劇場公開日 2025年2月28日 PROMOTION

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メカバース 少年とロボット : 特集

2025年2月17日更新

【いた…すさまじくクレイジーな映画監督が…!】「極限VFXの壮大ロボット映画を監督がほぼ1人で製作」「完成に12年かかった」「撮影に7年、その間、キャストは老けてはいけなかった」「正確に言うとまだ未完成」…映画「メカバース」監督のエピソードが異次元で面白すぎたので、映画を愛するすべての人に観てほしいと思った話

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ヤバい映画みつけましたよみなさん!!!!!!!



2月28日公開「メカバース 少年とロボット」です。

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もちろんいい意味でヤバい。どのくらいヤバいかと言うとマジでヤバい。というのも、製作した監督のエピソードがクレイジー(褒め言葉です、念のため)で、最高だからです。


・超壮大なロボットものの企画を立ち上げ、プロデュース(資金調達)、監督、脚本、撮影、音楽、美術、衣装、VFX監修の8役を、気がついたら1人ですべて担当することになっていた

製作に12年かかった(構想12年じゃなく、製作12年)

撮影に7年かかっており、その間、キャストには「老けてはならない」という超難題が

・劇場公開はするけど、厳密に言うと「まだ完成してない」



すごい、ちょっと何言ってるかわからない! もうすでにめちゃくちゃ面白いですが、件の監督の名はリッチ・ホー。シンガポールの映像作家とのこと。

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やっぱりこういう、強烈なこだわりを持つ監督に、私たち映画好きは胸ぐらをつかまれたみたいに惹きつけられますよね。ヒッチコック、黒澤明、キューブリック、ヘルツォーク、庵野秀明、ノーランetc…そして作り手の執念・情熱が異常・狂気的であればあるほど、脳よりも先に魂が「観たい」と渇望してしまうもの。

今回の特集では、そんな「メカバース 少年とロボット」を「観たい」と渇望した映画.com編集部が、リッチ・ホー監督(どんな人なのか気になりすぎる)にインタビューを敢行!

本編に出演もしているリッチ・ホー監督
本編に出演もしているリッチ・ホー監督

“不可能を可能にした”と語る製作12年間に起きた笑撃エピソードから、「そんなことあるんだ」とジーンとなる奇跡まで、本作がとことん観たくなる話を聞いてきました。

先に結論を言っておきましょう。本作、少しでも興味が湧いたなら観たほうがいいです。完成度がどうとかではなく、「作品全体に乗っかっているリッチ・ホー監督の“何か”」にぶっ飛ぶことになるからです。


【予告編と作品概要】

日本語吹き替え版に「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の小野賢章、「鬼滅の刃」の花江夏樹をはじめ、森川智之、津田健次郎、伊藤健太郎、ファイルーズあいらが参加。

すでに2023年11月に日本公開され、「観たいけど観られない、気になる映画」として一部界隈で話題に。しかしリッチ・ホーが「映画とメッセージを人々に届けることを諦めない」と不屈の闘志を燃やし、異例の再公開(2025年2月28日から)が決まった経緯がある。


【監督に突撃取材】製作に12年って…どういうこと?
本編が狂おしいほど観たい驚愕エピソード、大量発掘

オンラインインタビューに応じたリッチ・ホー監督。プロジェクトの軌跡をまとめたパワーポイント資料(ファイルサイズ約1.2GB、スライド総数140枚超!)を適宜、画面共有しつつ、情熱的に語ってくれた。
オンラインインタビューに応じたリッチ・ホー監督。プロジェクトの軌跡をまとめたパワーポイント資料(ファイルサイズ約1.2GB、スライド総数140枚超!)を適宜、画面共有しつつ、情熱的に語ってくれた。

いざ、リッチ・ホー監督とオンラインで対面! その風貌と隆々とした筋肉から「グラップラー刃牙」の範馬勇次郎を連想しつつ、最初の質問を投げかけました。


映画.com「『メカバース 少年とロボット』製作に12年かかった、そして厳密にはまだ完成していないと伺いました。疑っているわけではないんですが、それは本当ですか?」

