葉山がイズミを想う言葉であり、作品が視聴者に向けたメッセージ。
夜遅く会社から電話で友人と話す主人公工藤イズミ。
出産と送付した写真の話に激しい雨が重なり、思わず取り出した懐中時計から「ナラタージュ」が始まる。
イズミが大学時代に経験した恋
ただ、それだけの話
たくさんの人が体験する恋という物語
たくさんの人が気づく「嘘」がつけない場所。
途中で間違っていることに気づくこともあるし、途中で気が変わってしまうこともある。
それは決して叶わぬこともあるけど、決して自分に嘘はつけないと初めて感じる不思議なもの。
恋に関する嘘はとにかく自分を苦しめる。
どうしようもないほど苦しむ。
そしてどんどん傷口は大きくなってゆく。誰かを傷つける。
それでも「嘘」という痛みは消えない。
叶わぬ恋でも勝負しなければ、それは苦しみとなる。大きな後悔となる。
体裁や聞き分けを良くしても、心から湧き上がる想いは消すことはできない。
自分でもどうしていいかわからないこの苦しみは、誰にでも起きる。
動いても動かなくても、本気であればとことん傷つく。
何をもってしても埋めることなどできないほど傷つく。
でも、本気であればその傷はやがて温かさに変わる。
さて、
イズミが高校生の時に転校していった親友
寂しさと孤独
制服のままプールに飛び込んだのも、屋上で自殺を考えたのもそれが原因。
彼女は言う「あの時私はなぜ生きることを選んだのか? 居場所のなかった私を救ってくれたのが、先生だった」
この動機の薄さ。作家は似たような経験があるのだろうが、映像にすると弱すぎる。
逆に言えばその弱さこそ、主人公そのものを表現しているのだろう。
そうであれば、あくまで個人的意見だが、イズミ役をもっと儚く幼く見える役者にした方がよかった。杉咲花ちゃんくらいがしっくりくる。有村架純ちゃんはそのままいるだけで華がありすぎる。魅力的過ぎてその動機と対照にならない。
葉山先生は異動先の高校で、妻を守ることができなかった思いを、イズミに頼られることで自分の自信を取り戻したと言っている。それが本心なのはわかるが、葉山にとってイズミは結局のところ、自分の心の隙間を埋めてくれた禁断の浮気相手で間違いないだろう。
妻ミユキは、葉山の母との同居を拒んだと言っていたが、子供ができなかったことを責められていたのではないかと想像する。日本でよくある話だ。
葉山は基本的に普通以上に分別のある教師だと思われるが、毎日お昼時間にやってくる女子生徒とその気持ちを察すると、男であれば仕方ないと思ってしまう。
男には、誰にでも優しいタイプと好きな人にしかしない優しさを持つ男がいるとすれば、葉山は誰にでも優しいタイプで、それがこの物語の原動力となっている。
卒業式に葉山にキスまでされたのにもかかわらず、その後2年間も音信不通。そして突然の招集。イズミは期待しないわけにはいかない。
小野は付き合うことになったイズミが「小野くん」と呼ぶのを嫌う。イズミの心に燻り続けている葉山のことも、彼女は「先生」と呼ぶ。
出会った時の呼び方を変えることができない女性は結構いるように思う。イズミにとって小野は「小野くん」であり、葉山先生もあくまで「先生」でしかないのだろう。動いているようで動けないままのイズミが見えるが、そのイズミはやはり架純ちゃんではないと思う。
作品のこのあたりが少女から女性への変化の時期を表し、それらが思い出になったとき、いつの間にかイズミは成長しているのだろう。
もしかしたら、会社で徹夜した時間に見た回想によって、イズミのほろ苦い経験がきちんとした「想い出」に変わったのかもしれない。
また、
映像だから仕方ないのかもしれないが、ユズコのレイプ事件は物語上重要な部分だが、割愛してしまうことで取って付けた感が否めなくなったのは残念な点だった。
しかしながら、恋について考えるのは青春時代に必ず起きること。
その表現の仕方は時代とともに変わるのだろうが、この作品のように「新鮮さ」はマストだろうと思った。
ユズコが手紙に書いた「苦しみ 恐怖 絶望 葛藤」という言葉は、すべてこの恋にも当てはまるように思った。
女子高生の
危うさと真っ直ぐさ。それを指導者としてどう受け止め、支えられるか、試される先生の人間性。先生との対比で際立ってしまう小野君の若さ故の未熟さと焦り。虚しさは怒りへ。泉、雨、プール、大雨、雷雨、海、シャワー。それぞれの演出をじっくり考察するもよし。足元の映像も印象的。易きに流れるのではなく、抗おうとすることで生まれる葛藤と深さと成長。お互いに相手を思いやる気持ち。薄っぺらい禁断の恋では終わらない余韻があった。後輩は理由は違えど居場所がなく極限まで追い詰められていたかつての自分たち。その思いの共有がまた苦しかった。ただやはり、卒業式直後まで思い留まったていたとはいえ、校内でのあのハナムケはフィクションだからこそ。
登場人物の再現度が高い。 映画全体の色合いが緑色とセピア色で芸術的...
