心が叫びたがってるんだ。(2015)のレビュー・感想・評価
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映画でやるということ
深夜放送のアニメのスタッフが集まってオリジナル映画を作るって知った時、「テレビでやればいいのに」とはじめは思っていました。
同じスタッフ陣でヒットした作品はテレビ放送から人気になった作品でしたし、オリジナルというのは(映画が主流であるジブリ作品や細田守監督作品は別ですが)どうも未知数でなかなか抵抗があります。
おまけにタイトルも少しこっ恥ずかしい感じなのも不安要素でした。
予告を見た感じでもファンタジー色が強そうだなという印象で、なにかしら理由を付けてあまり期待しまいと観に行きました。
しかし、ところがどっこい1つの映画作品としてしっかり面白いものとなっていました。
ファンタジー要素も踏まえて痛々しいほどのリアルさある、特に登場人物たちは「ああ、こういうやついるわ」ってぐらい見えぼえのあるキャラばかりです。邦画ドラマに近いけどちゃんとアニメの良さを生かしてあり、リアルとファンタジーがモヤモヤしつつもなんとかバランスを保っている感じがしました。
おかげで前半部分はフラストレーションが溜まりまくりです。そしてそのまま後半は波がありつつも一気に限界値まで鬱憤が溜まった時、主人公の吐露が自分の作品への訴えと重なって、作品がそれを受け入れてくれたのように見えたとき、これは面白いなあと思ってしまいました。
もう終わった頃には「こんな作品、1クールのアニメで観れるか!映画で良かったな!」と。
作中に波が結構あって見続けるのが苦しくて、テレビだったら途中チャンネルをピッと換えたり早送りしたりできますが、映画はちょっとしたことでは帰れない状況があるのが結果良かったと思いました。
前半であらゆる溜まったことを消化していくスタイル、後半は必見です。
不揃いな高校生たちにどこも完璧じゃないよさが、むしろ同スタッフ作のあの花とは違う面白さがあって良い作品でした。泣きはしないけどそんなこと重要じゃなくて違った感動があります。
主題歌も成長途中の未完成さという点で、アイドルである乃木坂46の曲がマッチしていると思いました。
あと、作中に出てくる音楽がいいです。あんまり上手くないたまごの歌は妙に耳に残ります。上映後にはサントラが欲しくて買いました。
感動
青春ていいなと思える
正直映画で泣いたのはアンドリューNDR114以来かもしれない。本作は担任の思いつきをきっかけに高校生が演劇(ミュージカル)を行う。ただ、それだけ。しかし、青春映画だけあって作品を形作る前に、形作っていく中で様々な想いをぶつけあう。そして一丸となって演劇を完成させて成長していく。想いをぶつけ合うシーンはよく考えればまさに青春という感じ。だがそんな表現とアニメがちょうど良く溶け合っている。全く同じことを実写でやったら目も当てられなかったかもしれない。とあるヒロインの仕草はオーバーリアクションでコミュニケーションが不器用だし、人物によっては劇中で心情を叫ぶシーンがある。でもそんなオーバーさもアニメだからこそ違和感を感じない。終わりも含めてあくまで爽やかな映画としてまとまっている。また、劇場作品なのもちょうどよかった。ワンクール以上のテレビ作品だったら人間関係を描き過ぎてだれていたかもしれない。限られた時間の中で最大最小の人間関係を描いたからこそ感動が生まれたんだと思う。劇場版のアニメだからできる作品だ。ミュージカル青春アニメというテーマ、登場人物それぞれの成長などの優れたところは他にもキリがない。でも1番良いところは青春と映画とアニメっていいなと思えたこと。
オチ以外が最高だった!
全てにおいて秀逸な作品
よかった
2時間、作品の世界に引き込まれました
すごく良かった
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