リッチ監督「『製作に12年』は本当です。そして『まだ完成していない』もそうですね、劇場公開はしますが、まだ完全に完成していないです」

映画.com「映画界のサグラダ・ファミリア?」


この迫力、リッチ監督が本当に勇次郎にみえてきた。続く質問で、恐る恐る核心にせまってみました。

映画com「そもそも、なぜ12年以上も製作しているのでしょうか? そこまで苦労して映画をつくる理由とはなんでしょうか?」

リッチ監督「始まりは2012年に遡ります。今日にいたるまでの、私たちの“物語”をお伝えしましょう」


【第1章:始まりのクレイジー】
まさかの“失踪事件"発生で、すべての物語がいきなり動き出す――
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2012年当時、リッチ・ホーはある映像作品にプロデューサーとして参加していました。同年の始めから約8カ月にわたって製作を進め、間もなく撮影開始!というときに、事件が起きます。


その作品の監督が失踪し、作品がぶっ飛んだのです。


リッチ監督「当時、私は33歳。息子は3歳で、翌年から学校が始まる。1年間の収入がなくなった。妻に申し訳ない。失踪した監督から『ごめんなさい』とだけテキストメッセージ。自分の手がスーッと冷たくなったのをよく覚えています」

オンラインインタビューでアツく語るリッチ・ホー監督
オンラインインタビューでアツく語るリッチ・ホー監督

筆者ならキレ散らかして酒に溺れるところですが、リッチ監督は常人とは異なる思考を弾き出します。


「今ある選択肢のうち、もっとも不可能なものに挑戦しよう。恐怖に打ち負かされるのではなく、克服するために」


確実な方法とかじゃあなく、あえて不可能に挑む? まさにクレイジー、革命的な解決策。リッチ監督はまるで当たり前みたいに、言葉を続けます。

リッチ監督「もっとも不可能、それは新作の脚本をゼロから書くこと。部屋にこもって、できあがるまで出てこない。妻に『家と子どものことを頼む』と伝えました」

脚本執筆に没頭した部屋(監督提供の資料より)
脚本執筆に没頭した部屋(監督提供の資料より)

リッチ監督は寝食を忘れ脚本執筆に没頭。太陽が昇っては沈む部屋の外で、妻は「夫を助けてください」と祈ったといいます。

書き上げた初稿
書き上げた初稿

こもり始めたのが2012年10月8日。そして同10日、リッチ監督はついに脱稿します。親子愛、少年とロボットの心の絆、宇宙と地球の争い……のちに「メカバース 少年とロボット」と題される壮大な物語でした。


【第2章:大問題のクレイジー】
立ちはだかる“実写化不可能”の壁。製作費が集まらず、映像化の目処も立たず…
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脚本という“不可能”を乗り越え、常軌を逸した情熱にさらに拍車がかかっていくリッチ監督。そこへ、大きな問題が降りかかります。


・企画が壮大すぎて、まったく製作費が集まらなかった・当時のVFXのテクノロジーが、監督のビジョンに追いついてなかった

「全部を話すと24時間かかる」という経緯を、ぎゅっと凝縮して説明してもらいます。


・大問題①:企画が壮大すぎて、まったく相手にされなかった
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製作費調達のため、2012年10月から各映画会社へプレゼン。しかし「実写化不可能」と一蹴され続けます。

リッチ監督「2012年といえば『パシフィック・リム』の公開前。ハリウッドですら実写ロボットアクションが実現していなかったため、『これは無理だねえ』と笑われました」


・大問題②:当時のVFXのテクノロジーが、監督のビジョンに追いついていなかった
このスケッチを…
このスケッチを…
ここまでにする必要があった。
ここまでにする必要があった。

