ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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欲遊び、欲稼ぎ、欲笑え!
マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオの5回目のタッグ作品
アカデミー賞にも作品賞、主演男優賞などにノミネートされております
私はスコセッシの作品はギャング・オブ・ニューヨーク、シャッター・アイランドしか見たことはありませんでした
そのなかでもシャッター・アイランドは面白かったので今回も期待しての鑑賞!
約3時間の長丁場でしたが長くは感じません とにかくディカプリオが喋る喋る喋る!
作品の内容はSEXとドラッグ!と株の話
R18+なのが納得です 自分の行った映画館は老夫婦が多かったのですがどんな気持ちで見ていたのか気になります 笑
株の話は個人的に難しくて分かりにくかったですがそれ以前のディカプリオの話術の凄さの方がアピールされているのでその部分も面白かったです
鑑賞前からエロい! とは聞いていが予想のはるか上をいきました 笑 これはご自身の目でお確かめを!
ハリウッドはドラッグとかを普通に扱っている描写があるのが日本との違いですね
マイナスポイントとしては印象に残る台詞が無かったですね シーンは山のようにありますけどね笑
この映画はいろいろ語るより見た方がさっぱりします!
ディカプリオがスゴい…
成り上がりモノの究極を描ききった感じは『マルサの女』(全然違いますが)くらい徹底しており、ドラッグと酒と女がこれでもか!と浪費されています。この撮影、シラフだったら相当疲れ果てたと思われ、ディカプリオが引退を口走るのも当然でしょう。
ディカプリオは成金道を極めてFBIと対決しますが、捜査官がふと自分の通勤の地下鉄内で自分と同じような庶民を見渡す様は我が身を見るようで、一抹の寂しさがありましたが、後はイケイケでした。
Money Chantは鳴り続く
澄んだ水の中では生きられない。澄んだ水の中では生きたくない。
澱にまみれたドブネズミ。
そんなヤツらの夢の後先、激しく愛すスコセッシ。
グッドフェローズで撃って殴って飛び散った血の代わりに
ウルフオブでは札ビラが舞う。オンナの裸があふれかえる。
ドンパチはないがそれ以上にヤクザな仕上がり。
何ともアホでトチ狂った世界。
貧乏人も欲をかくからボロ株で騙される。
金持ちも欲をかくから相場操縦に騙される。
皆が欲無し聖人君子だったなら、こんな話は生まれなかった。
ベルフォートは、みんなの欲の結晶だ。
我らの欲と享楽と倦怠を一気に手に入れた男の物語。
たとえ罰を受けたとしても
トロフィーワイフが宴の終わりを告げても
我らの欲を燃料に走り続けるドブネズミ。
改悛?教訓?そんなものは要りませぬ。
ひえびえとした空虚さえ金に換えてみせます、したたかに。
The Money Chantは鳴り続く。
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時代の狂騒をとらえ捩じれたアメリカンドリームを描いた本作、スコセッシ自身の『グッドフェローズ』証券版でもあり、スコセッシが好きな『彼奴は顔役だ!』の現代版でもある。
本作のベルフォートは、『グッドフェローズ』のヘンリー、『彼奴は顔役だ!』のエディと同じく、時代のカリカチュアだ。時代が変わる度に、また新たなベルフォートが産まれるのだろう。
エポックの狂騒は繰返す。何度でも。
そんな達観というより力任せに振り切った感じが本当に素晴らしい『ウルフオブ』だった。
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追記:
『彼奴は顔役だ!』の、PTA版が『ザ・マスター』、ラッセル版が『アメリカンハッスル』だと思う。
三者三様の仕上がりながら、スコセッシの『ウルフオブ』が一番パワフルで突っ走っていた。
アメリカンなかんじ
人間の、イヤ男の欲か!?
