湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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まさに熱い愛そのもの
気になっていたのですが当時観ることができず、この度やっと、たまたま図書館で見かけ借りてきました。
「湯気の如く店主が蒸発しました ー」。
冒頭のこの件りで、もう持ってかれました。
好みの作品という直感ですね。
寄り添うような素敵な音楽も相まって、すごいわくわくしました。
キャストも心地よい組み合わせで、何と言っても宮沢りえ、それと娘役の杉咲花が本当素晴らしい。
ダメ夫のオダギリジョーも良いピースで、とても家族の繋がりを感じました。
それに桃李くんの位置もすごく良いですね。
小さなエピソードが皆愛おしく、ダメだ随所で涙が出てしまうんですよ。
勝負下着での抵抗。
「鮎子ここにあり」から鮎子の決心。
逃げ出した君江との再会。
役立つときが来るから、の手話の意味。
課題を果たした末、場所を見つけた拓海。
今できる限りで叶えた、約束のエジプト旅行。
そうして、夫を娘を新しい家族を、みんなの背中を押してったお母ちゃん。
旅行の出発と、出棺を被せているのも素敵な演出。
まさに旅立ちですね、観ている自分も微笑んでました。
お母ちゃんみたいな素敵な親になれるかな。いつか子どもと一緒に観たいと思います。
まさに熱い愛そのもの、素晴らしい作品でした。
賛否両論ありますが…
[過去鑑賞]
もう最初から最後まで涙無しには観れない作品ですね。
実はこの作品を観る1年前に立て続けに両親を癌で亡くした事に加え、子供の頃イジメにあった時の事とかも思い出したりして、涙腺が緩みっ放しでした。
娘役の杉咲花さんも夫役のオダギリジョーも良い演技をされていましたが、やはり主演の宮沢りえさんの演技は本当に素晴らしいものでした。
失礼ですが、こんなに演技の上手い方だとは思っていませんでした。
優しくそして強い母を見事に演じられていましたね。
これは名作と呼んでも差し支えない作品だと思います。
感動コンボのテンプレを試した家族作品。
内容は、末期癌のお母ちゃんを中心に血縁関係のない人間が、絆を深め現実問題を解決する物語。好きな言葉は『牛乳🥛です!』主人公の娘役中二が教室で制服を隠された事に対して下着姿で制服を返してと訴えた後、気分悪くその場で朝飲んだ牛乳🥛を吐き、隣に座っていた男子が教壇の先生に向かって瞬時に報告する場面。胃酸が混じった吐瀉物の分析能力の瞬発力には驚かされました。好きなシーンは、強引に感動ポルノとして決まったコンボを多用してくる所です。感動とは出来なかった事や過去の罪悪感の解消と自分自身の無力さの現れだと感じます。 ①対象の置かれた状況を観察して分析。②対象に共感し想像し自分に照らし合わせ理解する事で自分の行動を考える。③対象に対して(相手の不可侵領域に土足で入り込み)冷静なアクションを起こす。④それでも状況に対する湧き上がる怒りが抑えきれず💢自身の無力感と共に暴力に走る。⑤対象に対して謝罪や反省をし経験を積み上げて人間になっていく。以下この繰り返しを余す所なく表現している所には頭が下がりました。それでいて不覚にも目頭が熱くもなりました。あれだけ執拗に繰り返されると疲れます。この映画のテーマはボディタッチやスキンシップだと自分は感じました。確かに他人に触る事や触られる事への拒否感はあって当然だと思いますが、監督には余計に不足しているように見えました。兎に角タイトルの『湯を沸かすほどの熱い愛』という呪縛に憑かれた手段が目的化した映画だったように感じました。
思ってたよりも、、、
かなり評価もいいので期待していたのですが、結局売れる映画は無理に泣かせようと寄せていくのがほんとに合わないし気持ち悪かった。
他のレビューでもあったsnsで転がってるようなありきたりなことの寄せ集めみたいな作品でした。
後は母親のエゴが凄くて気持ち悪かった。
役者さん達の演技は凄かったのでそこは良かったです。
宮沢りえの演技力が圧巻です
やっと観ることができました。
映画ファンが絶対にオススメする本作品をようやく観ることができました。
「母の強さ」なんて軽い言葉で表してはいけないと思う強さに感動します。
ありがちなストーリーなんかではなく、驚くことの連続技、宮沢りえの演技力、死にゆく病弱さを表現する役者魂と言いますか、凄い女優さんです。
どうしようもなく嫌な人がいます。双葉さんの母親、鮎子ちゃんの母親の二人です。
この二人のおかげで、宮沢りえ演じる双葉さんの人間性の良さ、強さが際立ちます。
「お母ちゃんの遺伝子がちょっとだけあった」と言った杉咲花演じる安澄、「あのお母さんから生まれてきた君たちがうらやましいよ」と言った松坂桃李演じる拓海、この言葉が後から効いてきて泣けてくる。
本当に優しく、愛がある人は、強い。泣いてちゃダメだと思えてきます。
泣いたぁぁ
宮沢りえも杉咲花ちゃんもよかったです
愛も出会いもあるのに皆母親運がない
だからこそ深い愛を求めて与えられるのかなと
思った。
宮沢りえ綺麗だった、強さが伝わってきた。
最初から最後まで泣き通しでした
どうかこの子達が幸せな家庭を愛を築いて生きていけますように…なんて物語なのに願って泣いたぁ
ラストはどうなの??
