ヴィンセントが教えてくれたこと
劇場公開日 2015年9月4日
解説
ビル・マーレイ扮する破天荒なダメオヤジが、12歳の少年との交流を通して生きる力を取り戻していく姿を描いたハートフルコメディ。アルコールとギャンブルを愛する、嫌われ者の偏屈親父ヴィンセントは、隣に引っ越してきたシングルマザーのマギーから、彼女の仕事中に12歳の息子オリバーの面倒を見るよう頼まれてしまう。嫌々ながらも引き受けたヴィンセントは、行きつけのバーや競馬場にオリバーを連れて行き、バーでの注文方法からいじめっ子の鼻のへし折り方まで、ろくでもないことばかりを彼に教え込んでいく。オリバーはそんなヴィンセントと反発しあいながらも、一緒に過ごすうちに彼の隠された優しさや心の傷に気づいていく。マーレイは本作でゴールデングローブ賞主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネート。オリバーの母親役に「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のメリッサ・マッカーシー。「21グラム」のナオミ・ワッツが妊婦のストリッパー役で出演。
2014年製作/102分/G/アメリカ
原題:St. Vincent
配給:キノフィルムズ
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受賞歴
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) | ビル・マーレイ |
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2022年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
なんとなく展開が見えてたから、泣くわけないと思っていたのに、泣いてしまったじゃないか!
ヴィンセントの破天荒さ、ひどいものである。
自分ならとても預ける気にはなれない。近づけたくもない。
しかし!
緊急事態発生。仕方ない。鍵取られて家に入れないし。電話もかけられないんだから。
オリバーはひ弱だけど利発な子。
善も悪もわかっている。
ヴィンセントがいかにダメダメかも。
なんせ、やることなすことひでぇオヤジだから。
文句を言いながらも(金欲しさに)面倒を見て…って自分の都合で連れ回してる、とも言うが。(笑)
最初はあまりのひどさに口を開けて観ていた自分だったが、徐々にヴィンセントが好きになっていった。
不思議だ。
ベタベタした付き合いはせず、マンツーマン、対等に会話するところも良かった。
「みんなの中の聖人」のためにヴィンセントの生い立ちから調べて、聖人も同じ人間、と言い切るオリバーに拍手!である。
良いところ、悪いところ、ちゃんとわきまえている。
きれいごとにしていないところが良かった。
オリバー役のジェイデンは、最近観た「ジェイコブを守るために」でも光っていた。
ヴィンセントは正直口も悪いし、だらしなくてお世辞にも聖人とは思えないけれど、その人のことを表面だけで語ることはできない、と思いました。
無理に人に好かれようとしたりしなくても、大切な人を大切にできたら良いし、好きな人と一緒に幸せにいられればそれで良いよなぁと思わせてくれる映画でした。
2021年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
日本だったら、授業参観で、子供が親について赤裸々に書き綴った作文で、最後に「そんなお父さんが僕は大好きです」なんてまとめられて、ボロ泣きする西田敏行的な視点の映画ですね。
人生も終着点が近く、何もかもが上手くいかない。
もしかしたらお金で全部解決するんじゃないかと思える部分をさらけ出し、「老い」「借金」「人付き合い」なんかから全部逃げ出し、誇張もせず淡々と描き出したヴィンセントという人物像を、子供の視点を通してあぶりだしていく。
「最高の人生のはじめ方」「リトル・ミス・サンシャイン」「グラン・トリノ」なんかが好きな人にはお勧めの映画です。
2016.10.3
2021年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
前のアカウントの削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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子供と老人と言う構図で、落ちは解っていたんだけど
ここまでとは〜〜
本当の優しさや本当の強さや
色んなモノを内包してるヴィンセントじいさん!
お金にセコいのも、ちゃんとそれなりの訳があって
ギリギリのところで人物像が破綻して無いところが
流石な脚本だな〜〜と思う。
『St. VINCENT』と言う原題に繋がる部分はちょっと
やり過ぎ感があったけど〜〜
その後の、
事情はそれぞれ違って、それぞれが問題も抱えているけれど
心が通じ合える人同士が、1つの食卓を囲んで補い合って生きる。
私の一番好きなパターン。
そのテーブルにあの子までいるなんて〜〜〜
ああ、ヤラレタ〜〜(涙)
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