監督が目指した宇宙とロボットを妥協なく具現化するためには、当時最先端の映像技術が不可欠で、多大な費用と時間が必要。ですが、製作費は一向に集まりません……。

映画.comほぼ“詰み”のように思えますが、これどう打開したんですか?」

リッチ監督「ここからがすごい話です。ある奇跡が起き、問題が一気に解決していきます


【第3章:奇跡のクレイジー】
意外! 義兄がプレイしたシューティングゲームに大ヒント…キーワードは“エヌビディア”
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リッチ監督「義理の兄の家へ遊びに行ったとき、義兄がシューティングゲームをやっていました。このゲームのクオリティ、何でつくってる?と聞くと、義兄はポツリと『GPUだね』と言ったんです。

リサーチしたら、エヌビディアという会社にたどり着きました。そうです、エヌビディアが有名になる前の話です。(エピソードトークに熱が入り、リッチ監督が自身のマイクを倒す)失礼、パッションが強すぎて。高性能で、思ったよりも安価。私はこれを探していた、と思った」

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そして、話はさらに加速していきます。

リッチ監督「GPUの詳細を求め、まずシンガポールの科学技術に強い大学へ『GPUを使って映画を作れないか』と熱心に提案しました。そうしたらある教授が『なんかこの人、面白い。自分の人生をムダにしてまで、GPUで映画をつくりたいと言う、自称映画監督』と興味を持ってくれた。しかもその教授は、エヌビディアの社員と友人だったんです!」

エヌビディアやhp(ヒューレット・パッカード)のテクノロジー提供を受け、製作が本格化。
エヌビディアやhp(ヒューレット・パッカード)のテクノロジー提供を受け、製作が本格化。

翌日、教授と友人のエヌビディア社員を交えて朝食兼ミーティングを実施。「う~ん、クレイジー。我々の実現したいことと一致しているし、エヌビディアのテクノロジーをお貸しします」と合意し、あれよあれよとテクノロジーの問題は解決しました。

これによりVFXのクオリティは飛躍的に向上(※下図参照)。しかも、なんとバリバリ安価で製作可能に! 結果、懐疑的だったスポンサーも翻意し、製作資金調達も一気にクリアとなったのです。

↓VFXクオリティの変遷。3枚目からエヌビディアがテクノロジーを提供。

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近年、ChatGPTなどの生成AI関連で注目されるエヌビディアが「メカバース 少年とロボット」を強力に支えていたとは、衝撃の事実です。

記事最後のレビューで詳述しますが、本作のVFXは圧巻の一言。特に冒頭とラストバトルは、多くの観客がド肝を抜かれるはず、ぜひ映画館でご覧いただきたい……!


【第4章:撮影の日々のクレイジー】
2013年から撮影開始! しかしアクシデント頻発「スタッフ協力してくれない」「撮影に7年かかった」
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大問題を乗り越え2013年から撮影が本格化したものの、公開までに10年以上を要したわけで……一体、なぜ?


・スタッフがあんまり協力してくれなかった
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リッチ監督は「監督だけ」を担当するつもりでしたが、あまりにも「不可能な企画」と言われ続け、当初はスタッフの協力をなかなか得られませんでした。

リッチ監督「『手持ちカメラで撮影したい』と言ったら、いろんな人に『無理』と諭されたので、しょうがないから私が撮影監督に。『音楽はジョン・ウィリアムズ的に』と言ったら、『ハンス・ジマーのほうが今っぽい』と。だったら自分で作曲するわ!

そんなことを繰り返し、気づけばリッチ監督は企画プロデュース、監督、脚本、撮影、音楽、美術、衣装、VFX監修の1人8役をこなすことに。「リッチ・ホーは2017年から一睡もしていない」というあり得ない噂が流れるほど激務になったそう。大変すぎるだろ。


・撮影のスタイルが独特すぎて、時間がめちゃくちゃかかった
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リッチ監督「撮影期間を集中的に設けて撮り切るのではなく、『あ、これ撮れるかも』となった時に都度、撮影するスタイルでした。

例えば2014年にシンガポールのソニーが『4Kカメラを開発したから使ってみない?』とオファーをくれた。4Kカメラでこんなシーンが撮れそう!と思いついたら、俳優やスタッフを集めて撮影する。期間が空いて、また『あ、撮れそう』となったら俳優やスタッフを集めて……」