全体的に面白いんだけど、
ラストが突然ぶっ飛んでるので「???」ってなる。
もちろんフィクションだし、演出だし、こんなこと言うのは野暮なのだけど。。。
ラストまでは割とまぁありえるよね、というリアルさがあっただけに、
違和感がすごくて、ネットで解説とか感想とかつい調べてしまった笑
翌日目が腫れること間違いなし
オススメされて鑑賞。親子の物語がいくつも有って涙なしには観られなかった。
しかし、最後の最後で何で火葬を銭湯で?しかもそれで沸かした銭湯に入るのか…登場人物全員サイコパスかと思った。
すごくいい作品だと思ったのに最後の数分でガッカリ。本当に私の涙返してください。
人に勧めようと思ったがあのラストを考えると勧めるのは止めようと思う。
現実的な事と非現実的な事を都合よく使っている印象。
例えば、「母親の居所は分かった。けれど、彼女に拒否されて会うことは出来なかった」という現実的な展開がある。
一方で、「娘がいじめを克服する為に教室で自ら下着姿になる」「(主人公の)遺体を銭湯のかまどで焼却して供養する」みたいな非現実的な展開もある。
現実的な展開で解決できなかった部分を非現実的な展開で逃げている(または、その逆かもしれない)ように感じる。
天国と地獄
が、好きなのかな?それもあの部分だけをどーしてもやりたかったんだよね。怒られろ監督。
どーしても気が乗らなくて今の今まで観なかったのですが、、、んーーー。そこまでダメじゃないけどダメじゃないんだけど、、2人に1人は泣けるのかもしれないけど、、、。
まぁ、演者さんの中に好きな俳優さんがいれば観たらいいかなぁーくらいの作品かと。
感想としては、ラスト!?オイッ!ってなります。ラストのせいでだいぶマイナスだし、ホラーやん!出かけた涙も引っ込みましたゎ。
色々ほとんどの人が中途半端な設定で失礼で馬鹿にしてるようで、残念です。あれやこれやトラウマになるし、演者さん達に失礼ですよ。
わたしもこんな美しくて優しくて強くて温かい人に出会いたい。とは、思う。
欧州映画のようなシュールな結末
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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何と言っても宮沢りえの女優力が炸裂!!
リアルに一女の母だけに娘とのやり取りの説得力が半端なくて流石です。
レディースデーに観たので、周りの人のすすり泣きが結構聞こえました。
杉咲花演じる娘にはある特技があって、それが後半、涙腺を激しく刺激してきます。
やられた!!って感じ。
予告編では銭湯の奥さんの奮戦記みたいに編集されてましたが、
そんなに単純なもんじゃ無い、もっと、深い、
それこそタイトル通りの「熱い愛」の物語でした。
宮沢りえさん自体が、確か、幼くしてお父さんと別れて、
なかなかにパワフルなお母さんと、二人三脚で頑張って来た
背景があるので、今回の役は、勝手な想像だけど
とても、思い入れが大きかったのかもしれない。
結末はアッと言うもので、人によっては
そんなに馬鹿な!!と思う人もいるかもしれないけど、
欧州系の映画では、大人のファンタジー的にこう言うの有りなので
銭湯と言うとても日本的な場所で、
欧州映画のようなこの結末を思い付いた時点で5億点!!