登場人物の再現度が高い。
映画全体の色合いが緑色とセピア色で芸術的だった。
有村架純さんの熱演もとても良かった。
映像化で一番期待していた主人公のドイツ旅行が無くて残念。
辛い
有村架純ちゃんが好きなのでと軽い気持ちで見始めて、事前情報ゼロで視聴開始したので最初はサスペンス系だと思ってました。
高校教師と恋愛って中々現実味がない(まぁ物語なので…)。
坂口健太郎じゃん!とか松潤だ!って思ってたけど松潤の役、結構クズで死んだ笑
私も好きな人にこんな風に雑に扱われても好きだもんな、と架純ちゃんに謎に共感して見てました。なので実際に大事にしてもらってないかも、と思ってちょっと辛かったです。高校の後輩が死ぬ割にストーリーの中でははい、死にましたって感じであまり話題に上がらないところが主人公が先生以外に関心がなくどうでも良いという表れなのかな?そこはよかったです。
靴職人の子、、ってなりました。あまりにも可哀想で。濡場多いので電車では見れません。
女性向けなんかな?
元々恋愛物が苦手で(じゃあなんで観るねんって話やけど)
正直最後まであまり良くなかった
色々頭の中で出来上がった感じのストーリー
まぁ映画なんやし現実感なくていいんやけど
京都に帰郷した時は関西弁やのに、メインの富山の時は全員標準語なのがなぁ
葉山先生は元々東京っぽいからいいとしても
聞きやすくしたいのは分かる
でもなぁ
【教師と元生徒の“禁断の恋”を描こうとした作品。この作品を支えているのは、有村架純さんが確かな演技で、駄目駄目な二人の男に見切りを付け、新たなる人生を歩み始める姿である。】
ー 手元には今作のフライヤーが三種ある。だが、当時私は今作を鑑賞しなかった。理由は明確にある。ー
■大学2年生の春、泉(有村架純)は高校の演劇部の顧問教師・葉山(松本潤)に、後輩の卒業公演に参加してくれないかと、電話で誘われる。
葉山は高校時代、孤独な泉を救ってくれた教師だった。
誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉は、再会により気持ちが募っていく。
◆感想<可なり、男目線で、批判的に書いています。>
・葉山が、自分の妻、美雪(市川実日子)が精神に異常を来し、家の納屋に火を放ち、東京から逃げるように富山に赴任して来た背景の描き方が粗い。
・そこで、出会った泉が孤立感を深めて行く中、演劇部に誘う葉山という設定だが、泉が孤立感を深めて行く過程が、キチンと描かれていない。
ー 故に、葉山に対する泉の想いが伝わって来ない。ー
・泉の卒業時、葉山が”自分を慕っていると知っていて”泉の唇に触れるシーン。
- 男として、どうだろうか、この行為は・・。-
・更に、随所で卒業した泉に電話を掛けてくる葉山の姿。
- 再び書くが、男としてどうなんでしょうか?若い女性を迷わせているだけではないのか?-
・泉は、葉山への想いを吹っ切る様に、自分に想いを持つ小野(坂口健太郎)と付き合い始めるが・・。
- 小野の、恋焦がれていた女性、泉に対する態度の微妙な変化を坂口健太郎が絶妙に演じているが、観ていて”この野郎!”と思うシーン多々あり。
夜中に葉山から掛かってきた電話について、着信履歴を見せろとか、男としての器が小さすぎる。しかも、別れの際に、自分で作って贈った靴を脱いでくれ!という言葉に至っては・・。-
・葉山も、妻の父が訪問して来た事で、グダグダになり、泉へ助けを求めるシーン。
- 何となく、葉山の妻が精神的に異常を来した理由が分かる。
【葉山は優しいが、男として”ここぞ”という時の力が無いのである。】ー
・再後半の、女生徒が歩道橋から身を投げた理由も台詞で語られるのみで、隔靴掻痒感が半端ない。
<行定勲監督監督は、恋愛映画の名手とされているが、この作品は男から見ると、駄目駄目な二人の男に翻弄されつつ、自分の道を歩み始める強い女性を描いたように見える。