2013年の撮影現場の様子。
2013年の撮影現場の様子。

映画.com「すごい、聞いたことない手法

リッチ監督すべて撮り終えるまでに7年かかりました。もちろんキャストは7年間、同じ。私たち一同、忍耐力が強くてよかったです。あくまでも脚本に沿った撮影であり、ビジョン、コンセプト、ストーリーは一貫したものでした」

映画.com「撮影に7年。忍耐力が強くてよかった。サラッとすごいこと言ってて怖くなってきちゃった」


【第5章:こぼれ話のクレイジー】
そんなことある? 製作中のエピソードが面白すぎる
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ほかにも、普通の映画製作とはひと味違う特殊なエピソードがザクザク出てきたので、2つだけ、抜粋してご紹介していきます。


・それは特殊①:本編に2013~2020年の映像が混在している

リッチ監督「本編では7年間で撮った映像のなかから、良いものを選んでつなげています。例えば、物語の後半の主人公たちの訓練シーン。兵たちがヘリコプターに入る様子は2013年の撮影分、彼らが振り向く瞬間は2020年のカットを使用した、など」

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・それは特殊②:ほかのシーンとのつながりのため、俳優たちは“老けてはいけなかった”。髪型・体毛も招集のたびに“元通り”に

リッチ監督「撮影するたびに、俳優には『ほかのシーンと同じ状態』で来てもらいました。その時にどんな髪型、ルックスだったとしても。だから老けてもいけなかった。

劇中に登場する“軍曹”はヒゲが印象的ですが、演じた俳優は普段、ヒゲを生やしていません。なので『ごめん、今度また撮影するから、何月何日までにヒゲ生やしてきて』とお願いし、そのたびに俳優が他の仕事をしながらヒゲを生やす、という謎の期間がありました」

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リッチ監督「あと、7年間にわたって7回撮り直したシーンがあります。ジンというキャラクターが戦場で倒れる場面。『本当に申し訳ない……!』と言いつつ撮り直しました」

※ちなみにリッチ監督自身と、監督の息子も本編に出演。ぜひ映画館で見つけてください。

ジンの決定的なワンシーン
ジンの決定的なワンシーン

……2年間のプリプロダクション、7年におよぶ撮影、そして2年以上のポストプロダクションを経て、2023年11月17日、「メカバース 少年とロボット」は一度目の劇場公開を迎えます。

世界最初(そして現時点で唯一)の劇場公開国は、ここ日本でした。


【第6章:日本公開のクレイジー】
2023年についに封切りも…大成功とはならず! しかしリッチ・ホーは砕けない。
初期のポスタービジュアル
初期のポスタービジュアル

公開記念イベントも華々しく実施されましたが、しかし……当時を回顧するリッチ監督の表情が冴えません。

映画.com「え、嘘でしょ、まだなにかあるんですか?」

リッチ監督「上映時間が夜や深夜帯が多かったんです。観られた人は評価してくれましたが、一方で『観たいけど観られない映画』と日本のXで少し話題になったくらいです」

映画.com「さすがのリッチ・ホー監督のクレイジージャーニーも、もはやここまで……」

リッチ監督「もっと多くの人に観てほしいと思ったので、2023年の劇場公開から間もなく、東京コミコンで『メカバース』ブースを出しました

映画.com「『諦める』の言葉が存在しない世界の人?」

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すると、ブースを訪れたイオンシネマの映画部担当者が作品を気に入り、「一緒にいろんな人を巻き込んでやっていこう」と、あっという間に意気投合!

