心が叫びたがってるんだ。(2015)のレビュー・感想・評価
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言えなかったこと、言いたかったこと
本作は、感動作!とまでは行きませんでしたが、4人の葛藤が十分に物語の中に反映されていたと思います。
個人的にミュージカルアニメを見たことが無かったので、少し不安でしたが、全編ミュージカルで無かったので、問題ありませんでした。
ただ、全体的に盛り上がりが不足気味なのが、残念でした。
あの花と比べる方が多いようですが、作風も違いますので、比べない方がいいと思います。
「あの花」の時みたいに泣きたかったんだ。
タイトル通り泣けませんでした。
「あの花」は劇場版しか観ていないのでそこでの評価しかできませんが、とにかく号泣。
「メンマ見〜つけた!」
の下りなんかもう…泣。です。
実は先日地上波で放送された実写版でもあーだこーだ文句を言いながらもその下りで号泣。
ということで泣ける映画が観たい。「ここさけ」しかないでしょ。の流れで鑑賞。
結果ボクの“泣く”目的が達せられなかったので-0.5。
ヒロインのキャラ設定が非常にマイノリティーで理解はできても感情移入できない。
その他のキャラもあくまで「ここさけ」の世界観の中でのキャラでいわゆる否定派的な視点がないので感情移入できるキャラが1人もいなかった。エヴァでいうマリみたいな存在。
感情移入できない=物語に入り込めない。私にとってここが大きな減点ポイントですね。ここの部分で-2。
ただ、
ヒロインの成瀬。あんな子がいたら100%好きになりますね〜。だから恋愛に苦労する…。
泣けなかった理由はラストの展開です。
仮にボクがクラスの一員ならブチ切れ。まーそういう意味では感情移入してたのかも、ですが。
総評。
まー良かったです。とても綺麗な青春群像劇が観たいなら是非。という感じですね。
学生時代にクラスで一丸となって何かを作る、やる。ほぼ誰もが経験してることですよね。その過程で新たな友情が生まれたり、恋が芽生えたり。いい話ですよ。
しかし、レディースorカップル鑑賞が多いかと思いきやメンズ鑑賞も案外多かった。しかも1人。ボクもその内の1人ですが。やっぱアニメ=オタクなんかなぁ?ヒロイン失格観るような人に観てほしいなぁ。絶対こっちの方がおもろいと思うけど。
セカイは言葉で出来ている
掴みが抜群にイイ!丘の上にある城を模したラブホテルに憧れる少女がそこから出てくる父親を目撃したことから…こんなにユニークなアヴァンタイトルは今年無かった!
『桐島』の系譜に連なるイタい青春映画としても良し。「物語は理性ではなく感情で書くもの」とは三宅隆太の弁やけどそれをアニメ化したような内容。中盤以降はスクリーンの向こう側(こちらから見て)にある理性がはっきり見えてくるけど…その理性こそが岡田麿里を優れた脚本家たらしめているのも事実
残念だったのはクライマックスのミュージカルシーン。ミュージカルとしてのダイナミズムを欠いていて画的な面白さが無いからイマイチこっちの感情がついていかない。この期に及んで『レ・ミゼラブル』と同じ失敗してんのかと言いたくなった
まあアニメだとそこは難しいのか?とは思ったりもするけど。どうなんだろう?アニメには疎いので…
『ココサケ』(という略称らしい)は巷では傑作との呼び声も高いけど個人的にはそこまでのテンションではない。秀作って表現が一番適当かな。ももクロの『幕が上がる』よりは断然いい!
劇中劇のタイトルを俺がつけるとしたら『セカイは言葉で出来ている』かな
面白く少し感動できました。
映画「心が叫びたがってるんだ。」の感想
なんばTOHOシネマズ舞台挨拶付きの回で見てまいりました。
小学生の頃、お喋りが災って両親が離婚してしまい、それ原因で喋れなくなった順が、ミュージカル(歌うこと)を通じてそれを克服する物語。
ということで、順が魅力的に思えるかどうかで映画の評価が変わってしまう。アニメ好きには順いけるタイプであると思うが、アニメに興味がない方はどうだろうか。
あの花スタッフらしく、主人公たち4人の恋愛模様もストーリーに入ってくる。その結果としてのラストの拓実の選択は納得できるものである。私なら順ちゃんですが。
ストーリー全体、舞台シーンも含め、隙がないオススメできる作品であったと思う。順の問題を解決しながら、舞台の内容を作りあげる展開はしっかりしていて流石だと思う。
ただ、これだけだったら良くも悪くも普通の映画であるが、お城(ラブホ)をストーリーのキーに持ってきたのは素晴らしい感覚だと思う。お城のイメージ、ラブホのイメージがこの作品にとってどれだけプラスになっているか。
お城での順と拓実の言い合いはこれが、体育館や教室だったら全然だと思うが、廃墟のラブホだからこそ心に刺さるものがある。
心が叫びたがってるんだ。めっちゃよかった‼︎家族とか学校の仲間、恋...