監督の作品制作の意図がそうであれば、という想いと、有村架純さんの身体を張った熱演に対し、評点を付けた次第である。
女性の方が今作を観てどう思われたかは分からないが、男から見ると、繰り返し書くが、駄目駄目な男二人に翻弄された女性を有村架純さんが、確かな演技で演じた事が見所であった作品であると思う。
彼女が、駄目駄目な男達に見切りを付け、新たなる人生を歩み始めるラストシーンは、そういう意味では印象的であった作品である。>
思い出の箱が...
学生の頃、片想いを長い事引きずっていました。
ある時自分で断ち切る事ができましたが、
盲目的な思い出こそ美化されていきますよね。
悪く言えば、葉山は泉を利用していたし、
泉はそれを理解せずに都合のいい女になっていた。
小野くんはそんな2人に振り回された可哀想な男。
学生だった泉は
葉山に都合良く利用されてるなんて気付けないし、
小野くんも余裕ある大人になんてまだなれない。
やっぱり大人の葉山が1番ずるいなと思いながら見ていました。
自分は登場人物たちに共感できたので、
最後までじっくり見れました。
そして思い出の蓋が開き、エンディングで回想してしまいました。
映像も邦画らしく繊細なので、
たまにふっと思い出の箱を開けたい時に見たくなる映画でした。
小野が不憫
静かで切ない大人の恋愛映画
だけどね、小野があまりにも可哀想だよ.....!!
携帯見てちょっとの束縛だけで良かったな
私だったら殺しちゃってるよ....!!小野で助かったな....!
それと雨のシーンが多過ぎてうるさいのと、倫理的に教師が生徒に手を出すのは御法度だけど松潤なら私は良いよ、喜ぶよ
別れ際がなにより大事
★3.8
高3〜現代(社会人数年目くらい)
高校教師に想いを寄せ、
近づいたり離れたりした愛の話。
卒業式のシーンは
松潤が勝手すぎてまじふざけんな、
って思ったけど。
松潤は連絡を無視したり
拒絶するような傷付け方はしなかったし、
最後にちゃんと全部話してくれて
いいお別れの形を作ってたから、
嫌な気持ちにならず最後まで観られた。
どんな恋愛にも幸せな時期はあるけど、
年月が経ってもう恋愛感情もなくなって
ふと振り返ったとき、
あー気分悪い、ほんとくそな男だった、
時間がもったいなさすぎた、抹消したい、になるか、
はは、あの頃は幼かったよね、、
あんなこともこんなこともあったな…
色々あったけど、それも経験だよね、
って笑えるかは、
最後どう別れるか終わるかにかかってると思う。
この映画は後者。
ヘアメイクや照明、
ビジュアルてきなものが全体的に綺麗。
有村架純がちゃんと高校生に見えた。
大学生にも見えたし、社会人にも見えたし、
衣装・髪型・メイクを使いこなして
しっかり棲み分けされてるのがよかった。
(制服姿を違和感なく見ることができた、のが大きい)
それによって、高校時代⇄大学時代を行き来しても
いつの話か戸惑うことなくノンストレスで話を追えた。
ただ坂口健太郎だけはちょっとなんか
すごい老けて見えたな🙃
有村架純と坂口健太郎の掛け合いも、
はじめての買い出し〜
衝突したり謝ったりまで、全部すごく自然で、
有村架純ってこんなナチュラルな演技できたんだ
こんな自然体で溶け込めるんだ、と驚いた。
原作通りのセリフなのか分からないけど、
「私から掛けたわけじゃないし」
「私やっぱり戻りたい、葉山先生のところに戻る」
「最後にもう一度だけ、先生の部屋に行きたい」
ここらへんのセリフすごくよかった。
靴を脱いだまま立ち去るのも良かった。
最近の、うまくいかない恋愛を描いてる作品は、
ものすごくメンヘラだったり、
どうしようもなくクズだったり、
終わりすらもちゃんとできない、
ぐちゃぐちゃのまま1人残されて、