ってかんじです。(意味わからんかも〜(笑)
泣いて泣いて心をリフレッシュしたい方にはお勧めです。
オダギリジョーの安定のダメさ加減は勿論ですが、
杉咲花ちゃんが頑張ってました!!
他にも、子役ちゃんが出てて、持ってく持ってく!
半端ないっす。
それと私は観るまで知らなかったけど、松坂桃李君も出てますよ。
宮沢りえに説教し続けられる2時間。この銭湯、そのうち都市伝説として語り継がれそう。
余命宣告を受けたことをきっかけに、家族の再生に挑もうとする銭湯の女主人の姿を描いたヒューマン・ドラマ。
監督/脚本は『チチを撮りに』の中野量太。
主人公である幸野双葉を演じるのは『紙の月』『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の、名優宮沢りえ。
双葉の娘である幸野安澄を演じるのは『トイレのピエタ』『MOZU』シリーズの杉咲花。
ヒッチハイク旅行中の青年、向井拓海を演じるのは『エイプリルフールズ』『ピースオブケイク』の松坂桃李。
双葉の夫、幸野一浩を演じるのは『舟を編む』『渇き。』のオダギリジョー。
いわゆる「安心して泣ける」系の映画(クライマックスまで観れば、単純にそうとは言えないことはわかるのだが…)。
①不死の病の主人公。
②登場人物は全員家庭環境に問題がある。
③登場人物がとにかく心境を吐露して泣きまくる。
④ここぞというところでポロロンとピアノで感動系BGMが流れる。
⑤「血は繋がっていないけど、俺たちKAZOKU👩👩👦👦」
これぞTHE・邦画の満漢全席や〜♪
世間の評価の高さは分かっています。そして自分がマイノリティであることも分かっている。これに感動する人がいるのも十分わかる…。
しかし!申し訳ないがまっっったく感動できなかった。
というか、所々結構大笑いしてしまった🤣
まず凄く笑ってしまったのは、双葉が安澄に対して、実の娘ではないことを告白。動揺する安澄に向かって、実の母親である酒巻君江へ挨拶をしにいきなさい、と諭す場面。
嫌や嫌や、早よ行け早よ行け、というやりとりがまるでコントのようだった。
いや、そんな大事なこと直前で言うなよ💦
旅行の前にちゃんと説明して、安澄に心の準備をさせてあげるのだって大切なことだと思うんだけど。
次に大笑いしたのは、病状の双葉の為に一浩たちがKAZOKUピラミッドをしてあげたところ。
そこで、何故か参加している探偵のおっさんが、「私は人数合わせの助っ人です!」と言ったとき、「確かにそうだよな。このおっさんただのクライアントの為に体張るなぁ。」と思ってしまい、笑いをこられられなかった🤣
これらのシーン、監督がコメディとして描いているのであれば、凄く成功していると思う。緊張と緩和のツボを押さえた、ついついツッコミを入れたくなる名ギャグシーンだと思う。
しかし、多分監督はここで感動させようとしていますよね。
この監督、本作のクライマックスもそうなんだけど、恐ろしくぶっ飛んだ行動を良い話風に、バカ正直に描きすぎていて、感動すればいいんだか笑えばいいんだか分からんようになる。感情が迷子。
これって中野作品の特徴なんだろうか?ちょっと他の作品も観てみたくなった。
「心の強さと家族の絆」。
これこそ、監督の描きたかったものだったのだと思う。
とはいえ、正直言って主人公の幸野双葉に全く共感出来ず、終始「タラタラ生きてんじゃねえ!」と説教をされ続けている気分になってしまった。
タラタラ生きてすみませんでした〜😭
「昭和の肝っ玉母ちゃん」みたいなものを描きたかった、というのは凄くよくわかる。
しかし、子供のイジメに対して「逃げるな!」っていうメッセージ、それって本当に正しいの?