この映画を観ることを躊躇させていたのは、なんと言っても3時間という長尺でした。
つまらない映画の3時間はホント拷問に近いものがありますからね。
しかしさすがはスコセッシ監督、最後まで飽きることなく観ることが出来ました。時間も気にならなかったです。
まずこの映画はコメディです。
デカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートとまわりの人間の尋常ではないハチャメチャなエピソード(ほとんど金とドラッグとセックス)をFワード連発で見続けるというもので、そこに勧善懲悪や道徳観みたいなものを持ち込んで観てしまうとそれはもう許せない映画になってしまうでしょう。
私が鑑賞した劇場でも途中で席を立って戻って来なかった方が何人かいました。
でもそうならないようなテンポと語り口の巧さで話は進んでいきます。
それにこの話、善悪を抜きにして考えれば(又はクスリ以外、法の範囲内であれば)男子は多かれ少なかれ憧れる生活なのではないでしょうか。
少なくとも私にはあります。
ハマショーの曲にあるような「純白のメルセデス~プール付きのマンション~最高の女とベッドでドンペリ」みたいなのですよ…
でも実際には絶対ムリだな…仲間は大切だし、誠実でいたいし、クスリで体壊したくないしね。
自分とはかけ離れた世界を覗き見るようだから面白いんだろうな…
最後にFBI捜査官が地下鉄で帰るシーンはとても印象的で、実は捜査官だって…ってことなのかなって思いました…
その正体は、人間の(男の)『欲』ですかね…
忘れられない一本になりそうです。
素晴らしい娯楽映画
今まで映画におけるテンポの良さとはどういうものかいまいちわかってなかったのですが、この作品はテンポが良いとしか言いようのない程3時間があっという間でしたね。言わばエピソード集なので飽きがきそうなものですが、時にはじっくり時には食い気味なぐらい緩急のあるカット割りや音楽演出で観客の目や耳を楽しませてくれます。
そして何と言ってもディカプリオの熱演?怪演?狂演ですよね。本当に『タイタニック』の彼なのかな笑自分で長年温めてた企画だけあってその熱っぷりはかなりのもの。アカデミー主演男優賞とって欲しいなー。レモンの件なんか普通の人にはできないでしょ笑
なのでやはり見返したいシーンが多い。キーワードだけ挙げておくと、レモンタイタニック車ヘリコプターローソク監視カメララストシーンマシュー・マコノヒーペンケチャップ…などなど
金・女・ドラッグが全編の95%ぐらいを占めており、その上自伝が原作だって言うんだからひたすら無心で楽しめる。でもラストにはチラッと観客に作り手の意図を想像させる余地がある。面白い映画体験です。下ネタや不謹慎ギャグがダメな人、付き合いたてのカップルとかは絶対見ないでください笑
『シャッターアイランド』の次にこれ見ると温度差がすごすぎて目眩がします笑スコセッシすごいなあ。これで70歳だもんなあ。
思ったより笑える!
話には全然共感できないけど…
見てて疲れたが、とても新しい作品。
アメリカンドリームな映画
酒池肉林、金金、ドラッグ、ドラッグ、金。
お下劣満載。
お上品な人は見に行かない方がいいとおもいます。
ただ、ディカプリオをはじめとした俳優の方々の演技が本当に素晴らしい。
普通に楽しい、飽きない3時間です。
ラストで絶句する!
主人公を含む登場人物のほとんどが下劣で感情移入は出来ないので映画は喜劇仕立てで進む。
それで観客は三時間弱の映画を退屈もせずに観ることができるが映画は最後のシーンで今まで笑っていた観客に対して厳しいものを見せるのだ。
それはジョーダンが観衆に向かって「このペンを俺に売り込め」と問いかける瞬間である。その前に描写された地下鉄での貧民層を見つめるデナム捜査官と相まって映画そのものが観客に強烈に問いかけてくる。
「今まで俺を笑っていたお前逹、金が欲しくは無いのか?」と
まさかドラッグとセックスだけの映画だとは
ホリエモン
無いトコロからの利
淡々と1人の、ある意味のアメリカ資本主義、その中核にある株、証券トレーダーの成功者の人生を、ただ淡々と描く、、、リアルの直視を求める製作者のある意味の残酷さと厳しさを汲み取る。
ただ其れは、栄枯盛衰の話でもなければ、何かを成し得た人物の自伝でもまったく無くて、主人公の彼は挫折も成功も実は成し得ては無く、ただ淡々と「無いところから金を効率的に生む」作業に没頭するのみの何かのウィルスやら微生物の様なのだ。
株式を上場するのは、上場により株式を買ってもらい資金調達をするからだ、さて、その株の価値を誰がどう決めるのか?その裏にトレーダーという存在がある。
その会社の株の価値は本来その会社の将来性やら何やらを投資家が判断して決めるのが正当である事は事実ではあるのだが、はたして我々はその実質の有望性で株を購入しているだろうか、、
下がりそうになれば売ったり、買ったり、とモニターの株価に一喜一憂し、其れさえもトレーダーに任せてしまう、まるで会社を食い物にしている感も否めない。
まるで実体の無い幽霊の様な現代の株式の世界はまるで詐欺その物かもしれない。
主人公の最期の職業は怪しげなセミナーの主催であったが、結局其処にいたるのは必然でもあり、自分で転がす寄りも転がすメソッドを売る方がリスクも少なく効率的だからである。
マクドナルドで働く事はその対比として主人公が何度も唱える事であり、徹底鉄尾「無いところから利を得る」生き方ととの完全なる思想の違いを云っているのだ。
彼の思想と似ている世界は実はこの世界にもう一つ存在するとしたら、それは美術の世界であり、画商などの世界かも知れない。
つまり古来より、彼の思想は脈々とこの世界にあり、今際立ってあるのが株の世界であると、いうことなのだろう。
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