セッションのレビュー・感想・評価
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何度でも見たい!素晴らしい!!
以前うちは弟が吹奏楽部に所属していて、全国大会を見に行ったことがある。なんでだろう、プロのオーケストラに比べたらもちろん中学生の演奏だからさ、レベルは落ちるんだけど、演奏している人の気持ちとか想いとかって、音に出るし心に響いて、不思議と涙が出てきたんだよね
自分が仕事をしていても、120%の努力をして、死に物狂いにならないと成長しない、っていうタイミングってやっぱり時々ある。
主人公の死に物狂いさ、想いのこもった演奏、その狂気、が凄く伝わってきて、心が動かされた。
一度見て素晴らしいと思った映画って、ワンシーンワンシーン強烈に覚えてる。〔逆に、面白くなかった映画は、見たことさえ忘れて、レンタルで借りて思い出したりする。〕
忘れられない、素晴らしい一作。これが脚本家〔監督だっけ?〕デビュー作ってゆーのがすごい。きっとこの主人公と同じように、めちゃめちゃ想いのこもった一作なんだなきっと。
理屈抜きのコミュニケーションを理屈抜きの映像表現で見せる
さすがにアカデミー助演男優賞取っただけの事はある映画
連打につぐ連打
もちろんドラムの連打、そしてビンタの連打に圧倒されるわけですが、それ以上に、この物語の展開の連打にも驚かされるわけです。あ、そっちかぁ、と思いきや、えっ、こっちなの!?ってな具合で、後半は食い入るように見てしまった感じがあります。
でも微妙に点が上がらないのは、なんか細かいカット割りとか、多用されるズームとかが気になってしまったっていうのがありますね。特に演奏シーンのカット割り。よくできたライブビデオ的な感じがあるんですけど、そういうもので意図される演奏自体を味わう興奮と、物語上の主人公の狂気性を表そうという意図が、あんまりマッチしていないというかね。
すんごい話題になっていた作品なんで、すんごい楽しみにして観たんですけど、やっぱり映画って難しいもんなんだなぁって思ったですね。
二人だけの世界
音楽に詳しい人は思うところがあるのかもしれないが
狂気の二人
鬼のように怖いハラスメント教師と、音楽を出世のための道具としか捉えていないドラマーの物語。
「苦しいことを乗り越えれば希望はある」とかいう、甘ちゃんな物語ではない。そこに、この映画の奥深さがあるのだと思う。
ハラスメント教師は明らかに狂っているし、その生徒であるドラマーも明らかに狂っている。
それをこの映画は、完全に否定してもいるし完全に肯定してもいる。
結末を通じて、この映画は結論を完全に観客に委ねる。
だからこそ、この映画を通じて賛否両論、喧々諤々の議論が繰り広げられるのだ。
「この映画はハラスメントを肯定している!」
「いや、この映画はハラスメントを否定している!」
こんな議論が生まれている時点で、この映画の目論見は達成されている。
最高で最低の映画だ!
●プロの仕事。
J・K・シモンズの怪演とはよくいったもんで。THE体育会系。軍隊組織。上官のいうことは絶対だ。どんなに罵倒されても、人格否定されても。
逃げ出したいならいつでもどうぞ。ヘタレが付いていけるか。ホンモノだけが残ればいい。モラハラと紙一重。というかTHEモラハラ。追い詰める。生き残りたけりゃヘタレを返上するしかない。ヘタレが大人になっていく。勝ち取ったポジションを死守する。狂ったように。
ラストがまたいい。やっぱヘタレか、あの情熱はどこいったと思いつつ。まあ、折れても仕方ないかと。
コンプラやら、やさしいグローバルスタンダードやら、ブラック企業をぶっつぶせやら。でも、プロになるってこゆことだよなと、オレは思う。
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