大満足
おもしろかった!
良かった。 傷を抱えた少年少女が成長していく過程です。言葉の持つ威...
良かった。
傷を抱えた少年少女が成長していく過程です。言葉の持つ威力を感じずにはいられないそんな映画。自分のせいだと思う気持ち、そんな感情が心に重い重い蓋を被せてしまう。
主人公の伝えたい気持ちをクラスのみんなで作るミュージカルによって伝える。歌だと気持ちを伝えやすい。その通りだと思う。
子供っぽいなと思いながら大人が泣けてピュアな気持ちになれます。
主人公の順のメンヘラぶりも見ものかと、、、笑
まあ物語なんでありなんですね。実際にいたら可愛くもないし、周りの視線ももっと冷たいものになってるだろうし。
ミュージカルの終演と映画の終わり一緒にさせて、あとナレーションだけで完結させて良かったな。いらんシーンに見えて仕方なかった最後。あとはとっても良くできたお話でした。
個人的には満足
スゴかった (少しネタバレ含みます)
映画を立体的に観ない自分からすると
ラストだけ納得いきません 笑
そこは全球ストレートでしょってところでカーブ投げられた気分です。
すんなりいってたら多分号泣してました。
全体を通してみるとストーリーの展開の速さがとっても心地良かったです。
アニメ映画ってどうしても前半ゆったりみせといて後半駆け足にクライマックスになるっていうのがとっても多い気がしますが
この作品はむしろ丁寧過ぎるくらいにゆっくりゆっくり進んでくれるので心地良かったです。
無論、群像劇なのでいろんな方面へと話は展開してゆくんですけど、ひとつひとつが小さすぎず大きすぎない本筋を邪魔しないものなので深く考えて映画観ない僕なんかでも伝えたいことが分かった気がします。
とにかく観終わったあと少し心が晴れやかになるいい映画です。
もう一回観たいと思います。
青春の向う脛
あの名作『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』と同スタッフ(原作者名がこれまた「超平和バスターズ」というw)!舞台も『あの花』同様に秩父で!再び高校生達の青春群像で!という、もう、期待しかないというか、そりゃ観に行きますよ!となりますわな。自分『あの花』には散々、涙を絞り取られましたから。はい。
いやあ!うん!期待通りというか、期待以上というか。少し、こう、何ていうのかな。『あの花』テイストを想像してると驚いてしまいますね。幽霊とかファンタジーとかじゃなくて、もっと地に足のついた、王道の青春モノというか。まあ、心象風景がファンタジーと呼べなくもないのだけど。
高校生達の青春、となると、そりゃあもう定番の「恋愛」が絡んできますわな。それは『あの花』でも同じで。ただし、今作自体がラブストーリーということではなく、「恋愛」ありきでもなくて、結果的にその要素がついてくる、というか。つまり、もうタイトルがそのまま物語の主体なんですよ。『心が叫びたがってるんだ。』という(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』はなんのこっちゃ分からないですけど)。
幼少期、何気ない一言が原因で両親が離婚してしまい、それがトラウマとなり、言葉を話すことが出来なくなってしまった少女、成瀬順。言いたいことなら何千何万何億とあるのに、喋ろうとすると原因不明の腹痛を起こしてしまう。喋りたい。伝えたい。叫びたい。叫びたがっている。
それは他の主要キャラクター三人、坂上拓実、仁藤菜月、田崎大樹にも言えることで。喋れない訳ではないのだけれど、意思の疎通が取れない訳じゃないのだけれど、コミュニケーション障害ではないのだけれど、本音の部分はひた隠し。言いたいことには蓋をする(田崎は少しニュアンスが違いますけどね)。
そんな四人が「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、クラスでミュージカルをやることに……という筋書きで。
自分ね、本当のこと言うと、観る前はもっと大雑把だと思ってたんです、物語運びが。でも観てみると全然そんなことなくて。凄く繊細なんですよ。ひとつひとつの場面が丁寧で。四人の気持ちの移り変わりとか、意識の変化とか。それから、風景とか。この高校生活に没入してしまってたぐらいで。嗚呼、これこそが青春だなあ、と。普遍的だなあ、と。
そういった王道な流れの中に、テーマとしての『心が叫びたがってるんだ。』が鎮座していて。これは本編通して、ラストまで座したままなんです。
ハッピーエンドなんでしょうか。捉え方によっては違うのかな。まあ「恋愛」の要素に関してはハッピーとは言い難いのかもしれない。けれど、それも含めての青春でしょう。自分は、これもまた「幸せな終幕」だ、と受け取りました。
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