さらに「映画とメッセージを人々に届けることを諦めません」というリッチ監督の不屈の闘志が刺さったのか、2025年2月28日、全国50館規模で公開されることが決定しました。リバイバル上映ではなく、2度目の劇場公開とはまさに異例中の異例の出来事です。

リッチ監督「『メカバース』のジャーニーに、奇跡がまたひとつ加わりました」


[最終章:情熱のクレイジー]
恐れには打ち勝つことができる。この世に不可能はない。ただ、まだ可能ではないだけ。
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「実現不可能」と言われ続けながらも、諦めない心で奇跡を呼び込み、ついに不可能を「可能」に変えたリッチ監督。Xのプロフィール欄には、こんな言葉が刻まれています。

「"Never Alone, Never Give Up" 君となら、もっと強くなる」

製作費が底をつき、スタッフ一丸で廃材を利用してセットをつくったことも。
製作費が底をつき、スタッフ一丸で廃材を利用してセットをつくったことも。

リッチ監督「私は多くの役割を果たしましたが、もちろん1人でつくったわけではありません。クレジットには『リッチ・ホーと仲間たち』と入っています。

クレイジーな人々が、お金のためではなく情熱で次々と参加してくれるようになった。弁護士を辞めて手伝ってくれた人も。本当に多国籍な面々。映画づくりを通じ、文化や言葉の違いを超えられると表現したかった。

そして、あとでわかったことですが、2012年に失踪してしまった監督は『撮る自信がない』と強い恐れがあったそうです。私はそうなりたくなかった。恐れには打ち勝つことができると証明したかった。

世の中に不可能はないと思っています。今はまだ可能ではなく、いつの日か可能になる。それだけなんです」

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2月28日からの日本再公開で、1人でも多くの観客が本作を目撃し、信念に共感してくれることを願いつつ――筆者もまた、大きなスクリーンで観ることを決めました。


【実際に観てきた】なぜ多くの人に観られなかったのか
わからない…想像の3倍すごい、大好物のやつでした!

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記事の最後に「実際、作品の中身はどうなの?」という疑問にお応えすべく、レビューを執筆しました。「大好物」だった映画体験をレポートします。


[ド肝を抜くクオリティ]ファーストショットからVFXのクオリティが圧巻! 戦闘ロボット、宇宙空間、レーザー光線、惚れ惚れするエフェクト…どこを切っても想像の3倍すごかった…!
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開始直後、瞬時に驚かされました。VFXが初っ端からフルスロットル!

レーザー光線が巨大戦艦を貫き、爆炎が周囲を赤く染め上げる! ロボットたちの個性的なデザイン、パーツの合体、重量感あふれるモーションが、ひときわ大きな興奮を生む――! まるで観客の目前で繰り広げられているような臨場感を食らい、ワクワクが止まりません。

また、J・J・エイブラムス作品を彷彿させるレンズフレア(光のきらめき)など、丹念な“こだわり”も心をくすぐります。控えめに言っても「想像の3倍はすごい」映像世界、必見です。


●[尋常じゃなくアツい感情]亡き父と遠く離れた母への想い、家族愛。そして若き青年の成長と、仲間との絆。普遍的で、だからこそ重要なドラマが深く刺さった
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戦争で両親と離れ離れになり、孤独を抱えた青年カイが、相棒のロボット“リトルドラゴン”や仲間と出会い、成長していく。やがて、カイは仲間たちと困難を乗り越え、自分自身の限界を突破していきます。

まさに製作12年の執念や軌跡がそのまま重なるアツいストーリー展開! こうした人間ドラマが胸に届くからこそ、壮大な映像美がより映え、さらにまた感情をブーストする円環がしっかりしていると、強く感じました。


[結論:映画ファンの大好物なやつでした]「パシフィック・リム」「トランスフォーマー」のような迫力があり、それでいて「コマンドー」「バトルシップ」のような“愛すべき”ニュアンスも!

全編通じて、「パシフィック・リム」「トランスフォーマー」のようなダイナミズムにテンションがアガりつつ、その“ノリ”には「コマンドー」や「バトルシップ」のような、なんとも言えない愛すべきニュアンスを感じました。

要は本作、映画ファンの大好物です。日本初公開時に「観たくても観られなかった、気になる映画」と話題になった「メカバース 少年とロボット」を、ぜひこの機会に映画館で――。

きっと、リッチ監督の狂気と執念が、あなたの体の奥の奥、魂の深くまで届くはず。

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