自分1人で、
相手が何を考えてたのかどう思われてたのか
自分は、私たちはなんだったのか、
そんなことを自問し続けるみたいなが多いから、
どんな経緯であれ最後に二人のなかで
通じ合えるものがちゃんとあった、ていうのが
よかった。
生徒を救いたい、力になりたい、
救えなかった時の自分を責めてしまう
真面目で責任感のある教師らしい性格や、
教師っていう狭い世界のなかで生徒に行くところ、
幼いなかで辛いときに手を差し伸べてくれた教師に
いろんな感情を持ってしまうところ、
学校が舞台だからこその
あー、あるんだろうな、あるよな、という
現実離れしてない感じもよかった。
懐中時計の針が動くの、
主人公の気持ちの歩みと重ねてるのかとは思うけど、
普通にねじ巻いてないのに動くのは怪奇で怖かった。
でも、久しぶりにいい映画だった。
___________________
◆備忘録ネタバレまとめ
舞台は富山県
高3で孤立、絶望の日々
気に掛けてくれた教師に想いを寄せる。
卒業に合わせて告白しようかというとき、
教師には別れた妻が居て、離婚理由は彼にあり、
彼はそれに責を感じていることを聞かされ、
交際を申し込むのはやめることにする。
卒業式の日、教師にキスされる!!!!!
にも関わらずそれから2年一切連絡なし。
大学2年、教師から唐突な連絡。
文化祭の出し物を手伝ってほしいと。
同じく文化祭を手伝うメンバーとして
卒業生や他大学のイケメンもおり、みんなでわいわい。
イケメンに好意を寄せられ、
一度は教師のこともあり断るも
なんだかんだあってイケメンとの交際を開始。
ちなみになんだかんだ、のなかで、
弱った教師に呼び出されるとか
教師実は離婚してなかった!!!!とか
腹立つから熱湯シャワーかけてやるとか
抱きしめられてキスし合うとか
いろいろあった。
しかしイケメン、
携帯見たり人の手帳開けて未開封の手紙読んだり
嫉妬深いメンヘラで狂気やばい。
さらにある夜不審者につけられて怯えてるのに
イケメンは助けに来てくれなかった、
教師は純粋に心配してくれた。
そんななかで文化祭を手伝ったメンバーに関わる
とてもショックな事件が起こる。
弱った教師の姿を見て、
イケメンに謝罪と別れを告げ、教師の元に戻る。
教師はこれまで面会できなかった妻と再会を果たし、
これまでの自分の気持ちを整理し、話してくれた。
東京に戻り奥さんやり直すのだ、と。
そして教師は言った、
「恋ではなかったけど、必要としてた。」
「逃げ込んでただけだけど、君に救われた。」と。
最後に交わる二人
教師は父に貰った大事な懐中時計をくれた
大事なものだからこそあげたいんだ、と。
教師との思い出、教師への想い、
社会人になっても断ち切れないままでいたが、
懐中時計に刻まれた文字が
「幸せであるように」だと知り、
さらにはねじ巻いてない懐中時計が
勝手に秒針刻み出し、
なにか一歩踏み出せるような、
前を向いた気持ちになって終わり。
愛じゃなくて、恋…。。
松潤の演技の下手くそさにまずビックリ。
嘘臭い恋愛。というよりも薄っぺらい恋愛だと思う。
相手を心の底から思うという恋愛ではなく、ナルシズム的な愛を分かりやすく描いている。
自分が相手を好きだ!その気持ちだけに個々が終始翻弄されている。
肉体関係を持ってすぐに俺の女扱いするくだらない男の行動。
緊急事態を理由を建前に呼び出す。
最後の思い出作りという形でセックスをして別れる。
こんな感じの一連のドラマに感動など出来ない。
個々各々の個人的な思いはとても理解できるが、そこに全て終始している。
恋心は描かれているが、愛ではない。
この映画の一番の見処は、主人公の有村架純の演技力の素晴らしさ位しかない。
ズバッ!と言わせてもらいました。
残念な仕上がり
松潤って、ここまでカスな演技しかできなかったか?