明らかにイジメを隠蔽している学校の態度はクソだし、実態もわからないのにただただ「逃げんじゃねぇよ!」という態度を取り続ける双葉もクソだと思う。
親として取るべき態度は、イジメの加害者やそれを隠蔽する学校に対して頑として立ち向うことなんじゃないの?
イジメを苦にして子供が自殺した、というニュースが毎日のように報道される現代で、よくこんな無神経なイジメ描写を描いたな、と逆に感心した。
大体、「下着姿になってゲロ吐いたらイジメられなくなりました」という帰着、全く意味わからん。
もっと学校に居場所なくなるでこんなん。
出会ってせいぜい2〜3時間のヒッチハイク青年があんなに懐くのもよくわからんし、仕事の上での繋がりに過ぎない探偵のおっさんが「この人にはなんでもしてあげたくなる。」とか言い出すのもさっぱりわからんかった。
本当に、この映画一から十まで自分とは感性が違う。
基本的に全く裏切りのない、「安心して泣ける」映画なんだけど、君江さんに突然ビンタをかましたあたりからちょっと面白くなる。
特に、双葉の生き別れになった母親の居場所がわかり、彼女に会いに行こうとする場面。
ここはめっちゃドキドキした!
というのも、その前に双葉が「お母ちゃんはもうこの世にはいない気がする」と発言しており、さらに安澄に向かって「お母ちゃん、ちゃんとした人に見える?」といって身嗜みを整えるという場面があったから。
自分を捨てた母親と再会。
身嗜みを整え、綺麗な姿になった双葉が、母親と数十年ぶりに顔を合わせる。
感動の再会…、かと思いきや、いきなり双葉が包丁を取り出して母親をぶっ刺す!🔪🩸
…みたいな、とんでもない展開になるんじゃないかと勝手に想像してしまった。
だって「お母ちゃんはもうこの世にいない」とか思わせぶりなことを言うんだもん。「まだやり残したことがある」とか言ってたし。
恨んでいた親をぶっ殺す伏線かと思うじゃん。
噴き出る鮮血をバックに「湯を沸かすほどの熱い愛」というタイトルが画面にバーンっ!と大写しになって、そこできのこ帝国のED曲が流れる…!というクライマックスなら、★★★★以上は確実でしたね。
自分が妄想していたEDとは全く異なっていたが、本作のラストも自分の妄想と負けず劣らずな、めちゃくちゃ気持ち悪いものだった💀
こういうインモラルな展開、個人的にはめっちゃ好きなんだけど、感動は全然しないですよね?他の人はするのかな?
そのうち、「死体を燃やした熱で風呂を沸かす銭湯」という、街の都市伝説の一つになりそう。
ここは感動シーンとして描いたのか、それとも観客を怖がらせようとして描いたのか、本気で監督に聞いてみたい。
良かった点としては、宮沢りえのガリガリさ。
彼女の痩躯は確かに末期癌の患者にみえ、双葉のキャラクターにリアリティを生み出していた。
双葉の「真っ赤な花が好き」という設定は、ブルーハーツのファンである宮沢りえが彼女を演じたからこそだろう。同じブルハ信者としては嬉しいところ😆
エンディングのキレの良さも光る。
「湯を沸かすほどの熱い愛」が画面にバーンっ!からの「きのこ帝国」のエンディング曲♪
このスッパリしたエンディングはかなり気持ち良い。
双葉のことを全く好きになれなかったので、かなりシンドい観賞体験となった。
今の邦画界で、最注目人物の1人である中野量太。
一作くらいは観ておかなくてはいけないだろうと思い本作を観賞したが、とんでもなく珍奇な作家性を持った監督であることは理解できました。
いやぁ、やっぱり邦画って苦手かも…😅
作られた感、演じている感
正直に言うと、作られた感や演じている感が至る所に見えてしまって少し興醒めしたところはある。
具体的には、いじめの場面や、松坂桃李とのやり取りの場面はどうも演技している感じ、非現実な感じがあってのめり込めない。最後の火葬の場面も、常識的にそれはないだろうと思ったが、フィクションだからと割り切った。
とは言っても、特に下の子が、ここにいさせてください、と泣きながら話す場面は、なかなかの演技で胸を打つものがあった。
しかし、全般的に見る人を感動させようと上手くない小細工が散りばめられている印象で、アカデミー賞ですか、、、というのが正直な感想。
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