多分、松潤にあってない。
それと、この映画、原作もこうなのだろうか?あまり読む気はしないが、人間がカスすぎる。現実的にも、こんな生き方してる人もいるのだろうが、本当にしんどい恋も生き方も、がんばりも全く書かれていなくて、中学生の人生経験レベル。人はそれぞれ複雑に入り組んだ人間関係や、社会があって、常にそういうものに苦しめられながら悩んで生きるもの。
その辺りは現実感がゼロで、非常に下らない。
中学生レベルと書いたのは、そう言う意味だか、感動や共感出来る人は多分これからいろんな事がこれからやってきて楽しんだり苦心だり頑張ったりするのだろう。
行定監督にしては、最低の駄作だな。いつもはもっと深いとおもう。
松本潤だとなんだかシュールに感じてしまう。 好みの問題だと言われれ...
松本潤だとなんだかシュールに感じてしまう。
好みの問題だと言われればそれまでだけど、こういう役は似合わないな。
主役2人はあまり感情的にならず無表情でセリフも少なめ。
まぁこういう内容でヒステリックに叫ばれても冷めるだけなので有りかなと思う。
個人的には2人にはプラトニックな関係でいてほしかった。
退屈にすぎない
よく言えば静かな映画。
悪く言えば退屈、時間の無駄。
すごく研ぎ澄ませば違うと
何か感じるのかもしれないが
ただの面倒な映画。
見たいと思わせる映画は
勝手にこちらが研ぎ澄まされる。
どっちつかずのダラダラした不倫男と
好きな女に対する感情を
あらわにしかできない若い男の子との間に
翻弄される不倫気質の女の子の話。
その間に主人公に近しい年頃の子たちの
様々な葛藤や生死が描かれようとしているが、
それもただ退屈の中にあるもの。
ストーリーの組み立ても、前後に現在、
ナラタージュの名前そのままに
真ん中に過去を振り返る構成は、
既視感が凄い。
何が言いたいのか、
何を感じればいいのか分からない。
有村架純の情事も色香はもちろん、
艶っぽさも刹那さもなく、
話題にした大人の気がしれない。
これなら素人の恋愛の方が面白いのではないかと思うほどの駄作かと。
松潤ファンは見ない方がいいかと...
退屈な映画でした..。最初は面白いかなと思って観てたけどだんだん長く感じてきた。実際長い。
原作はきっと繊細で素晴らしいお話だと思うんだけれど、それが映画にしたらうまく伝えられてないんじゃないかと思いました。原作読んでないけど何となくそう思ってしまいました。
先生役は松潤以外にいなかったのかなぁ?
ジャニーズ使えば売れると思ったのかなぁ...決して松潤の演技は悪くないけれど、もっとこの役にぴったりの俳優さんがいたのではと思います。
先生は前の奥さんと寄りを戻すみたいになってたのに、最後に自分に想いを寄せる生徒と思い出づくりのように関係を持ってしまうところとか、柚子ちゃんが変な男に付き纏われて結果自殺しちゃうところとか、これは物語とどう関係あるの?ハテナ???が止まらなかったです。原作を読んでいないからわからないこともあるかと思われますが...。
松潤ファンにはシンプルにしんどい映画かなと思います。
あと、嫉妬が過ぎてサイコパスっぽくなった小野くん役の坂口健太郎の演技は光ってました。逆にそれ以外はあんまり印象に残らなかったかな...あ、古舘佑太郎もよかった!!
個人的に有村架純が好きなので、それでこの映画を観ましたが、久しぶりに早く終わらないかなぁと思ってしまいました...(有村架純は流石の演技でした!見事に役を演じきったと思います)。是枝監督だったから、期待してましたが、⭐︎⭐︎です。
全330件中、1~20件目を表示